異世界転生したら貧乳にしかモテなかった

十一屋 翠

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第52話 宴会貧乳

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 宴会が始まった。
  何故かは分からないが、死闘を繰り広げた訓練場は宴会場へと変貌し、多くの騎士達が飲めや歌えの大騒ぎとなっていた。
  そしてその元凶である熊獣人ことバルネス国王グロメント=バルネスが俺に杯を差し出してくる。

 「婿殿も飲め飲め! せっかくの宴だぞ!」

  俺は子供だっちゅーねん。
  片腕を失いながらもグロメント王は笑って酒を飲み干す。
  隣で神官が腕をくっつけようと頑張って回復魔法を唱えている。

 「陛下、動かないで下さい。腕がつなげれません!!」

 「おお、悪い悪い」

  がっはっはとグロメント王が笑う。
  意外と簡単に繋がるんだな。
  心配して損した。だって王様の腕をぶった切っちゃったんだぜ!?

「それにしても伝説の【闘気顕現】で腕を切られるとはいい土産話が出来たものよ!!」

  笑い話かよ。

 「しかもその技の使い手が我が娘達の婿になるというのだからたまらんなぁ」

  いや待て。

 「さっきから仰っている婿殿というのは何なんですか!?」

  いや、気にはなっていたのだ。
  婿殿、その言葉が意味する事などたった一つしかないのだから。

 「勿論我が娘達と子を成してくれる婿殿の事だ」

  がっはっはとグロメント王が笑った。
  いやいやいや。

 「子って、まだ皆子供ですよ!?」

  俺も含めてな。

 「何を言う、リアレイラはもう子を成す事が出来る。他の娘も直ぐに産める様になる。そうしたら婿殿には我が国の跡継ぎを山ほど仕込んでもらわんとな! 足りないなら他の貴族の娘も用意するぞ。強い闘士の血が欲しい貴族は山ほどおるからな!!」

  グロメント王は笑い、貴族達は俺に娘を娶ってくれと言い、リアレイラは俺にしなだれかかって人前だというのに何度もキスをしたり耳を舐めてきた。
  もう謁見どころでは無い。
  結局その日の謁見は中止となり、夜遅くまで宴会を行う事となった。

  ◆

 そして夜。
  長旅と昼間の死闘、そして宴会の疲れで俺は速く寝たかった。
  寝たかった。
  だがそれは叶わぬ望み。
  何故なら俺の前には何十人もの少女達が居たからだ。
  そこにはリアレイラ達王女もいた。
  だが大半の少女達は見た事も無い女の子達だった。

 「ライト様。この娘達はライト様の側室になりたいと言う貴族の娘達です。ライト様のお好きなようにお楽しみ下さい」

  マジか。コレは酒池肉林のハーレムが出来るなぁ。しかもケモ耳ハーレム。
  だが俺が最も驚愕した事は、ケモ耳だからでは無い。
  彼女達のオッパイだ。
  俺の側室希望の少女達は全員が貧乳ではなかった。
  少女達の中には、普乳や巨乳が居たのだ!
  異世界人生8年にして初の巨乳モテ!!
 いつぞやの虚乳モテではない。
  本当の巨乳モテなのだ!
 コレを楽しまない手は無い。
  っと……その前に確認は取らないとな。

 「側室になりたいって言うのは俺の血が欲しいだけって事だよな」

  結局の所、以前の虚乳モテも俺の名声が目当てで親に命令されてやって来た訳だし、この子達もその可能性が高い。その気の無い相手を抱くのはちょっとね。

 「ライト様、この娘達はライト様の強さを求めています。バルネスの民にとって強さとは全て。強き雄に惹かれて子を求めるのは女として当然の本能。私達は本心からライト様の子が欲しいのです」

  リアレイラの言葉に賛同するように頷くケモ耳娘達。
  巨乳も普乳の娘達も貧乳達と同じ様に頬を染めて俺を見つめる。
  そこには虚乳娘達の時の様な作られた笑顔はなかった。
  彼女達は強き者こそ素晴らしいという価値観にしたがって俺に魅力を感じて居るのだ。
  それは俺にとって新しい感動といえた。
  神から押し付けられた【貧乳モテ】スキルに寄らない、俺自身を見て近づいてくる女の子達。
  まぁこの際【闘気の極み】スキルについては置いて置く事にする。

 「さぁライト様。私達にライト様の子を授けてください!!」

  リアレイラ達王女が服を脱ぎ裸になる。
  全身を桜色に染めた彼女達は俺に愛されるのを今か今かと待っていた。
  リアレリラ達に続き貴族娘達も服を脱ぎ裸になっていく。
  正に壮観。
  この場に居る全ての女の子が俺を求めて全てを曝け出して居るのだ。
  故に俺は悲しい言葉を言わなければいけなかった。

 「リアレイラ、それに皆……」

  俺の言葉にリアレイラ達が耳を傾ける。
  俺は己が無念を乗せて彼女達に叫んだ。

 「俺は、俺は子供だからまだ子供を作る事は出来ないんだっ!!!」

  そう、俺はまだ子供。8歳なのだ。
  物理的に子供を作る事が出来ないのだ。
  だからこそコレまで女の子達を侍らせても、キスとマッサージどまりだったのだ。
  だって本番ができないんだもの!
  これだけ沢山の女の子に囲まれていても、俺は一線を越える事が出来ないのだ!!

「ライト様」

  リアレイラが優しい笑顔で俺を抱きしめる。

 「では子作りは後日という事で、今日は楽しみましょう?」

  つまり俺に可愛がって欲しいという事か。
  清々しいくらい自分の欲望に忠実だなぁコイツ。
  いや、リアレイラだけじゃない。
  アルベーラ達王女もまた俺と楽しむ気満々だ。
  あ、メイドのマリーも居た。

 「仕方ない」

  俺は観念する事にした。
  たまには享楽にふけるのも良いだろう。何時もの事だろとか言わない。

 「全員俺が居なけりゃ生きていけない体にしてやる!」

  こうして俺は、祖国を離れた異国の地でもハーレムを構築するのだった。
  巨乳柔らけぇ!
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