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8話:森の中で見つけたもの
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朝の光が石畳を照らし、街の大きな門がゆっくりと開いていく。
外には緑の広がる道が伸び、森の影が遠くに見えた。
「いよいよ……!」
アメリアは胸が高鳴り、思わず足取りを速める。初めての依頼に挑むという現実に、全身がそわそわして仕方がなかった。
隣を歩くリリアは、そんな様子に小さく笑みを浮かべる。
「焦らなくても森は逃げないわ。落ち着いていきましょう」
「ははは!アメリア、気持ちは分かるぞ!」ライオネルが豪快に笑い、背中を軽く叩いてくる。
「オレだって初めて森に入った時はわくわくして眠れなかったからな!」
「……その時は、緊張で手が震えていたと記録にあるが」
冷静な声で補足したのはカイロンだ。書類を片手に、もう道順を確認している。
「お、おい!そういう余計なことを言うなって!」ライオネルが慌てて声を上げる。
朝の光がまだ柔らかい街道を、アメリアたちは足早に進んでいた。リリアは隣で地図を広げ、カイロンが森への最短ルートや危険ポイントを指さしながら説明する。
「この森、全体的には安全だけど、野生の魔物が時折出る。特に北側の小川沿いは注意だ」
「ふむ、オレが先頭を走って目を引いておくぜ!」ライオネルは元気いっぱいに胸を張る。
街を抜け、石畳が草の道に変わると、風に揺れる緑の草が、まるで波のようにうねっていた。遠くに小さな丘が見え、そこを越えれば森が広がる。
「わあ、きれい……」アメリアは目を輝かせながら、草の香りを胸いっぱいに吸い込む。
リリアは笑みを浮かべて、少し先を歩く。「森まであと少しよ。気を抜かないでね」
草原を抜け、森の入り口に差し掛かると、日差しは木々の葉に遮られ、柔らかな緑の光が地面を揺らしていた。小鳥のさえずりと遠くで水の流れる音が、静かな森の雰囲気を作る。
「森……思ったよりも深いね」アメリアは少し緊張しながら足元を見つめる。
リリアは後ろからアメリアを見守りつつ、「大丈夫。慣れないと緊張するわよね。でも、私たちが一緒だから心配いらないわ」
ライオネルは元気よく前を駆け抜け、木の枝を軽くかわしながら「よっしゃ! これならオレの反射神経も活かせそうだ!」と叫ぶ。
カイロンは冷静に地図を見つめ、「森の中は視界が限られる。足元と上空の両方に気を配れ」と指示を出す。その目は真剣で、仲間を守る覚悟が感じられた。
アメリアは深呼吸をひとつして、小さく頷く。――よし、行こう。
木々の間を慎重に進む四人。風に揺れる葉のざわめきが、いつもより大きく聞こえる。
「……あれ?」アメリアが足を止める。茂みの奥で、何かが動いた気配がしたのだ。
「気のせいじゃないか?」ライオネルが明るく答えながらも、素早く手を構える。
カイロンは視線を鋭くし、木の隙間を見渡す。「油断するな。小さな動物かもしれないが、魔物の可能性もある」
茂みから飛び出してきたのは、小さな狐のような魔法生物だった。体から淡い光が漏れ、傷ついた足を引きずっている。
「大丈夫……?」アメリアは自然と駆け寄り、そっと手を差し伸べる。
リリアもすぐに横に来て、狐を落ち着かせるように手を添えた。
リリアが優しく狐に触れると、光がほんの少し収まり、痛みが和らいだように見えた。
「……どうやら大きな怪我はないみたい」リリアが安堵の息をつく。
少し元気になった様子の狐とは別れ、4人はさらに森の奥へと進んでいく。
