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プロローグ
第1話 ちょっとここどこですか?
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「おいおい、ちょっとやばくないか?」
木の陰から覗く少女の顔は引きつっており、視線は異形の姿を凝視していた。ファンタジー好きなら一度は名前を聞いたことがあるゴブリン数体が、一匹の兎を追いかけていたのである。
1体が兎を追い回しながら逃げ場を無くしていき、残りが周囲を固めて仕留めてるようであった。そして兎を捕まえるとゴブリン達は大喜びをし、1体がこっそりと兎の足にかじりつくと大乱闘になる。
「なんか争いを始めたな。逃げるなら今でしょ」
ゴブリン達が争っているのを確認しながら加藤 健亮は足音を立てないようにそろそろと移動を始める。そして足元から聞こえてきた音に顔面蒼白となった。
パキッ
健亮が枯れ木を全力で踏み抜いたのである。
「なんなベタな展開。気付かれた……だよね!」
健亮が呟きながら恐る恐る背後を確認する。先ほどまで喧騒に満ちていたゴブリン達が無言で自分を見ていた。
背中から汗が流れるのを感じながら、健亮はゴブリン達へ愛想笑いを浮かべ小さく手を振ると全力で走りだした。
「さようならー!」
全力で逃げ出す健亮に呆気に取られていたゴブリン達だったが、獲物が増えたと気付くと歓声を上げながら武器を片手に健亮を追いかけ始めた。
「ぎゃぁぁぁぁ! ちょっと待って! 追いかけてこないで! ほら! 兎を忘れているから。君達の大事な食料だよー!」
追われながら叫んでいる健亮だが、幸運にも逃げ続ける事が出来ていた。ゴブリン達は足が遅い健亮をいたぶるように追いかけており、健亮自身も森の木々を上手く使って逃げている事も大きかった。
「くぅぅ……。さ、さすがに厳しくなってきたぞ」
息が上がるのを感じながら、健亮は背後に迫る死の足音から逃げるように必死に足を動かす。そんな健亮の努力が、報われる時がやって来た。
「街道だ! 誰か助けてー」
森を飛び出した健亮の目の前に石畳の街道が広がる。健亮はまばらに見える人影に助けを求めるように叫んだ。
その背後をゴブリン達が追いかけてきたが、目の前に現れた相手を見るとゴブリン達は慌てて逃げ出し始める。
「おっと。逃がさないぞ」「マーティスは魔法で攻撃」「はいよー」「お嬢さんはこっちにおいで」
健亮を守るように4人の男性がゴブリンと健亮の間に入ると武器を構える。逃げるだけだった健亮と違い、武器を持っている男性達はゴブリンに攻撃を始める。
マーティスと呼ばれた男性が詠唱と共に火の矢を撃ち放ち、他の男性達も矢で撃ち抜き、槍で突き刺し、剣で斬り捨てた。
あっという間にゴブリンが全滅した事に安堵した健亮は、誘導された場所から男性達に近付くと頭を下げ感謝の言葉を口にする。
「ありがとうございます。お陰で助かりました。もうギリギリで……死ぬかと思いました。本当にありがとう」
「なんであんなところに居たんだい?」「可愛い過ぎる」
健亮が顔を上げると、リーダー格らしき男性が代表して声を掛けていた。その隣にいた男性は健亮を見て顔を赤らめており、他の男性達も何かに驚いているのか口を開けて自分を眺めていた。
リーダー格以外の男性が呆けている理由が分からない健亮は首を傾げつつ、リーダー格の男性の質問にどう答えようかと悩んでいた。
「『これって夢ですか?』なんて言っても伝わらないよな。どうしたもんかな」
俯きながら考えている健亮に男性達が、なにか勘違いしたのか慌て始める。
「い、いや。怖い思いをしただろうから、無理に言わなくてももいいんだよ」
「そうそう。こんな可憐なお嬢さんが森の中にいるなんて、なにか理由があるんだよね?」
「リーダーも怖い顔やめなよ。だからいつも女の子から逃げられるんだよ」
「俺、そんな怖い顔をしていたか!? それにいつもってなんだよ!」
自分を囲みながら話している男性達に健亮は疑問を感じていた。男性達は自分よりも頭2つ分ほど大きい。
ガタイも筋肉質であり力強さを感じる。だが、それ以上に男性達の会話に違和感を感じていた。先ほどから会話の端々に自分が女性であるような発言が聞こえてくるのである。
「あ、あの。俺は男ですよ?」
自分が男だと告げる健亮に、男性達が硬直する。そして健亮の身体を頭から足の先まで何往復もさせ、擬音が出るほど勢いよく離れると頭を突き合わせて話し始めた。
「あの子が男の子だと?」「嘘だろ? 嘘だって言ってくれ!」「いや、ズボン姿だから男かも」「可愛すぎるぞ? それに胸の膨らみはどう説明するんだよ!?」
円陣を組んで相談を始めた男性達から漏れ聞こえる声を聞きながら、健亮は不安を感じ自分の身体を確認する。
視線の先にあるのは自分の手である。記憶にある自分の手より小さく華奢であり、足もかなり細かった。そして肩にかかる長い銀髪に戸惑いながら、恐る恐る胸に手を当てると筋肉ではない柔らかなふくらみが確認できた。
「え? 胸がある。な、なんだってー!!」
