我恋歌、君へ。(わがこいうた、きみへ。)

郁一

文字の大きさ
50 / 81
第三章

我恋歌、君へ。第三部 1: 旅の歌い手

しおりを挟む
 スクランブル交差点で信号が変わるまで、ぼうっと行き交う車を眺めていたら、すぐそばのビルに設置されている巨大な画面が切り替わった。
 耳を打つ音は、この数ヶ月間ずっと聞き続けていた旋律だった。
 騒がしい街の音、人々の話し声を突き抜けて響き渡る。
「わぁっ、あれ『i-CeL』じゃない?」
「ヤダ、マジかっこいい! 大画面でアップとか、ヤバイすぎる~ッ!」
 斜め後方から女性の声が聞こえる。
 ちらっと振り返ってみたら、大学生らしい女性たちが、スマフォ片手にハイテンションで画面を見上げ歓声をあげていた。
「ツアーでこっち来てるから、あれ流してんのかな? 」
「じゃない? あぁ~ライブ早く始まらないかなぁ」
「アルバムの方も聞いた?」
「あったり前! デビューシングルより聴き込んでる。何回聞いても惚れるわ! やっぱりツキ様、最高!」
彼女たちから視線を外して帽子を深く被り直す。
(ツキ様……あぁ、文月さんのファンなんだ)
 ちょうど信号が変わり、どっと歩行者が交差点になだれ込む。
 画面をちらっと見上げるとタイミングよくアップで歌っているヴォーカルの顔が映し出されていた。
 見慣れない自分の姿に苦笑をこぼして、歩き出す。
昨年の秋、メンバーそれぞれに必要な経験をしてから再結成したバンド『i-CeL』。
 そのヴォーカルが俺、片平響でキョウと名乗っている。
 メジャーデビュー曲を今年の春に発表した俺たちは、全国のライブハウスを巡るツアーをはじめた。
 今朝大阪に到着して、リハーサルの休憩中に買い物に出てきたところ。
 予定された公演回数は残りわずかで、ゴールが見えているいま、どうにか慣れて少し余裕ができてきた。
(最初はどうなることかと思ったけど、少しはましになったかな)
 デビューする前に俺が経験したライブは二回だけ。どちらも事前準備やリハーサルはしていないと同じだった。
 ただでさえ不慣れなライブまでの流れ。うろたえる俺に追い打ちをかけたのが、各会場ごとにステージや設備が違うこと。
 よく考えてみれば当たり前のことなんだけど、リハーサルで声を出した時、会場ごとに同じ声量で歌っているつもりなのに聞こえ方が違って戸惑った。
 ド素人の俺をフォローしてくれたのが他のメンバーたちと、ライブハウスのスタッフさんたちだ。
 中でも優しいスタッフさんがいた会場では、初心者の俺に懇切丁寧に説明してくれたり、他の会場に行った時にこうするといいとアドバイスをくれた人もいた。
(デビュー前に富岡さんが言ってたことが、いまここに来てすごくよくわかるなぁ)
 ひとりで出来ることは多くない。
 だれかが助けてくれるからこそ、こうして歌うことができるんだって、ツアーに出てみてさらに強く感じている。
 ずっと付いて世話を焼いてくれて、時に先回りして準備を整えてくれるマネージャーの松木さんがいるから、憂いなくライブに集中することができる。
 何よりもメンバーたちにそそのかされて試してみたファンサービスが裏目に出て落ち込んだ時も、どうにかなるさと思えたのは、やっぱり頼れるメンバーがいるからで。
 いつかどんな形であれ、恩返しができたらと思っている。
 見慣れない街並みを歩いて、人混みに疲れながらようやく目当ての商業施設を見つけた。
 雑貨やインテリア、ファッションにカフェや書店。あらゆるジャンルのテナントが入ったそこに足を踏み入れると、さらに多くの人たちが楽しげにショップを見て歩いている。
(うわぁ……すごい人だ。無事に買って帰れるかな……)
 初めて入った店だから、どこに何の店が入っているのかさっぱりわからない。
 店内案内を見て、目当てのショップを探してから歩き出した。
物珍しさに通りすがりの店を冷やかして歩くと、自分がどこにいるのかわからなくなることが何回もあって、目当てのショップまで辿りつくのにずいぶんと時間がかかった。
(あ、あった)
 入口に大人気アイドルグループのポスターが貼られたCDショップに入ると、最初に目につく場所で、先輩のヒロが歌う『聖白』の特設コーナーが作られていた。
 俺はその新曲を購入するために来たから、すぐに新曲を手に取る。
(今回もかっこいいな)
 ジャケット写真はデザインも凝っていて、ヒロと相棒のスエさんの演奏している姿が、西洋画の額縁から覗いて見えたり、鏡にヒロの横向きの姿が映っていたりと面白い。
 レジへ向かう途中で、俺たち『i-CeL』のコーナーも作ってあることに気づいた。
 デビューシングルと、インディーズ時代の曲を収録したアルバムを、ポスターやリーフレットを上手に利用して飾り立てある。
 初回限定盤はメンバーたちのミニ写真集が同封されているけど、まだこの店で売れ残っているようだ。
(……う~ん、やっぱり俺はダメなのかなぁ)
 大変だったけど楽しくもあった撮影を思い出して、懐かしいような恥ずかしいような心地になったものの、すぐに現実を目の前につきつけられて落ち込んでしまう。
 逸美さんデザインの衣装を着て、真っ直ぐこちらを見据えて立つキョウとしての自分の姿は、いまだに俺ではない人のようで。
 近くて、遠くにも感じる存在。
それもファンに求められなければ、露と消えてしまう。
 ツアー出発前、俺たちは富岡さんから売り上げ目標を伝えられた。
 デビューシングル発売から約一ケ月が経った今もこうして売れ残っていると言うことは、目標を到達できそうにないと言うことで。
 その原因が俺にあるのではないか、と思ってしまう。
