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そして出会う俺とお前
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「あぁっ、私のアルディウスだ……こんな雄々しくなって…。あんな可愛くてヒヨコのようだったのにね。」
「離せってば!頬を寄せてくるな気持ち悪い!」
「ロンバウト様、アルディウスが嫌がっておりますよ。離れなさい……ほら!離れなさいってば!」
「何をするエリン!フィリスまで…!私からアルディウスを奪うな!」
「いいから離れなさいと言っているでしょう…!兄上、そちらから引き剥がして!」
「アルディウスはアーダングラウド家の子だ…お前のではない、ロンバウト。アルディウスから離れろ…おらっ!」
「ぐっ、嫌だ!もうアルディウスと離れたくないんだ!エリンとフィリスは邪魔しないでくれよ!」
「貴方ばかりそうベタベタとアルディウスにくっつくのは不公平でしょう?」
「俺だってアルディウスに触れたい。」
「兄上は抱っこしたでしょう!」
「お前は撫で回してた!」
「喧嘩してないで俺を開放しろーっ!」
取っ組み合いの喧嘩をしそうな野郎共だが、その原因が自分であると思うと早くどうにかしたい。俺から視線を外させたいのに、どいつもこいつも目つきが怖いんだよ…。
むぎゅぎゅぎゅ、とロンバウトによって圧縮布団にされそうな俺は逃げ場がないので声を荒らげるしか出来ないし、エリンティウスの触り方はなんかゾワゾワするフィリスティウスまでもが俺の顔をムニムニとするものだからちゃんと喋れなくなった。
頼むからもう触れてくれるな……右肩をこれ以上痛めたくないのでなけなしの魔力で身体を強化して3人を振り払った。最後の魔力て転移の魔法を発動すれば、もうすっからかんである。
俺は魔力が底を尽き、激しい目眩と吐き気に襲われたのだった。絶対に許さんからな貴様ら…。
「あっ、ダメだアルディウス!そのような状態で魔法など使っては……!」
「うぐっ……なんであんた等がここに来たのか知らねぇけどな……!こっちはもう二度と会うつもりなんてないんだ!このまま帰れよな!」
「帰らないぞ!絶対に君と分かつまでは!」
「じゃあ俺はまた逃げるだけだ!」
「……逃さないよ、絶対に。」
転移魔法で視界が切り替わる直前に見たロンバウトの表情は無であり得体のしれない恐怖を感じた。こいつ、なんでこんな諦めないんだよ…!
フッと体が浮く感覚に転移魔法が発動された事を知る。一時しのぎだがやっと離れることが出来た。視界が切り替わると驚いた表情の保護者達とギルドマスターのアントムさんが。
遠のきそうな意識をなんとか留めて、俺は西の森の状態を話す。魔物それぞれに神経系を侵す毒持ちであり、状態異常の回復薬が大量に必要になるだろうことを言うとアントムさんは険しい表情のまま頷いた。
魔力がすっからかんで大怪我をして帰ってきた俺を保護者達はせっせとお世話してくれる。しかし、今はそれどころじゃないんだ!
「おっ、俺は申し訳ないけど一旦身を隠すからな!…!うっぷ…!」
「そんな状態で何を言い出す?顔色と随分と悪いが…。」
「……っ、見つかったんだよ!奴らに!大嫌いなあいつらに!!」
俺が吐き出すように言うと、もう知っていましたと言わんばかりにアントムさんは困り顔。何故か状況を知っていたような顔で保護者達までお互いを見て困り果てた。
アントムさんは諦めたような顔で俺に教えてくれた。
「…アルが森に向かって数時間後に来たから、お貴族様方が。そりゃもう鬼の形相でな。」
「……はぁ?」
「あんなαに押しかけられてこっちが死ぬかと思ったよ。」
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