俺の旅の連れは美人奴隷~俺だって異世界に来たのならハーレムを作ってみたい~

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一章「1人目の奴隷」

奴隷の武器を買いました➀

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「より詳細なことが知りたい場合にはお金と時間は必要ですがまたお越しください。すぐに測ることが出来るかと思いますので」
「世話になったな」
「測っていただいてありがとうございました!」

 ルナも元気いっぱいだ。受付嬢もにこやかに対応しれくれる。受付嬢に気に入られたな。よかった。これでお使いとかしやすくなるな。

「翔太さん、依頼の方もまたよろしくお願いしますね」
「少しの間、前ほどは受けられないとは思うけど、努力はする」
「ありがとうございます」

 一応、俺も金策とレベルアップの目的で相当数の依頼を危険度以外の内容を選ばずに受けてきたため、ギルドとしては要注意人物でありながらも重宝してくれてはいるのだろう。ルナが戦うことに慣れるまでは、たくさんの依頼はこなせないだろうができるだけ受けることにしよう。俺が受ける依頼で助かる人がたくさんいるのも分かるし。
 頭を軽く下げて、ギルドを後にして武器屋に行くことにする。なんだかんだで買い食いしたりゆっくりと移動をしているので時間的には結構経っている。まだ日中ではあるけれど、あと数刻もすれば陽は落ちてくるだろう。夜は人さらいや暴漢だって少なくない。目に見える武器も持っていないこの状況ではトラブルがあった時に街の衛兵にあらぬ疑いがかけられないようにあまり出歩きたくない。

「次は武器屋だな。そこでルナの武器と防具を買おう。とりあえず魔法をメインにやってみよう。だから必要なのは杖になるかな。後は小さなナイフとか飛び道具的なものか」
「私に合った杖ってどんなものなんでしょうか?」
「分からんけど、それは武器屋のおっさんに聞けば分かるんじゃないのかな。あのおっさん、無愛想に見えるけどそうでもないし、何より腕は一流だからな」

 あのおっさん、本当に無愛想でへそ曲がりで最初に武器を買ったときには結構大変だった。でも、今でもそこで買ったりメンテナンスをしてもらったりしていることを考えると、信頼できるおっさんであるのだろう。

「そういえばご主人様は魔法も剣も両方使っているということでしたけど、どちらがメインに使っているんですか?」
「難しいこときくね。でもま、剣の方が使っていることは多いかもしれないね。俺の場合、魔法を使うって言っても攻撃魔法をバンバン使うっていうよりは魔法を付与して使っている感じだし」

「すると支援魔法が得意ということでしょうか?」
「いや、攻撃魔法も出来るし支援系よりはむしろそっちの方が得意かな」
「ではなぜ、攻撃魔法をあまり使わないんですか?」

 これは説明しても理解してくれない理由も含まれている。それで生存可能性を上げるとかどうとか言っているのが笑える話だ。

「まず、一つ目は身体を鍛える目的。剣を使えは必然的に魔法を使うよりは身体を動かすから鍛錬をしたい。二つ目は剣を使うってなんかかっこいいから。魔法もかっこいいけど、ある程度雰囲気って大事じゃないか」
「は、はあ」

 ほらやっぱりよくわからないって顔されているじゃないか。この感情はあまり理解されるものでもないことくらい分かっているけど、それでも中二病みたいでなんか恥ずかしい。でもルナもいるし戦い方をもっと柔軟にしていった方がいいかもしれないな。

「つまりご主人様は魔法剣士ということですね!」
「そうなるのかな」
「すごいですね。おとぎ話の英雄見たいです」

 おとぎ話の英雄は飛躍しすぎているし、俺はそんな立派なものでもないだろう。そもそもハーレム作りたいとか言っている人間にロクな奴はいないだろう。

「俺は英雄の器じゃないよ。でも、女性方にキャーキャー言ってもらえるようにはなりたいかも」

 さながらアイドルみたいな感じになりたい。でもそこまで俺は顔も良くはないし無理かな。あ、なんか現実を考えたら悲しくて涙が出てきそう。

「今すぐにでもご主人様は世の女性にキャーキャー悲鳴を上げさせることはできますよ」
「ルナ……それはないよ」
「いえ、簡単です。ご主人様が全裸になって街中を走り回ればお望み通り沢山の女性から悲鳴を上げてもらえますよ」

 この娘、笑顔で俺を社会的に亡き者にしようとしている。怖ッ!

「お前は俺をどうしたいんだよ」
「え? 別に冗談を間に受けてどうするんですか」

 ルナは俺をからかったようだ。この野郎、後で覚えておけよ。しっかりと分からせてやる。屈服させてゴメンナサイって言わせる。

「冗談でもそういうこと言わない。ちょっと怖いよ発想がさ」

 なんともまあ、俺はルナとこれから上手くやっていけるのだろうか。というか、ルナも自分が奴隷であることを忘れているのではないか。そんなことを聞こうと思っていたらもう武器屋についていた。

「さあ、じゃあルナの杖を選ぼうか」
「はい」
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