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4話 フレンド限定バー【フレイム】
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ミュウに付いて行くとそこは小さな洋風バーだった。
部屋の中は薄暗く雰囲気が出ている。
「で、ここは?」
「シズクさんが経営してるフレンド限定バー【フレイム】よ」
「私、まだフレンドじゃないけど」
「私の紹介だから大丈夫よ」
「それよりシズクさん、生産もやってるの?」
「ええ。と言ってもシズクさんが取得してる生産スキルは『お酒スキル』だけだけど」
「料理は?」
「他のプレイヤーの物よ。βからの付き合いだから大丈夫」
「ふーん、そっか」
「何、アンタも生産するの?」
「寧ろそっち中心かな?」
「因みに何をやるか聞いても大丈夫?」
「裁縫、細工、調薬、錬金、料理の5つだよ」
「そんなにやるの?」
「雑貨屋さんとか出してみたいから」
「ふーん、まあいいけど。何かあったら言いなさいよ?てかどうせなら鍛冶や木工もやれば?」
「必要になったらやるかもね」
「そ。まあいいわ。どんな遊び方をするかはアンタの自由だし」
そしてタキシードを着た男性店員さんがメニューと水を持ってきた。
「あら、ありがと。店長はいるかしら?」
「ええ、居ますよ。今は工房でカクテルを作っています」
「そう。終わったら来てって言っといて」
「はい。畏まりました」
「あ、そうそう。紹介するわね?この娘、私のリアル妹でハクア」
「えっと、ハクアです。よろしくお願いします?」
「僕はこの店で働かせてもらってる同じプレイヤーのグランです。よろしくお願いします」
物凄く懇切丁寧に自己紹介をしてくる青年。
でも何処かで見た事あるような無いような……そんな顔をしているが気のせいだろうか?はて。
メニューを開けて見る。
軽食はサンドイッチ、ホットドック、オムライス、カレーとナン、ビーフシチューなどがある。
飲み物はコーヒー、紅茶、ジュースからお酒まで揃ってる。
ミュウ曰く、こっちの法律では成人は15歳からなので私でもお酒が飲めるとの事。
「今日はお祝いみたいなものだから何でも好きなの頼んでいいわよ」
「その後が怖いけど…じゃあオムライスとコーラで」
「私はコーヒーでお願いするわ」
「畏まりました」
青年は奥へ戻って行った。
「グランさんもパーティーメンバーなの?」
「いいえ。あの子は基本ソロよ。たまに手伝って貰ったりする、所謂シックスマン的なポジションね。まあ過去に色々あってこのゲームでやり直したいらしいわ。何があったのかは知らないけど」
「ふーん…」
「気になるの?グラン君の事」
「どっかで会ったような気がして…」
「アンタが他人と会うなんて学校以外で有り得るの?」
「ありえ…ないね」
「なら、そういう事かもね。で、探すの?」
「まさか。そんな面倒な事誰がするの?私は嫌だね」
「そんなだからアンタの交友関係広がんないのよ。素材はまあまあ良いのに」
「何か言った?」
「別に。取り合えずこれあげるから受け取って」
出されたのは小さな刀。
「これ、武器?」
「そうよ」
「私、武器スキル持ってないよ?」
「武器は別に武器スキル持ってなくても大丈夫よ。アンタの今のSTRじゃそれか短杖か短剣か投げナイフくらいしか持てないしね。護身用と思って貰っておきなさい」
「分かった。何か貰い過ぎな気もするけど、ありがと」
そして先程の青年グランさんが頼んだメニューを持ってやって来た。音をさせないその細やかな配慮に何故かプロ魂を見て私はスプーンでオムライスを一口食べた。
「うう~ん……!!ほひいー!」
「うん、何言ってるか分からないから」
口の中で半熟卵がトロっと踊ってるし、チキンライスがこれまたいい感じにマッチしてる!
ケチャップもトマトの酸味が効いていて美味しい!
