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断末魔の残り香 涙(第三シリーズ)
かくれんぼ
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それはお盆の話。
鳴見春斗は実家へと帰省していた。県内にある大学に通っており、そう遠い場所でもないのだが単純に親のしがらみがあるような気がしたが為に、開放を求めて始めた一人暮らし。気のせいかも知れないものの、自分を縛る何かから解放されたいと願ったが為に進める生活。
始まりの日こそは開放感があったものの、一ヶ月も経ったその時には既に家事炊事家賃光熱費といった様々な事情に襲われて親の有り難みというものを実感していた。そんな彼にとっての帰省は力強い命綱。
一人で生きることは大変なのだと経験を以て身にしみて感じた春斗の目に映る母の姿がこれまでよりも眩しくて力強く見えた。育児や家事、仕事などもこなして来た母はとても凄い人間なのだと思い知らされたのだから。
母は笑顔いっぱい輝き満点で春斗を出迎えた。
「おかえり。ほら、小春も挨拶して」
妹の小春は高校二年生という人として難しい時期にあった。春斗の経験の中には無いものの、本来ならば迎える時期なのだろう。小春は春斗を視界に映した途端、顔を顰めて乱暴に言葉を吐き散らす。
「知らねえよこんなクソ野郎、キモい顔見せてんじゃねえ」
小春は年頃の少女とは思えないような声を唸らせ怒号をあげる。その姿は春斗と血の繋がりのある人物だとは到底思えなかった。
「てめえ出てけよ。んなキモいの要らねえんだよ」
春斗は恐怖のあまり肩を竦めて震え上がり、大人しく夜まで家を出ることにした。
☆
春斗は歩く、かつていつも歩いていた道を。春斗は眺める。いつも眺めていたであろう景色を。掘られてコンクリートで固められた水路を流れる水は太陽の光を受けて輝き、畑や田んぼの減ったベッドタウンには家が建ち並ぶ。その見慣れていたはずの景色の全てが懐かしく愛おしかった。新しいものは幾つか見受けられたものの、それすら懐かしさの中にすっかりと馴染んでいた。
車のよく通る道路を渡り、昔から変わらない遊具のある公園へと入っていく。小春の追い出しを素直に受け止めて始めた散歩はとても充実していた。
公園の間を流れる川、公園の岸を繋ぎ結ぶ木の橋は薄汚れていた。
照りつける日差しは暑くて今にも蒸されてしまいそうな気温と湿度をしっかりと大地に縫い付けていた。
そんな趣味の悪い熱気の中、橋の手摺りに腕を置いて川をひたすら眺める少女がいた。薄いレースがかかった白い服、短いベージュのスカート、細くも芯のある印象の少女はあまりにも美しい。
春斗にはその少女がしっかりと立っているようにも蜃気楼のように儚くも見えて、不思議な想いを抱えていた。
橋を渡ろうと近付いたその時、少女は振り向き手を振った。
「春斗くんじゃん。昔から変わらないよね」
その声は透き通るように美しく、しかし少しクセのある発音。春斗は記憶の底からその声の持ち主を引っ張り出し、驚く。
「夏菜さん」
少女だと思っていた女は実は春斗の小学校から高校までの同級生。夏菜はとびきりの笑顔を浮かべて一歩近付く。
「久しぶり、元気してたの」
「ん、まあ」
春斗は言葉に詰まる。なぜだか気まずい、女と話すのが恥ずかしくて身体の底から熱くなっていた。いつの日からだろう、何が切っ掛けなのだろう。中学生の頃までは軽く話していたはずの女子だった夏菜でさえも高校に上がる頃には殆ど話すことがなくなり、やがて話すことすら苦手になっていた。
夏菜は相変わらずの笑顔を春斗に寄せる。
「ほら、折角会ったんだし、一緒に散歩しようよ」
春斗は首を横に振ろうとする。女と一緒に長い時間を費やす事など出来る気がしなかった。
「どうせ暇なんでしょ」
返せる言葉が無かった。話すのは苦手だったが嘘はどうしても許せず、春斗はただ頷いてみせる。
一人の散歩が二人の散歩へと姿を変えた瞬間はまさにここに在り。
高校を卒業してからの話。二人が会っていない数か月間の間にあった出来事を話しながら歩いて行く夏菜。
春斗は話す事すら出来ずにただ聴く一方。中学校の通学路を通りながら夏菜の言葉にそうだねと言葉を零しながら相槌を打つだけ。春斗はそんな自分が情けなく思えていた。
やがて通学路すらも通り越して歩く先に待つのは少しずつ畑が増えていく道。春斗が通っていた小学校は遠い所だとこの辺から通っていた人もいたのだという。
