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第17話【スキルの検証結果と泥抜き】
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「じゃあ魚を捕まえて来ますね」
僕はそう言うとポーチから一枚のカードを取り出して開放した。
「コイツでうまく捕れてくれたら良いんだけど……」
僕が持つのは棒のついた網、ようするにタモだった。
「本当ならば釣り道具でもあればと思っていたがこの辺りでは魚を釣って食べる習慣がないらしく釣り道具自体が売って無かったのだ」
このタモだってノエルさんの雑貨店で他の町で使われているものとしてたまたま1本売っていたにすぎない。
僕は先ほどミナモソウを採取した辺りにそっと近づくと水面を覗き込む。
この辺りでは魚を食べる習慣がないためか魚も警戒心が弱く僕が近づいても逃げる気配が無かった。
「これなら何とかなりそうだ」
――パシャッ
水面にタモを浮かべて魚が近寄ってきたところをくいっとすくい上げる。
――パシャパシャ
すくい上げたタモには体長30センチはありそうな魚がピチピチと暴れまわっていた。
「よしっ! うまくいった」
検証用の魚なのでバケツなどは用意しておらず直ぐに丘へあがった僕はピチピチと跳ねて逃げようとする魚をカード化してみる。
「――カード収納」
スキルを使った瞬間、いつもどおりに淡く光ったと思うと魚は消え僕の手には一枚のカードが握られていた。
【マース:生きている】
「おおっ!? 成功か?」
おそらくマースが魚の名前で生きたままである事が記載されている。
「あとはコイツが数十分程度経っても死んでいるに変わらなければ一度カード化を解いてみよう。
念のためにもう数匹程度は同じ事を繰り返して試してみるか」
僕はそう呟くともう一度湖へと足を入れた。
「――それで、どんな感じなんだ?
検証とやらはうまくいったのか?」
あれからそれなりの数の魚を捕まえてはカード化していった僕はダランの声で我に返り最初にカード化した魚を確認した。
【マース:生きている】
「おっ! 表示が変わってないな。
こいつは予想どおりの能力のようだが念のため開放してみよう」
「――開放」
ピチピチピチピチ
カード化を解かれた魚は捕れたての状態で跳ね回った。
「生きてるな」
「生きてますね」
ダランのサーラは跳ね回る魚を見て感想を述べる。
「これがミナトが確認したかった事か?」
「ええ、今回のレベルアップで生き物をカード化出来るようになったのですけど本当にそうなのか試してみたかったんです。
まさか人で試す訳にはいかないですからね」
僕の言葉にダランは人がカード化されている想像をして顔を引きつらせて「まさか、人も……出来るのか?」と聞いてきた。
「正直言ってわかりませんとしか言いようがないですね。
魚は出来ましたけど人は大きいですし、まず『試す』ことが倫理的にはばかられるじゃないですか。
でも、とりあえず魚が出来たので獣で試してみるとか機会があればやってみたいですね」
「……悪いが頼まれても実験台にはならないからな」
「だからそんなつもりは無いといったじゃないですか。
せっかく魚で成功して何か新しい仕事を始められないかと考えていたのにそっちの方面ばかり考えていたら何も出来ないですよ」
僕は苦笑いをしながらダラン達に理解を求めると渋々ながらも頷いてくれた。
「――ところで、町では魚を食べる習慣がないと聞いてるのですが何故なんですか?」
気まずい雰囲気を変えようと僕が疑問に思っていた事をダラン達に聞くとふたりから同じような答えが返ってきた。
「不味いから」
「美味しくないから」
(ん? 美味しくない?
見た目は淡水魚のマスに似ているのだが美味しくないのか?)
「食べた事はあるんですか?」
「まあ、一応……な。
冒険者をやってるとうまく獲物が捕れない時とかあるだろ?
そんな時にふと泳いでいる魚を見て食ってみようとするのは普通の事だよな?
一応、毒はないとは聞いていたから一度ためしに食ってみたんだが泥臭くて食えたものじゃなかったよ」
(泥臭い?
コイツらコイかフナみたいに泥の中のエサを食う習性でもあるのか?)
「もしかして、コイツを美味く食べるコツでもあるのか?」
ダランは以前食べたとされる泥臭い魚を思い出して眉間にシワを寄せながら僕に聞いた。
「うーん。
僕もそれほど料理には詳しくないからなぁ。
たしか、奇麗な水に入れておいて泥を吐かせるような事を聞いた事があったような……」
「奇麗な水ですか?
