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第三章 魔王様、アルバイトは時給千円からです!
第78話 宴の終わりと、未知との遭遇(テレビ編)
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【異世界・王宮大広間】
グラントの、料理人としての魂の叫びとも言える一喝。それは、ボルドア子爵の陰謀に対する、事実上の「詰み」宣言だった。
「ぐ……ぬ……!」 ボルドアは、もはや反論の言葉も見つからず、オルロフ公爵、グラント、そして会場中の貴族たちの冷ややかな視線に晒されていた。彼は、屈辱に顔を歪ませ、引き裂くような声で叫んだ。 「お、覚えていろ……! 貴様ら、魔族に与(くみ)する裏切り者どもめ……!」 その捨て台詞は、誰の耳にも、負け犬の遠吠えとしてしか響かなかった。ボルドアはローブの裾を翻し、従者たちと共に、逃げるように大広間から去っていった。
その瞬間、張り詰めていた大広間の空気が、ふっと緩んだ。 「……ふぅ」 陽人は、その場に崩れ落ちそうになるのを、必死で堪えた。 (……終わった……。本当に、終わったんだ……)
「シェフ! やりました! 私たち、勝ちましたよ!」 リリアが涙目で陽人に飛びついてくる。ギギもバルガスの足元から顔を出し、「よ、よかった……聖者様の奇跡が、悪を浄化しましたぁ……」と、まだ続く盛大な勘違いと共に感涙にむせんでいた。
オルロフ公爵が、穏やかな笑みを浮かべて陽人の元へ歩み寄ってきた。 「見事だったぞ、シェフ殿。いや――『聖者』殿」 「も、もうやめてください、その呼び方!」 陽人は顔を真っ赤にして抗議するが、公爵は楽しそうにくつくつと笑う。 「はっはっは。だが、君は事実、この国を救った。君の一皿が、グラントという孤高の砦をも動かし、ボルドアの陰謀を打ち砕いたのだ。これは、千の兵に勝る功績だ」
「……俺は、ただ……」 陽人が言葉を探していると、ふと、グラントが厨房の入り口で、こちらを無言で見つめていることに気づいた。陽人は、公爵に一礼すると、グラントの元へと駆け寄った。
「あ、あの! グラントさん!」 グラントは、陽人を一瞥すると、「ふん」と鼻を鳴らした。 「……なんだ。礼でも言いに来たか、下町の料理人」 「は、はい! 助けていただいて、ありがとうございました! あの時、グラントさんがいなかったら、俺は……」 「勘違いするな」 グラントは、陽人の言葉を冷ややかに遮った。 「私は貴様を助けたつもりはない。あの男(ボルドア)が、我らの神聖なる厨房(テリトリー)と、晩餐会そのものを汚したことが許せなかった。それだけだ」
その瞳には、一切の温かみはない。だが、陽人には分かった。これこそが、この不器用でプライドの高い料理人なりの、最大の賛辞であり、共闘の証なのだと。 「……それでも、感謝します」 陽人が深々と頭を下げると、グラントは一瞬だけ目を伏せ、背を向けた。 「……貴様のデザート、悪くなかった。あの『光る胡椒』、どこで手に入れた?」 「えっ、あ、あれは『微光ペッパー』って言って、魔界の…」 「もういい。次に会う時は、王都の料理ギルド主催のコンテストかもしれんな。……それまでに、腕を磨いておくことだ。二度も助け舟を出すほど、私は甘くはない」 そう言い残し、グラントは自らの部下を引き連れ、厨房の闇へと消えていった。
「……ツンデレがすぎるだろ、あの人……」 陽人は、嵐のように去っていったライバルの背中を見送りながら、苦笑いを浮かべるしかなかった。 だが、その胸には、重圧から解放された安堵と、強大なライバルに認められた(かもしれない)かすかな高揚感が、温かく広がっていた。
【日本・横浜】
魔王ゼファーは、四畳半の畳の上で、行儀よく正座をしていた。 その視線の先にあるのは、古びたブラウン管テレビ。画面の中では、先ほどの『奥様ラクラク♪ 3分クッキング』が終わり、陽気なCMが流れている。
「ふむ……。ギギよ、今の『らたとぅーゆ』なる煮込み、理論上は完璧だ。だが、あの『おまじない』という名の精神的変数が、味にどれほどの影響を与えるのか……実に興味深い」 「は、はいぃ! きっと、『愛情』が『リコピン』の吸収を助けるんです!」 「……その仮説は、今のところ科学的根拠(エビデンス)に欠けるな」
ゼファーが、ギギの突拍子もない意見を冷静に却下していると、テレビの画面が切り替わった。 ピポピポピポ……という緊迫感のあるBGMと共に、物々しい警察署の映像が映し出される。
『――こちら、横浜中央警察署。市民の安全を守るため、彼らの戦いは、今日も続く! 激録!警察24時!』
「む?」 ゼファーの眉がピクリと動いた。料理番組とは、明らかに毛色が違う。 画面には、夜の繁華街で、泥酔したサラリーマンが警察官に絡んでいる映像が映し出された。