更に歩き進んで行く先に見えて来たそれはあるダムのある山。
そのダムは心霊スポットとして地元では有名であり、またその森や山自体が自殺スポットとしてもこの地域では有名な場所。夏菜に連れられて春斗はその山へと登っていく。大して登らない内に道を曲がり、駐車場を通り抜けて着いたそこは公園。
昼間は子どもたちが遊ぶ公園、夜は心霊スポット兼自殺スポットという陰と陽の貌を持つそんな場所。
夏菜は笑顔を崩さないまま振り返り、潤んだ目で春斗の目を覗き込んでいた。
「懐かしいよね、昔ここでかくれんぼしてたの」
そんなこと小学校時代のこと、春斗は思い出して懐かしむ。誰もいない公園、お盆で暑いからだろうか。昔と比べて明らかに暑くなっていることは春斗にも分かっていた。
そんな追憶に浸る春斗を見つめて夏菜は一つの提案を出した。
「今からさ、かくれんぼしようよ」
いい歳してのかくれんぼ、しかし今の春斗は断る気が起きなくてただ一度頷く。
「じゃあ、春斗が鬼ね」
「俺が鬼決定かよ」
夏菜はようやく声を出して笑った。
「やっと喋ってくれたね。嬉しい。じゃあ、十数えて」
春斗は目を閉じて一から十まで数えていく。
「もういいかい」
それから数秒、返事がないことを確認した春斗は歩き始めた。空白の時間が広がっている。遊具の隙間、木の陰、岩の裏、探せども探せども見つかりはしない。
どこに消えてしまったのだろう。静寂の中へと滑り込んでしまったのだろうか。
歩いて、歩いて、探して、探して。
ふと、少し遠くの木の陰が一瞬揺れたような気がしてそこへと駆け寄り、大きく息を吸いながら森の中へと入って行く。向こうの方に先ほどしっかりと確認した服を見つけ、春斗はお決まりの言葉を持ち込んだ。
「みつけた」
そこにいた人物、それは夏菜の変わり果てた姿。木に結び付けられたロープに首を吊るし、足は浮いていて口をだらしなく開けたその姿は先程までの明るいあの子とは打って変わった哀しきものだった。
後ろから聞き慣れた声が聞こえて来た。
「ふふふ、これは昔話。ある所にとても可愛い女子大生がいました。その美人はみんなが羨ましがる程の美貌と愛想で人気者なのでした」
語られる声は後ろから。しかし目の前にはその声の持ち主の遺体。春斗はその矛盾を頭いっぱいで感じてしまい、固まる。振り向く事など到底出来ないものだった。
夏菜は語り続ける。
「ある時彼氏が出来ました。とてもカッコよくてスポーツも出来る人。彼もまたみんなから注目される人気者でした」
続きはある程度予想出来る。悲しみに終わりが持ち込まれてしまった。しかし、恐怖は身体を縛り耳を塞ぐことすら出来ない。
「彼と私は初めこそは幸せでした。でも、ひとつ明らかになったの。彼はお金にだらしなくていつもパチンコにお金をつぎ込んでいました」
想像出来てしまう。パチンコとの上手い付き合いの出来ない彼、常に金を空っぽにする勢いで台と向かい合って座る人物。夏菜に対して非常に強い憐みの視線を向けてしまう。
「仕方ないな、なんて言って私がお金を貸してあげるの。でも彼はそれでもお金が足りなくてやがて暴力を振るって」
何が彼女の心をそこまで引きつけてしまったものだろうか、どのような失敗が彼女をその姿に変えてしまったのだろうか。きっと日々の生活の中に散りばめられた捻じれは指の本数に収まる程度のものではないだろう。
「それでも私は別れられなくて働いて働いてお金を稼いで貸して私が借金までしてまた貸して、でも返ってくるのは暴力と暴言ばかりでツラくて悲しくて逃げ出したくてでもいつまでも側にいて」
語る声は次第に苦しみを滲ませていく。声は枯れ、この世のものとは思えない程に弱り果てて、春斗の知らないものへと変わっていく。
「捨てられて借金も返せなくてそして私は昨日」
その先は既に分かり切っていた。しかし、止めようもなかった。
「首を吊ったの」
その瞬間、春斗は勇気を出して振り返った。
そこにいたのは首にロープを巻いて苦しみ喘ぐ夏菜の姿。締め上げられた喉から出る不気味な声で夏菜は礼を告げる。
「みつけてくれてありがとう」
春斗の意識は暗転した。
☆
目を開いた。どれだけの間この自然の中で寝ていたのだろうか、既に空は暗くなり始めていて、春斗は頭を掻きながら起き上がる。
立ち上がった春斗の目の前にいるのは吊るされた死体。それも三日や四日とは思えない悪臭を放っている。それ以外には変わらぬ風景だけが広がっていた。
春斗は携帯電話を取り出して警察に連絡した。