でしたら私が魔法で出しましょうか?」
僕のつぶやきにサーラが反応して提案をしてくる。
「ああ、でも曖昧な記憶だから本当だったかどうか自信がないんだけど……」
「まあ、とりあえずやってみたら良いんじゃねえか?
何か水を溜めておける容れ物って持ってないのか?」
何故だか分からないがダランが俄然やる気を出してグイグイと来る。そんなに泥臭くない魚が食べてみたいのか?
「まあ、無いこともないけど……」
僕はそう言うとウエストポーチから1枚のカードを取り出した。
「――開放」
僕がそのカードを開放すると直径1メートルはある大きな鍋が現れた。
「何でこんな大きな鍋があるんだよ!?」
ダランがそう突っ込むと「パーティーや炊き出しに必要だからと頼まれた品ですよ」と説明した。
「そんなもの使っても良いのかよ?」
「まあ、火にかけたりしなければ洗って乾かせば大丈夫かと思いますよ。
じゃあサーラさん。
せっかくなんで試してみましょうか……」
「はっ、はい。
ウオーターボール!」
サーラの魔法で鍋の上空から大きな水球が現れて鍋を満たしていく。
「じゃあ魚を入れてみますね」
「――開放」
僕は数十枚もあるカードから3枚ほど魚に戻して鍋の水に入れた。
「どのくらいかかるんだ?」
ダランの問に僕は首を傾げて「わかりませんね」と正直に答えた。
普通なら少なくとも1日は必要な気がするが今はそんな時間はないので「とりあえず1時間ほど様子を見て無理そうなら持ち帰って町で試してみましょう」と提案した。
「めったに来られないのでもう少し捕まえて帰りますね」
僕は泥を吐かせている時間に数十匹な魚を追加でカード化していった。
「そろそろ良いかな?」
僕はそう言って泥抜きをした魚を鑑定スキルで確認する。
始めは食べてみようと考えたがせっかく鑑定スキルも持っているのだからと能力に頼ってみた。
「――泥抜きについて鑑定」
【マース――泥抜き途中、あと5時間で完全に泥が抜けます】
「凄い……マジか」
僕は鑑定そのものよりも指定した内容に対する回答が脳裏に浮かんだ事に驚愕していた。
僕はそう言うとポーチから一枚のカードを取り出して開放した。
「コイツでうまく捕れてくれたら良いんだけど……」
僕が持つのは棒のついた網、ようするにタモだった。
「本当ならば釣り道具でもあればと思っていたがこの辺りでは魚を釣って食べる習慣がないらしく釣り道具自体が売って無かったのだ」
このタモだってノエルさんの雑貨店で他の町で使われているものとしてたまたま1本売っていたにすぎない。
僕は先ほどミナモソウを採取した辺りにそっと近づくと水面を覗き込む。
この辺りでは魚を食べる習慣がないためか魚も警戒心が弱く僕が近づいても逃げる気配が無かった。
「これなら何とかなりそうだ」
――パシャッ
水面にタモを浮かべて魚が近寄ってきたところをくいっとすくい上げる。
――パシャパシャ
すくい上げたタモには体長30センチはありそうな魚がピチピチと暴れまわっていた。
「よしっ! うまくいった」
検証用の魚なのでバケツなどは用意しておらず直ぐに丘へあがった僕はピチピチと跳ねて逃げようとする魚をカード化してみる。
「――カード収納」
スキルを使った瞬間、いつもどおりに淡く光ったと思うと魚は消え僕の手には一枚のカードが握られていた。
【マース:生きている】
「おおっ!? 成功か?」
おそらくマースが魚の名前で生きたままである事が記載されている。
「あとはコイツが数十分程度経っても死んでいるに変わらなければ一度カード化を解いてみよう。
念のためにもう数匹程度は同じ事を繰り返して試してみるか」
僕はそう呟くともう一度湖へと足を入れた。
「――それで、どんな感じなんだ?