「ここから先は少し足元が悪いわね」リリアが声をひそめる。枝や小石が散らばる道を注意深く歩く二人。
枝が頭や肩に当たるたび、カイロンは「痛っ!」と顔をしかめる。だがアメリアは、枝に腕をぶつけても、かすかな衝撃を感じるだけで痛みはなかった。
「ん……?」アメリアは小さく首をかしげる。
“気のせいかな…?”と思いながらも、何度か同じようにぶつかっても、痛みは感じず、ただ軽い違和感だけが残った。
リリアが近くで、「気をつけて。ここ、足元がぬかるんでるわ」と注意を促す。
「うん、大丈夫」と答えながらも、アメリアは心の奥で不思議な感覚に戸惑っていた。
その直後、突然、低い唸り声が響いた。
「魔物……!」ライオネルが叫び、仲間たちは身構える。
目の前に現れたのは、大きな狼のような魔物。鋭い牙を剥き、爪を振りかざす。
カイロンがすばやく位置取りを指示する。
「アメリアは下がってて!」
カイロンの指示に従って下がろうとするアメリア。
戦闘に慣れていないため、少し戸惑いながら魔物に背を向けてしまう。
その瞬間、魔物の一撃がアメリアに直撃した。大きく体が揺さぶられる。
「アメリア!!」
「大変…!ひどい怪我だわ!」
アメリア立ったまま動かず、顔がみるみる青ざめていく。
「リリア、早く手当を!」カイロンが珍しく大きな声を出した。
「……待って…」アメリアが小さな声で呟く。
「アメリア?…アメリア大丈夫よ!すぐに手当するからね」
「…違う。」アメリアが再び小さな声で呟いた。
「違うの。私…」
「私、どこも痛く…ない…。」
その瞬間、周囲は静まり返った。リリアもライオネルも、思わず顔を見合わせる。
「え……?」カイロンが目を見開く。
アメリアは混乱しつつも、自分の感覚を確かめるように腕をつねってみる。
――痛くない。全く痛みを感じない。
リリアがそっと手を握り、落ち着かせる。
「すぐに手当てするから、大丈夫……落ち着いて!」
でも、アメリアは首を横に振る。
「ううん……違うの、本当に痛くないの……」
仲間たちの顔に驚きが広がる。
「え……? 痛くないのか……?」ライオネルが目を見開き、剣を握り直す。
カイロンは少し眉をひそめ、書類を握った手を緩める。
「……なるほど、これは予想外だな」
その隙に魔物は再び襲いかかる。だがアメリアは恐怖を感じず、すばやく身を翻して攻撃を避け、反撃に転じる。
「よし、いくぞ!」ライオネルが叫びながら前に出る。
カイロンは冷静に指示を飛ばす。
「右側から押さえろ! アメリアは真ん中で補助に回れ!」
アメリアはその指示に従い、魔物の動きを読みながら仲間の攻撃を補助する。
いつもなら一撃で怯むような攻撃も、彼女にとっては痛みがないため冷静に対処できた。
魔物が倒れ、森に静けさが戻る。息を切らし、汗を拭う仲間たちの視線がアメリアに集まった。
「……本当に、大丈夫なのか?」ライオネルが心配そうに近寄る。
「え、ええ……どこも痛くない……」アメリアは少し戸惑いながら答える。
「痛くない……だと?」カイロンは眉を上げ、鋭い目で彼女を見つめる。
「う、うそ……そんなことあるの?」リリアも目を丸くする。
アメリアは自分の腕や肩に手を触れ、少し考えるように間を置く。
「……違うの……本当に、痛くないみたい……」
仲間たちは驚きと興奮でざわめく。
「なんだそりゃ……オレの攻撃を受けても平気なのか!」ライオネルが感心したように言う。
「これは……新しい才能かもしれないな」カイロンは真剣な顔で観察する。
リリアはそっとアメリアの肩に手を置き、安心させるように微笑む。
「それなら……これからもっと頼もしくなるわね」
アメリア自身もまだ完全には理解できないが、胸の奥で小さな興奮が芽生える。