鳴見春斗は実家へと帰省していた。県内にある大学に通っており、そう遠い場所でもないのだが単純に親のしがらみがあるような気がしたが為に、開放を求めて始めた一人暮らし。気のせいかも知れないものの、自分を縛る何かから解放されたいと願ったが為に進める生活。
始まりの日こそは開放感があったものの、一ヶ月も経ったその時には既に家事炊事家賃光熱費といった様々な事情に襲われて親の有り難みというものを実感していた。そんな彼にとっての帰省は力強い命綱。
一人で生きることは大変なのだと経験を以て身にしみて感じた春斗の目に映る母の姿がこれまでよりも眩しくて力強く見えた。育児や家事、仕事などもこなして来た母はとても凄い人間なのだと思い知らされたのだから。
母は笑顔いっぱい輝き満点で春斗を出迎えた。
「おかえり。ほら、小春も挨拶して」
妹の小春は高校二年生という人として難しい時期にあった。春斗の経験の中には無いものの、本来ならば迎える時期なのだろう。小春は春斗を視界に映した途端、顔を顰めて乱暴に言葉を吐き散らす。
「知らねえよこんなクソ野郎、キモい顔見せてんじゃねえ」
小春は年頃の少女とは思えないような声を唸らせ怒号をあげる。その姿は春斗と血の繋がりのある人物だとは到底思えなかった。
「てめえ出てけよ。んなキモいの要らねえんだよ」
春斗は恐怖のあまり肩を竦めて震え上がり、大人しく夜まで家を出ることにした。
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春斗は歩く、かつていつも歩いていた道を。春斗は眺める。いつも眺めていたであろう景色を。掘られてコンクリートで固められた水路を流れる水は太陽の光を受けて輝き、畑や田んぼの減ったベッドタウンには家が建ち並ぶ。その見慣れていたはずの景色の全てが懐かしく愛おしかった。新しいものは幾つか見受けられたものの、それすら懐かしさの中にすっかりと馴染んでいた。
車のよく通る道路を渡り、昔から変わらない遊具のある公園へと入っていく。小春の追い出しを素直に受け止めて始めた散歩はとても充実していた。
公園の間を流れる川、公園の岸を繋ぎ結ぶ木の橋は薄汚れていた。
照りつける日差しは暑くて今にも蒸されてしまいそうな気温と湿度をしっかりと大地に縫い付けていた。
そんな趣味の悪い熱気の中、橋の手摺りに腕を置いて川をひたすら眺める少女がいた。薄いレースがかかった白い服、短いベージュのスカート、細くも芯のある印象の少女はあまりにも美しい。
春斗にはその少女がしっかりと立っているようにも蜃気楼のように儚くも見えて、不思議な想いを抱えていた。
橋を渡ろうと近付いたその時、少女は振り向き手を振った。
「春斗くんじゃん。昔から変わらないよね」
その声は透き通るように美しく、しかし少しクセのある発音。春斗は記憶の底からその声の持ち主を引っ張り出し、驚く。
「夏菜さん」
少女だと思っていた女は実は春斗の小学校から高校までの同級生。夏菜はとびきりの笑顔を浮かべて一歩近付く。
「久しぶり、元気してたの」
「ん、まあ」
春斗は言葉に詰まる。なぜだか気まずい、女と話すのが恥ずかしくて身体の底から熱くなっていた。いつの日からだろう、何が切っ掛けなのだろう。中学生の頃までは軽く話していたはずの女子だった夏菜でさえも高校に上がる頃には殆ど話すことがなくなり、やがて話すことすら苦手になっていた。
夏菜は相変わらずの笑顔を春斗に寄せる。
「ほら、折角会ったんだし、一緒に散歩しようよ」
春斗は首を横に振ろうとする。女と一緒に長い時間を費やす事など出来る気がしなかった。
「どうせ暇なんでしょ」
返せる言葉が無かった。話すのは苦手だったが嘘はどうしても許せず、春斗はただ頷いてみせる。
一人の散歩が二人の散歩へと姿を変えた瞬間はまさにここに在り。
高校を卒業してからの話。二人が会っていない数か月間の間にあった出来事を話しながら歩いて行く夏菜。
春斗は話す事すら出来ずにただ聴く一方。中学校の通学路を通りながら夏菜の言葉にそうだねと言葉を零しながら相槌を打つだけ。春斗はそんな自分が情けなく思えていた。
やがて通学路すらも通り越して歩く先に待つのは少しずつ畑が増えていく道。春斗が通っていた小学校は遠い所だとこの辺から通っていた人もいたのだという。
更に歩き進んで行く先に見えて来たそれはあるダムのある山。
