呪う一族の娘は呪われ壊れた家の元住人と共に

焼魚圭

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ホムンクルス計画

一真 正面突破する、の巻

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 魔女研究所の門の前にて立っている男たちはただ暇そうに辺りを見回してした。
 少女が目の前を通り、そして道路を挟んで向こう側で男たちを見ながら壁に寄りかかりあんぱんを食べている姿を見て男たちは話しているのであった。
「なんだ探偵か? 忍び込む気じゃないだろうな」
「バカ言え、探偵気取りだろどう見ても。どうせ怪しい組織を見張ってその闇へと迫り行く、みたいな妄想してんだろ」
 そう言って実際に忍び込む人物を見過ごしていたふたり。
 女の子が立ち去ると共に「ほらね」と言ってのける。まさに油断が大きな敵となってしまっていた。
 それからどれだけの時が経ったであろうか。少女がいたのが既に日が沈んでしまって濃い青に染められた空の下、今はもう視界は闇。闇を突き抜けるようにそこから現れた物に男のひとりは意識を奪われる。もう1人の男が腕を構えて魔法を撃つ準備をするも、そこに例の物に突かれて魔力渦巻く小さな空間が破裂した。
 男は左手で右手を覆い蹲る。
 そんな男の元に現れた男、それは頼りないが整った顔をした若い男。一真だった。
「よ、ここ通らせてもらうからな、刹菜を助けるために」
 そして通って行き、無機質な研究所へと吸い込まれるように入っていく。後から着いて来るのはある美少女小城 洋子。
 歩いていく先には多くのドアが待ち構えていて、どこに刹菜が閉じ込められているのか見当もつかない。
「手当り次第開けるか」
 洋子は首を横に振る。
「それしかなくね?」
「そうかもね」
 渋々了解した洋子はドアを開いた。
「暴走はしないだろうな」
「大丈夫、ヴァレちゃんの力で1回抑えて奈々美さんの水魔法で私の名前からさんずいが抜け落ちないようにして貰ったから」
「めちゃくちゃだなおい」
 しかし、一応〈お菓子の魔女〉としての力は使えるようで洋子は適当なステップを踏んで黒い星を散らしていた。
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