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第5話【斡旋ギルドへの登録】
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「ーーー待たせたようだな」
あれから十数分程度過ぎた頃、紹介状を持ったバルドが部屋に入ってきた。
「ん? なんだ、ダイムも来ていたのか。何か連絡事でもあるのか?」
バルドは御者の男をダイムと呼び、日頃から付き合いがあるように話しかけた。
「いえいえ、今日はこちらの彼を斡旋ギルドに案内するために参上したまでで特別な用件はございません」
「そうか、それはご苦労だったな。では彼の案内はそなたに任せるとしようか」
バルドはそう言うと僕に紹介状を手渡してくれた。
「お世話になりました」
僕はお礼を言うとダイムが準備してくれた馬車て斡旋ギルドに向かった。
「ーーーこちらが斡旋ギルドになります。私はここで失礼させて頂きますがバルド様の紹介状を出せば大丈夫だと思いますので頑張ってください。では、ご幸運を」
ダイムはそう告げると馬車を発車させた。
「ありがとうございました」
僕は走りゆく馬車に一礼をしてからギルドのドアに手をかけた。
ーーーからんからん。
ギルドのドアを開けるとドアベルの音が鳴り響く。
「いらっしゃいませ。斡旋ギルドへようこそ。本日はどのようなご要件でしょうか?」
ギルドに入ると案内係の女性が笑顔て用件の確認をしてきた。
「ギルドへの登録と仕事の斡旋をお願いしたいのですが」
「新規登録と仕事の斡旋ですね。ではあちらの1番のカウンターにて手続きをお願いします」
流れるような案内に感心しながら1番カウンターに向かった僕はバルドに渡された紹介状を受付嬢に渡した。
「紹介状ですか。内容を確認させて頂きますので少しお待ちくださいね」
受付嬢は紹介状の主を確認して町長からだと分かると慌てて奥の部屋に誰かを呼びに向かった。
「ーーーお待たせしてすみませんでした。ギルドマスターからお話があるそうなので奥の応接室にお願い出来るでしょうか?」
数分で戻ってきた受付嬢はギルマスの指示を受けて僕を応接室に案内する。
部屋に入ると正面のソファにひとりの男性が座っていた。
「やあ、君がバルド殿からの手紙に書いてあったナオキ君だね。
この斡旋ギルドのギルマスをやっているラーズだ。
なんでも神木の地から来たと言うじゃないか。
神様から授かった能力もかなり特殊だと書いてあるけどどういったものなんだい?」
ラーズの質問に僕は正直に答えた。
「治癒魔法士の能力を授かりました。ただし、治せる対象が女性限定になりますが……」
「へー、女性限定ときたか。それに、治癒魔法士なんて職業は少なくとも僕は聞いたことないな」
(ここでも治癒魔法士を知らないと言われたか……。本当に特殊な職業なんだな……)
「あの……」
「ん? 何か質問かい?」
「この辺りでは『魔法』って普通に使われているものじゃないんですか?」
僕は前から聞きたかった事を思い切ってラーズに聞いてみた。
「普通……ではないな。確かに能力は限定されるが魔法を使う魔道士という職業の者は存在する。
だが、極めて珍しい職業で大抵は王家に抱えられているか、少なくとも大貴族にしか居ないはずだ」
「治癒魔法の使い手は居ないんですか?」
「そうだな……。魔道士ならばいくつかある魔法の中に使える者が居るかもしれないが、効果は薬治療に毛が生えた程度と聞いたことがあるな。あと、王都に聖女様と呼ばれる女性が居られるが、その方が使えると聞いたことがあるくらいだな」
「その聖女様は治癒魔法士ではないのですか?」
「聖女様は聖女様だろう? 聖女様の務めは神に祈ることだ。
そして我々に神託を授けてくれるのが主の職務だ。
聖女様の治癒は他に類を見ないレベルだったらしいが、自らの生命力を削るとの事で過去に一度しか使った事がないそうだ」
「では、皆さん怪我や病気になった時はどうしてるんですか?」
