5 / 5
5話 初戦闘Ⅰと言語スキル
しおりを挟む
次の日。
私は頭痛に苛まれながらも早速冒険者ギルドに向かった。
受けたクエストはこんなものだ。
―――――
クエスト:[緑]
【薬草10束~納品】
【0/10】
場所:アルシーノ森林
期限:無期限
報酬:100セル~
(※束数に合わせてセル変更。)
―――――
―――――
クエスト:[緑]
【ホーンラビットの角3つ納品】
【0/3】
場所:アルシーノ森林
期限:3日以内
報酬:1500セル
―――――
―――――
クエスト:[緑]
【スライムの魔石3つ納品】
【0/3】
場所:アルシーノ森林
期限:無期限
報酬:900セル
―――――
受付の人に地図を貰い、クエストが発生する場所へ向かった。3つとも同じ東にある森林だという事で行く道で串焼きを3本購入してから向かった。
――アルシーノ森林――
東門を出て少し歩いた所に小さな立て札があった。
やっぱり読めない文字がそこには書いてある。
採取ポイントで草を毟り続ける事早30分。インベントリを見ると薬草×22、雑草×58、毒草×33を採取していた。
こんな浅い場所に毒草なんて生えていていいのか?と疑問で仕方ないがいいのかな。知らないけど。
薬草は1本10セルで安く、儲けが出ないのでもう少し纏まって取っていかないといけない。それに自分用にも欲しいしね。
薬草60束を採取し終えたら次は戦闘に映る。
スライムの生息域は水辺との事だったので水辺のある方に進む。暫く歩いていると小さな川が見えた。そこにベチャベチャと動く小さな水色の物体がいる。
『観察』で良く視ると、
〈スライム〉
と、だけ出た。名前しか分からないんだね……
まだレベル低いしそんなものかもね。
スライムと言えばファンタジーの定番で某有名RPGゲームでは雑魚モンスターの代表格だけど、このゲームではどうなのか。
後、物理は効くのかも試したいので一応、昨日ミュウから貰った小刀で近くにいた1匹のスライムを惹きつけて切りつける。
弾力があって簡単に弾かれた。スライムには傷一つ付ける事が出来ない。攻撃は当たってるのにも関わらず。
まあこれは実験みたいなものなので何度も何度も繰り返しながら小刀で切り付けていくと、1時間半を掛けてやっと1匹倒せた。
うん。スライムは物理でも倒せる。けど一番弱いスライムに1時間半は流石に掛かりすぎ。と、いう結論に達した。
なので今度は魔法で倒してみよう。
私が現在取得している魔法は『光魔法』と『闇魔法』の2つだけなので、最初は『闇魔法』の初期魔法【ダークショット】を放つ。次に『光魔法』の初期魔法【ライトショット】を放つ。
するとたった2発の魔法で1匹のスライムは呆気なく倒せた。
物理で1時間半掛かって倒せたスライムというモンスターは、魔法では5分も掛からない。
手に入れたドロップは【スライムゼリー】。
クエストに必要な物は【スライムの魔石】だったはずなので、取り合えず今目の前に見えているスライムを魔法で狩り続ける事に決定した。
【ダークショット】と【ライトショット】を交互に繰り返しながらスライムを狩り続ける事早2時間。【スライムの魔石】が2つドロップした。そしてレベルが3上がった。現在Lv.4でSPに9も入ってる。
「あと一つだけど、その前に…」
串焼きを1つ食べた。
このゲーム、満腹度というものがあるので気付いた時に何か食べてないと最悪餓死しかねないという危険がある。
だから何処かへ出かけるときは身近でも何か食べ物を持っていくのは基本中の基本だったりする。
「よし、スライム狩り続けるか!」
再びスライムの虐殺を始めた。2時間経過し、レベルも1上がり【スライムの魔石】が3つ出て、日が沈みかけていたので急いで東門を通り、セーフティーエリアである町の中へ入った。近くの宿屋を予約した後はギルドに行き、条件をクリアしている2つのクエストの処理を終わらせておいた。
因みにこの時、新しい称号【スライムキラー】を手に入れた。
纏まったセルが手に入ったので取り合えず町を歩いて食事処を探す。すると良い匂いがしたのでその場所を見ると屋台が一軒あった。
まあまあの行列を作っていたので並んでる人に聞いた。
プレイヤーで黒衣黒髪黒目の三拍子揃ったどこぞの某ラノベ主人公少年にそっくりな男子だった。
「この屋台って何売ってるの?」
「ん?ああ、おでんだ」
「おでんなんてあるんだ…」
「うまいぞ」
「なら、私も並ぼっかな。教えてくれてありがとね」
「ああ」
そして列の最後尾に並んだ。
おでんを200セルで購入し、ついでに熱燗も1カップ50セルで購入した私は近くにあるミニテーブルに行き、立ち食いする事にした。
