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番外編 3 星降る夜に
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「子供たちは寝た?」
洗いたての濃い紺色の髪を拭きながら、アラバスが寝室に入って来る。
水色の瞳が夜着を纏ったマリアの姿を捉えた。
「ええ、三人ともぐっすりよ。それに今日はカーチスがマリアちゃんと遊んでくれたの。久しぶりに燥いでいたからマリアちゃんも疲れたのでしょう」
「カーチスが? マリアちゃんとは何をして遊んだのかな?」
「チェスよ。マリアちゃんももう十二歳でしょう? 最近はテーブルゲームに嵌っているみたいなの。お義父様直伝の際どい作戦を立てるのが得意で、少し覗いてみたのだけれど、なかなか戦略的な差し手だったわ」
「へぇ、あのマリアちゃんがねぇ。まあ父上の手ほどきというのなら侮れんな。カーチスも苦戦したんじゃない?」
マリアがクスッと笑った。
「ええ、白熱していたわ。お陰様で私はゆっくりと休ませてもらったけれど」
「それは良かった。まさかカーチスが負けたとか言わないよな?」
マリアが思い出し笑いをした。
「まさか。クイーンを減らしたハンデ付きのでも余裕の勝利よ。むしろ悔しがるマリアちゃんを宥める方が大変だったみたいね」
「そうか、カーチスが勝ったか」
勝ったカーチスと負けたマリアちゃんの顔を想像し、アラバスはクスっと笑った。
「ねえマリア、体調が良いなら少し付き合わないか?」
アラバスが棚からワイングラスを二つ取り出した。
すでに命じていたのだろう、ベルを鳴らすと軽めの赤ワインとチーズとフルーツが運び込まれる。
「こちらに来てごらん、今夜は星がきれいだよ」
そう言うと、アラバスはテラスに続く扉を開けた。
頷いたマリアが椅子に掛けていたショールを肩に羽織る。
「まあ、本当に素晴らしいわ。ねえアラバス、お手紙に書いてあった私の星ってどれ?」
キラキラと瞳を輝かせて自分の顔を見上げるマリアを、思わず抱きしめたアラバス。
「マリアの星はあれだ。ほら、あの背の高い木の先端に少しかかっている赤い星が見える?」
アラバスが夜空に向けた指先を追うマリア。
愛しい妻の視線が、自分から逸れたことに少なからぬ寂しさを感じて戸惑った。
「ああ、あれなの? きれいな星だわ。ねえ、あなたはあの星に何を話していたの?」
「国のことや民のこと。そして子供たちの将来のことだ。でも何を考えてもマリアに繋がってしまって困ったよ。どうやら私はマリア無しでは息もできないみたいだ」
アラバスは国王に即位してから、自分のことを『私』と言うようになった。
双子も八歳になり、王立学園初等科に入学して元気に徒歩で通っている。
かつてシラーズの王女ラランジェが使っていた北の離宮の庭を横切るのだが、今は前国王夫妻が隠居屋敷として使用しているため、朝の挨拶をしてから登校することを日課としていた。
学校の門まで見送るのはアラバスの側近二人だ。
侍従や近衛に任せろと何度も言うのだが、二人は頑なにそれを拒んでいた。
今年五歳になった第二王子はまだまだ甘えたい盛りで、兄姉の通学について行き、そのまま離宮の祖父母に拉致されるのを楽しみにしている。
「アダムスもジャスミンも、そしてルイースもみんな健康ですくすくと育ってくれているし、近隣各国との関係も未だかつてないほど良好だ。全て君のお陰だよ、マリア」
アラバスがマリアの頬に唇を寄せた。
照れたように雲間に隠れた月が、長くのびた二人の影を闇に紛れ込ませていく。
「ねえ、アラバス。私に会えなくて寂しかった?」
「ああ、もちろんすごく寂しかったよ。君は? 少しは寂しがってくれたのかな?」
「もちろん寂しかったわ。だから早く帰ってきてくれてとてもうれしかったの。とても頑張ってくれたのね。だって予定より二週間も早かったわ」
アラバス達四人は、復興しつつある旧西の国へ視察のための長期出張から戻ったばかりだ。
旧西の国は、各国から戻ってきた『草』たちが中心となり、商業国家として生まれ変わろうとしており、ワンダリアもバッディもシラーズも、それを全面的に支援している。
旧西の国は国名をウェストランドと改め、シラーズ王国に嫁いでいた前王の妹の子供を新王として即位させて、議会制的君主制国家を目指していた。