「薬師に調薬してもらうのが一般的だな。
だから君の治癒魔法とやらが使える能力だったら是非とも当ギルドで活躍して欲しいものだな。
バルド殿からも君に仕事を斡旋してやって欲しいと書いてあったし、まずは登録をしてもらおうか。
リリス、彼の登録手続きをしてやってくれ。その後、仕事の斡旋を頼んだぞ。
まあ、頑張ってくれや。何かあったら相談にのってやるからな」
そこまで言うとバルドはリリスと呼んだ先程の受付嬢に任せて部屋を出て行った。
「では、新規登録の手続きを致しますので先程のカウンターにお越し頂けますか?」
「あ、はい。わかりました」
僕はリリスに促されて1番カウンターに戻った。
「ーーーでは、この書類に必要事項を記入してください。何か不明な所や質問があれば何でも聞いてくださいね」
リリスはそう言いながら登録用紙を僕の前に置く。
「名前は、ナオキで職業は治癒魔法士、出来ることは治癒全般、注意事項は女性しか治癒出来ない……っと。これくらいかな?」
「書かれましたか?」
リリスが書類を確認する。
「ええと、先程も聞きましたので知っているつもりですが、念のためにもう一度だけお聞きしておきます。
魔法で治療するけど女性にしか使えないでしたね。
もう少し具体的に治療方法を教えて貰っても良いですか?」
「はい。わかりました」
僕はそう言うとリリスに治癒魔法の使い方の詳細を説明した。
「………。」
「どうかされましたか?」
説明を聞いたリリスはこめかみを押さえながら難しい顔をしていた。
「一応規則ですから、募集はかけますが治療方法の説明はご自分でなされてください。
説明を了承されたら実際に依頼を受諾した扱いになり、報酬も発生します。
もし、説明の段階でキャンセルされたら契約は無効となりますのでご注意くださいね」
「はい、わかりました。宜しくお願いします」
「では、明日以降定期的にギルドに顔を出すようにしてください。もし、依頼がありましたら声をかけさせて頂きますので」
リリスは深くお辞儀をすると僕を見送ってくれた。
あれから十数分程度過ぎた頃、紹介状を持ったバルドが部屋に入ってきた。
「ん? なんだ、ダイムも来ていたのか。何か連絡事でもあるのか?」
バルドは御者の男をダイムと呼び、日頃から付き合いがあるように話しかけた。
「いえいえ、今日はこちらの彼を斡旋ギルドに案内するために参上したまでで特別な用件はございません」
「そうか、それはご苦労だったな。では彼の案内はそなたに任せるとしようか」
バルドはそう言うと僕に紹介状を手渡してくれた。
「お世話になりました」
僕はお礼を言うとダイムが準備してくれた馬車て斡旋ギルドに向かった。
「ーーーこちらが斡旋ギルドになります。私はここで失礼させて頂きますがバルド様の紹介状を出せば大丈夫だと思いますので頑張ってください。では、ご幸運を」
ダイムはそう告げると馬車を発車させた。
「ありがとうございました」
僕は走りゆく馬車に一礼をしてからギルドのドアに手をかけた。
ーーーからんからん。
ギルドのドアを開けるとドアベルの音が鳴り響く。
「いらっしゃいませ。斡旋ギルドへようこそ。本日はどのようなご要件でしょうか?」
ギルドに入ると案内係の女性が笑顔て用件の確認をしてきた。
「ギルドへの登録と仕事の斡旋をお願いしたいのですが」
「新規登録と仕事の斡旋ですね。ではあちらの1番のカウンターにて手続きをお願いします」
流れるような案内に感心しながら1番カウンターに向かった僕はバルドに渡された紹介状を受付嬢に渡した。
「紹介状ですか。内容を確認させて頂きますので少しお待ちくださいね」
受付嬢は紹介状の主を確認して町長からだと分かると慌てて奥の部屋に誰かを呼びに向かった。
「ーーーお待たせしてすみませんでした。ギルドマスターからお話があるそうなので奥の応接室にお願い出来るでしょうか?」
数分で戻ってきた受付嬢はギルマスの指示を受けて僕を応接室に案内する。
