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第七章 後半 不意打ち
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森の中を歩き始めてしばらくすると、明らかに“人の手”が入った形跡が見えた。獣道らしき一本道が続き、ところどころに見張り台のような小屋が立てられている。どう考えても自然な森の景観じゃない。
視界を遮る大木の陰から、こちらを窺う気配を感じる。どこかで誰かが見張っているのだ。魔王も同じことを感じ取ったのか、一瞬立ち止まり、声を張り上げる。
「おまえたちに伝えたいことがある。俺は敵意を持ってきたわけではない。話し合おう。出てこい」
森にこだまする声。護衛の兵たちが緊張感を漂わせながら周囲を警戒している。すると、パキッという枝を踏む音が聞こえ、十数メートル先の木陰から2、3人の魔族が姿を現した。
彼らは粗末な軽装鎧を身につけ、武器を構えている。一人は見覚えのある顔——晩餐会で魔王を罵倒し、風の刃を放った民兵隊長だった。彼は鋭い眼光をこちらに向けると、吐き捨てるように言う。
「何のつもりだ、魔王……こんな少人数で乗り込んでくるとは愚かだな」
「俺は交渉がしたい。おまえたちは無駄に血を流したいのか? まだ間に合ううちに戻ってこい」
「……ふざけるな。こっちは覚悟を持って抜け出したんだ。おまえの軟弱な方針に付き合うつもりはない」
すると隊長の視線が私の方へ移り、不快そうに眉をひそめる。
「しかもその女、まだ連れているのか……!」
「私は……その、魔王陛下をサポートしてるだけです。あなたたちと戦いたくなんてありません」
言い終えるか否かのうちに、隊長の顔が憎悪で歪んだ。
「貴様は異世界から来た人間……それがこの国を荒らす原因になると、なぜわからない!」
「そ、そんな……!」
私が反論しようとした瞬間、魔王が一歩前に出て隊長を睨む。
「この国を荒らす原因になっているのは俺だ。花嫁だの何だのは関係ない。先代からの侵略路線を断ち切ろうとしたのは俺の意思だ。文句があるなら、俺一人を相手にすればいいだろう」
「……ほう、そうか」
隊長の口元が不敵に笑む。次の瞬間、周囲の茂みから複数の魔族が姿を現した。総勢十数名ほどか。みな重武装しており、こちらの護衛とは人数差がある。
護衛の兵たちが陣形を組もうとするも、あまりに地形が悪い。囲まれる形で背後を塞がれた私たちは、じわじわと不利な状況に追い込まれていく。
「俺たちはすでに腹をくくってるんだ。おまえがここで死ねば、国は嫌でも先代の流儀に戻るだろう。さあ、やってやるぞ……!」
隊長が号令をかけた瞬間、矢のような魔力弾が飛んできた。魔王は咄嗟に防御の結界を張るが、複数の攻撃が次々に雨のように降り注ぐ。こちらの兵も応戦するが、地形と数の差が痛い。
私と魔王は背中合わせの形で防御を固める。彼は低い声で私に言う。
「……優衣、無理をするな。護衛が囲みを破るタイミングで、隙を突いて逃げるんだ」
「いやです。そんなの……陛下を置いていけません」
「おまえの身が危ない。この状況は交渉どころじゃない……!」
その言葉を聞くと、悔しさがこみ上げる。私が来ても何の役に立たないのか。せめて少しでも……そう思った矢先、民兵隊長が鋭い魔力の剣を構えて突進してきた。魔王がそれを受け止め、激しい剣戟の音が森に鳴り響く。
「くっ……!」
「どれほどの力があろうと、貴様の甘さは死を招くだけだ!」
隊長の攻撃は激烈だが、魔王も負けてはいない。ふたりの斬撃が交差するたび、青白い火花が散る。その一方で周囲の強硬派たちが残りの兵や側近を翻弄しているのが見えた。こちらが善戦しているようにも見えるが、じりじりと追い詰められている。
私は勇気を振り絞り、落ちていた一振りの武器——短い杖のような魔道具を拾い上げた。正直、魔法なんてまともに扱えないが、ここで何もしなければ意味がない。
そのとき、隊長と激突していた魔王がわずかな隙を見せた。周囲の攻撃も重なり、一瞬バランスを崩したのだ。
「……っ!」
「死ねぇぇっ!」
隊長の剣が魔王を狙う。私はとっさに魔道具を向けて、社畜の根性で“通りすがりに覚えた簡単な魔力放出”を試みた。