「もちろん頑張ったよ。でもね、それは私だけじゃないんだ。トーマスはアダムス、アレンはジャスミンのお気に入りだろ? 口ではなんだかんだ文句を言っているけれど、二人とも子供たちに会えないのが寂しくて仕方が無かったみたいだよ。早く帰ろうってぺちぺちと尻を叩くから参ったよ。それにカーチスも視察だと言って街に出ては、マリアちゃんへのおみやげばかり探していたし」
「兄は良いとして、あの二人はいつになったら結婚する気になるのかしらね」
「カーチスは一応する気はあるみたいだが、アレンは独身を貫くなんて言い張ってる。自分は三男だし、爵位はもう伯爵を貰っているから大丈夫だそうだ」
「本当にそれでいいのかしら。まあアレンがお嫁さんを貰うなんてジャスミンが知ったら、大泣きしてハンガーストライキでも起こしそうな勢いだけど」
「ジャスミンは男を見る目がないな。気をつけてやらなくちゃ」
「そう? 私はとても見る目があると感心しているわ。きっと私に似て男運も良いんじゃないかしら」
そう言いながらアラバスの頬を指先でなぞったマリア。
たまらずその指先をからめとってアラバスが言う。
「君は男運がいいの?」
「ええ、世界で一番良い男にぞっこん惚れられているんだもの。最強運でしょ?」
クスッと笑ったアラバスが、マリアをギュッと抱きしめた。
「ねえ、マリアちゃんは眠っている?」
「ええ、ベッドから落ちても起きないほどぐっすりよ」
「少し風が冷えてきたね。中に入ろうか、私のかわいい子ウサギちゃん」
そう言いながらアラバスがマリアを抱き上げた。
雲の切れ間から顔を出した月が、ひとつになった二人の影をベランダに映す。
「ねえマリア、もう一人くらい欲しくない?」
「子供のこと? 私は何人でも欲しいわ。マリアちゃんも立派なお姉様になってくれたし。でもおじいちゃまとおばあちゃまが大変じゃない?」
「そのために早く引退したのだし、離宮を改装までしてあんなに大きなキッズスペースを作ったんだ。むしろ喜ぶと思うよ?」
マリアがアラバスの胸に手を当てて甘えたような声を出した。
「鼓動が早いわ」
マリアを優しくベッドに降ろし、散らばった髪を愛おしそうに撫でた。
「君を思うといつもこうさ」
「政略結婚だって素っ気なかったくせに?」
「ははは! まだ愛を知らないガキだったんだよ。でもそれを変えてくれたのは君だ、マリア。愛してる……心から愛している。どんな言葉でも足りないくらいさ」
長く甘い夜が始まる。
いくつもの星が煌めきながら流れて落ちた。
洗いたての濃い紺色の髪を拭きながら、アラバスが寝室に入って来る。
水色の瞳が夜着を纏ったマリアの姿を捉えた。
「ええ、三人ともぐっすりよ。それに今日はカーチスがマリアちゃんと遊んでくれたの。久しぶりに燥いでいたからマリアちゃんも疲れたのでしょう」
「カーチスが? マリアちゃんとは何をして遊んだのかな?」
「チェスよ。マリアちゃんももう十二歳でしょう? 最近はテーブルゲームに嵌っているみたいなの。お義父様直伝の際どい作戦を立てるのが得意で、少し覗いてみたのだけれど、なかなか戦略的な差し手だったわ」
「へぇ、あのマリアちゃんがねぇ。まあ父上の手ほどきというのなら侮れんな。カーチスも苦戦したんじゃない?」
マリアがクスッと笑った。
「ええ、白熱していたわ。お陰様で私はゆっくりと休ませてもらったけれど」
「それは良かった。まさかカーチスが負けたとか言わないよな?」
マリアが思い出し笑いをした。
「まさか。クイーンを減らしたハンデ付きのでも余裕の勝利よ。むしろ悔しがるマリアちゃんを宥める方が大変だったみたいね」
「そうか、カーチスが勝ったか」
勝ったカーチスと負けたマリアちゃんの顔を想像し、アラバスはクスっと笑った。
「ねえマリア、体調が良いなら少し付き合わないか?」
アラバスが棚からワイングラスを二つ取り出した。
すでに命じていたのだろう、ベルを鳴らすと軽めの赤ワインとチーズとフルーツが運び込まれる。
「こちらに来てごらん、今夜は星がきれいだよ」
そう言うと、アラバスはテラスに続く扉を開けた。
頷いたマリアが椅子に掛けていたショールを肩に羽織る。
「まあ、本当に素晴らしいわ。ねえアラバス、お手紙に書いてあった私の星ってどれ?」
キラキラと瞳を輝かせて自分の顔を見上げるマリアを、思わず抱きしめたアラバス。
「マリアの星はあれだ。ほら、あの背の高い木の先端に少しかかっている赤い星が見える?」
アラバスが夜空に向けた指先を追うマリア。
愛しい妻の視線が、自分から逸れたことに少なからぬ寂しさを感じて戸惑った。
「ああ、あれなの? きれいな星だわ。ねえ、あなたはあの星に何を話していたの?」
