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7 恋するドレス
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レストランで休憩をしていた翔と上野夫妻と合流し、彼の車で萌音の仕事場へと向かう。普段は門を閉め切っている建物の前には三台分の駐車スペースがあり、そのうちの一台は滅多に使わない萌音の車が停めてあった。翔はその隣のスペースに車を停めた。
建物の中へ入ると萌音は三人を居間へと案内する。上野夫妻をソファへ促し、その向かい側に翔と萌音が座った。
挨拶を済ませてから料金や納期までの日程の説明をする。それから紗世の採寸をするために、萌音は紗世を連れて仕事部屋へと移動した。普段ならカーテンを閉めて居間で行っていたが、今日は翔がいたこともあり、紗世と二人で移動することを選んだ。
作業用のテーブルを壁際に押しやり、居間から持ってきたマットを床に敷くと、カーテンとドアを閉めた。それから紗世のすぐそばに椅子を置く。
「辛くなったらすぐに言ってくださいね! 無理はしないでください」
「ありがとうございます。つわりもほとんどないし、今のところ大丈夫なんですよ」
萌音は下着姿になった紗世の採寸をなるべく手早く進めていく。すると紗世は突然楽しそうに笑い出した。
「波くん、由利さんに会えるのをすごく楽しみにしてたんです。学生の時にいろいろお世話になったってよく話してくれて。今頃二人で昔話でもしてるのかなぁ」
「そうだったんですか。確かに先程のやりとりも仲が良さそうでしたよね」
「……私と出会う前の彼を知ってるし、彼がやけに浮かれてるし、ちょっと妬けちゃいますけどね」
紗世の言葉に、萌音は思わず目を見開いた。ただの友人である翔に対して抱いた思いを、同じように紗世が感じていたことに驚きを隠せなかった。
手が止まってしまった萌音に気付き、紗世はにっこりと微笑む。萌音はハッとして、再び採寸を始める。
「私と波くん、同じ大学の天文サークルの先輩後輩なんです。お互い失恋した時に慰め合って……そうしたらようやく彼の良いところがたくさん見えてきて、気付いたら好きになってたんですよねぇ」
「……それまでは何とも思っていなかったんですか?」
「うふふ、全然。だってお互い好きな人がいて、その人のことしか考えてなかったんだもの。特別ってそんな簡単には増えたりはしないです」
「特別……?」
「一緒にいると安心出来たり、逆にドキドキしたり、ヤキモチ妬くのもその人が特別だからじゃないですか?」
紗世は萌音の顔を覗き込む。くりっとした大きな瞳に、まるで心の中を見透かされるかのような感覚を覚えた。
建物の中へ入ると萌音は三人を居間へと案内する。上野夫妻をソファへ促し、その向かい側に翔と萌音が座った。
挨拶を済ませてから料金や納期までの日程の説明をする。それから紗世の採寸をするために、萌音は紗世を連れて仕事部屋へと移動した。普段ならカーテンを閉めて居間で行っていたが、今日は翔がいたこともあり、紗世と二人で移動することを選んだ。
作業用のテーブルを壁際に押しやり、居間から持ってきたマットを床に敷くと、カーテンとドアを閉めた。それから紗世のすぐそばに椅子を置く。
「辛くなったらすぐに言ってくださいね! 無理はしないでください」
「ありがとうございます。つわりもほとんどないし、今のところ大丈夫なんですよ」
萌音は下着姿になった紗世の採寸をなるべく手早く進めていく。すると紗世は突然楽しそうに笑い出した。
「波くん、由利さんに会えるのをすごく楽しみにしてたんです。学生の時にいろいろお世話になったってよく話してくれて。今頃二人で昔話でもしてるのかなぁ」
「そうだったんですか。確かに先程のやりとりも仲が良さそうでしたよね」
「……私と出会う前の彼を知ってるし、彼がやけに浮かれてるし、ちょっと妬けちゃいますけどね」
紗世の言葉に、萌音は思わず目を見開いた。ただの友人である翔に対して抱いた思いを、同じように紗世が感じていたことに驚きを隠せなかった。
手が止まってしまった萌音に気付き、紗世はにっこりと微笑む。萌音はハッとして、再び採寸を始める。
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「特別……?」
「一緒にいると安心出来たり、逆にドキドキしたり、ヤキモチ妬くのもその人が特別だからじゃないですか?」
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