愛させてよΩ様

ななな

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1章

8

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午前中の授業は眠気にギリギリ耐えて、起きていられた。
「アル様、昼食を食べに行きましょう」
昼休憩なので、アル様と一緒に昼食を食べに王族専用の部屋に向かう。
食堂はあるのだが、毒殺される可能性があるので王族は基本、別で食事をとる。
婚約者の僕も、一応毒殺の可能性があってもおかしくないのでアル様と一緒に食べるわけだ。
王族専用の部屋はベッドもあり、昼食だけではなく、万が一発情期になった時などにも使用される部屋なのだ。
王族の婚約者が万が一誰かに襲われるなど起きてはいけない。
「リオ、体調は大丈夫?」
「大丈夫です。何回か寝そうになりましたが、耐えました」
地理の先生が1番寝そうになった。
あの先生の優しい喋り方は寝る前の絵本の読み聞かせのようで、本当に寝てしまうかと思った。
「ベッドもあるし、昼食が来るまで少し横になった方がいいんじゃないかな?」
「アル様にだらしない顔を見せるわけにはいきません」
朝はアル様の膝を枕に寝てしまったから、今更って感じもするけど.......。
「私はリオがおすすめしてくれた本を読んでおくから、気にしないで寝てくれると嬉しいかな」
「え!アル様、本当に読んでくれるのですか!?言ってくれれば貸しましたのに!」
本当に読んでくれるなんて!
すごく嬉しい。
「婚約者が好きだと言った本を読まない程薄情な男だと思っていたのかい?」
「社交辞令かと.......」
「今日のリオは寝不足だからか素直だね。いつもより素直だ」
「......誰のせいですか」
「俺が悩ませたせいだね」
俺?
アル様が自分のことを俺って言うのは初めて聞いた。
無意識だろうか。
いつもは俺って言っているのかな。
「アル様、読み終わったら感想聞かせてくださいね。楽しみに待ってます」
「うん。私もこの本を読むのが楽しみだ」
あ、私に戻っちゃった。
コンコン___。
「昼食がきたようだね」
運ばれてきた昼食を食べる。
本来は部屋に来た時点で用意されているのだが、今日は初日のため、時間配分を間違えてしまったらしい。
昼休憩は1時間半あるため、時間は存分にある。
昼食を食べ終え、部屋にあるソファーでくつろぐ。
ベッドがあるから、寝たかったけど起きれる自信が無い。
「リオ、少し横になっておいで」
「起きれなくなってしまいそうで......」
「間に合うように起こすから大丈夫だよ」
「見苦しい姿をお見せするわけにはいきません」
「......無理しないでね」
「はい。お気になさらず」
アル様は本を読み始め、僕も眠気に耐えながら持って来ていた本を開く。
正直、内容なんて全く入ってこない。
でも、寝るわけにはいかないのだ。





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