「やめてええぇっ!」
杖の先から半端な火球が飛び出し、隊長の肩あたりをかすめる。あまりに弱々しい火球だったが、隊長の動きを一瞬乱すには十分だった。魔王はその間隙をつき、防御の結界を再び展開して隊長を弾き飛ばす。
ドスンという鈍い音がし、隊長は倒れ伏すが、すぐに起き上がってこちらを睨む。肩の鎧が焼け焦げているが、致命傷には至らなかった。
「貴様……人間のくせに……!」
「す、すみません。私、戦いたいわけじゃ……」
口走った瞬間、横合いから別の強硬派が斧を振りかざし、私に迫ってきた。体がすくんだ。もはや回避できそうにない——と思った刹那、魔王が私の前に立ちはだかり、その斧を片手で受け止める。
「……優衣を殺させはしない!」
怒りに満ちた魔王の青い瞳がきらめき、周囲の空気を震わせた。大きな爆発音にも似た衝撃が走り、強硬派の魔族が次々に吹き飛ばされる。
まるで竜巻のような暴風が森の樹木をしならせる。魔王は両手から激しい青白い稲妻を迸らせながら、隊長や手下たちの動きを制圧しようとする。
「くっ……! これが本気の魔王の力……!」
「それでも……俺はおまえたちを殺したくはない。引け!」
凄絶な力と気迫に圧倒され、強硬派たちは怯んだ様子を見せる。それでも隊長はなんとか踏みとどまり、執念深く魔王を睨む。
「撤退だ! 今は分が悪い……!」
彼らは散り散りに森の奥へ逃げていった。私たちは深追いせず、その場にへたり込む。どうやら大きな犠牲は出ていないらしい。護衛の兵も肩を撫で下ろしている。
私は無理に立ち上がろうとして、足元がふらついた。すると魔王が抱きとめてくれる。
「……怪我はないか」
「だ、大丈夫です。むしろ陛下こそ……」
見ると、魔王も肩や腕に浅い傷を負っている。けれど致命傷には至っていないようだ。私は思わず胸を撫で下ろす。
しかし、結局“話し合い”などできなかった。強硬派はさらに奥へ潜み、いずれ大きな反撃を仕掛けてくるのは明白だ。
「……とりあえず、ここに長居は無用だな。いったん陣地へ戻ろう。無茶をさせてすまない」
「いいえ、私だって陛下を……」
言いかけて、私は言葉をのみ込む。魔王の顔は苦渋にゆがんでいる。平和的解決を模索していたが、もはや強硬派にその意思はないのかもしれない。
私たちは重い足取りで森を抜け、馬車の待つ谷間へ戻る。視界に広がる灰色の空が、まるでこの国の未来を暗示しているかのようだった。
視界を遮る大木の陰から、こちらを窺う気配を感じる。どこかで誰かが見張っているのだ。魔王も同じことを感じ取ったのか、一瞬立ち止まり、声を張り上げる。
「おまえたちに伝えたいことがある。俺は敵意を持ってきたわけではない。話し合おう。出てこい」
森にこだまする声。護衛の兵たちが緊張感を漂わせながら周囲を警戒している。すると、パキッという枝を踏む音が聞こえ、十数メートル先の木陰から2、3人の魔族が姿を現した。
彼らは粗末な軽装鎧を身につけ、武器を構えている。一人は見覚えのある顔——晩餐会で魔王を罵倒し、風の刃を放った民兵隊長だった。彼は鋭い眼光をこちらに向けると、吐き捨てるように言う。
「何のつもりだ、魔王……こんな少人数で乗り込んでくるとは愚かだな」
「俺は交渉がしたい。おまえたちは無駄に血を流したいのか? まだ間に合ううちに戻ってこい」
「……ふざけるな。こっちは覚悟を持って抜け出したんだ。おまえの軟弱な方針に付き合うつもりはない」
すると隊長の視線が私の方へ移り、不快そうに眉をひそめる。
「しかもその女、まだ連れているのか……!」
「私は……その、魔王陛下をサポートしてるだけです。あなたたちと戦いたくなんてありません」
言い終えるか否かのうちに、隊長の顔が憎悪で歪んだ。
「貴様は異世界から来た人間……それがこの国を荒らす原因になると、なぜわからない!」
「そ、そんな……!」
私が反論しようとした瞬間、魔王が一歩前に出て隊長を睨む。
「この国を荒らす原因になっているのは俺だ。花嫁だの何だのは関係ない。先代からの侵略路線を断ち切ろうとしたのは俺の意思だ。文句があるなら、俺一人を相手にすればいいだろう」
「……ほう、そうか」
隊長の口元が不敵に笑む。次の瞬間、周囲の茂みから複数の魔族が姿を現した。総勢十数名ほどか。みな重武装しており、こちらの護衛とは人数差がある。