 俺が加入する前は双子の弟の神音が歌っていた。その頃の方が良かったとファンのみんなが思っていて、だからこそ曲を聞いてもらえないんだと思う。
(俺が抜けたら、もっと売れるようになるのかな……)
 神音には熱烈なファンが多いと聞いている。その人たちが戻ってきてくれたなら、もっと売れるのなら。そう考えては密かに落ち込んでいるこの頃だ。
実際にどれだけ買ってもらえたのか知らないし、神音に代われば売れると言う根拠はないんだけれど、マネージャーの松木さんへ定期的に電話をかけてくる富岡プロデューサーとの会話の最中、ただならぬ雰囲気で話をしている様子から、良い方向には進めていない気がするんだ。
 CDを手にしたまま考えこんでいたら、隣にお客さんが来た気配がして我に返った。
 ここに突っ立っていても邪魔になるだけ。何の問題も解決するわけじゃない。
 ため息をひとつ吐いて気分を切り替え、レジへ向かった。
「あの……失礼ですが、もしかしてあなたは『i-CeL』のキョウさんですか?」
 レジにいた店員が清算作業をすすめながら、そっと小声で確認してきた。
 言ってしまってからも、ご迷惑でしたらすみませんと小声で、素早く謝って目を伏せる。
 その様子から声をかけるか迷いながらも、勇気を振り絞って言ったようだった。
 否定するのも気が咎め、素直に認めることにする。
「……い、一応……本人です」
 言ってから、一応って何だと自分に突っ込みたくなった。
「店内に、きれいに飾ってくれてありがとう」
 内心の動揺を必死に隠しながら、さっき見たディスプレイのお礼を伝えた。
 すると店員の顔がパッと輝く笑顔に変わる。
「お、応援してます……ぁ、ありがとうございました!」
 精算を済ませた商品が入ったビニール袋を差し出しながら、店員ががばっと頭を下げる。
 いや、そんな平身低頭しなくても。
 彼の気持ちと一緒にビニール袋を受け取り、軽く会釈をしてショップを出る。
(うわ……びっくりした…)
 まさか直 に『i-CeL』を好きでいてくれる人たちと会えるなんて思っていなかった。
(大阪は何度も演奏しに来ていたって言ってたっけ)
 夕方からのライブが楽しみだ、と少し軽くなった心と足取りで来た道を引き返す。
 片手に常時スマフォを持ったままで。
 初めて来た街だったから、スマフォのナビが頼りだった。
 時々立ち止まっては、スマフォを見つめて周囲を見渡す。ここがどこで、どちらに向かえばいいのか確認しながら歩かないと、一人歩きが苦手な俺は迷ってしまいそうで心臓に悪い。
 そうして慎重に歩いていたのが良かったのか、全国展開するドーナツショップがすぐそばにあることに気づいた。
(そう言えば神音がお腹空いたって言ってたっけ)
 見かけは俺と同様に細いんだけど、神音はよく食べる。
 道路が混んでいて会場に到着したのが予定よりも遅かったせいで、リハーサルの時間を確保するため昼食を軽めで済ませてしまったことも影響しているんだろう。
 ちょっと疲れた様子だったし、何か買ってあげようとドーナツショップに入った。
ドーナツが並べられた棚の前にも人がたくさん並んでいる。
 どれにしようか迷いながらトレイを片手に、ゆっくり進む列の最後尾に俺も並んだ。
(神音にだけ買って帰るのも変だよな……みんなも食べたいよね。けど、何人分買えばいいんだろう?)
バンドメンバー以外にも、ツアーを助けてくれるスタッフたちが大勢いる。
 だけど正確な人数はわからないから、どうにも困ってしまう。
(ん~……まぁ、いいや。とりあえず全種類一個ずつ買って帰ろうかな)
 すごい量になりそうだと思いながら、ひとつずつトレイに載せて会計を待っていた。
 すると隣にいた人たちがソロソロと落ち着きなく動いて、他のだれかと話をしていることに気づいた。
 なんだろ、と目深に被った帽子の下から横を伺うとまた高校生の二人連れだった。
 付き合っているふたりなのか、楽しげな会話を交わしながら、女子高校生の方が俺をちらちらを見てくる。
(……何だろ……)
 気まずくなって顔を背けたけど、男子高校生も俺を見ている視線を感じて、嫌な予感がした。
 やがて勇気を出したらしく、女の子の方が声をかけてきた。
「すみません、あの……キョウさん、ですよね?」
 何でみんな俺を知っているの、と疑問に思いながら、曖昧に頷く。
 認めるのは妙に恥ずかしくて、でも否定するのは声をかけてくれた人に悪い気がした。
 高校生カップルは一瞬、大きな声で手を叩きあったものの、周囲をはばかってすぐに声をひそめた。
(……帽子被ってても効果なかったな)
 出掛ける前に神音に言われて帽子を被ってきたけど、二回も見抜かれてしまった。
「やったぁ……あたしたち、デビュー前から『i-CeL』のファンだったんです! もちろん今日のライブにも行きます!」
「すっごい待ってたんすよ、いつこっちに来てくれるのかって。ほんッと楽しみにしてますから、がんばってください!」
「あ、うん……ありがとう」
 ふたりから伝わってくる熱気が半端なかった。
 手で押されたような気がするほどで、思わずふたりから後退りしている俺がいた。
(うれしいんだけど、ちょっと怖いかも)
 それからも盛り上がっているふたりを感じながら、どうにか会計を済ませて両手いっぱいにドーナツ入りの袋を提げて店から出る。
 とにかく店から離れたい一心で早歩きをして、ふと気づいたら目的の駅を通りすぎていた。
 しかも両手に荷物でスマフォを操作しずらい。
 買うんじゃなかったな、と後悔しながら帰り道を検索し直して、十五分後にようやく会場に戻ることができた。


