聖女様はストレスで太ったので追放され森で行き倒れる〜黒猫に拾われ幸せに暮らしてます〜

ひとまる

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~出会い編~

10.今助けるからね、メリル

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「あー!!どーして来ちゃったのよ!!クロさん!!見ないで、絶対こっち見ないでー!!」


必死に物陰に隠れようとしたが、ロブ・ロードに後手を拘束され、盾にされてしまい、クロさんとばっちり目が合いました。

……。
首輪を付けられ、拘束された私は…
死んだ魚のような目でクロさんを見据える。


クロさんの目にどう映っているのだろうか…?


ペットの白豚…。


絶対そう見えてますよね!!
乙女心傷つきますから!!


「今助けるからね、メリル」


一瞬戸惑いの表情をみせたクロさんだったが、すぐに立て直し、穏やかな声で話しかけてくれる─…。

クロさん──…

ぎゅうっとまた首輪が絞まる──



「っっ……!!!!」

「メルル!??おい、何をしたんだ!!」

「ははははは。悪いのはお前だよ…。その首輪は、ペットの豚さんがお前を好きだと思うと首が絞まるように魔法を掛けたんだ。そう簡単には外れないように強力な魔法をね─…!!この首輪がある限り、お前たちは幸せにはなれないんだ──!!!」



ロブ・ロードォォォォォォ!!!!!

何暴露してくれちゃってるのよ!!!
さっき自覚した私の気持ち…どーして言っちゃうのよー!!!



「へ…?」



クロさんも面食らってますよね、困ってますよね!!
ごめんなさい!こんな白豚聖女に好かれても嬉しくないですよね!!



「見ろ、この苦しむ無様な豚の顔を─…!!お前を好きだと思うほど苦しむんだ!!お前を好きになった所為でな──!!」



もうやめて──!!!

公開処刑よっ!!いじめっ子なの?ロブ・ロードはいじめっ子なの?

あまりの恥ずかしさに真っ赤になってしまう。



「メリル…俺のこと…」



クロさん明らかに同様してるじゃない!!
もう本当にごめんなさい!!!

って言うか…クロさんから凄い勢いで真っ黒な炎出てない?
え…何これ…?



「はっ!!お前には何もできないさ!!この俺の最高傑作の魔ほ──」



ロブ・ロードが言いかけた瞬間に、大気が震え、全てがクロさんの作り出す闇に吞まれた。





それは一瞬だった─…

気が付くと、クロさんの闇に捕えられたロブ・ロードがガタガタと震えていた。



「ひっ…!!魔法が使えない…っ!支配されたのか…?まさか…、この俺が…!!」


「僕が指を鳴らせば、あんたを一瞬で消すこともできるけど…、ねぇ、どうしたい?」



こちらまで凍りつきそうな怒気を含んだ声でクロさんはロブ・ロードを威圧する。


「ひぃぃぃぃぃ!!解除するよ!!彼女の首輪を!!」



震えながらロブ・ロードが何かを唱えると、カチリと音を立てて首輪が外れる。
い…息ができた!!生き延びたわ─!!!


「メリル!!大丈夫!?」


クロさんが駆け寄ってきて、私を抱きしめる。
首輪は無いのに…胸がぎゅーとなって息がしにくくなる。



「く…クロさん…苦しい…」

「あ、ごめんね、良かった。君が無事で」



心底ほっとしたような声でクロさんが言うから、瞳から涙がぽろっと零れ落ちてしまう。

やっぱり、クロさんの隣は落ち着く。
クロさんが…好き──。

例え…ペットの白豚でも…
クロさんの傍に居たい──


「メリル…!」


クロさんが何か言おうとした
次の瞬間─…


「油断したな…黒猫ぉぉぉぉぉ!!!」


ロブ・ロードが行き成り目の前に現れ、その手にはナイフが握られていた──。


「クロさん危ない!!!」


咄嗟にクロさんの前に庇うように飛び出る──

あ…
これ…──

駄目なやつだわ──…!!!


ナイフはそのまま私に振り下ろされた──






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