これがエッセイだと信じているシリーズ

うっちー(羽智 遊紀)

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異世界で良妻賢母を求めるなら

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お昼休みに思いついて書いた作品です。
小説家になろうにも掲載済み

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 事の始まりは「鎖骨に刺激を与えるとリンパが刺激されて風邪も治りやすい」と聞いて実践したことが始まりだった。

「は? なに言ってんの?」

 と、思われるだろうが待って欲しい。まずは私の話を聞いてから判断して欲しい。
 そう、実践したのだ。夏風邪を引いて疲れ切っていた私は藁にも縋るわらにもすがる気持ちで鎖骨を連打したのである。親の仇でも見つけたかの様に、世紀末覇者に対抗する主人公のように。

 だが、効果はなかった。普通に市販薬を飲んだ方が回復が早かったのである。有難う製薬会社様。

 そして、今日の朝である。鎖骨に違和感を覚えた私が鏡で確認するとあざになってっていたのだ。なんたる事! 軽く触っても痛みが走るではないか。しかも位置的に他人から見えるのである。そうキス○ークのように。

 その時、私は思った。

「どうせだったら本当のキスマー○だったらな」

 と。待って! 石を投げないで! まだ慌てる時間じゃないの!

 そこで私は考えた。奥さんに頼もうか。いや、そんな事を言えば「は? 年考えてくれる?」とオブラートに包んで優しく諭してさとしてくれるだろう。そんな事は望んでいない! だが、妻帯者の私が頼めるのは妻しかいない。

 そこで私は考えた。

 キ○マークはどうやって出来るのであろうか? これはWeb電子辞書を使わなくても分かる。

 である。

 奥さんに吸引してもらえないなら、別の方法を考えればいい。方法は色々とあるだろう。瓶を熱して中を真空にする方法もある。口をなんとか鎖骨まで持っていって自力で頑張るのもいいだろう。しかし、私は気付いてしまった。

 ただ一つ吸引力の落ちない製品がある事を。

 そう! ダイソ○掃除機である。

 あの製品は吸引力が落ちずにひたすら吸い続ける。まさに理想郷。完ぺきではないか! しかも高額商品であるため、私も彼女を大事にする。そう、お互いが思いやれるのである。

 だが待って欲しい。
 このエッセイだと私が信じ込んでいる、この作品のたいとるは「異世界で良妻賢母を求めるなら」である。なら吸引力だけでは駄目である。


 良妻賢母:よき妻であり賢い母であることが婦人の理想とされた大昔の思想(個人的な意見です)


 そう、良妻賢母を求めるなら吸引力だけではダメなのである。そこで私は、さらに熟考を重ねる。掃除も料理も洗濯も出来ない私にとって良妻とは、それをしてくれる事である(しつこいですが、個人の意見です)。

 ダイ○ンは掃除はしてくれる。なぜなら吸引力が落ちないからだ。だが、彼女は洗濯をしてくれるであろうか? 残念ながら、そんな事を強制させれば故障してしまうだろう。彼女には適所適材で頑張って欲しい。
 では、どうすれば……。

 そうだ、ドラム式洗濯乾燥機を第二夫人にすればいいのである。彼女ならエキスパートだ。洗濯乾燥までをこなしてくれ。さらにはお風呂の残り湯でも文句も言わずに対応してくれる。彼女に必要なのは洗剤と柔軟剤や水(お風呂の残り湯も可)、そして私の溢れるばかりの愛情がこもった指で彼女をさするように指示を出すだけだ。

 完璧な布陣ではないか、我が軍は!

 ん? 待ちたまえ。「掃除」「洗濯」は出来るようになった。だが、「料理」はどうすればいい? 私は新巻鮭を3枚に卸そうとして親指を切るような人間だ。そんな奴に料理が出来るはずがない。しかし、○イソンやドラム式洗濯乾燥機に料理をさせるわけにはいかない。それは私の矜持が許さない。

 仕方がない。第三夫人を迎えるべきだろう。

 そう、スチームオーブンレンジである。

 この子は若いながらも様々な料理を作る事が出来る。レパートリーはそれこそ多種多様である。私の好みに合わせて、私が食材を用意すれば作ってくれるのである。なんという包容力だろうか。しかも彼女も食材と愛情表現豊かな私の指で指示をするだけなのだ。

 最後まで考えて出した結論「異世界で良妻賢母を求めるなら」はハーレムを構築するしかないのである。やはり異世界に転生した主人公達がハーレムを求めるのは間違っていなかったのである。

 だが、彼女達には不満はないのだろうか?

 なんたる事だ。私は自分の欲望を彼女達に押し付けるだけだったのだ。これは、さらなる考察が必要である事が判明してしまった。
 そして、賢母の話を欠片もしていないと気付いてしまったのである。

 だが時間がない。お昼休みも終了である。この考察は気分が乗った時に改めてする事にして、一旦筆をおこうと思う。


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いや、なに書いてるんだろう? と自分でもなりました。
そして、この話の続きはありません(笑)
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