「おっ帰り~、遅かったねぇ響……って、何だかすごい大荷物だけど、何を買ったの?」
 楽屋に入るとソファに足を伸ばして座っていた神音が、顔だけ俺の方へ向けて出迎えてくれた。
 そのとなりでギターを抱えていた文月さんも、目を丸くしている。
 みんなにはヒロの新曲を買いに行くと言ってあったから、よけいに驚いているんだ。
「帰り道の途中でドーナツを買ってきた……いくつ買ったらいいのかわからなくて、全種類一個ずつ買ってみたらこんなことに……」
「あははは、それはお疲れ様、響くん。連絡くれれば手伝いに駆けつけたのに」
 バンドリーダーのアレンさんが立ち上がって俺の手から袋を預かり、テーブルに置いてくれた。
 その隙に被っていた帽子を取り、髪をかきあげていたら神音と目が合った。
「何かあった? ずいぶん疲れてるみたい」
 さすが片割れ、俺のささいな変化も見逃さない。
 歩いて疲れた足を休めるため、神音のとなりに腰かけながらため息をつく。
「神音に言われた通り、帽子を被って行ったけど、あんまり効果なかったみたい。CDショップの店員さんとドーナツショップでお客さんに声をかけられたよ」
「帽子ぐらいじゃ騙されてくれなかったか。さすが我がヴォーカルさま、目立ってくれてますねぇ」
 神音がケラケラと呑気に声を上げて笑うから、投げ出していた足を帽子でべしっと叩いておいた。
「でもよく俺だってわかったよな。神音の可能性だってあったのに」
 見分けがつかないほど似ているわけじゃないけど、帽子を目深にかぶってどこにでもある特徴のないTシャツ姿の俺を、神音と間違えなかったのは不思議だった。
 すると神音が何とも言えない不思議な表情をした。悲しんでいるような楽しんでいるような。
「まぁ……ほら、いま最前線に立ってるのは響だから。印象に残るのは響なんだよ」
「……ふぅ~ん」
 わかったようなわからないような、でその話題はとりあえず切り上げた。
「別に嫌じゃないけど、見られているんだと思うと緊張する」
「サインくださいとか言われなかった?」
「さすがにそこまでは……ドーナツを持ってたしね。それに俺、サインなんて書き方知らない」
「うっ……それはイケナイね……よし、本番までに響のサインをみんなで考えよう」
 その前にドーナツもらってもいい、と首を傾げる神音に俺は苦笑いしながら頷いた。
 他のメンバーやスタッフさんたちにも声をかけて、それぞれ好きなドーナツを手に取る。
 さすがにスタッフさんたちは本番前で忙しいのか、後でいただきますと言って離れていく人が多かったけど。
 ドーナツ片手にメンバーたちは呑気に俺のサインをどうしようか、と楽屋にあった紙を勝手に持って来て、試作しはじめる。
 参加メンバーは神音にアレンさん、そして文月さん。
 ベース担当の八代さんは、楽屋の隅で魂が抜けた状態になっている。ライブのたびに緊張する八代さんは最近、あんな風にぼうっと虚空を見つめていることが多い。
 一応ドーナツをすすめてみたけど、本番前の八代さんには聞こえてもいないようだ。
 それに引き換え、神音たちはお気楽に本番前を楽しんでいる。
(相変わらず、すごい差だ)
デビュー曲の制作からツアーまで、ずっと一緒に過ごしてきたから、それぞれの個性がよくわかってきたし、対応の仕方も慣れてきた。
 八代さんは緊張しすぎるほど緊張するけど、根本的には強い人なのでひとりにしておいても平気だ。
 そうメンバーたちに言われても最初は半信半疑だった。公演を重ねていくうちに、その意味がわかって俺も八代さんをそっとしておくことにした。
 半年間の修行が功を奏したのかもしれないけれど、八代さんはステージに上がるとそれまでの緊張が嘘のように、どっしり構えた演奏をしてくれるのだから。
 思考の海に浸っている間に、神音たちが考案した俺のサインが完成したらしい。
 それからリハーサル再開まで、みっちりサインの練習をさせられてしまった。
 まぁ、実際に書く日なんて来ないと思うけど……ね。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】恋した君は別の誰かが好きだから