そのダムは心霊スポットとして地元では有名であり、またその森や山自体が自殺スポットとしてもこの地域では有名な場所。夏菜に連れられて春斗はその山へと登っていく。大して登らない内に道を曲がり、駐車場を通り抜けて着いたそこは公園。
昼間は子どもたちが遊ぶ公園、夜は心霊スポット兼自殺スポットという陰と陽の貌を持つそんな場所。
夏菜は笑顔を崩さないまま振り返り、潤んだ目で春斗の目を覗き込んでいた。
「懐かしいよね、昔ここでかくれんぼしてたの」
そんなこと小学校時代のこと、春斗は思い出して懐かしむ。誰もいない公園、お盆で暑いからだろうか。昔と比べて明らかに暑くなっていることは春斗にも分かっていた。
そんな追憶に浸る春斗を見つめて夏菜は一つの提案を出した。
「今からさ、かくれんぼしようよ」
いい歳してのかくれんぼ、しかし今の春斗は断る気が起きなくてただ一度頷く。
「じゃあ、春斗が鬼ね」
「俺が鬼決定かよ」
夏菜はようやく声を出して笑った。
「やっと喋ってくれたね。嬉しい。じゃあ、十数えて」
春斗は目を閉じて一から十まで数えていく。
「もういいかい」
それから数秒、返事がないことを確認した春斗は歩き始めた。空白の時間が広がっている。遊具の隙間、木の陰、岩の裏、探せども探せども見つかりはしない。
どこに消えてしまったのだろう。静寂の中へと滑り込んでしまったのだろうか。
歩いて、歩いて、探して、探して。
ふと、少し遠くの木の陰が一瞬揺れたような気がしてそこへと駆け寄り、大きく息を吸いながら森の中へと入って行く。向こうの方に先ほどしっかりと確認した服を見つけ、春斗はお決まりの言葉を持ち込んだ。
「みつけた」
そこにいた人物、それは夏菜の変わり果てた姿。木に結び付けられたロープに首を吊るし、足は浮いていて口をだらしなく開けたその姿は先程までの明るいあの子とは打って変わった哀しきものだった。
後ろから聞き慣れた声が聞こえて来た。
「ふふふ、これは昔話。ある所にとても可愛い女子大生がいました。その美人はみんなが羨ましがる程の美貌と愛想で人気者なのでした」
語られる声は後ろから。しかし目の前にはその声の持ち主の遺体。春斗はその矛盾を頭いっぱいで感じてしまい、固まる。振り向く事など到底出来ないものだった。
夏菜は語り続ける。
「ある時彼氏が出来ました。とてもカッコよくてスポーツも出来る人。彼もまたみんなから注目される人気者でした」
続きはある程度予想出来る。悲しみに終わりが持ち込まれてしまった。しかし、恐怖は身体を縛り耳を塞ぐことすら出来ない。
「彼と私は初めこそは幸せでした。でも、ひとつ明らかになったの。彼はお金にだらしなくていつもパチンコにお金をつぎ込んでいました」
想像出来てしまう。パチンコとの上手い付き合いの出来ない彼、常に金を空っぽにする勢いで台と向かい合って座る人物。夏菜に対して非常に強い憐みの視線を向けてしまう。
「仕方ないな、なんて言って私がお金を貸してあげるの。でも彼はそれでもお金が足りなくてやがて暴力を振るって」
何が彼女の心をそこまで引きつけてしまったものだろうか、どのような失敗が彼女をその姿に変えてしまったのだろうか。きっと日々の生活の中に散りばめられた捻じれは指の本数に収まる程度のものではないだろう。
「それでも私は別れられなくて働いて働いてお金を稼いで貸して私が借金までしてまた貸して、でも返ってくるのは暴力と暴言ばかりでツラくて悲しくて逃げ出したくてでもいつまでも側にいて」
語る声は次第に苦しみを滲ませていく。声は枯れ、この世のものとは思えない程に弱り果てて、春斗の知らないものへと変わっていく。
「捨てられて借金も返せなくてそして私は昨日」
その先は既に分かり切っていた。しかし、止めようもなかった。
「首を吊ったの」
その瞬間、春斗は勇気を出して振り返った。
そこにいたのは首にロープを巻いて苦しみ喘ぐ夏菜の姿。締め上げられた喉から出る不気味な声で夏菜は礼を告げる。
「みつけてくれてありがとう」
春斗の意識は暗転した。
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目を開いた。どれだけの間この自然の中で寝ていたのだろうか、既に空は暗くなり始めていて、春斗は頭を掻きながら起き上がる。
立ち上がった春斗の目の前にいるのは吊るされた死体。それも三日や四日とは思えない悪臭を放っている。それ以外には変わらぬ風景だけが広がっていた。
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