部屋に入ると正面のソファにひとりの男性が座っていた。
「やあ、君がバルド殿からの手紙に書いてあったナオキ君だね。
この斡旋ギルドのギルマスをやっているラーズだ。
なんでも神木の地から来たと言うじゃないか。
神様から授かった能力もかなり特殊だと書いてあるけどどういったものなんだい?」
ラーズの質問に僕は正直に答えた。
「治癒魔法士の能力を授かりました。ただし、治せる対象が女性限定になりますが……」
「へー、女性限定ときたか。それに、治癒魔法士なんて職業は少なくとも僕は聞いたことないな」
(ここでも治癒魔法士を知らないと言われたか……。本当に特殊な職業なんだな……)
「あの……」
「ん? 何か質問かい?」
「この辺りでは『魔法』って普通に使われているものじゃないんですか?」
僕は前から聞きたかった事を思い切ってラーズに聞いてみた。
「普通……ではないな。確かに能力は限定されるが魔法を使う魔道士という職業の者は存在する。
だが、極めて珍しい職業で大抵は王家に抱えられているか、少なくとも大貴族にしか居ないはずだ」
「治癒魔法の使い手は居ないんですか?」
「そうだな……。魔道士ならばいくつかある魔法の中に使える者が居るかもしれないが、効果は薬治療に毛が生えた程度と聞いたことがあるな。あと、王都に聖女様と呼ばれる女性が居られるが、その方が使えると聞いたことがあるくらいだな」
「その聖女様は治癒魔法士ではないのですか?」
「聖女様は聖女様だろう? 聖女様の務めは神に祈ることだ。
そして我々に神託を授けてくれるのが主の職務だ。
聖女様の治癒は他に類を見ないレベルだったらしいが、自らの生命力を削るとの事で過去に一度しか使った事がないそうだ」
「では、皆さん怪我や病気になった時はどうしてるんですか?」
「薬師に調薬してもらうのが一般的だな。
だから君の治癒魔法とやらが使える能力だったら是非とも当ギルドで活躍して欲しいものだな。
バルド殿からも君に仕事を斡旋してやって欲しいと書いてあったし、まずは登録をしてもらおうか。
リリス、彼の登録手続きをしてやってくれ。その後、仕事の斡旋を頼んだぞ。
まあ、頑張ってくれや。何かあったら相談にのってやるからな」
そこまで言うとバルドはリリスと呼んだ先程の受付嬢に任せて部屋を出て行った。
「では、新規登録の手続きを致しますので先程のカウンターにお越し頂けますか?」
「あ、はい。わかりました」
僕はリリスに促されて1番カウンターに戻った。
「ーーーでは、この書類に必要事項を記入してください。何か不明な所や質問があれば何でも聞いてくださいね」
リリスはそう言いながら登録用紙を僕の前に置く。
「名前は、ナオキで職業は治癒魔法士、出来ることは治癒全般、注意事項は女性しか治癒出来ない……っと。これくらいかな?」
「書かれましたか?」
リリスが書類を確認する。
「ええと、先程も聞きましたので知っているつもりですが、念のためにもう一度だけお聞きしておきます。
魔法で治療するけど女性にしか使えないでしたね。
もう少し具体的に治療方法を教えて貰っても良いですか?」
「はい。わかりました」
僕はそう言うとリリスに治癒魔法の使い方の詳細を説明した。
「………。」
「どうかされましたか?」
説明を聞いたリリスはこめかみを押さえながら難しい顔をしていた。
「一応規則ですから、募集はかけますが治療方法の説明はご自分でなされてください。
説明を了承されたら実際に依頼を受諾した扱いになり、報酬も発生します。
もし、説明の段階でキャンセルされたら契約は無効となりますのでご注意くださいね」
「はい、わかりました。宜しくお願いします」
「では、明日以降定期的にギルドに顔を出すようにしてください。もし、依頼がありましたら声をかけさせて頂きますので」
リリスは深くお辞儀をすると僕を見送ってくれた。
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