【完結】殿下から逃げ出したい転生者と、転生者を手に入れたい殿下の攻防〜味方のはずの父と兄は殿下とグルでした〜

ウミ

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15父も殿下と同類疑惑

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【お知らせ】

 ・呪具=遺物:帝国と東の国では呼び名が違います。
 ・"供物"は遺物に似た性質をもつ神様への捧げ物。

 それから、主人公の一人称が"俺"やら"私"やらゴッチャになります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 どーも皆さま、俺は東の国を観光中です。あの光に包まれて、目を開けたら古びた遺跡の中にいた。

 え、何じゃこりゃって思って歩いていたら外に出れたからよしとする。お母様の形見のネックレスはいつの間にか無くなっていた。

 今までは無くなったらパニックになっていたけど、今はそんなのが嘘みたいに心が凪いでいる。多分、お母様は俺を助けてくれたんだろう。

「ん? 若いもんがどうしてこんなところにいる?」

 そしてバッタリ人に出会った。言語が違ったらどうしようかと思ったが、なんと懐かしい響きの言語。つまり、日本語だったので普通に話せた。

「母の故郷を探しに」

「そうか。だが、遺跡に入るのはやめときなさい。あそこは一歩間違えれば出てこれないからの」

 親切なおじちゃんがさっき出てきた古びた遺跡を指差してきた。どうやら危険な場所だったようだ。無事脱出できてよかった。

「あの、ここの近くに店はありますか?」

「あぁ、あっちの方に集落がある」

 指差したのは何と森の中。そして、まるで着物のような服装のおじさんには、今の俺の服装は珍しく写っているらしい。

 サッサと服売っ払おう。

 そんでもって資金調達だ。

「ところでおじさんはどうして危険な遺跡の近くにいるんです?」

「あぁ、わしは遺跡の番人だよ」

 聞けば、時折遺跡の周囲に祀られている遺物を盗もうとする輩がいるらしい。なんて恐ろしいんだ! と思った時、呪具の存在を思い出した。

「えー、もしかして、地味な服装の人達?」

「お! よく知ってるじゃないか。そうだ。アイツらは油断も隙もない。この前なんぞ、大切に供えてあった茶葉を取っていきおった」

 アレェ、それ帝国の仕業だよ。しかも被害者ここにいるんですけど。

「あのぉ~、信じてもらえるかは分からないんですが、私、その茶葉のせいで女体化しました」

「は!?」

 クワっと見開かれた瞳に、たじろぐ。

「お。お嬢ちゃんじゃない?」

「元男です。もらった茶葉を飲んだら女になりまして」

 ついでに強姦されたけど、そこまでは言わなかった。

「お前さん、よく見れば髪は珍しい色なのに目はわしらと同じ黒だな?」

「ええ、母がこちらの国の出身みたいです」

「む? 名はなんという」

「ええと、母ですか?」

「そうじゃ」

「カヤです」

 これ以上開かないだろうと思ったおじさんの目がさらに開かれた。

「……巫女かっ!!!!」

 うん、多分。そう聞いてた。てか、その反応だとまるでお母様は父に攫われたみたいな……

「約10年前に、神の末裔である皇族の1人が行方不明になっておる。まさか……」

 あら、うん。そーなのね。父も犯罪者?

 マジかよ。

 しかも皇族って……事態の悪化が予想できる。

「嬢ちゃんの名は」

「男の時はルヴィルで今はルーナです」

「そうか」

 ふーむと考え込んでしまったおじちゃんには悪いが、早く宿を見つけたい。

「わしは見張りで離れることができない。1人で村に行き、さっき話したことを万葉に伝えなさい」

「まよ?」

 不思議な名前だが、とりあえず頷いておく。

 もし、父が過ちを犯したのなら息子……いや、娘の俺が謝るべきだと思った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【日記スペースby作者】

 最近、寝相が恐ろしいほどに悪くなっております。このままでは風邪をひくのではないかと思ってしまうほど、私の寝相の悪さレベルは高いです。
 そろそろ掛け布団と敷布団を縫って固定しようか……と悩む今日この頃でございます。

 寝相によって酷い目にあった方は是非感想欄にコメントしてください。お気に入り登録もお願いいたします。
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