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第10話【フローラ嬢の探究心】
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ーーーそして半年がたった。
家庭教師は順調でフローラ嬢の物覚えが良かった為に余裕で入試合格の水準まで達していた。
それで、今日はこれからの方針を決めるためにフローラ嬢とお茶会をしながら話し合っていた。
「とりあえずここまでですかね。これだけの模試成績を出せる貴族子息はなかなか居ないと思いますよ。」
僕はその事をフローラ嬢に伝えると残りの時間をどうしたいかを訪ねた。
「そうね。もっと色々な魔法を教えて欲しいわ。今までの魔法は光ったりだとか固くしたりだとか地味なものばかりだったから、もっとこう派手なやつを使って見たいわ。」
「はっ 派手なやつですか……。それは領主様の許可を得ないと難しいのではないかと思いますが……。」
今日はお茶会だけの予定だったので用事のあったカイランは席を外しており、給仕をする侍女が控えているだけだったのでフローラ嬢がこっそりと提案してきたのだ。
「教えても使う機会も場所も無いと思いますよ。」
僕はやんわりとお断りを入れたがフローラ嬢はなおもしつこくお願いしてきた上、最後の方では半分脅迫めいた言葉に変わっていったので仕方なくある魔法を教える事にした。
『ビッグホーン』
対象の現象が起きた際に音を大きくしてくれる魔法。
「なにこれ?どう使うのかしら?」
「色々使えますよ。例えば何かを皆に伝えたい時に自分の声にかけると声が大きくなって叫ばなくても皆に聞こえるようになるとか。助けを呼ぶ時なんかに最適じゃないですか?」
僕の説明に微妙な顔をするフローラ嬢。
(いや、いくらなんでも殲滅魔法なんて教えたなんてバレたらクビじゃあ済まないよな。)
「他には?」
「ええっ?」
「ほ・か・に・は・な・い・の?」
「そうですね。考えてみますのでお待ちください。」
僕は慌てて他に害のない魔法は無いかと頭をフル回転させて考えた。
「ではこんな魔法はどうでしょうか?」
『サウンドボム』
爆発音で驚かせる魔法。多少の衝撃波を発生させるが殺傷能力は皆無。
『イリュージョン』
術者のイメージした物を出現させる魔法。幻影なので物質は存在しないが思い通りに動かせる。術者の視界内でしか発動出来ない。
『ナチュラルヒール』
治癒魔法『ヒール』の下位魔法。魔力が少ない術者でも扱う事が出来るのが利点。
「お嬢様。こんなところで如何でしょうか?」
僕が恐る恐るフローラ嬢を見ると機嫌は治ったようで「早く教えなさいよ」と言わんばかりの圧を放ちながら僕を見ていた。
家庭教師は順調でフローラ嬢の物覚えが良かった為に余裕で入試合格の水準まで達していた。
それで、今日はこれからの方針を決めるためにフローラ嬢とお茶会をしながら話し合っていた。
「とりあえずここまでですかね。これだけの模試成績を出せる貴族子息はなかなか居ないと思いますよ。」
僕はその事をフローラ嬢に伝えると残りの時間をどうしたいかを訪ねた。
「そうね。もっと色々な魔法を教えて欲しいわ。今までの魔法は光ったりだとか固くしたりだとか地味なものばかりだったから、もっとこう派手なやつを使って見たいわ。」
「はっ 派手なやつですか……。それは領主様の許可を得ないと難しいのではないかと思いますが……。」
今日はお茶会だけの予定だったので用事のあったカイランは席を外しており、給仕をする侍女が控えているだけだったのでフローラ嬢がこっそりと提案してきたのだ。
「教えても使う機会も場所も無いと思いますよ。」
僕はやんわりとお断りを入れたがフローラ嬢はなおもしつこくお願いしてきた上、最後の方では半分脅迫めいた言葉に変わっていったので仕方なくある魔法を教える事にした。
『ビッグホーン』
対象の現象が起きた際に音を大きくしてくれる魔法。
「なにこれ?どう使うのかしら?」
「色々使えますよ。例えば何かを皆に伝えたい時に自分の声にかけると声が大きくなって叫ばなくても皆に聞こえるようになるとか。助けを呼ぶ時なんかに最適じゃないですか?」
僕の説明に微妙な顔をするフローラ嬢。
(いや、いくらなんでも殲滅魔法なんて教えたなんてバレたらクビじゃあ済まないよな。)
「他には?」
「ええっ?」
「ほ・か・に・は・な・い・の?」
「そうですね。考えてみますのでお待ちください。」
僕は慌てて他に害のない魔法は無いかと頭をフル回転させて考えた。
「ではこんな魔法はどうでしょうか?」
『サウンドボム』
爆発音で驚かせる魔法。多少の衝撃波を発生させるが殺傷能力は皆無。
『イリュージョン』
術者のイメージした物を出現させる魔法。幻影なので物質は存在しないが思い通りに動かせる。術者の視界内でしか発動出来ない。
『ナチュラルヒール』
治癒魔法『ヒール』の下位魔法。魔力が少ない術者でも扱う事が出来るのが利点。
「お嬢様。こんなところで如何でしょうか?」
僕が恐る恐るフローラ嬢を見ると機嫌は治ったようで「早く教えなさいよ」と言わんばかりの圧を放ちながら僕を見ていた。
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