地下牢に閉じ込められていたシリアスキラーが20年後に突然解放されたら、勇者は、雑魚だった。

魔狼ちゃん

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23.

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「これより、聖戦を始める!」
 それは,あの時の少年だった。
 少年は,天滅剣を掲げ、
「全員殺してやるっ!血の華を可憐に咲かせてやるぜッ!」
 そう言って少年は,歩き出した。
 その時,
「あら、『天使』ソラファンでは,ないですか?」
「お,お前は」
 美しい美少女が,前に立ち塞がる。
 そして、
「……忘れましたか?私は,『雷帝』ミルですが?」
「な,なぜ生きているんだ⁈」
 たしかに、殺した。
 そう記憶が残ってる。
 おかしい、
「おかしいと思うのは,正しいですよね」
 彼女は、一呼吸置いて、
「だって私,蘇りました」
 その時、全ての刻が止まる。
 それぐらいありえないことなのだ。
「な,なにを……」
「やはり,グリッドは、私が見込んだだけのある男でした」
 ミルは,自分勝手に話していく、
「私は,グリッドが私を生き返らせることを知っていた。しかし,その代償に私のことを全て忘れなくては,ならない。それが、『代償蘇生デッドヒーラー』。ご存知?」
 ミルは,何事もなかったかのように問いかける。
「ざっけんな!」
「ふざけてませんわ」
 ここで,初めて会話が成立した。
「『雷帝』って嘘の名を名乗りやがって!お前は……」
「私は?『雷帝』では,ないのは,皆さんもご存知ですよね?」
 ミルは,ここまできてもふざけている。
 流石にソラファンは、耐えられなくなった。
「×す」
「あら,天使の暴言は,バツ表示になるのを忘れていませんか?」
「あぁ?」
 ミルは,ため息をついて、
「それは,あなたに帰ります。『屍と踊りなさい デッドマン・ストレス・ミーク』」
「な……」
 ソラファンは、少し声を上げた瞬間、
「屍になりました。と」
 ミルは,そう閉めた。
 そして,次なる大地に見るは,足を踏み入れる。
 そこは,グリッドが向かう先であった。
「天狼島ね」
 名前の通りの島である。

✴︎✴︎✴︎
 ついに、一章最終幕!
 ご愛読ください!
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