『おー、なんだよー! 税金泥棒! 俺は、払ってんだぞ、税金!』 『はいはい、分かりましたから。お名前と、ご住所は? 危ないですから、ご自宅までお送りしますよ』
「……ギギよ。見たか」 ゼファーは、低い声でギギに問いかけた。 「は、はいぃ! 『けいさつ』という名の、王宮騎士団です! あの青と白の馬車(パトカー)は、やはり魔導兵器でした!」 「違う、そこではない」 ゼファーは、ギギの頭を小突き、画面を指差した。 「……あの『けいさつかん』と呼ばれる兵士……。民に罵倒されながら、頭を下げているぞ?」 「! ほ、本当です! 圧倒的な武力を持ちながら、なぜ……!?」
ゼファーは、統治者として、信じられない光景を目の当たりにしていた。 魔界において、兵士とは、民を「支配」し、「統制」する存在だ。民が兵士に逆らえば、即座に力でねじ伏せられる。それが、常識だった。
だが、この世界は違う。 兵士(警察官)が、民に「奉仕」している。力を持ちながら、その力を抑制し、「法」という名のルールに基づいて、民の安全を「守って」いる。
次に画面が切り替わり、交通違反の取り締まりの様子が映し出された。 『あー、すみません! ちょっと急いでたもんで…!』 『急いでいても、一時停止は守ってもらわないと。はい、こちらにサインお願いします』
「……罰則が……紙切れ一枚への『署名』だと……?」 ゼファーは、再び衝撃を受けた。魔界ならば、鞭打ちか、良くて罰金(金貨)だ。 「なんと、非効率な……。だが、待てよ。あの違反した民、素直に従っているぞ?」 「本当です! 抵抗もせず、あの紙に何か書いてます!」
力による威圧ではない。民が、その「ルール」そのものを認め、受け入れている。だからこそ、秩序が保たれている。 ゼファーは、自らの統治哲学が、ガラガラと音を立てて崩れていくのを感じていた。
(……この世界の『統治』は、我の知るものとは、根本から異なる……。力ではなく、『契約』と『奉仕』によって、成り立っているというのか……?)
彼の探求心は、今や「食」という枠を大きく飛び越え、この未知なる世界の「社会システム」そのものへと、急速に広がっていた。 「……ギギよ」 「は、はいぃ!」 「……我は、学ぶことが、まだ山ほどあるようだ。明日、図書館で『法学入門』と『日本の警察システム』について調べるぞ」 「は、はいぃぃぃ!?(また図書館ですか!?)」
ギギの小さな悲鳴は、テレビが伝える次の緊迫した現場のサイレン音にかき消された。 魔王の、異世界社会科見学は、まだ始まったばかりだった。
グラントの、料理人としての魂の叫びとも言える一喝。それは、ボルドア子爵の陰謀に対する、事実上の「詰み」宣言だった。
「ぐ……ぬ……!」 ボルドアは、もはや反論の言葉も見つからず、オルロフ公爵、グラント、そして会場中の貴族たちの冷ややかな視線に晒されていた。彼は、屈辱に顔を歪ませ、引き裂くような声で叫んだ。 「お、覚えていろ……! 貴様ら、魔族に与(くみ)する裏切り者どもめ……!」 その捨て台詞は、誰の耳にも、負け犬の遠吠えとしてしか響かなかった。ボルドアはローブの裾を翻し、従者たちと共に、逃げるように大広間から去っていった。
その瞬間、張り詰めていた大広間の空気が、ふっと緩んだ。 「……ふぅ」 陽人は、その場に崩れ落ちそうになるのを、必死で堪えた。 (……終わった……。本当に、終わったんだ……)
「シェフ! やりました! 私たち、勝ちましたよ!」 リリアが涙目で陽人に飛びついてくる。ギギもバルガスの足元から顔を出し、「よ、よかった……聖者様の奇跡が、悪を浄化しましたぁ……」と、まだ続く盛大な勘違いと共に感涙にむせんでいた。
オルロフ公爵が、穏やかな笑みを浮かべて陽人の元へ歩み寄ってきた。 「見事だったぞ、シェフ殿。いや――『聖者』殿」 「も、もうやめてください、その呼び方!」 陽人は顔を真っ赤にして抗議するが、公爵は楽しそうにくつくつと笑う。 「はっはっは。だが、君は事実、この国を救った。君の一皿が、グラントという孤高の砦をも動かし、ボルドアの陰謀を打ち砕いたのだ。これは、千の兵に勝る功績だ」
「……俺は、ただ……」 陽人が言葉を探していると、ふと、グラントが厨房の入り口で、こちらを無言で見つめていることに気づいた。陽人は、公爵に一礼すると、グラントの元へと駆け寄った。
「あ、あの! グラントさん!」 グラントは、陽人を一瞥すると、「ふん」と鼻を鳴らした。 「……なんだ。礼でも言いに来たか、下町の料理人」 「は、はい! 助けていただいて、ありがとうございました! あの時、グラントさんがいなかったら、俺は……」 「勘違いするな」 グラントは、陽人の言葉を冷ややかに遮った。 「私は貴様を助けたつもりはない。あの男(ボルドア)が、我らの神聖なる厨房(テリトリー)と、晩餐会そのものを汚したことが許せなかった。それだけだ」
