17 / 50
第17話 100歳差の教え子
しおりを挟む
「やっ……た」
初めて放つ攻撃魔法にセシリアは肩を大きく揺らしながら息を吐くとぺたりと地面にしゃがみ込む。
「なかなかやるじゃないか。今の感覚を忘れるんじゃないぞ。ほら、魔力を回復してやろう。手を出しな」
俺はそう言って彼女の手を握り有り余る魔力を流し込んでやる。
「あー、癒されますぅ」
もともと少ない魔力を全力で魔法に変換して放ったのだ。身体に疲労感が出るのは仕方ないことだ。
「今の感覚で自在にコントロール出来るようになれば合格だ。その後は次の魔法を覚えてもらうから出来るだけすぐに合格できるように頑張れよ」
「い、今の魔法以外にも覚える魔法があるのですか? それもすぐに習得する必要が? そんなの無――」
セシリアは一瞬、無理と言いそうになったが俺の視線と先ほどの事を思い出して必死に口を閉じた。
「どうかしたか?」
「い、いえ。何でもありません。わたくしもちょうど別の魔法も覚えたいと思っていたんです。わー、嬉しいなぁ」
最後は棒読みで言葉に感情が入っていなかったが俺は特に気にせず素直に受け止めることにしたのだ。
「――だけど、新しい魔法を仮に覚えても一度発動しただけで魔力枯渇していたら全く使えないと思うのですが」
「そうだな。それについても解決策は考えてあるぞ。セシリア嬢、体内に蓄積される魔力の最大量はどうやって決まると思う?」
「え? 生まれつき……ですか?」
「確かに初期値はそうかもしれない。だが、魔力の最大値は訓練で上げることが出来る」
「そんなこと教科書には載っていませんでしたよ?」
セシリアは学院で買った教科書の内容を思い返してみるが、そのような記述が書かれていた記憶はない。そもそも、そんな方法があったら絶対に噂にもなるし授業でも教えてもらっているはずだ。
「そうなのか? まあ、確かに実践するには勇気と時間が必要だからな」
「どういうことなんですか?」
「体内の魔力総量を上げるには主に二つの方法がある。ひとつは毎日寝る前に魔力枯渇を起こすまで魔力を使い切ってから寝ること。そうすることによって体内で魔力が回復するときに起こる反動で最大量が増えるんだ。まあ、ほんの僅かだから時間はかかるが地道にやるしかない」
「もう一つの方法は?」
「当然ながら自然回復を待つのは時間がかかりすぎる。そのために魔力量が桁違いの者に『魔力譲渡』をして貰い、強制的に回復と消費を繰り返すことによって限界突破できるんだ」
「そんな方法、どこで知るのですか?」
「母親に聞いたんだよ。エルフの里では基本的な方法のようだぞ」
「エルフの里? もしかしてグラン先生ってエルフ族なのですか? それにしては特徴ある耳も普通の人間に見えますが……」
セシリアは俺の話を聞いてすぐに耳を確認する。だが、残念ながらハーフエルフの俺の耳は父親の血を濃く受け継いだのか人間の耳に近いものだった。
「残念ながら、俺は純粋なエルフ族じゃないんだよ。父親が人族で母親が純粋エルフ族なんだ。だから見た目はおっさんでも実年齢は百歳を超えているってわけだ。納得したか?」
「実際の年齢をお聞きしてもいいですか?」
「そんなに気になるものか? 確か今年で百十八歳だったと思うぞ」
「百十八歳……。わたくしとはちょうど百歳差ですね」
「なんだ、そんなに驚いてないな」
「いえ、十分に驚いていますよ。ただ、賢者の称号を得ているグラン先生の魔法に関する知識や実力の根源を知れて嬉しく思います」
セシリアはそう言いながら微笑むとゆっくり立ち上がり覚えたばかりの魔法を的に向けて発動させたのだった。
◇◇◇
「――今日はもう終わりにしようか。いくら何度も回復できるといっても枯渇と回復を繰り返すのは身体に負担のかかるものだ。美味い飯でも食べてゆっくり休むのも大切なことだぞ」
消費と回復を繰り返すこと数十回、スパルタを自負していても身体を壊すほどやらせるつもりはない俺はセシリアに休むことを提案した。
「そういえば、お腹も空きましたね。集中していて気がつきませんでした」
「今日一日だけでもかなり魔力量が増えたようだな。初めは一度魔法を発動させただけで枯渇していた魔力が最後には二連続で発動させることが出来ていたからな」