出汁が大根に良く染みているのは煮込まれている大根の色を見ればよく分かる。それにお箸で割ったら直ぐに割れたのでいい感じに美味しいのだろう。
「いっただきまーす!」
手を合わせて一人で大根を頬張る。
「う~ん、ほひいー!」
すかさず熱燗を一口。
「合うなぁ~。初めて大人になりたいと思ったかもしれない…」
そんな事を思いながら次々に食べ勧める。
出汁までしっかり飲み干して一息付く。勿論熱燗も飲み干した。
「はぁ、美味しかった~」
店主さんに「ごちそうさま~」と挨拶してからベンチに座る。
そこでSP3を使って『言語』スキルを取得した。
『言語』スキルを取得したからと言って、町にある看板の文字が直ぐに読める様になる訳では無い。まだ完全に夜になってないし、町を探索していたら本の看板を見つけた。中に入ると小さな本屋さんだった。
「あら、いらっしゃい。お嬢さん」
エプロンを着たおばちゃんが迎えてくれた。
「あの、私でも読める本ってここにありますか?」
「んー…お嬢ちゃんが読める本はあるにはあるけど、まずは冒険者ギルドの資料室の本から始めた方がいいかもねぇ」
「冒険者ギルドの資料室、ですか。ありがとう、そうします!また来ますね!」
「はいよー!」
そんな訳で冒険者ギルドの資料室へ行った。
資料室にはズラリと本が雑多に並んでいた。読める本、読めない本は『言語』スキルが判定してくれるみたいで分かり易くて結構結構。
読める本を机に置いて椅子に座りながら本を読む。
本のページを捲るとそこには平仮名で書かれた文章が縦に並ぶ。全文平仮名とあって読み難いったらありゃしない。――えーと何々?むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんはかわへせんたくにいき、おばあさんは――…ってこれ○太郎じゃん!このゲームの神話?とか昔ばなしとか隠された設定公開!とかじゃないんかい!?
その後も読める本を読んでいく。
5冊読み終えた時、脳内アナウンスが鳴った。
《取得可能スキルリストに『速読』が入りました。》
早速SP1で『速読』を取得した。
『速読』の効果は、本を読む速度が速くなるというもの。『言語』のスキルレベルも上がっているので少しは読みやすく……はまだなってない。だけど何とか平仮名だらけの本を10冊読み終えたのだった。
「何か、疲れた……」
私は頭痛に苛まれながらも早速冒険者ギルドに向かった。
受けたクエストはこんなものだ。
―――――
クエスト:[緑]
【薬草10束~納品】
【0/10】
場所:アルシーノ森林
期限:無期限
報酬:100セル~
(※束数に合わせてセル変更。)
―――――
―――――
クエスト:[緑]
【ホーンラビットの角3つ納品】
【0/3】
場所:アルシーノ森林
期限:3日以内
報酬:1500セル
―――――
―――――
クエスト:[緑]
【スライムの魔石3つ納品】
【0/3】
場所:アルシーノ森林
期限:無期限
報酬:900セル
―――――
受付の人に地図を貰い、クエストが発生する場所へ向かった。3つとも同じ東にある森林だという事で行く道で串焼きを3本購入してから向かった。
――アルシーノ森林――
東門を出て少し歩いた所に小さな立て札があった。
やっぱり読めない文字がそこには書いてある。
採取ポイントで草を毟り続ける事早30分。インベントリを見ると薬草×22、雑草×58、毒草×33を採取していた。
こんな浅い場所に毒草なんて生えていていいのか?と疑問で仕方ないがいいのかな。知らないけど。
薬草は1本10セルで安く、儲けが出ないのでもう少し纏まって取っていかないといけない。それに自分用にも欲しいしね。
薬草60束を採取し終えたら次は戦闘に映る。
スライムの生息域は水辺との事だったので水辺のある方に進む。暫く歩いていると小さな川が見えた。そこにベチャベチャと動く小さな水色の物体がいる。
『観察』で良く視ると、
〈スライム〉
と、だけ出た。名前しか分からないんだね……
まだレベル低いしそんなものかもね。
スライムと言えばファンタジーの定番で某有名RPGゲームでは雑魚モンスターの代表格だけど、このゲームではどうなのか。
後、物理は効くのかも試したいので一応、昨日ミュウから貰った小刀で近くにいた1匹のスライムを惹きつけて切りつける。
弾力があって簡単に弾かれた。スライムには傷一つ付ける事が出来ない。攻撃は当たってるのにも関わらず。
まあこれは実験みたいなものなので何度も何度も繰り返しながら小刀で切り付けていくと、1時間半を掛けてやっと1匹倒せた。
うん。スライムは物理でも倒せる。けど一番弱いスライムに1時間半は流石に掛かりすぎ。と、いう結論に達した。
なので今度は魔法で倒してみよう。