花村 ネズリ
BL
本編は完結しました。後日、おまけ&アフターストーリー随筆予定。 青春BLカップ31位。 BETありがとうございました。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 俺が好きになった人は、別の誰かが好きだからーー。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 二つの視点から見た、片思い恋愛模様。 じれきゅん ギャップ攻め

心からの愛してる

マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。 全寮制男子校 嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります ※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください

ブレスレットが運んできたもの

mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。 そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。 血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。 これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。 俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。 そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?

【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 全8話 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

目線の先には。僕の好きな人は誰を見ている?

綾波絢斗
BL
東雲桜花大学附属第一高等学園の三年生の高瀬陸(たかせりく)と一ノ瀬湊(いちのせみなと)は幼稚舎の頃からの幼馴染。 湊は陸にひそかに想いを寄せているけれど、陸はいつも違う人を見ている。 そして、陸は相手が自分に好意を寄せると途端に興味を失う。 その性格を知っている僕は自分の想いを秘めたまま陸の傍にいようとするが、陸が恋している姿を見ていることに耐えられなく陸から離れる決意をした。

ラベンダーに想いを乗せて

光海 流星
BL
付き合っていた彼氏から突然の別れを告げられ ショックなうえにいじめられて精神的に追い詰められる 数年後まさかの再会をし、そしていじめられた真相を知った時

新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。 そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。 その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。 あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。 あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……? ※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

処理中です...