俺はセシリアの成長を褒めながら食事を魔法鞄より取り出す。これは王都を出る際に宿の主人に作らせた弁当だが、今まで食べるタイミングがなく仕方なく鞄に入れっぱなしにしていたものだ。
「お弁当ですか? 一体いつの間に作ってもらっていたのですか?」
「そうだな。王都を出発した時だから軽く十日は過ぎているだろうな」
「え? 王都で購入したお弁当なのですか?」
「ああ、そうだ。美味そうだろ? 宿の主人に頼み込んで作ってもらっていたんだが、乗合馬車での移動時は一人だけ弁当を食うのも悪いと思って出せなかったんだよ」
俺の話を聞いてセシリアは弁当をじっと見つめながら問いかけてくる。
「このお弁当、腐っていませんよね?」
「ああ、それは大丈夫だ。この魔法鞄に入れてあるものは劣化をしないからな。だから、まだ弁当が暖かいだろ?」
「本当ですね。しかし、魔法鞄の存在は聞いていましたけど見たのは初めてです。中に入れたものが時間経過による劣化を防ぐとの話も初めて聞きました」
「そうなのか? まあ、魔法鞄は登録された者の魔力量によって内部空間の質が変わるのは有名だからな。もしかすると俺と同等の魔力量がないと品質未劣化の恩恵は難しいのかもしれないな」
これも母親から引き継いだ品だったので特に意識をしたこともなく。ただ、便利に使えると重宝していただけだったのだ。
「もう先生のことで驚くのは無駄なので受け入れますね。いただきます」
セシリアはそう言ってため息を吐くと俺の渡した弁当に手をつけたのだった。
初めて放つ攻撃魔法にセシリアは肩を大きく揺らしながら息を吐くとぺたりと地面にしゃがみ込む。
「なかなかやるじゃないか。今の感覚を忘れるんじゃないぞ。ほら、魔力を回復してやろう。手を出しな」
俺はそう言って彼女の手を握り有り余る魔力を流し込んでやる。
「あー、癒されますぅ」
もともと少ない魔力を全力で魔法に変換して放ったのだ。身体に疲労感が出るのは仕方ないことだ。
「今の感覚で自在にコントロール出来るようになれば合格だ。その後は次の魔法を覚えてもらうから出来るだけすぐに合格できるように頑張れよ」
「い、今の魔法以外にも覚える魔法があるのですか? それもすぐに習得する必要が? そんなの無――」
セシリアは一瞬、無理と言いそうになったが俺の視線と先ほどの事を思い出して必死に口を閉じた。
「どうかしたか?」
「い、いえ。何でもありません。わたくしもちょうど別の魔法も覚えたいと思っていたんです。わー、嬉しいなぁ」
最後は棒読みで言葉に感情が入っていなかったが俺は特に気にせず素直に受け止めることにしたのだ。
「――だけど、新しい魔法を仮に覚えても一度発動しただけで魔力枯渇していたら全く使えないと思うのですが」
「そうだな。それについても解決策は考えてあるぞ。セシリア嬢、体内に蓄積される魔力の最大量はどうやって決まると思う?」
「え? 生まれつき……ですか?」
「確かに初期値はそうかもしれない。だが、魔力の最大値は訓練で上げることが出来る」
「そんなこと教科書には載っていませんでしたよ?」
セシリアは学院で買った教科書の内容を思い返してみるが、そのような記述が書かれていた記憶はない。そもそも、そんな方法があったら絶対に噂にもなるし授業でも教えてもらっているはずだ。
「そうなのか? まあ、確かに実践するには勇気と時間が必要だからな」
「どういうことなんですか?」
「体内の魔力総量を上げるには主に二つの方法がある。ひとつは毎日寝る前に魔力枯渇を起こすまで魔力を使い切ってから寝ること。そうすることによって体内で魔力が回復するときに起こる反動で最大量が増えるんだ。まあ、ほんの僅かだから時間はかかるが地道にやるしかない」
「もう一つの方法は?」
「当然ながら自然回復を待つのは時間がかかりすぎる。そのために魔力量が桁違いの者に『魔力譲渡』をして貰い、強制的に回復と消費を繰り返すことによって限界突破できるんだ」
「そんな方法、どこで知るのですか?」
「母親に聞いたんだよ。エルフの里では基本的な方法のようだぞ」
