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第十二幕
しおりを挟むからだが、あつい。
はらのなかがすごく、あつい。
ああ、そうか、まものにくいあらされてるんだな、なんだよ、きもちよくなってしねるんじゃないのかよ。
体ががくんがくんと揺さぶられる。その度に腹の中の熱くて硬いものがズブズブと下腹と尻穴をえぐる。漏らすのはやだなと尻穴に力をいれれば「うっ」と低い呻きみたいな声が聞こえた。
そのあとぢゅくぢゅくと脳内に水音と口の中にも熱を感じる。
あー、ララのやつまたか。
キスシーンで舌をつっこむなと何度言えばわかるんだ。
「ふっ……ぁ…ララ……やめっ…ぃぎ!!!!?!」
ろ、という前に、腹の中にズドンと硬いものを奥までつっこまれた。そしてそれは俺の中の行き止まりだろう場所をこじ開けようとグッグッと入り込んでくる。
ララも魔物化したのか? そもそもなんだこれ、俺死んだんじゃないのか?
尻を太い棒で突き刺されたまま、背中に手を回され体を起こされる。
うっすら目を開けて飛び込んできた天井は見知ったものだ。団員寮のララの部屋の天井。
あいつは寮の他にも自宅を持っていて、ここは団員と楽しむための部屋でしかない。なのに天井は凝った花畑のような綺麗な絵に金の絵の具も使ってて、ものすごく金がかかってる。
なんでもヤってる時に美しい天井が見えたらそれも思い出になるだろとかいって、下半身でものを考えるわりにはララは無駄にロマンチストなんだ。
俺も何度か連れ込まれた。連れ込まれたが結局芝居の稽古をして夜を明かしてたのであいつと寝たことはない。
そしてここでやっと察した。
俺、これ、尻にちんこ、突っ込まれてるのではないだろうか?
「がっ…ぁあっ……ぃや」
体を起こされれば当たり前だが俺の重さで更にちんこが腹の奥にぶっ刺さってくる。
だから、それ以上は、絶対、押し込んじゃいけない場所だろ。
いつかララに食われんのかなって思ってたがまさか死後の世界とは、はは、笑えない。
「……目が、覚めましたか?」
抱き起こされて耳元で聞こえた声に、俺の腹がうねってちんこをぎゅっと締め付けた。
思わず体が大好きな声に反応してしまった。そのせいか腹の中のちんこもぐっと膨らむ。
なん、で?
「イ、ワン…レイグナー……?」
「もうすこし、我慢しててくださ、い!」
「がぁっ!あっ!あっ!なっ!ぎゃっ!!」
抱きすくめられ正面からイワンを跨ぐように座らされてる俺は、ごつごつと下からちんこに突き上げられて声を漏らす。
とにかく奥に奥にと硬い熱が押し込まれる。
「むり、むりむりむりむりむり……それ以上むり! 壊れるッ壊れるからぁっ!いゃぁあ!!」
腹ん中突き破られる恐怖とワケわからない射精感とかがくがく震える体とか、もう何がなんだかよくわからなくて俺はイワンの首に抱きつき、頭を左右に振りながら泣き叫ぶ。
「まだ……奥がありますっ……嵌めて、出します!」
「ひっ!いやぁああああああ!!!」
絶対、絶対そこ入っちゃいけないとこだ!!!!!!
ぬぷりと腹の奥にちんこがはまり込めば、震えて弾けて熱い飛沫が放たれる。
「ひゃ!あ、あんっ」
そんな長くない間だと思うが、激流に流されてるんだか自分の体が自分のものでないような感覚というか、でもこれがたぶん絶頂というやつで、わけが判らない。
俺は体をビクビクと痙攣させてあまりの快楽に意識を手放した。
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