私が現在取得している魔法は『光魔法』と『闇魔法』の2つだけなので、最初は『闇魔法』の初期魔法【ダークショット】を放つ。次に『光魔法』の初期魔法【ライトショット】を放つ。
するとたった2発の魔法で1匹のスライムは呆気なく倒せた。
物理で1時間半掛かって倒せたスライムというモンスターは、魔法では5分も掛からない。
手に入れたドロップは【スライムゼリー】。
クエストに必要な物は【スライムの魔石】だったはずなので、取り合えず今目の前に見えているスライムを魔法で狩り続ける事に決定した。
【ダークショット】と【ライトショット】を交互に繰り返しながらスライムを狩り続ける事早2時間。【スライムの魔石】が2つドロップした。そしてレベルが3上がった。現在Lv.4でSPに9も入ってる。
「あと一つだけど、その前に…」
串焼きを1つ食べた。
このゲーム、満腹度というものがあるので気付いた時に何か食べてないと最悪餓死しかねないという危険がある。
だから何処かへ出かけるときは身近でも何か食べ物を持っていくのは基本中の基本だったりする。
「よし、スライム狩り続けるか!」
再びスライムの虐殺を始めた。2時間経過し、レベルも1上がり【スライムの魔石】が3つ出て、日が沈みかけていたので急いで東門を通り、セーフティーエリアである町の中へ入った。近くの宿屋を予約した後はギルドに行き、条件をクリアしている2つのクエストの処理を終わらせておいた。
因みにこの時、新しい称号【スライムキラー】を手に入れた。
纏まったセルが手に入ったので取り合えず町を歩いて食事処を探す。すると良い匂いがしたのでその場所を見ると屋台が一軒あった。
まあまあの行列を作っていたので並んでる人に聞いた。
プレイヤーで黒衣黒髪黒目の三拍子揃ったどこぞの某ラノベ主人公少年にそっくりな男子だった。
「この屋台って何売ってるの?」
「ん?ああ、おでんだ」
「おでんなんてあるんだ…」
「うまいぞ」
「なら、私も並ぼっかな。教えてくれてありがとね」
「ああ」
そして列の最後尾に並んだ。
おでんを200セルで購入し、ついでに熱燗も1カップ50セルで購入した私は近くにあるミニテーブルに行き、立ち食いする事にした。
出汁が大根に良く染みているのは煮込まれている大根の色を見ればよく分かる。それにお箸で割ったら直ぐに割れたのでいい感じに美味しいのだろう。
「いっただきまーす!」
手を合わせて一人で大根を頬張る。
「う~ん、ほひいー!」
すかさず熱燗を一口。
「合うなぁ~。初めて大人になりたいと思ったかもしれない…」
そんな事を思いながら次々に食べ勧める。
出汁までしっかり飲み干して一息付く。勿論熱燗も飲み干した。
「はぁ、美味しかった~」
店主さんに「ごちそうさま~」と挨拶してからベンチに座る。
そこでSP3を使って『言語』スキルを取得した。
『言語』スキルを取得したからと言って、町にある看板の文字が直ぐに読める様になる訳では無い。まだ完全に夜になってないし、町を探索していたら本の看板を見つけた。中に入ると小さな本屋さんだった。
「あら、いらっしゃい。お嬢さん」
エプロンを着たおばちゃんが迎えてくれた。
「あの、私でも読める本ってここにありますか?」
「んー…お嬢ちゃんが読める本はあるにはあるけど、まずは冒険者ギルドの資料室の本から始めた方がいいかもねぇ」
「冒険者ギルドの資料室、ですか。ありがとう、そうします!また来ますね!」
「はいよー!」
そんな訳で冒険者ギルドの資料室へ行った。
資料室にはズラリと本が雑多に並んでいた。読める本、読めない本は『言語』スキルが判定してくれるみたいで分かり易くて結構結構。
読める本を机に置いて椅子に座りながら本を読む。
本のページを捲るとそこには平仮名で書かれた文章が縦に並ぶ。全文平仮名とあって読み難いったらありゃしない。――えーと何々?むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんはかわへせんたくにいき、おばあさんは――…ってこれ○太郎じゃん!このゲームの神話?とか昔ばなしとか隠された設定公開!とかじゃないんかい!?
その後も読める本を読んでいく。
5冊読み終えた時、脳内アナウンスが鳴った。
《取得可能スキルリストに『速読』が入りました。》
早速SP1で『速読』を取得した。
『速読』の効果は、本を読む速度が速くなるというもの。『言語』のスキルレベルも上がっているので少しは読みやすく……はまだなってない。だけど何とか平仮名だらけの本を10冊読み終えたのだった。
「何か、疲れた……」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる