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乱闘
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放たれた弾丸はサクラの衣服をさき、皮膚を傷つけた
銃はこの町でも限られた数しかみない
それにばれたら即刻警察のサンドバッグという名目の死刑だ
「…この町にきてからそれなりにたつのに、どうして今頃銃なんて使うのさ」
「ははっ 俺様はロイドタウンの王になるっ
手始めに前から気に食わなかったお前からぶっ潰してやろうと思ってなっ
何が殺し屋だよっ この町にお前みてえなガキはいらねぇんだよっ」
血走った目にこけた頬
薬につかった人間は腐るほどみてきた
ここではまともな人間なんて誰一人いやしない
ノア以外はっ
一息で距離をつめ、男の懐に入り込む
とっさに銃を握る男の手を押さえて鳩尾を殴り付けた
咄嗟に離された銃を奪い距離をとる
「っかはっ」
「ガルドっ」
控えていたのかお仲間がぞろぞろ表れ、サクラを囲んだ
「近接戦は銃より素手の方が早いよ」
「っくそっ お前らっ銃を取りかえせっ」
「こんなもの別にいらないよ」
弾を引き抜き地面になげる
「ねぇ今なら見逃すけどどうする?」
「なにいってんだ ああん?」
男ナイフを大きく振りかぶりサクラに突き刺そうとした
瞬間サクラは殴りかかった男の喉元を躊躇なく掻ききり、蹴り飛ばす
おびただしい量の血液が地面を濡らして染み込んでいった
その鮮やかな動きに、男達の動きが止まる
「今逃げるなら殺さないけど」
「っ状況見えてんのかてめぇ
こっちは7人いんだぜ」
そうだけど、と呟き袖から出てきたナイフを握りくるくると手慰みにする
「知ってるでしょ 僕はこの町に育てられた生粋の殺し屋だよ
アマチュアに負けるわけないじゃん」
「っち こいつが噂に聞いてたやつか」
「なんでこんなガキがっ 」
三人が一斉に飛びかかる
「もう 僕だって一銭にもならない殺しなんてしたくないんだけどっ」
サクラの産みの親はいわれぬ罪でこの町に入れられた被害者の一人であった
やがて生活の苦しさから身を売り、サクラを身籠った
しかしロイドタウンでは子供にだけ感染するダストが流行っており、殆どは産み落とされて一週間とたたず死んでしまう
奇跡的に成長してもこの町の犯罪者に淘汰され生き残れない
最早子供はこの町では目立ちすぎる存在なのだ
憐れに思った母親は死ぬ間際にサクラをとある男に託した
その男はサクラの母親に惚れ込んでいたイカれた殺人鬼
気まぐれに行われた虐待をこえた教育のなかであらゆる痛みと抵抗の仕方を仕込まれた
結局その男はそこらに転がってる粗大ゴミよろしく集積所行きになったが…
今思い出しても愉快な気持ちになる
しかしたまに残飯を寄越してくれていたのも事実だったため、すぐに路頭に迷った
目に止まったのは殺人鬼が請け負っていた殺人依頼状
男の息子という事で仕事を引き受け、それから依頼を回して貰うようになり、ようやく生活もできるようになったのだ
「くそっ こいつちょこまかとっ」
「あはは そんなんじゃ鼠一匹捕まえられないよ」
からかうようにひらりひらりと男達の攻撃を避ける
結局は慣れなのだ、こんなこと
伊達にこの町で殺人を生業にしてきたわけじゃない
素早く丁寧に仕事をこなし、金額次第では拷問も請け負う
何度も修羅場をくぐり抜け、生きるために殺してきた
気を緩めた男を見逃さず、素早くナイフを心臓をひとつきする
「っうがぁ」
「早く死にたい人からかかってきなよ」
ノアには見られたくないな
銃はこの町でも限られた数しかみない
それにばれたら即刻警察のサンドバッグという名目の死刑だ
「…この町にきてからそれなりにたつのに、どうして今頃銃なんて使うのさ」
「ははっ 俺様はロイドタウンの王になるっ
手始めに前から気に食わなかったお前からぶっ潰してやろうと思ってなっ
何が殺し屋だよっ この町にお前みてえなガキはいらねぇんだよっ」
血走った目にこけた頬
薬につかった人間は腐るほどみてきた
ここではまともな人間なんて誰一人いやしない
ノア以外はっ
一息で距離をつめ、男の懐に入り込む
とっさに銃を握る男の手を押さえて鳩尾を殴り付けた
咄嗟に離された銃を奪い距離をとる
「っかはっ」
「ガルドっ」
控えていたのかお仲間がぞろぞろ表れ、サクラを囲んだ
「近接戦は銃より素手の方が早いよ」
「っくそっ お前らっ銃を取りかえせっ」
「こんなもの別にいらないよ」
弾を引き抜き地面になげる
「ねぇ今なら見逃すけどどうする?」
「なにいってんだ ああん?」
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瞬間サクラは殴りかかった男の喉元を躊躇なく掻ききり、蹴り飛ばす
おびただしい量の血液が地面を濡らして染み込んでいった
その鮮やかな動きに、男達の動きが止まる
「今逃げるなら殺さないけど」
「っ状況見えてんのかてめぇ
こっちは7人いんだぜ」
そうだけど、と呟き袖から出てきたナイフを握りくるくると手慰みにする
「知ってるでしょ 僕はこの町に育てられた生粋の殺し屋だよ
アマチュアに負けるわけないじゃん」
「っち こいつが噂に聞いてたやつか」
「なんでこんなガキがっ 」
三人が一斉に飛びかかる
「もう 僕だって一銭にもならない殺しなんてしたくないんだけどっ」
サクラの産みの親はいわれぬ罪でこの町に入れられた被害者の一人であった
やがて生活の苦しさから身を売り、サクラを身籠った
しかしロイドタウンでは子供にだけ感染するダストが流行っており、殆どは産み落とされて一週間とたたず死んでしまう
奇跡的に成長してもこの町の犯罪者に淘汰され生き残れない
最早子供はこの町では目立ちすぎる存在なのだ
憐れに思った母親は死ぬ間際にサクラをとある男に託した
その男はサクラの母親に惚れ込んでいたイカれた殺人鬼
気まぐれに行われた虐待をこえた教育のなかであらゆる痛みと抵抗の仕方を仕込まれた
結局その男はそこらに転がってる粗大ゴミよろしく集積所行きになったが…
今思い出しても愉快な気持ちになる
しかしたまに残飯を寄越してくれていたのも事実だったため、すぐに路頭に迷った
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男の息子という事で仕事を引き受け、それから依頼を回して貰うようになり、ようやく生活もできるようになったのだ
「くそっ こいつちょこまかとっ」
「あはは そんなんじゃ鼠一匹捕まえられないよ」
からかうようにひらりひらりと男達の攻撃を避ける
結局は慣れなのだ、こんなこと
伊達にこの町で殺人を生業にしてきたわけじゃない
素早く丁寧に仕事をこなし、金額次第では拷問も請け負う
何度も修羅場をくぐり抜け、生きるために殺してきた
気を緩めた男を見逃さず、素早くナイフを心臓をひとつきする
「っうがぁ」
「早く死にたい人からかかってきなよ」
ノアには見られたくないな
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