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第一章

修学旅行③

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修学旅行2日目。

私達は、広島を後にし大阪に向かいました。
楽しみにしていたUSJに行きます。
行きのバスでは、全員わいわい盛り上がり到着を今か今かと待ち侘びていました。

無事大阪に入りUSJに到着しました。

そこでまたまたお決まりの集合写真を撮り「帰る時間は、15時ですよ」と先生が言い全員散らばりました。

私も奈瑠ちゃんと莉子ちゃんと合流し何から乗るか盛り上がっていました。
亜子ちゃんは、先生達と行動したそうです。

外の乗り物は、乗れない私達は、時間がある限り屋内の乗り物を乗り尽くしました。

楽しい時間は、あっという間に終わり気付けば14時半になっていました。
私達は、お土産を買いに行き15時前に集合場所に行きました。

帰りのバスは、ほとんどの人達が爆睡していました。
私も寝ていました。
明日からまた、何気ない学校生活に戻ります。

翌日私は、学校に登校しました。
何気ない生活を送りました。修学旅行から特に何も無く数ヶ月が経ったある日のお昼休み。

奈瑠ちゃん、孝之地域のグループが先生に呼び出されていました。
呼び出された理由は、亜子ちゃんの車登下校の事でした。
私と莉子ちゃんも密かにその場に行きました。

何故そうなったのか理由を教えて欲しかったらしく奈瑠ちゃん地域の子達を全員呼び出したのでした。
そんなに人数が居なかったので全員が虐められてる事を知っていました。
ですが、誰もその事を言わず沈黙が数分続きました。
その沈黙を破ったのが孝之でした。

「あいつムカつくから虐めてただけ」

そう言いました。

「そう言う理由で虐めてはいけません
みなさんで亜子ちゃんに謝りに行きましょう
そして車登下校を辞めてみなさん一緒に登下校しましょう」

そう言いました。

奈瑠ちゃんと孝之は、やってらんねと言う感じでその場を離れました。

それから毎日休み時間になっては、奈瑠ちゃん達を呼び出すようになっていました。
話は、進む筈も無く時間と日にちばっかりが過ぎて行き文化祭の時期になりました。

私達の体育館は、改装中でしたので大きなホールを借りてそこで文化祭を行う事になりました。

私達と奈瑠ちゃん、莉子ちゃんは、放送委員に入っておりそのホールでの司会進行アナウンスを誰かがしなければならない事になり私達は、放課後呼び出されました。
その放送委員には、亜子ちゃんも入っていました。

呼び出されたのは、私達4人だけでした。

司会進行アナウンスの流れを説明し先生が

「この中の2人にそのアナウンスをお願いしたいの」

そう言いました。

私達にえ、嫌すぎると言う雰囲気が漂い、数分4人は、黙っていました。
先生は、表情には出していませんでしたが、困った顔をしていた事を4人は、気付いていました。

このまま黙ったままだと帰れないよねそう思った私は、静かに手を挙げました。

先生は、私を見て喜んでおり「ありがとうね」そう言いました。

「あと1人必要なんだけど...」

そう声を籠らせながら3人に言いました。
すると1人が手を挙げました。
それは、亜子ちゃんでした。
先生は、びっくりした顔をしていましたが「ありがとうね」そう喜び私達は、解散しました。

翌日から私と亜子ちゃんは、文化祭の事で先生に呼び出される事が多くなりました。
私と亜子ちゃんは、先生が来るまで席に座って待っていました。
沈黙が何故が気まずかったので私は、口を開きました。

「なんで手挙げてくれたの」

そう亜子ちゃんに聞きました。
亜子ちゃんも静かに口を開き私が相手だったからと答えてくれました。

そのタイミングで先生が現れてその日の流れを説明してくれました。

呼び出される毎日を送り文化祭当日を迎えたのでした。





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