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風使いと〈斬撃の巫女〉
結局のところ
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少女が張り付く壁、慢心し過ぎて客人に被害を及ぼしてしまったお嬢さま、どちらもが汚れ穢れ澱んでいた。
少女は壁から天井へと飛び移り、余裕の笑みを浮かべる。
「そろそろ終わりにするか、この屋敷ももう廃屋だな」
お嬢さまは俯き身体を震わせる。
「こんな局面……私、初めてですわ!」
そう語り顔を上げたお嬢さま、その表情はどこまでも輝いていた。
「何がこの屋敷ももう廃屋? 私のやる気が今ハイオク満タンでしてよ」
「金食うなコイツ」
突然天井がひっくり返った。否、少女が何かに引っ張られて床に落ちたのだ。
「私の得意な魔法は基本私自身は動きませんの。だから運動になるかと思い力を使っていなかった……にも関わらずあなたの戦い方といいこの局面といい、どうしても私を動かしたがらなかった」
「それは偶然だ!」
叫ぶ少女、その叫びの音源は振り回されて壁に床に天井に叩き付けられる。
「私に本気を出させた。それがどのようなことなのかその身に教育を施しますわ」
振り回される少女、何に引っ張られているのか何が振り回しているのか、それすら分からない。
少女は振り回され叩き付けられまた振り回され、そして床でくたばっているシャンデリアに叩き付けられる。
結局のところ、少女の力ではお嬢さまには敵わないということであった。
シャンデリアに叩き付けられて埋もれている少女の元へとお嬢さまは歩み寄り、手を伸ばす。
少女の腕を掴み、その手で引き寄せる。
そしてひとつのお願いをするのであった。
「一緒に住んで私と暮らして欲しい」
「なに故に?」
人としてのお願い、それはあまりにも唐突で話の繋がりが見えない。
お嬢さまは微笑んでワケを話すのであった。
「だって、カッコいいんですもの。執事のようなイケメンよりも断然好みのカッコよさですわ。あなたを彼氏に」
「私は女だ」
少女は顔を赤くしてそう言うものの、お嬢さまにはそんな話は通用しない。
顔を近付けて少女の顔を見つめていた。
「女の子を彼氏にしたって…………良いじゃない」
お嬢さまの口調も声も柔らかく、その貌から分かること。その言葉の全てが本音。少女はあまりの恥ずかしさに身体中に熱を感じ、元々の口下手な自身以上に上手く話せない。
「お願い! 私の恋心の火を、その冷たい色をした目で燃やし続けて」
敵地で敵に圧倒されながら告白される。そんな状況で上手く考えることも断ることもできず、魔導教団に対する裏切りの行為を実行するのであった。
少女は、自身の心と立場を奪い取ったお嬢さまの心と唇をこの場で奪い取ったのであった。
少女は壁から天井へと飛び移り、余裕の笑みを浮かべる。
「そろそろ終わりにするか、この屋敷ももう廃屋だな」
お嬢さまは俯き身体を震わせる。
「こんな局面……私、初めてですわ!」
そう語り顔を上げたお嬢さま、その表情はどこまでも輝いていた。
「何がこの屋敷ももう廃屋? 私のやる気が今ハイオク満タンでしてよ」
「金食うなコイツ」
突然天井がひっくり返った。否、少女が何かに引っ張られて床に落ちたのだ。
「私の得意な魔法は基本私自身は動きませんの。だから運動になるかと思い力を使っていなかった……にも関わらずあなたの戦い方といいこの局面といい、どうしても私を動かしたがらなかった」
「それは偶然だ!」
叫ぶ少女、その叫びの音源は振り回されて壁に床に天井に叩き付けられる。
「私に本気を出させた。それがどのようなことなのかその身に教育を施しますわ」
振り回される少女、何に引っ張られているのか何が振り回しているのか、それすら分からない。
少女は振り回され叩き付けられまた振り回され、そして床でくたばっているシャンデリアに叩き付けられる。
結局のところ、少女の力ではお嬢さまには敵わないということであった。
シャンデリアに叩き付けられて埋もれている少女の元へとお嬢さまは歩み寄り、手を伸ばす。
少女の腕を掴み、その手で引き寄せる。
そしてひとつのお願いをするのであった。
「一緒に住んで私と暮らして欲しい」
「なに故に?」
人としてのお願い、それはあまりにも唐突で話の繋がりが見えない。
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「だって、カッコいいんですもの。執事のようなイケメンよりも断然好みのカッコよさですわ。あなたを彼氏に」
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