まあ、そんなこんなで話していると店の奥からシェフの格好をした眼鏡を掛けた大人の男性がやって来た。彼もエルフの美男。ニッコリと優しく笑う顔は学校の担任を思わせた。
「もしかして先生ですか?」
「こっちではシズクでお願いしますね」
「分かりました、シズクさん。私はハクアです」
「宜しくお願いします、ハクアさん。あ、このカクテルお祝いの品です。どうぞ」
「ありがとうございます、シズクさん」
この後は他愛のない話をしてシズクさんともフレンドカードを交換し、ついでにグランさん?君?ともフレンドカードを交換した。その時に「多分同じ年くらいだから呼び捨て+タメ口でいいですよ」と言われた。
フレンドになった人とは、ログイン状況やチャットでのやり取り、トレードがスムーズに出来るようになるんだとか。
後、スマホの専用アプリをインストールするとゲーム内フレンドとリアルで連絡を取れるようになるとの事。
ログアウトしたらアプリ入れておこう。
カクテルは少しのお酒が入っていた。桃の甘さとお酒がマッチしていたのか飲み易かった。
フレンド限定バー【フレイム】から出た後は、観光と言うか要所の紹介をして貰った。最後に初心者が戦闘しやすい場所へ案内された。
そして今日泊まる宿前で、
「今日はこれで終わり。明日からは別行動って事で。リアルの3日後の夜7時からダンジョンに入るから、それまっでにLv.5まで上げておいて貰えると助かるわ」
こんな事を言われた。
そしてミュウは宿に入っていった。
私は近くの道具屋で簡易裁縫セットを500セルで購入し、1本20セルの串焼きを5つ購入して宿に入った。
さあ、明日から忙しくなりそうだ。
部屋の中は薄暗く雰囲気が出ている。
「で、ここは?」
「シズクさんが経営してるフレンド限定バー【フレイム】よ」
「私、まだフレンドじゃないけど」
「私の紹介だから大丈夫よ」
「それよりシズクさん、生産もやってるの?」
「ええ。と言ってもシズクさんが取得してる生産スキルは『お酒スキル』だけだけど」
「料理は?」
「他のプレイヤーの物よ。βからの付き合いだから大丈夫」
「ふーん、そっか」
「何、アンタも生産するの?」
「寧ろそっち中心かな?」
「因みに何をやるか聞いても大丈夫?」
「裁縫、細工、調薬、錬金、料理の5つだよ」
「そんなにやるの?」
「雑貨屋さんとか出してみたいから」
「ふーん、まあいいけど。何かあったら言いなさいよ?てかどうせなら鍛冶や木工もやれば?」
「必要になったらやるかもね」
「そ。まあいいわ。どんな遊び方をするかはアンタの自由だし」
そしてタキシードを着た男性店員さんがメニューと水を持ってきた。
「あら、ありがと。店長はいるかしら?」
「ええ、居ますよ。今は工房でカクテルを作っています」
「そう。終わったら来てって言っといて」
「はい。畏まりました」
「あ、そうそう。紹介するわね?この娘、私のリアル妹でハクア」
「えっと、ハクアです。よろしくお願いします?」
「僕はこの店で働かせてもらってる同じプレイヤーのグランです。よろしくお願いします」
物凄く懇切丁寧に自己紹介をしてくる青年。
でも何処かで見た事あるような無いような……そんな顔をしているが気のせいだろうか?はて。
メニューを開けて見る。
軽食はサンドイッチ、ホットドック、オムライス、カレーとナン、ビーフシチューなどがある。
飲み物はコーヒー、紅茶、ジュースからお酒まで揃ってる。
ミュウ曰く、こっちの法律では成人は15歳からなので私でもお酒が飲めるとの事。
「今日はお祝いみたいなものだから何でも好きなの頼んでいいわよ」
「その後が怖いけど…じゃあオムライスとコーラで」
「私はコーヒーでお願いするわ」
「畏まりました」
青年は奥へ戻って行った。
「グランさんもパーティーメンバーなの?」
「いいえ。あの子は基本ソロよ。たまに手伝って貰ったりする、所謂シックスマン的なポジションね。まあ過去に色々あってこのゲームでやり直したいらしいわ。何があったのかは知らないけど」
「ふーん…」
「気になるの?グラン君の事」
「どっかで会ったような気がして…」
「アンタが他人と会うなんて学校以外で有り得るの?」
「ありえ…ないね」
「なら、そういう事かもね。で、探すの?」
「まさか。そんな面倒な事誰がするの?私は嫌だね」
「そんなだからアンタの交友関係広がんないのよ。素材はまあまあ良いのに」
「何か言った?」
「別に。取り合えずこれあげるから受け取って」
出されたのは小さな刀。
「これ、武器?」
「そうよ」
「私、武器スキル持ってないよ?」
「武器は別に武器スキル持ってなくても大丈夫よ。アンタの今のSTRじゃそれか短杖か短剣か投げナイフくらいしか持てないしね。護身用と思って貰っておきなさい」
「分かった。何か貰い過ぎな気もするけど、ありがと」
そして先程の青年グランさんが頼んだメニューを持ってやって来た。音をさせないその細やかな配慮に何故かプロ魂を見て私はスプーンでオムライスを一口食べた。
「うう~ん……!!ほひいー!」
「うん、何言ってるか分からないから」
口の中で半熟卵がトロっと踊ってるし、チキンライスがこれまたいい感じにマッチしてる!
ケチャップもトマトの酸味が効いていて美味しい!
まあ、そんなこんなで話していると店の奥からシェフの格好をした眼鏡を掛けた大人の男性がやって来た。彼もエルフの美男。ニッコリと優しく笑う顔は学校の担任を思わせた。
「もしかして先生ですか?」
「こっちではシズクでお願いしますね」
「分かりました、シズクさん。私はハクアです」
「宜しくお願いします、ハクアさん。あ、このカクテルお祝いの品です。どうぞ」
「ありがとうございます、シズクさん」
この後は他愛のない話をしてシズクさんともフレンドカードを交換し、ついでにグランさん?君?ともフレンドカードを交換した。その時に「多分同じ年くらいだから呼び捨て+タメ口でいいですよ」と言われた。
フレンドになった人とは、ログイン状況やチャットでのやり取り、トレードがスムーズに出来るようになるんだとか。
後、スマホの専用アプリをインストールするとゲーム内フレンドとリアルで連絡を取れるようになるとの事。
ログアウトしたらアプリ入れておこう。
カクテルは少しのお酒が入っていた。桃の甘さとお酒がマッチしていたのか飲み易かった。
フレンド限定バー【フレイム】から出た後は、観光と言うか要所の紹介をして貰った。最後に初心者が戦闘しやすい場所へ案内された。
そして今日泊まる宿前で、
「今日はこれで終わり。明日からは別行動って事で。リアルの3日後の夜7時からダンジョンに入るから、それまっでにLv.5まで上げておいて貰えると助かるわ」
こんな事を言われた。
そしてミュウは宿に入っていった。
私は近くの道具屋で簡易裁縫セットを500セルで購入し、1本20セルの串焼きを5つ購入して宿に入った。
さあ、明日から忙しくなりそうだ。
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