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何万回生まれ変わっても
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優雨と出会ってから随分と生まれ変わった。
さすがに飽きてくるかと思ったけど、生まれ変わるたび違う面を見せてくる。全部、愛おしくて好きだ。
同じ優雨には会えないから、何度生まれ変わっても時間を大切にした。
一度目のような後悔はしたくない。
後悔がなくても、生まれ変わったら、優雨の側にいたいんだ。だから、何度も言った。
「来世でも一緒にいて」
優雨は驚いた後、すごく幸せそうな顔をする。
これは何度生まれ変わっても変わらないことで、見るたびに幸せを感じる。
優雨はいつも僕を忘れてしまう。嬉しかったこと幸せだったこと全部、やっぱり寂しいけど、思い出さなくても良い。だって、十分幸せだから。
今回の優雨は素直じゃなくて、好きだとか起きてる時には言ってくれなかったけど、寝てる時にたくさん言ってくれた。優雨はバレてないと思ってるけど、全部知ってる。気づかないふりをしたのはもう、言ってくれなくなってしまうと思ったから、中々起きれなかった。
甘えたり、言葉にするのが苦手だった分、してくれたり言ってくれたりするのがすごく嬉しかった。
優雨は結局、優しいから本当に傷つくことは言えない。そういう所がたまらなく好きだ。
だから、病気になった優雨は僕を突き離そうとした。
分かってる。僕を傷つけないためだってことは、でもそれ以上に後悔することを僕はもうとっくに知っていた。
今、離れたとして別の人を好きになんてなれない。
「葉月。そろそろ帰って、疲れたから」
「まだ、いたいな」
そんなこと言わないでよ。一緒にいれる時間は限られてるんだ。あんな風に言ってるけど、視線はまだいて欲しいと言っていた。
「しょうがないなぁ。寝るまでだから」
嬉しそうに目を細めて、文句を言う。それすら、愛おしい。ここ最近、ツンデレのデレ部分が多くて嬉しい。でもツンツンする気力が無いのかと思うと苦しい。
別れるのは辛い。きっと、何万回別れても慣れることはない。
優雨が熱を出した。病院から電話があって急いで向かう。苦しそうに呼吸をして、額に薄っすら汗が浮かんでいる。辛そうで、でも、どうしようもなく側にいることしか出来ない。面会時間も終わりが近づく。
「葉月、行かないで」
帰ろうとしたら、優雨が潤んだ瞳で言った。
そんな顔されたら、帰れないよ。
結局、帰れなくて看護師さんに頼み込んで泊まらせてもらった。
優雨の手を握り、ベットの近くの椅子に座る。
いつのまにか寝てしまいベットに上半身が落ちてしまった。起きたのは明け方で優雨はまだ寝ていた。熱が下がったのか呼吸は楽そうだ。
長い睫毛で影が薄っすらできた頃、優雨は起きた。
「好き、大好き。幸せにしてくれてありがとう。来世でも一緒にいてね」
目は開けられなかったけど、優雨は泣いていた。
涙を拭ってあげたかった。でも、勇気がなかった。
起きたら、僕も泣いてしまいそうだった。
優雨は今までで一回も自分から来世を約束したことはなかった。初めてだった。自分のエゴで一緒にいてもらってる気がしていたから、嬉しかった。
やっぱり、優雨は一番欲しいものをくれる。
くれなくても良いのに、僕が欲しいものが分かってる。
来世も次の来世も優雨が望まなくても、ずっと側にいさせてね。
さすがに飽きてくるかと思ったけど、生まれ変わるたび違う面を見せてくる。全部、愛おしくて好きだ。
同じ優雨には会えないから、何度生まれ変わっても時間を大切にした。
一度目のような後悔はしたくない。
後悔がなくても、生まれ変わったら、優雨の側にいたいんだ。だから、何度も言った。
「来世でも一緒にいて」
優雨は驚いた後、すごく幸せそうな顔をする。
これは何度生まれ変わっても変わらないことで、見るたびに幸せを感じる。
優雨はいつも僕を忘れてしまう。嬉しかったこと幸せだったこと全部、やっぱり寂しいけど、思い出さなくても良い。だって、十分幸せだから。
今回の優雨は素直じゃなくて、好きだとか起きてる時には言ってくれなかったけど、寝てる時にたくさん言ってくれた。優雨はバレてないと思ってるけど、全部知ってる。気づかないふりをしたのはもう、言ってくれなくなってしまうと思ったから、中々起きれなかった。
甘えたり、言葉にするのが苦手だった分、してくれたり言ってくれたりするのがすごく嬉しかった。
優雨は結局、優しいから本当に傷つくことは言えない。そういう所がたまらなく好きだ。
だから、病気になった優雨は僕を突き離そうとした。
分かってる。僕を傷つけないためだってことは、でもそれ以上に後悔することを僕はもうとっくに知っていた。
今、離れたとして別の人を好きになんてなれない。
「葉月。そろそろ帰って、疲れたから」
「まだ、いたいな」
そんなこと言わないでよ。一緒にいれる時間は限られてるんだ。あんな風に言ってるけど、視線はまだいて欲しいと言っていた。
「しょうがないなぁ。寝るまでだから」
嬉しそうに目を細めて、文句を言う。それすら、愛おしい。ここ最近、ツンデレのデレ部分が多くて嬉しい。でもツンツンする気力が無いのかと思うと苦しい。
別れるのは辛い。きっと、何万回別れても慣れることはない。
優雨が熱を出した。病院から電話があって急いで向かう。苦しそうに呼吸をして、額に薄っすら汗が浮かんでいる。辛そうで、でも、どうしようもなく側にいることしか出来ない。面会時間も終わりが近づく。
「葉月、行かないで」
帰ろうとしたら、優雨が潤んだ瞳で言った。
そんな顔されたら、帰れないよ。
結局、帰れなくて看護師さんに頼み込んで泊まらせてもらった。
優雨の手を握り、ベットの近くの椅子に座る。
いつのまにか寝てしまいベットに上半身が落ちてしまった。起きたのは明け方で優雨はまだ寝ていた。熱が下がったのか呼吸は楽そうだ。
長い睫毛で影が薄っすらできた頃、優雨は起きた。
「好き、大好き。幸せにしてくれてありがとう。来世でも一緒にいてね」
目は開けられなかったけど、優雨は泣いていた。
涙を拭ってあげたかった。でも、勇気がなかった。
起きたら、僕も泣いてしまいそうだった。
優雨は今までで一回も自分から来世を約束したことはなかった。初めてだった。自分のエゴで一緒にいてもらってる気がしていたから、嬉しかった。
やっぱり、優雨は一番欲しいものをくれる。
くれなくても良いのに、僕が欲しいものが分かってる。
来世も次の来世も優雨が望まなくても、ずっと側にいさせてね。
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