「国のことや民のこと。そして子供たちの将来のことだ。でも何を考えてもマリアに繋がってしまって困ったよ。どうやら私はマリア無しでは息もできないみたいだ」
アラバスは国王に即位してから、自分のことを『私』と言うようになった。
双子も八歳になり、王立学園初等科に入学して元気に徒歩で通っている。
かつてシラーズの王女ラランジェが使っていた北の離宮の庭を横切るのだが、今は前国王夫妻が隠居屋敷として使用しているため、朝の挨拶をしてから登校することを日課としていた。
学校の門まで見送るのはアラバスの側近二人だ。
侍従や近衛に任せろと何度も言うのだが、二人は頑なにそれを拒んでいた。
今年五歳になった第二王子はまだまだ甘えたい盛りで、兄姉の通学について行き、そのまま離宮の祖父母に拉致されるのを楽しみにしている。
「アダムスもジャスミンも、そしてルイースもみんな健康ですくすくと育ってくれているし、近隣各国との関係も未だかつてないほど良好だ。全て君のお陰だよ、マリア」
アラバスがマリアの頬に唇を寄せた。
照れたように雲間に隠れた月が、長くのびた二人の影を闇に紛れ込ませていく。
「ねえ、アラバス。私に会えなくて寂しかった?」
「ああ、もちろんすごく寂しかったよ。君は? 少しは寂しがってくれたのかな?」
「もちろん寂しかったわ。だから早く帰ってきてくれてとてもうれしかったの。とても頑張ってくれたのね。だって予定より二週間も早かったわ」
アラバス達四人は、復興しつつある旧西の国へ視察のための長期出張から戻ったばかりだ。
旧西の国は、各国から戻ってきた『草』たちが中心となり、商業国家として生まれ変わろうとしており、ワンダリアもバッディもシラーズも、それを全面的に支援している。
旧西の国は国名をウェストランドと改め、シラーズ王国に嫁いでいた前王の妹の子供を新王として即位させて、議会制的君主制国家を目指していた。
「もちろん頑張ったよ。でもね、それは私だけじゃないんだ。トーマスはアダムス、アレンはジャスミンのお気に入りだろ? 口ではなんだかんだ文句を言っているけれど、二人とも子供たちに会えないのが寂しくて仕方が無かったみたいだよ。早く帰ろうってぺちぺちと尻を叩くから参ったよ。それにカーチスも視察だと言って街に出ては、マリアちゃんへのおみやげばかり探していたし」
「兄は良いとして、あの二人はいつになったら結婚する気になるのかしらね」
「カーチスは一応する気はあるみたいだが、アレンは独身を貫くなんて言い張ってる。自分は三男だし、爵位はもう伯爵を貰っているから大丈夫だそうだ」
「本当にそれでいいのかしら。まあアレンがお嫁さんを貰うなんてジャスミンが知ったら、大泣きしてハンガーストライキでも起こしそうな勢いだけど」
「ジャスミンは男を見る目がないな。気をつけてやらなくちゃ」
「そう? 私はとても見る目があると感心しているわ。きっと私に似て男運も良いんじゃないかしら」
そう言いながらアラバスの頬を指先でなぞったマリア。
たまらずその指先をからめとってアラバスが言う。
「君は男運がいいの?」
「ええ、世界で一番良い男にぞっこん惚れられているんだもの。最強運でしょ?」
クスッと笑ったアラバスが、マリアをギュッと抱きしめた。
「ねえ、マリアちゃんは眠っている?」
「ええ、ベッドから落ちても起きないほどぐっすりよ」
「少し風が冷えてきたね。中に入ろうか、私のかわいい子ウサギちゃん」
そう言いながらアラバスがマリアを抱き上げた。
雲の切れ間から顔を出した月が、ひとつになった二人の影をベランダに映す。
「ねえマリア、もう一人くらい欲しくない?」
「子供のこと? 私は何人でも欲しいわ。マリアちゃんも立派なお姉様になってくれたし。でもおじいちゃまとおばあちゃまが大変じゃない?」
「そのために早く引退したのだし、離宮を改装までしてあんなに大きなキッズスペースを作ったんだ。むしろ喜ぶと思うよ?」
マリアがアラバスの胸に手を当てて甘えたような声を出した。
「鼓動が早いわ」
マリアを優しくベッドに降ろし、散らばった髪を愛おしそうに撫でた。
「君を思うといつもこうさ」
「政略結婚だって素っ気なかったくせに?」
「ははは! まだ愛を知らないガキだったんだよ。でもそれを変えてくれたのは君だ、マリア。愛してる……心から愛している。どんな言葉でも足りないくらいさ」
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