「エルフの里? もしかしてグラン先生ってエルフ族なのですか? それにしては特徴ある耳も普通の人間に見えますが……」
セシリアは俺の話を聞いてすぐに耳を確認する。だが、残念ながらハーフエルフの俺の耳は父親の血を濃く受け継いだのか人間の耳に近いものだった。
「残念ながら、俺は純粋なエルフ族じゃないんだよ。父親が人族で母親が純粋エルフ族なんだ。だから見た目はおっさんでも実年齢は百歳を超えているってわけだ。納得したか?」
「実際の年齢をお聞きしてもいいですか?」
「そんなに気になるものか? 確か今年で百十八歳だったと思うぞ」
「百十八歳……。わたくしとはちょうど百歳差ですね」
「なんだ、そんなに驚いてないな」
「いえ、十分に驚いていますよ。ただ、賢者の称号を得ているグラン先生の魔法に関する知識や実力の根源を知れて嬉しく思います」
セシリアはそう言いながら微笑むとゆっくり立ち上がり覚えたばかりの魔法を的に向けて発動させたのだった。
◇◇◇
「――今日はもう終わりにしようか。いくら何度も回復できるといっても枯渇と回復を繰り返すのは身体に負担のかかるものだ。美味い飯でも食べてゆっくり休むのも大切なことだぞ」
消費と回復を繰り返すこと数十回、スパルタを自負していても身体を壊すほどやらせるつもりはない俺はセシリアに休むことを提案した。
「そういえば、お腹も空きましたね。集中していて気がつきませんでした」
「今日一日だけでもかなり魔力量が増えたようだな。初めは一度魔法を発動させただけで枯渇していた魔力が最後には二連続で発動させることが出来ていたからな」
俺はセシリアの成長を褒めながら食事を魔法鞄より取り出す。これは王都を出る際に宿の主人に作らせた弁当だが、今まで食べるタイミングがなく仕方なく鞄に入れっぱなしにしていたものだ。
「お弁当ですか? 一体いつの間に作ってもらっていたのですか?」
「そうだな。王都を出発した時だから軽く十日は過ぎているだろうな」
「え? 王都で購入したお弁当なのですか?」
「ああ、そうだ。美味そうだろ? 宿の主人に頼み込んで作ってもらっていたんだが、乗合馬車での移動時は一人だけ弁当を食うのも悪いと思って出せなかったんだよ」
俺の話を聞いてセシリアは弁当をじっと見つめながら問いかけてくる。
「このお弁当、腐っていませんよね?」
「ああ、それは大丈夫だ。この魔法鞄に入れてあるものは劣化をしないからな。だから、まだ弁当が暖かいだろ?」
「本当ですね。しかし、魔法鞄の存在は聞いていましたけど見たのは初めてです。中に入れたものが時間経過による劣化を防ぐとの話も初めて聞きました」
「そうなのか? まあ、魔法鞄は登録された者の魔力量によって内部空間の質が変わるのは有名だからな。もしかすると俺と同等の魔力量がないと品質未劣化の恩恵は難しいのかもしれないな」
これも母親から引き継いだ品だったので特に意識をしたこともなく。ただ、便利に使えると重宝していただけだったのだ。
「もう先生のことで驚くのは無駄なので受け入れますね。いただきます」
セシリアはそう言ってため息を吐くと俺の渡した弁当に手をつけたのだった。
44
あなたにおすすめの小説
異世界カードSHOP『リアのカード工房』本日開店です 〜女神に貰ったカード化スキルは皆を笑顔にさせるギフトでした〜
夢幻の翼
ファンタジー
自分のお店を経営したい!
そんな夢を持つアラサー女子・理愛(リア)はアルバイト中に気を失う。次に気がつけばそこでは平謝りする女神の姿。
死亡理由が故意か過失か分からないままに肉体が無い事を理由に異世界転生を薦められたリアは仕方なしに転生を選択する。
だが、その世界では悪事を働かなければ自由に暮らして良い世界。女神に貰ったスキルを駆使して生前の夢だった店舗経営に乗り出したリア。
少々チートなスキルだけれど皆を笑顔にさせる使い方でたちまち町の人気店に。
商業ギルドのマスターに気に入られていろんな依頼も引き受けながら今日も元気にお店を開く。
異世界カードSHOP『リアのカード工房』本日も開店しています。
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる