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45反撃開始
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ぴちゃぴちゃ
せっかく会えたクーニャがまた奪われてしまった。今度は私の眼の前で…また何もしてあげられなかった。私ってダメな親ね娘に苦労をかけてばかり。もう生きている価値もないのかしら…でもダメ諦めてはダメ今度は手の届くところに居たんですもの。次は必ずこの手で捕まえなくては。
カツカツカツカツカツカツカツカツ
あら?人がいっぱい来た?私の処刑でも来たのかしら?ダメねすぐに悪いこと考えちゃう助けだと思わなくちゃ。
カシャカシャカシャカチカチかしゃん
いつもと音が違う!?本当に助けが来たのかしら?ギィーー
「ルーママ~」
「あら貴女はたまもちゃん」
####
出発して3時間いよいよ無人集落も過ぎ村があったと思われるところまで来た。たまもちゃんがどっから出したのかお札のような物を取り出して、何か唱え始めた。すると目の前の空間に線のような物が現れていつの間にかドアのように開いていた。開いた中はまるで別世界のようで黒い霧など無いように見えた。中に入るとそこには奴隷のように働かされている狐人族の人達が居た。みんな首に鉄の輪をつけ宝石のような物が輝いていた。
俺たちが中に入ってから気づいていそうだが誰も反応しない。そのうち刀や槍を持った盗賊のような風貌の連中が出て来た。俺とリンドウで前を固め後ろにたまもとかばうようにフェルが居て1番後ろにテオがいた。
盗賊は全部で20人ぐらいだが俺たちを囲みだんだん方位を狭めてきた。大掛かりの動くには回りに働く狐人族が多過ぎるので遠距離攻撃が封じられ、それでも先制攻撃はテオが鞭で首を絡め引きずり倒した。それをきっかけに波状攻撃をかけて来た。フェルは精霊を剣の形に召喚し青い炎の剣を振り回していた。リンドウもテオも広い射程距離を生かし敵を近づけ付けず、俺とフェルの前だけ隙を作って返り討ちにしていった。今のこのメンバーなら退治するなら5分とかからなかった。
盗賊の使ってた武器を見ると俺の製作ではないがそっくりな剣が何本かあった。何かしらの状態異常を起こすのだろう。狐人族の人達は一旦そのままでいてもらい先を急いだ。所々要所で盗賊が出てくるがたいしたことがない。どちらかというと監視要因でしかないようだ。
そしていよいよ山の麓に洞窟らしきものが見つかった。何個かあるが、たまももちょっとわからないようだ。仕方なく一個一個効率は悪いが全員で探索していった。武器を置いてある部屋。食料のしまってある洞窟。裸の女の子が閉じ込められている場所やボロボロの男が横たわる部屋。多種多様に使われていた。
そして最後の1つ。何も無かった…がっかりして引き返そうとすると石の繋ぎ目が気になった。調べてみると奥は空洞のようだ。繋ぎ目と思われる場所を丹念に調べると鍵穴があった。久しぶりに七つ道具を取り出して鍵の解鍵に取り掛かる。時間がかかったが石積みの扉もどきが開いた。中にはまだ石畳が続いている。
さらに奥に進んでいくと1つの鉄の扉が現れた。重厚の扉のようで破壊するのは無理そうだ。意地でも鍵を開けないといけない。
カシャカシャカシャ。開きそうにない。今度はこっちカチカチ。音が変わった!?それじゃここはどうだ。かしゃん。
開いた!?開けた本人がびっくりしちまった。ノブを持ちゆっくり開けていく。ギィーー!嫌な音…開ききる前にたまもが先に入っていった。
「ルーママ!」たまもの声が響いた。「あらー貴女はたまもちゃん」
不安と期待を込めて開いた扉だが俺の心は閉ざされそうだ。どうやら予想どうりクーニャではなく、母親のルーシアのようだ。
たまもが挨拶を終えた頃俺たちは部屋に入っていった。そこには綺麗な女性がいた。将来クーニャがなるだろう雰囲気を持っていた。俺たちが声をかける前にルーシアさんが叫んだ。
「あなた達お願いします。どうか私の娘を助けて私の代わりに猿人国に連れて行かれてしまったの。早く助けて洗脳を解かないと心が壊れてしまうの。お願い時間がないの。」
!?
