Fantasy Life Online

れあたん

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5話 初戦闘Ⅰと言語スキル

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 次の日。
 
 私は頭痛に苛まれながらも早速冒険者ギルドに向かった。
 受けたクエストはこんなものだ。

―――――
クエスト:[緑] 
【薬草10束~納品】
【0/10】

場所:アルシーノ森林
期限:無期限
報酬:100セル~
(※束数に合わせてセル変更。)
―――――

―――――
クエスト:[緑]
【ホーンラビットの角3つ納品】
【0/3】

場所:アルシーノ森林
期限:3日以内
報酬:1500セル
―――――

―――――
クエスト:[緑]
【スライムの魔石3つ納品】
【0/3】

場所:アルシーノ森林
期限:無期限
報酬:900セル
―――――

 受付の人に地図を貰い、クエストが発生する場所へ向かった。3つとも同じ東にある森林だという事で行く道で串焼きを3本購入してから向かった。


 
 ――アルシーノ森林――

 東門を出て少し歩いた所に小さな立て札があった。
 やっぱり読めない文字がそこには書いてある。 
 採取ポイントで草を毟り続ける事早30分。インベントリを見ると薬草×22、雑草×58、毒草×33を採取していた。

 こんな浅い場所に毒草なんて生えていていいのか?と疑問で仕方ないがいいのかな。知らないけど。

 薬草は1本10セルで安く、儲けが出ないのでもう少し纏まって取っていかないといけない。それに自分用にも欲しいしね。
 
 薬草60束を採取し終えたら次は戦闘に映る。
 スライムの生息域は水辺との事だったので水辺のある方に進む。暫く歩いていると小さな川が見えた。そこにベチャベチャと動く小さな水色の物体がいる。

 『観察』で良く視ると、


〈スライム〉


 と、だけ出た。名前しか分からないんだね……
 まだレベル低いしそんなものかもね。
 スライムと言えばファンタジーの定番で某有名RPGゲームでは雑魚モンスターの代表格だけど、このゲームではどうなのか。

 後、物理は効くのかも試したいので一応、昨日ミュウから貰った小刀で近くにいた1匹のスライムを惹きつけて切りつける。
 
 弾力があって簡単に弾かれた。スライムには傷一つ付ける事が出来ない。攻撃は当たってるのにも関わらず。
 まあこれは実験みたいなものなので何度も何度も繰り返しながら小刀で切り付けていくと、1時間半を掛けてやっと1匹倒せた。
 
 うん。スライムは物理でも倒せる。けど一番弱いスライムに1時間半は流石に掛かりすぎ。と、いう結論に達した。
 なので今度は魔法で倒してみよう。

 私が現在取得している魔法は『光魔法』と『闇魔法』の2つだけなので、最初は『闇魔法』の初期魔法【ダークショット】を放つ。次に『光魔法』の初期魔法【ライトショット】を放つ。

 するとたった2発の魔法で1匹のスライムは呆気なく倒せた。
 物理で1時間半掛かって倒せたスライムというモンスターは、魔法では5分も掛からない。
 
 手に入れたドロップは【スライムゼリー】。
 クエストに必要な物は【スライムの魔石】だったはずなので、取り合えず今目の前に見えているスライムを魔法で狩り続ける事に決定した。

 【ダークショット】と【ライトショット】を交互に繰り返しながらスライムを狩り続ける事早2時間。【スライムの魔石】が2つドロップした。そしてレベルが3上がった。現在Lv.4でSPに9も入ってる。

「あと一つだけど、その前に…」

 串焼きを1つ食べた。
 このゲーム、満腹度というものがあるので気付いた時に何か食べてないと最悪餓死しかねないという危険がある。
 だから何処かへ出かけるときは身近でも何か食べ物を持っていくのは基本中の基本だったりする。
 
「よし、スライム狩り続けるか!」

 再びスライムの虐殺を始めた。2時間経過し、レベルも1上がり【スライムの魔石】が3つ出て、日が沈みかけていたので急いで東門を通り、セーフティーエリアである町の中へ入った。近くの宿屋を予約した後はギルドに行き、条件をクリアしている2つのクエストの処理を終わらせておいた。  

 因みにこの時、新しい称号【スライムキラー】を手に入れた。

 纏まったセルが手に入ったので取り合えず町を歩いて食事処を探す。すると良い匂いがしたのでその場所を見ると屋台が一軒あった。

 まあまあの行列を作っていたので並んでる人に聞いた。
 プレイヤーで黒衣黒髪黒目の三拍子揃ったどこぞの某ラノベ主人公少年にそっくりな男子だった。

「この屋台って何売ってるの?」

「ん?ああ、おでんだ」 

「おでんなんてあるんだ…」

「うまいぞ」

「なら、私も並ぼっかな。教えてくれてありがとね」

「ああ」

 そして列の最後尾に並んだ。
 

 
 おでんを200セルで購入し、ついでに熱燗も1カップ50セルで購入した私は近くにあるミニテーブルに行き、立ち食いする事にした。

 出汁が大根に良く染みているのは煮込まれている大根の色を見ればよく分かる。それにお箸で割ったら直ぐに割れたのでいい感じに美味しいのだろう。

「いっただきまーす!」

 手を合わせて一人で大根を頬張る。

「う~ん、ほひいー!」

 すかさず熱燗を一口。

「合うなぁ~。初めて大人になりたいと思ったかもしれない…」

 そんな事を思いながら次々に食べ勧める。
 出汁までしっかり飲み干して一息付く。勿論熱燗も飲み干した。 
 
「はぁ、美味しかった~」

 店主さんに「ごちそうさま~」と挨拶してからベンチに座る。
 そこでSP3を使って『言語』スキルを取得した。
 
 『言語』スキルを取得したからと言って、町にある看板の文字が直ぐに読める様になる訳では無い。まだ完全に夜になってないし、町を探索していたら本の看板を見つけた。中に入ると小さな本屋さんだった。

「あら、いらっしゃい。お嬢さん」

 エプロンを着たおばちゃんが迎えてくれた。
 
「あの、私でも読める本ってここにありますか?」

「んー…お嬢ちゃんが読める本はあるにはあるけど、まずは冒険者ギルドの資料室の本から始めた方がいいかもねぇ」

「冒険者ギルドの資料室、ですか。ありがとう、そうします!また来ますね!」

「はいよー!」

 そんな訳で冒険者ギルドの資料室へ行った。
 資料室にはズラリと本が雑多に並んでいた。読める本、読めない本は『言語』スキルが判定してくれるみたいで分かり易くて結構結構。

 読める本を机に置いて椅子に座りながら本を読む。
 本のページを捲るとそこには平仮名で書かれた文章が縦に並ぶ。全文平仮名とあって読み難いったらありゃしない。――えーと何々?むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんはかわへせんたくにいき、おばあさんは――…ってこれ○太郎じゃん!このゲームの神話?とか昔ばなしとか隠された設定公開!とかじゃないんかい!?
 
 その後も読める本を読んでいく。
 5冊読み終えた時、脳内アナウンスが鳴った。

《取得可能スキルリストに『速読』が入りました。》

 早速SP1で『速読』を取得した。
 『速読』の効果は、本を読む速度が速くなるというもの。『言語』のスキルレベルも上がっているので少しは読みやすく……はまだなってない。だけど何とか平仮名だらけの本を10冊読み終えたのだった。 

「何か、疲れた……」  
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