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プロローグ
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芹香が目を覚ますとそこは見たこともない古びた物置き小屋のような場所で、二つほど取り付けられたガラス窓が、風によりガタガタと音を立てていた。
カビ臭さが鼻をつき、慌てて起きあがろうとしたが、手足をロープで結ばれていたため身動きがとれない。口には布を挟まれており、大声を出すことも叶わなかった。
今は何時なのだろう──窓の外がオレンジ色に染まるのが見えたが、それが朝なのか夕方なのかはっきりとはわからなかった。
恐怖と不安を覚えながら、鼻で大きく呼吸をして混乱する頭をなんとか落ち着かせる。それから気持ちを集中させて、ゆっくりと考えを巡らせていく。
高校の卒業式の後、学校を出た芹香はカフェで友だちと最後のお喋りを楽しんだ。友だちと別れたのは午後三時頃で、自宅に向かって歩いていたら、突然見知らぬ男に進路を塞がれたのだ。
自分の身が危険にさらされていることを感じ、頭には警報音が聞こえた。逃げようとした瞬間、背後にいた人物に口を塞がれ、抵抗する間もなく意識を失った。
私は誘拐されたのだろうか──背後に仲間がいることには気付かなかった。今こうして体の自由を奪われた状態で閉じ込められたということを考えれば、これが拉致監禁なのだと容易に想像出来た。
もし犯人が戻ってきたら? ──そう考えた瞬間、体中が恐怖に震えた。
今は眠っていたから殺さなかっただけで、もし犯人の顔を見たら命はないかもしれない。それとも両親の元に身代金の要求がいっているのだろうか。そうだとしても、お金が手に入れば殺される可能性もある。
カビ臭さが鼻をつき、慌てて起きあがろうとしたが、手足をロープで結ばれていたため身動きがとれない。口には布を挟まれており、大声を出すことも叶わなかった。
今は何時なのだろう──窓の外がオレンジ色に染まるのが見えたが、それが朝なのか夕方なのかはっきりとはわからなかった。
恐怖と不安を覚えながら、鼻で大きく呼吸をして混乱する頭をなんとか落ち着かせる。それから気持ちを集中させて、ゆっくりと考えを巡らせていく。
高校の卒業式の後、学校を出た芹香はカフェで友だちと最後のお喋りを楽しんだ。友だちと別れたのは午後三時頃で、自宅に向かって歩いていたら、突然見知らぬ男に進路を塞がれたのだ。
自分の身が危険にさらされていることを感じ、頭には警報音が聞こえた。逃げようとした瞬間、背後にいた人物に口を塞がれ、抵抗する間もなく意識を失った。
私は誘拐されたのだろうか──背後に仲間がいることには気付かなかった。今こうして体の自由を奪われた状態で閉じ込められたということを考えれば、これが拉致監禁なのだと容易に想像出来た。
もし犯人が戻ってきたら? ──そう考えた瞬間、体中が恐怖に震えた。
今は眠っていたから殺さなかっただけで、もし犯人の顔を見たら命はないかもしれない。それとも両親の元に身代金の要求がいっているのだろうか。そうだとしても、お金が手に入れば殺される可能性もある。
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