政略結婚の末に待っていたのは熱過ぎる溺愛でした

あん蜜

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第十六話 *

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「レイラが自分で挿れる姿を見たい……見せてくれないか?」

「………………」

(えっ…………えっ えぇっ??)

 衝撃的な言葉に目が泳いでしまう。

「……嫌だろうか?」

 少し寂しそうな顔になるゼフトを見て、レイラはすぐに首を横に振った。

「あのっ……上手にできるかが…………」

「大丈夫だ。失敗してもいい。やってみてくれないか?」

「…………はい……」

 不安ながらも、レイラは喜んでもらいたい一心でゼフトの太ももを跨いだ。

「片方の手で支えながら、先を当ててみてくれるかい?」

「はぃ……っ」

 言われた通り、右手で優しくゼフトの立派なものを掴み、そっと陰部に当ててみるも、こわくてそれ以上動くことができない。

(なんだか…………こわい…………!!)

 ゼフトはレイラの表情に気付くとすぐに起き上がり、レイラを抱きしめた。

「無理をさせてすまない……!」

 レイラはぎゅっと目を閉じ首を横に振った。

「申し訳ございませんっ…………突然こわくなってしまい…………っ」

「謝ることはない。無理をさせたのは私だ」

 ゼフトの手に促され、レイラはゼフトに背を向けた状態でうつ伏せになり、膝をついた。すぐに熱くて硬い先が陰部に当てられ、んっ……と声が出る。こうして後ろから挿入されると、表情に気を使わなくていいからか顔を見られる体勢よりもリラックスでき、より快感に集中できる気がする。

「レイラはこの体勢が好きだな。思う存分に私を感じてくれ」

とん――――とん――――

「あぁぁ……んはぁっ……~~~~……~~~~っ」

「ここだな」

ずぃっ――――――

「んぅぅ~~~~っ……っはぁぁ…………ぁっ……~~~~っ!!」

ビクンッ ビクビクッ ピクッ……

「はぁ……はぁ……」

(気持ちいぃ……っ)

とん――――とん――――

「んぁぁっ……そこはっ……~~……~~っ」

「わかっている。ここだろう?」

「あぁぁっ まっ っ ~~~~~~っ!!」

ビクビクンッ ビクッ ビクッ……

「はぁぁー……はぁぁー……」

 快感を味わいながら、レイラは先ほどのことが気になっていた。いつもリードしてくさっているゼフトに少しでも何か返せる機会だったのを、こわいという感情に負けて、ゼフトの優しさに甘えて逃げてしまったのだ。そうして今、結局いつものようにリードされ快感をもらってばかりだ。

(私も……もっと積極的にならないと……っ!)

とん――とん――とん――――

「ぁっ……~~……~~……ぁのっ~~……ゼフト様っ 私っ……」

ぐっ――――――

「ああっ!! ~~っ……~~~~っ!!」

「レイラ……何か言いたいのだろうが……っ……一度出させてくれ」

とんとん――とんとん――とんとん――――

「ぁっ んっ っ っ っ っ ゼフトさまっ……っ――――」

「レイラっ……――――――」

 ゼフトが絶頂に達し一回目が終わると、レイラは浮かせていたお尻をシーツへ着けた。

「はぁ……はぁ…………はぁぁー…………」

 そうして呼吸を整えていると、すぐさま指で背中をすーっとなぞられ、ぞくぞくぞくぅとなんとも言えない快感が沸き立つ。

「っ~~~~……ゼフト様っ……私…………もう一度んっ――――」

 唇が指で挟まれ、言葉が遮られてしまう。

「レイラが言おうとしていることは察しがつく。だが、まだ言わなくていい。もっとレイラを夢中にさせないと私の気が済まないのだ」

 そう言うと、ゼフトはうつ伏せのレイラに覆い被さるようにして首の後ろや背中を舐めていく。

「ぁ…………んっ………………」

(だめ……これじゃいつもと変わらない……)

 レイラはゼフトの手に触れ口元に引き寄せると、口を開け、ゼフトの人差し指を咥えた。

「! ……レイラ…………」
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