護衛の兵たちが陣形を組もうとするも、あまりに地形が悪い。囲まれる形で背後を塞がれた私たちは、じわじわと不利な状況に追い込まれていく。
「俺たちはすでに腹をくくってるんだ。おまえがここで死ねば、国は嫌でも先代の流儀に戻るだろう。さあ、やってやるぞ……!」
隊長が号令をかけた瞬間、矢のような魔力弾が飛んできた。魔王は咄嗟に防御の結界を張るが、複数の攻撃が次々に雨のように降り注ぐ。こちらの兵も応戦するが、地形と数の差が痛い。
私と魔王は背中合わせの形で防御を固める。彼は低い声で私に言う。
「……優衣、無理をするな。護衛が囲みを破るタイミングで、隙を突いて逃げるんだ」
「いやです。そんなの……陛下を置いていけません」
「おまえの身が危ない。この状況は交渉どころじゃない……!」
その言葉を聞くと、悔しさがこみ上げる。私が来ても何の役に立たないのか。せめて少しでも……そう思った矢先、民兵隊長が鋭い魔力の剣を構えて突進してきた。魔王がそれを受け止め、激しい剣戟の音が森に鳴り響く。
「くっ……!」
「どれほどの力があろうと、貴様の甘さは死を招くだけだ!」
隊長の攻撃は激烈だが、魔王も負けてはいない。ふたりの斬撃が交差するたび、青白い火花が散る。その一方で周囲の強硬派たちが残りの兵や側近を翻弄しているのが見えた。こちらが善戦しているようにも見えるが、じりじりと追い詰められている。
私は勇気を振り絞り、落ちていた一振りの武器——短い杖のような魔道具を拾い上げた。正直、魔法なんてまともに扱えないが、ここで何もしなければ意味がない。
そのとき、隊長と激突していた魔王がわずかな隙を見せた。周囲の攻撃も重なり、一瞬バランスを崩したのだ。
「……っ!」
「死ねぇぇっ!」
隊長の剣が魔王を狙う。私はとっさに魔道具を向けて、社畜の根性で“通りすがりに覚えた簡単な魔力放出”を試みた。
「やめてええぇっ!」
杖の先から半端な火球が飛び出し、隊長の肩あたりをかすめる。あまりに弱々しい火球だったが、隊長の動きを一瞬乱すには十分だった。魔王はその間隙をつき、防御の結界を再び展開して隊長を弾き飛ばす。
ドスンという鈍い音がし、隊長は倒れ伏すが、すぐに起き上がってこちらを睨む。肩の鎧が焼け焦げているが、致命傷には至らなかった。
「貴様……人間のくせに……!」
「す、すみません。私、戦いたいわけじゃ……」
口走った瞬間、横合いから別の強硬派が斧を振りかざし、私に迫ってきた。体がすくんだ。もはや回避できそうにない——と思った刹那、魔王が私の前に立ちはだかり、その斧を片手で受け止める。
「……優衣を殺させはしない!」
怒りに満ちた魔王の青い瞳がきらめき、周囲の空気を震わせた。大きな爆発音にも似た衝撃が走り、強硬派の魔族が次々に吹き飛ばされる。
まるで竜巻のような暴風が森の樹木をしならせる。魔王は両手から激しい青白い稲妻を迸らせながら、隊長や手下たちの動きを制圧しようとする。
「くっ……! これが本気の魔王の力……!」
「それでも……俺はおまえたちを殺したくはない。引け!」
凄絶な力と気迫に圧倒され、強硬派たちは怯んだ様子を見せる。それでも隊長はなんとか踏みとどまり、執念深く魔王を睨む。
「撤退だ! 今は分が悪い……!」
彼らは散り散りに森の奥へ逃げていった。私たちは深追いせず、その場にへたり込む。どうやら大きな犠牲は出ていないらしい。護衛の兵も肩を撫で下ろしている。
私は無理に立ち上がろうとして、足元がふらついた。すると魔王が抱きとめてくれる。
「……怪我はないか」
「だ、大丈夫です。むしろ陛下こそ……」
見ると、魔王も肩や腕に浅い傷を負っている。けれど致命傷には至っていないようだ。私は思わず胸を撫で下ろす。
しかし、結局“話し合い”などできなかった。強硬派はさらに奥へ潜み、いずれ大きな反撃を仕掛けてくるのは明白だ。
「……とりあえず、ここに長居は無用だな。いったん陣地へ戻ろう。無茶をさせてすまない」
「いいえ、私だって陛下を……」
言いかけて、私は言葉をのみ込む。魔王の顔は苦渋にゆがんでいる。平和的解決を模索していたが、もはや強硬派にその意思はないのかもしれない。
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