――私、痛みを感じない……これ、もしかしたら、戦う力になるんじゃ……
森の静けさの中、仲間たちは再び次の行動へと向かう準備を始めた。
外には緑の広がる道が伸び、森の影が遠くに見えた。
「いよいよ……!」
アメリアは胸が高鳴り、思わず足取りを速める。初めての依頼に挑むという現実に、全身がそわそわして仕方がなかった。
隣を歩くリリアは、そんな様子に小さく笑みを浮かべる。
「焦らなくても森は逃げないわ。落ち着いていきましょう」
「ははは!アメリア、気持ちは分かるぞ!」ライオネルが豪快に笑い、背中を軽く叩いてくる。
「オレだって初めて森に入った時はわくわくして眠れなかったからな!」
「……その時は、緊張で手が震えていたと記録にあるが」
冷静な声で補足したのはカイロンだ。書類を片手に、もう道順を確認している。
「お、おい!そういう余計なことを言うなって!」ライオネルが慌てて声を上げる。
朝の光がまだ柔らかい街道を、アメリアたちは足早に進んでいた。リリアは隣で地図を広げ、カイロンが森への最短ルートや危険ポイントを指さしながら説明する。
「この森、全体的には安全だけど、野生の魔物が時折出る。特に北側の小川沿いは注意だ」
「ふむ、オレが先頭を走って目を引いておくぜ!」ライオネルは元気いっぱいに胸を張る。
街を抜け、石畳が草の道に変わると、風に揺れる緑の草が、まるで波のようにうねっていた。遠くに小さな丘が見え、そこを越えれば森が広がる。
「わあ、きれい……」アメリアは目を輝かせながら、草の香りを胸いっぱいに吸い込む。
リリアは笑みを浮かべて、少し先を歩く。「森まであと少しよ。気を抜かないでね」
草原を抜け、森の入り口に差し掛かると、日差しは木々の葉に遮られ、柔らかな緑の光が地面を揺らしていた。小鳥のさえずりと遠くで水の流れる音が、静かな森の雰囲気を作る。
「森……思ったよりも深いね」アメリアは少し緊張しながら足元を見つめる。
リリアは後ろからアメリアを見守りつつ、「大丈夫。慣れないと緊張するわよね。でも、私たちが一緒だから心配いらないわ」
ライオネルは元気よく前を駆け抜け、木の枝を軽くかわしながら「よっしゃ! これならオレの反射神経も活かせそうだ!」と叫ぶ。
カイロンは冷静に地図を見つめ、「森の中は視界が限られる。足元と上空の両方に気を配れ」と指示を出す。その目は真剣で、仲間を守る覚悟が感じられた。
アメリアは深呼吸をひとつして、小さく頷く。――よし、行こう。
木々の間を慎重に進む四人。風に揺れる葉のざわめきが、いつもより大きく聞こえる。
「……あれ?」アメリアが足を止める。茂みの奥で、何かが動いた気配がしたのだ。
「気のせいじゃないか?」ライオネルが明るく答えながらも、素早く手を構える。
カイロンは視線を鋭くし、木の隙間を見渡す。「油断するな。小さな動物かもしれないが、魔物の可能性もある」
茂みから飛び出してきたのは、小さな狐のような魔法生物だった。体から淡い光が漏れ、傷ついた足を引きずっている。
「大丈夫……?」アメリアは自然と駆け寄り、そっと手を差し伸べる。
リリアもすぐに横に来て、狐を落ち着かせるように手を添えた。
リリアが優しく狐に触れると、光がほんの少し収まり、痛みが和らいだように見えた。
「……どうやら大きな怪我はないみたい」リリアが安堵の息をつく。
少し元気になった様子の狐とは別れ、4人はさらに森の奥へと進んでいく。
「ここから先は少し足元が悪いわね」リリアが声をひそめる。枝や小石が散らばる道を注意深く歩く二人。