検証とやらはうまくいったのか?」
あれからそれなりの数の魚を捕まえてはカード化していった僕はダランの声で我に返り最初にカード化した魚を確認した。
【マース:生きている】
「おっ! 表示が変わってないな。
こいつは予想どおりの能力のようだが念のため開放してみよう」
「――開放」
ピチピチピチピチ
カード化を解かれた魚は捕れたての状態で跳ね回った。
「生きてるな」
「生きてますね」
ダランのサーラは跳ね回る魚を見て感想を述べる。
「これがミナトが確認したかった事か?」
「ええ、今回のレベルアップで生き物をカード化出来るようになったのですけど本当にそうなのか試してみたかったんです。
まさか人で試す訳にはいかないですからね」
僕の言葉にダランは人がカード化されている想像をして顔を引きつらせて「まさか、人も……出来るのか?」と聞いてきた。
「正直言ってわかりませんとしか言いようがないですね。
魚は出来ましたけど人は大きいですし、まず『試す』ことが倫理的にはばかられるじゃないですか。
でも、とりあえず魚が出来たので獣で試してみるとか機会があればやってみたいですね」
「……悪いが頼まれても実験台にはならないからな」
「だからそんなつもりは無いといったじゃないですか。
せっかく魚で成功して何か新しい仕事を始められないかと考えていたのにそっちの方面ばかり考えていたら何も出来ないですよ」
僕は苦笑いをしながらダラン達に理解を求めると渋々ながらも頷いてくれた。
「――ところで、町では魚を食べる習慣がないと聞いてるのですが何故なんですか?」
気まずい雰囲気を変えようと僕が疑問に思っていた事をダラン達に聞くとふたりから同じような答えが返ってきた。
「不味いから」
「美味しくないから」
(ん? 美味しくない?
見た目は淡水魚のマスに似ているのだが美味しくないのか?)
「食べた事はあるんですか?」
「まあ、一応……な。
冒険者をやってるとうまく獲物が捕れない時とかあるだろ?
そんな時にふと泳いでいる魚を見て食ってみようとするのは普通の事だよな?
一応、毒はないとは聞いていたから一度ためしに食ってみたんだが泥臭くて食えたものじゃなかったよ」
(泥臭い?
コイツらコイかフナみたいに泥の中のエサを食う習性でもあるのか?)
「もしかして、コイツを美味く食べるコツでもあるのか?」
ダランは以前食べたとされる泥臭い魚を思い出して眉間にシワを寄せながら僕に聞いた。
「うーん。
僕もそれほど料理には詳しくないからなぁ。
たしか、奇麗な水に入れておいて泥を吐かせるような事を聞いた事があったような……」
「奇麗な水ですか?
でしたら私が魔法で出しましょうか?」
僕のつぶやきにサーラが反応して提案をしてくる。
「ああ、でも曖昧な記憶だから本当だったかどうか自信がないんだけど……」
「まあ、とりあえずやってみたら良いんじゃねえか?
何か水を溜めておける容れ物って持ってないのか?」
何故だか分からないがダランが俄然やる気を出してグイグイと来る。そんなに泥臭くない魚が食べてみたいのか?
「まあ、無いこともないけど……」
僕はそう言うとウエストポーチから1枚のカードを取り出した。
「――開放」
僕がそのカードを開放すると直径1メートルはある大きな鍋が現れた。
「何でこんな大きな鍋があるんだよ!?」
ダランがそう突っ込むと「パーティーや炊き出しに必要だからと頼まれた品ですよ」と説明した。
「そんなもの使っても良いのかよ?」
「まあ、火にかけたりしなければ洗って乾かせば大丈夫かと思いますよ。
じゃあサーラさん。
せっかくなんで試してみましょうか……」
「はっ、はい。
ウオーターボール!」
サーラの魔法で鍋の上空から大きな水球が現れて鍋を満たしていく。
「じゃあ魚を入れてみますね」
「――開放」
僕は数十枚もあるカードから3枚ほど魚に戻して鍋の水に入れた。
「どのくらいかかるんだ?」
ダランの問に僕は首を傾げて「わかりませんね」と正直に答えた。
普通なら少なくとも1日は必要な気がするが今はそんな時間はないので「とりあえず1時間ほど様子を見て無理そうなら持ち帰って町で試してみましょう」と提案した。
「めったに来られないのでもう少し捕まえて帰りますね」
僕は泥を吐かせている時間に数十匹な魚を追加でカード化していった。
「そろそろ良いかな?」
僕はそう言って泥抜きをした魚を鑑定スキルで確認する。
始めは食べてみようと考えたがせっかく鑑定スキルも持っているのだからと能力に頼ってみた。
「――泥抜きについて鑑定」
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