始まりは最悪でも幸せとは出会えるものです

夢々(むむ)

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第2章 リアーシュの町

4.初めての依頼

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1話更新でーす(*^^*)

──────────────────



一夜明けまして、早起きもできたのでさっそく冒険者ギルドへと、依頼を受けにやって来ました。



「わあー…昨日来た時は人が疎らだったけど朝は人がすごい……」



「ほっほっ、朝に新たな依頼書が多く張り出されておるからのぅ。

左の掲示板は、上級のS~Bランクの依頼が載っとる。

右の掲示板は、中級と下級のC~Eランクが載っとるからリアは右の掲示板じゃな」



私とアヴィは登録したばかりだから、EランクもしくはDランクの依頼が受けられるんだよね。

でも、初めてだしEランクの依頼からコツコツやっていこう。

右の掲示板の方へ向かい、どんな依頼があるか見てみた。



「えー、〝うちの猫のミィちゃんを探してください〟〝食堂の調理を3日だけしてくれる人〟〝風邪薬の材料の採取をお願いしたい〟……結構色々とあるね。

〝結婚相手を募集中〟っていうのをここに張るのは、何か違う気がするんだけど……ありなの?」



「まー……ギルドが受けたのじゃからありなんじゃろうなぁ~」



「リアは、どれを受ける?」



アヴィから聞かれ、私は依頼をじっと見つめてから1枚に手を伸ばした。



「この風邪薬の材料の採取かな。

葛根、棗の実、麻黄、甘草、シナモン、芍薬の根、生姜でしょ?

ここら辺の森に植物として生息してるのは、葛根・麻黄・甘草・芍薬の根ね。

あとは、魔物のドロップ品だけどそんなに強い魔物じゃないから大丈夫そうでしょ?」



「そうじゃな。

数も10~20とそう多くないからすぐ終わるじゃろう。

あ、忘れとったがわしらでパーティー登録せんと」



グループ登録…、ロド兄ってSランクだったからパーティーで依頼を受ける場合はBランクかCランクを受けるとこができる、だったっけ?

今はやらないけどね。









「では、リーダーはロドクス・オルトゥム様ですね。

あとは…パーティー名は何にいたしますか?」



パ、パーティー名かぁ~。

うーん……。



「〝黒狼こくろう〟はどうじゃ?」



「あぁ!

いいかも!

黒狼って、他ではつけてなさそうだもんね!」



「……それにして大丈夫か?」



「「大丈夫(じゃ)!」」



「……なら、いい」



ロド兄と私でキャッキャし、アヴィはその後ろで苦笑混じりの照れを見せていた。







    *  *  *







リアーシュ近くの森へとやってきました。

植物として採取できるものは、芍薬の根以外は取れた。

それであとは、芍薬を見つけて根を採取…なのだが、少々面倒そうな人を発見してしまった。

倒れている人は、イケメンだが顔がやや紫色になり口から泡をふいているので毒に当たったとわかる。

で、その毒はその人の手にある派手派手なきのこであるのも、噛みつき跡からも明らかだ。

それでなにが面倒かというと……格好からして貴族じゃないかな、と。



「……ロド兄、この人まだ助かるけど……どうする?」



「あまり進んで助けたくはない者っぽいじゃなぁー。

面倒事じゃな、コレ」



「捨て置くか?」



「いやー……人としてそれは避けたい。

けど、面倒だよね。

いや助けるけどさー……はぁ」



「しかたないのぅ。

諦めて助けるか……ほい、これ薬」



ぽいっと私に渡そうとしてたけど、アヴィが受け取り貴族らしき人の口に流し入れていた。

……アヴィの目が心底やりたくないって言ってるや。



「う……」



「目、覚めたか?」



どうやら目覚めたらしいその人は、私たちを見てこう言った。



「いやー、助かった!

趣味の食毒でうっかり死ぬかと。

解毒薬を持ってる従者や護衛とはぐれてしまってな~。

どうしたものかと思っていたら、はぐれた先でとても目の引く明らかな毒きのこを発見して、ついつい食してしまって死にそうになってるところを君らに助けられた。

ありがとう!」



……って、感謝の言葉言いつつまたきのこを口にいれようとしてるよ、この人!

あ、アヴィが貴族っぽい人の手叩いてきのこ離させてから、きのこを遠ー…くへ蹴ったねー。

うわぁ…蹴ったアヴィに目を潤ませながら縋…ろうとして、アヴィの見たものを凍らせてしまいそうな目を見て固まったね。



……うーん、本当に面倒な人と出会っちゃったかも?



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