実はαだった俺、逃げることにした。

るるらら

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復帰した俺に不穏な影

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 「ほぉ、スタンピートとはな。」
 「ってことで数日留守にするから。」
 「なんで俺達は一緒に行っては行けないんだよ。連れて行けよ。」
 「コクヨウ達の気配に驚いて魔物達が暴れだしたら困るから。今回は討伐じゃなくて隠密なの、わかる?」
 「コハクも駄目~?」
 「駄目です、大人しくお留守番しててください。」



 案の定、駄々を捏ねるコクヨウとコハク。意外にもハクアは送り出してくれそうであるが、問題はこうなってしまったコクヨウとコハクをどう説得するか、である。

 こんな状況で言うのもあれだが、ハクアは祖父のように孫の成長を楽しむ老人のようだ。本人には言わないけど。コクヨウが過保護な親で、コハクはこうなると甘えたな弟のようだ。

 まさに家族のような関係性になったものだなぁ、なんて思いつつ、今はそれじゃない!と、気持ちを切り替えてどう納得してもらうかを考える。



 「数日と言っても、いつ帰ってくるかわからんのか?迎えにも行けないではないか。」
 「多分3日くらいだと思う。俺の転移魔法でタサファンと近くまで一気に移動するから。」
 「それでも3日もいないの~!?やだ~!コハクはアル様と一緒に寝ないと嫌なのに~!!」
 「もう一緒に寝る歳じゃないのよ。ってかコクヨウ!隠れてついてきても駄目だからな!わかった!?」
 「なんでだ!魔物達に気付かれなければいいんだろう?」
 「騒がしくなるのわかってるから駄目!ハクアもなんか言ってくれよ!」



 意地でもついてきそうなコクヨウを止めるには、ハクアから一言いってもらわねば!今回は俺の味方らしい彼は保護者達のトップである。

 助けを求めてハクアに詰め寄ると、まぁ落ち着けと頭を撫でられた。これでは任務にいけないんだ。落ち着いていられない。

 ふふん、とハクアは鼻を鳴らしてがしりと肩を掴まれる。なんか妙に自信満々なの、なんで?



 「子の成長を見守るのも親の役目よ。“可愛い子には旅をさせよ”である。」
 「まだアルは幼子なんだぞ?無理はさせられんだろう?」
 「あまり甘やかしても良くあるまい。アルがどれ程成長したか見守ろうではないか。コクヨウは心配性だな。」
 「子を心配するのは親だからこそだ。しかし、ハクアがそう言うならば…しかしだな…。」
 「コハクはどうしたらいいの~~!?アル様が一緒じゃないと安心して寝れないよ~!!」



 ついに泣き出すコハクをどうしたものか…まぁずっと一緒に寝てたもんね。俺が一人で寝ててもいつの間にか隣で寝てたりしてたし。抱き枕感覚かな…。

 ハクアが苦笑いしながらコハクを慰めている。大泣きのコハクはハクアに任せよう。なんとか任務には行けそう。タサファンと話し合いしないとな。

 俺は俺で任務のことで頭がいっぱい。しかめ面のコクヨウと今だにコハクを慰めるハクアを置いてリビングのソファに腰掛ける。










 「そう不安ならば、バレぬようにすればよいのだ。これを、こう…どうじゃ?」
 「おぉ、これならば近くにいなくてもアルの状況がよくわかるな。流石ハクア。」
 「うぅっ……コハクもぉ~、それやる~…寂しくないもん……。」
 「よしよし!では、それぞれ動くとしようかの。……アルディウスには内緒だぞ?」



 

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