「本当ですか!?クーニャはここにいたんですか?他には何かわかることはありませんか?」
俺も叫びながら近付き両手両足の枷を外していった。
「あなた達はクーニャのお知り合い?」
「クーニャとは長い事一緒に旅をしています。俺の油断で捕まってしまって…早く助けてやりたいんです」
「わかったわ」と言うとルーシアさんが変身していった。目の前には艶やかな毛並みの黒豹がいた。その姿勢はクーニャそっくりである。
「たまもちゃん私に乗って。その方が移動を早くできるでしょう」
たまもは喜んでルーシアさんに乗った。俺たちは栄養剤を飲み地下牢を後にした。そして村人数人の首輪を外し猫人族に連絡に走らせた。こっちは後の始末をレオードに任せた方が都合がいい。
結界より外に出て誰が言う事なくみんな走り出した。
####
「何!?狐人族の民が面会を求めているだと!」至急通せ」
狐人族の民が事のあらましを説明した。
「よくぞ伝えてくれた。すぐに助けに行こう。誰かいるか!」
「族長お呼びでしょうか?」
「すぐに人を集めろ。それと各部族に伝令。狐人族が結界まで張られて奴隷にされている集落を発見した。これより猫人族は救出にいく。余禄のある部族は援護されたしと伝えてまいれ。救援隊は魔力の心得のあるものを優先にしろ。ルーシアは救助されて娘のクーニャの救出に向かったのも伝えてこい」
「それは本当ですか!?こうしちゃいられないすぐに準備させます」
「狐人族の者よすまぬがすぐに道案内を頼む」
「仲間を助けてもらうんです。こちらこそこのような速い動き感謝しています」
2時間後狐人族は次々と解放されていった。その後も結界は黒い霧が防げるのでそのままにして、他の場所の結界も特定し狐人族の地域にいた盗賊は全滅し、狐人族は解放された。その頃になると狼人族も合流し現状を確認した。3部族は連携して狸人族の領域に入り結界探索を始めた。熊人族も鳥人族と連携して領内の侵食された場所の奪還に動いた。この時鳥人族が募集した傭兵が大量に入り一気に勢力図を元に戻していった。
せっかく会えたクーニャがまた奪われてしまった。今度は私の眼の前で…また何もしてあげられなかった。私ってダメな親ね娘に苦労をかけてばかり。もう生きている価値もないのかしら…でもダメ諦めてはダメ今度は手の届くところに居たんですもの。次は必ずこの手で捕まえなくては。
カツカツカツカツカツカツカツカツ
あら?人がいっぱい来た?私の処刑でも来たのかしら?ダメねすぐに悪いこと考えちゃう助けだと思わなくちゃ。
カシャカシャカシャカチカチかしゃん
いつもと音が違う!?本当に助けが来たのかしら?ギィーー
「ルーママ~」
「あら貴女はたまもちゃん」
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出発して3時間いよいよ無人集落も過ぎ村があったと思われるところまで来た。たまもちゃんがどっから出したのかお札のような物を取り出して、何か唱え始めた。すると目の前の空間に線のような物が現れていつの間にかドアのように開いていた。開いた中はまるで別世界のようで黒い霧など無いように見えた。中に入るとそこには奴隷のように働かされている狐人族の人達が居た。みんな首に鉄の輪をつけ宝石のような物が輝いていた。
俺たちが中に入ってから気づいていそうだが誰も反応しない。そのうち刀や槍を持った盗賊のような風貌の連中が出て来た。俺とリンドウで前を固め後ろにたまもとかばうようにフェルが居て1番後ろにテオがいた。
盗賊は全部で20人ぐらいだが俺たちを囲みだんだん方位を狭めてきた。大掛かりの動くには回りに働く狐人族が多過ぎるので遠距離攻撃が封じられ、それでも先制攻撃はテオが鞭で首を絡め引きずり倒した。それをきっかけに波状攻撃をかけて来た。フェルは精霊を剣の形に召喚し青い炎の剣を振り回していた。リンドウもテオも広い射程距離を生かし敵を近づけ付けず、俺とフェルの前だけ隙を作って返り討ちにしていった。今のこのメンバーなら退治するなら5分とかからなかった。