枝が頭や肩に当たるたび、カイロンは「痛っ!」と顔をしかめる。だがアメリアは、枝に腕をぶつけても、かすかな衝撃を感じるだけで痛みはなかった。
「ん……?」アメリアは小さく首をかしげる。
“気のせいかな…?”と思いながらも、何度か同じようにぶつかっても、痛みは感じず、ただ軽い違和感だけが残った。
リリアが近くで、「気をつけて。ここ、足元がぬかるんでるわ」と注意を促す。
「うん、大丈夫」と答えながらも、アメリアは心の奥で不思議な感覚に戸惑っていた。
その直後、突然、低い唸り声が響いた。
「魔物……!」ライオネルが叫び、仲間たちは身構える。
目の前に現れたのは、大きな狼のような魔物。鋭い牙を剥き、爪を振りかざす。
カイロンがすばやく位置取りを指示する。
「アメリアは下がってて!」
カイロンの指示に従って下がろうとするアメリア。
戦闘に慣れていないため、少し戸惑いながら魔物に背を向けてしまう。
その瞬間、魔物の一撃がアメリアに直撃した。大きく体が揺さぶられる。
「アメリア!!」
「大変…!ひどい怪我だわ!」
アメリア立ったまま動かず、顔がみるみる青ざめていく。
「リリア、早く手当を!」カイロンが珍しく大きな声を出した。
「……待って…」アメリアが小さな声で呟く。
「アメリア?…アメリア大丈夫よ!すぐに手当するからね」
「…違う。」アメリアが再び小さな声で呟いた。
「違うの。私…」
「私、どこも痛く…ない…。」
その瞬間、周囲は静まり返った。リリアもライオネルも、思わず顔を見合わせる。
「え……?」カイロンが目を見開く。
アメリアは混乱しつつも、自分の感覚を確かめるように腕をつねってみる。
――痛くない。全く痛みを感じない。
リリアがそっと手を握り、落ち着かせる。
「すぐに手当てするから、大丈夫……落ち着いて!」
でも、アメリアは首を横に振る。
「ううん……違うの、本当に痛くないの……」
仲間たちの顔に驚きが広がる。
「え……? 痛くないのか……?」ライオネルが目を見開き、剣を握り直す。
カイロンは少し眉をひそめ、書類を握った手を緩める。
「……なるほど、これは予想外だな」
その隙に魔物は再び襲いかかる。だがアメリアは恐怖を感じず、すばやく身を翻して攻撃を避け、反撃に転じる。
「よし、いくぞ!」ライオネルが叫びながら前に出る。
カイロンは冷静に指示を飛ばす。
「右側から押さえろ! アメリアは真ん中で補助に回れ!」
アメリアはその指示に従い、魔物の動きを読みながら仲間の攻撃を補助する。
いつもなら一撃で怯むような攻撃も、彼女にとっては痛みがないため冷静に対処できた。
魔物が倒れ、森に静けさが戻る。息を切らし、汗を拭う仲間たちの視線がアメリアに集まった。
「……本当に、大丈夫なのか?」ライオネルが心配そうに近寄る。
「え、ええ……どこも痛くない……」アメリアは少し戸惑いながら答える。
「痛くない……だと?」カイロンは眉を上げ、鋭い目で彼女を見つめる。
「う、うそ……そんなことあるの?」リリアも目を丸くする。
アメリアは自分の腕や肩に手を触れ、少し考えるように間を置く。
「……違うの……本当に、痛くないみたい……」
仲間たちは驚きと興奮でざわめく。
「なんだそりゃ……オレの攻撃を受けても平気なのか!」ライオネルが感心したように言う。
「これは……新しい才能かもしれないな」カイロンは真剣な顔で観察する。
リリアはそっとアメリアの肩に手を置き、安心させるように微笑む。
「それなら……これからもっと頼もしくなるわね」
アメリア自身もまだ完全には理解できないが、胸の奥で小さな興奮が芽生える。
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