突然、叫んだ健亮に男性たちがビクリとしながら視線を向けていたが、そんな男性たちの視線に気付くことなく健亮はパニックになった。
木の陰から覗く少女の顔は引きつっており、視線は異形の姿を凝視していた。ファンタジー好きなら一度は名前を聞いたことがあるゴブリン数体が、一匹の兎を追いかけていたのである。
1体が兎を追い回しながら逃げ場を無くしていき、残りが周囲を固めて仕留めてるようであった。そして兎を捕まえるとゴブリン達は大喜びをし、1体がこっそりと兎の足にかじりつくと大乱闘になる。
「なんか争いを始めたな。逃げるなら今でしょ」
ゴブリン達が争っているのを確認しながら加藤 健亮は足音を立てないようにそろそろと移動を始める。そして足元から聞こえてきた音に顔面蒼白となった。
パキッ
健亮が枯れ木を全力で踏み抜いたのである。
「なんなベタな展開。気付かれた……だよね!」
健亮が呟きながら恐る恐る背後を確認する。先ほどまで喧騒に満ちていたゴブリン達が無言で自分を見ていた。
背中から汗が流れるのを感じながら、健亮はゴブリン達へ愛想笑いを浮かべ小さく手を振ると全力で走りだした。
「さようならー!」
全力で逃げ出す健亮に呆気に取られていたゴブリン達だったが、獲物が増えたと気付くと歓声を上げながら武器を片手に健亮を追いかけ始めた。
「ぎゃぁぁぁぁ! ちょっと待って! 追いかけてこないで! ほら! 兎を忘れているから。君達の大事な食料だよー!」
追われながら叫んでいる健亮だが、幸運にも逃げ続ける事が出来ていた。ゴブリン達は足が遅い健亮をいたぶるように追いかけており、健亮自身も森の木々を上手く使って逃げている事も大きかった。
「くぅぅ……。さ、さすがに厳しくなってきたぞ」
息が上がるのを感じながら、健亮は背後に迫る死の足音から逃げるように必死に足を動かす。そんな健亮の努力が、報われる時がやって来た。
「街道だ! 誰か助けてー」
森を飛び出した健亮の目の前に石畳の街道が広がる。健亮はまばらに見える人影に助けを求めるように叫んだ。
その背後をゴブリン達が追いかけてきたが、目の前に現れた相手を見るとゴブリン達は慌てて逃げ出し始める。
「おっと。逃がさないぞ」「マーティスは魔法で攻撃」「はいよー」「お嬢さんはこっちにおいで」
健亮を守るように4人の男性がゴブリンと健亮の間に入ると武器を構える。逃げるだけだった健亮と違い、武器を持っている男性達はゴブリンに攻撃を始める。
マーティスと呼ばれた男性が詠唱と共に火の矢を撃ち放ち、他の男性達も矢で撃ち抜き、槍で突き刺し、剣で斬り捨てた。
あっという間にゴブリンが全滅した事に安堵した健亮は、誘導された場所から男性達に近付くと頭を下げ感謝の言葉を口にする。
「ありがとうございます。お陰で助かりました。もうギリギリで……死ぬかと思いました。本当にありがとう」
「なんであんなところに居たんだい?」「可愛い過ぎる」
健亮が顔を上げると、リーダー格らしき男性が代表して声を掛けていた。その隣にいた男性は健亮を見て顔を赤らめており、他の男性達も何かに驚いているのか口を開けて自分を眺めていた。
リーダー格以外の男性が呆けている理由が分からない健亮は首を傾げつつ、リーダー格の男性の質問にどう答えようかと悩んでいた。
「『これって夢ですか?』なんて言っても伝わらないよな。どうしたもんかな」
俯きながら考えている健亮に男性達が、なにか勘違いしたのか慌て始める。
「い、いや。怖い思いをしただろうから、無理に言わなくてももいいんだよ」
「そうそう。こんな可憐なお嬢さんが森の中にいるなんて、なにか理由があるんだよね?」
「リーダーも怖い顔やめなよ。だからいつも女の子から逃げられるんだよ」
「俺、そんな怖い顔をしていたか!? それにいつもってなんだよ!」
自分を囲みながら話している男性達に健亮は疑問を感じていた。男性達は自分よりも頭2つ分ほど大きい。
ガタイも筋肉質であり力強さを感じる。だが、それ以上に男性達の会話に違和感を感じていた。先ほどから会話の端々に自分が女性であるような発言が聞こえてくるのである。
「あ、あの。俺は男ですよ?」
自分が男だと告げる健亮に、男性達が硬直する。そして健亮の身体を頭から足の先まで何往復もさせ、擬音が出るほど勢いよく離れると頭を突き合わせて話し始めた。
「あの子が男の子だと?」「嘘だろ? 嘘だって言ってくれ!」「いや、ズボン姿だから男かも」「可愛すぎるぞ? それに胸の膨らみはどう説明するんだよ!?」
円陣を組んで相談を始めた男性達から漏れ聞こえる声を聞きながら、健亮は不安を感じ自分の身体を確認する。
視線の先にあるのは自分の手である。記憶にある自分の手より小さく華奢であり、足もかなり細かった。そして肩にかかる長い銀髪に戸惑いながら、恐る恐る胸に手を当てると筋肉ではない柔らかなふくらみが確認できた。
「え? 胸がある。な、なんだってー!!」
突然、叫んだ健亮に男性たちがビクリとしながら視線を向けていたが、そんな男性たちの視線に気付くことなく健亮はパニックになった。
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