盗賊の使ってた武器を見ると俺の製作ではないがそっくりな剣が何本かあった。何かしらの状態異常を起こすのだろう。狐人族の人達は一旦そのままでいてもらい先を急いだ。所々要所で盗賊が出てくるがたいしたことがない。どちらかというと監視要因でしかないようだ。
そしていよいよ山の麓に洞窟らしきものが見つかった。何個かあるが、たまももちょっとわからないようだ。仕方なく一個一個効率は悪いが全員で探索していった。武器を置いてある部屋。食料のしまってある洞窟。裸の女の子が閉じ込められている場所やボロボロの男が横たわる部屋。多種多様に使われていた。
そして最後の1つ。何も無かった…がっかりして引き返そうとすると石の繋ぎ目が気になった。調べてみると奥は空洞のようだ。繋ぎ目と思われる場所を丹念に調べると鍵穴があった。久しぶりに七つ道具を取り出して鍵の解鍵に取り掛かる。時間がかかったが石積みの扉もどきが開いた。中にはまだ石畳が続いている。
さらに奥に進んでいくと1つの鉄の扉が現れた。重厚の扉のようで破壊するのは無理そうだ。意地でも鍵を開けないといけない。
カシャカシャカシャ。開きそうにない。今度はこっちカチカチ。音が変わった!?それじゃここはどうだ。かしゃん。
開いた!?開けた本人がびっくりしちまった。ノブを持ちゆっくり開けていく。ギィーー!嫌な音…開ききる前にたまもが先に入っていった。
「ルーママ!」たまもの声が響いた。「あらー貴女はたまもちゃん」
不安と期待を込めて開いた扉だが俺の心は閉ざされそうだ。どうやら予想どうりクーニャではなく、母親のルーシアのようだ。
たまもが挨拶を終えた頃俺たちは部屋に入っていった。そこには綺麗な女性がいた。将来クーニャがなるだろう雰囲気を持っていた。俺たちが声をかける前にルーシアさんが叫んだ。
「あなた達お願いします。どうか私の娘を助けて私の代わりに猿人国に連れて行かれてしまったの。早く助けて洗脳を解かないと心が壊れてしまうの。お願い時間がないの。」
!?
「本当ですか!?クーニャはここにいたんですか?他には何かわかることはありませんか?」
俺も叫びながら近付き両手両足の枷を外していった。
「あなた達はクーニャのお知り合い?」
「クーニャとは長い事一緒に旅をしています。俺の油断で捕まってしまって…早く助けてやりたいんです」
「わかったわ」と言うとルーシアさんが変身していった。目の前には艶やかな毛並みの黒豹がいた。その姿勢はクーニャそっくりである。
「たまもちゃん私に乗って。その方が移動を早くできるでしょう」
たまもは喜んでルーシアさんに乗った。俺たちは栄養剤を飲み地下牢を後にした。そして村人数人の首輪を外し猫人族に連絡に走らせた。こっちは後の始末をレオードに任せた方が都合がいい。
結界より外に出て誰が言う事なくみんな走り出した。
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「何!?狐人族の民が面会を求めているだと!」至急通せ」
狐人族の民が事のあらましを説明した。
「よくぞ伝えてくれた。すぐに助けに行こう。誰かいるか!」
「族長お呼びでしょうか?」
「すぐに人を集めろ。それと各部族に伝令。狐人族が結界まで張られて奴隷にされている集落を発見した。これより猫人族は救出にいく。余禄のある部族は援護されたしと伝えてまいれ。救援隊は魔力の心得のあるものを優先にしろ。ルーシアは救助されて娘のクーニャの救出に向かったのも伝えてこい」
「それは本当ですか!?こうしちゃいられないすぐに準備させます」
「狐人族の者よすまぬがすぐに道案内を頼む」
「仲間を助けてもらうんです。こちらこそこのような速い動き感謝しています」
2時間後狐人族は次々と解放されていった。その後も結界は黒い霧が防げるのでそのままにして、他の場所の結界も特定し狐人族の地域にいた盗賊は全滅し、狐人族は解放された。その頃になると狼人族も合流し現状を確認した。3部族は連携して狸人族の領域に入り結界探索を始めた。熊人族も鳥人族と連携して領内の侵食された場所の奪還に動いた。この時鳥人族が募集した傭兵が大量に入り一気に勢力図を元に戻していった。
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