その瞳には、一切の温かみはない。だが、陽人には分かった。これこそが、この不器用でプライドの高い料理人なりの、最大の賛辞であり、共闘の証なのだと。 「……それでも、感謝します」 陽人が深々と頭を下げると、グラントは一瞬だけ目を伏せ、背を向けた。 「……貴様のデザート、悪くなかった。あの『光る胡椒』、どこで手に入れた?」 「えっ、あ、あれは『微光ペッパー』って言って、魔界の…」 「もういい。次に会う時は、王都の料理ギルド主催のコンテストかもしれんな。……それまでに、腕を磨いておくことだ。二度も助け舟を出すほど、私は甘くはない」 そう言い残し、グラントは自らの部下を引き連れ、厨房の闇へと消えていった。
「……ツンデレがすぎるだろ、あの人……」 陽人は、嵐のように去っていったライバルの背中を見送りながら、苦笑いを浮かべるしかなかった。 だが、その胸には、重圧から解放された安堵と、強大なライバルに認められた(かもしれない)かすかな高揚感が、温かく広がっていた。
【日本・横浜】
魔王ゼファーは、四畳半の畳の上で、行儀よく正座をしていた。 その視線の先にあるのは、古びたブラウン管テレビ。画面の中では、先ほどの『奥様ラクラク♪ 3分クッキング』が終わり、陽気なCMが流れている。
「ふむ……。ギギよ、今の『らたとぅーゆ』なる煮込み、理論上は完璧だ。だが、あの『おまじない』という名の精神的変数が、味にどれほどの影響を与えるのか……実に興味深い」 「は、はいぃ! きっと、『愛情』が『リコピン』の吸収を助けるんです!」 「……その仮説は、今のところ科学的根拠(エビデンス)に欠けるな」
ゼファーが、ギギの突拍子もない意見を冷静に却下していると、テレビの画面が切り替わった。 ピポピポピポ……という緊迫感のあるBGMと共に、物々しい警察署の映像が映し出される。
『――こちら、横浜中央警察署。市民の安全を守るため、彼らの戦いは、今日も続く! 激録!警察24時!』
「む?」 ゼファーの眉がピクリと動いた。料理番組とは、明らかに毛色が違う。 画面には、夜の繁華街で、泥酔したサラリーマンが警察官に絡んでいる映像が映し出された。
『おー、なんだよー! 税金泥棒! 俺は、払ってんだぞ、税金!』 『はいはい、分かりましたから。お名前と、ご住所は? 危ないですから、ご自宅までお送りしますよ』
「……ギギよ。見たか」 ゼファーは、低い声でギギに問いかけた。 「は、はいぃ! 『けいさつ』という名の、王宮騎士団です! あの青と白の馬車(パトカー)は、やはり魔導兵器でした!」 「違う、そこではない」 ゼファーは、ギギの頭を小突き、画面を指差した。 「……あの『けいさつかん』と呼ばれる兵士……。民に罵倒されながら、頭を下げているぞ?」 「! ほ、本当です! 圧倒的な武力を持ちながら、なぜ……!?」
ゼファーは、統治者として、信じられない光景を目の当たりにしていた。 魔界において、兵士とは、民を「支配」し、「統制」する存在だ。民が兵士に逆らえば、即座に力でねじ伏せられる。それが、常識だった。
だが、この世界は違う。 兵士(警察官)が、民に「奉仕」している。力を持ちながら、その力を抑制し、「法」という名のルールに基づいて、民の安全を「守って」いる。
次に画面が切り替わり、交通違反の取り締まりの様子が映し出された。 『あー、すみません! ちょっと急いでたもんで…!』 『急いでいても、一時停止は守ってもらわないと。はい、こちらにサインお願いします』
「……罰則が……紙切れ一枚への『署名』だと……?」 ゼファーは、再び衝撃を受けた。魔界ならば、鞭打ちか、良くて罰金(金貨)だ。 「なんと、非効率な……。だが、待てよ。あの違反した民、素直に従っているぞ?」 「本当です! 抵抗もせず、あの紙に何か書いてます!」
力による威圧ではない。民が、その「ルール」そのものを認め、受け入れている。だからこそ、秩序が保たれている。 ゼファーは、自らの統治哲学が、ガラガラと音を立てて崩れていくのを感じていた。
(……この世界の『統治』は、我の知るものとは、根本から異なる……。力ではなく、『契約』と『奉仕』によって、成り立っているというのか……?)
彼の探求心は、今や「食」という枠を大きく飛び越え、この未知なる世界の「社会システム」そのものへと、急速に広がっていた。 「……ギギよ」 「は、はいぃ!」 「……我は、学ぶことが、まだ山ほどあるようだ。明日、図書館で『法学入門』と『日本の警察システム』について調べるぞ」 「は、はいぃぃぃ!?(また図書館ですか!?)」
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