乙女ゲームにこんな設定いらなくない?〜BL(受)の声優は乙女ゲームに転生する(泣)〜改

十夜海

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第三章 え?本当?迷惑少女は突然に?

キュウジュウニ

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『おいでませ!駄菓子屋さん』で、出会ってしまった子供達……男の子が三人と女の子が一人。
そして、何故か?女の子がだ。あれ?でも所々白い。
前世でいうなら若白髪?ってやつ?
でも、髪の毛の研究者がいうには元は白い毛が髪の毛らしい。
それが黒をまとって生えてくるらしい。その黒の元になるものが減ると白髪に戻っていくとかなんとか……白髪がちょびっと生え始めた春樹母がため息混じりに呟いていた話だ。
まあ、だからストレスがかかりすぎると白髪化するのかもね。
つまり、そこにある色素がなくなってしまうってやつ。
見るからに栄養が足りていない子だから、ストレスにプラスしてそこまで栄養がいかないのだろう。

しかし、黒髪……って、一人じゃないの?
あの迷惑少女ヒロインではない黒髪少女。
何人いるの?
もしかして、まだまだ出てくるとか言わないよね?
やだよ?
何十人と出てきて、本当の主人公ヒロインは誰でしょう?なんてことは。

なんて馬鹿なことを考えている間に、セバスがいろいろと効いてきたようですよ。

「どうやら、一人銅貨一枚で荷運びをさせられたようです。」
「……警備兵へ。」
「「だめっ!」」
「なぜ?君たちは不当に働かされたのだろう?」
「……。」

「治療をありがとう…ございました。」

長い沈黙のあと、セバスにヒールをかけてもたらった年嵩の少年……見た目は姉くらい?
幾つなんだろうか?
が、お礼を言って子供をまとめて連れて出て行こうとした。

「ねえ、まって?なんで?だって、嘘つかれたんでしょ?」
「…嘘は……つかれる方が負けなんだ。」
「さっちゃん、行こう。」
「うん。」

さっちゃん?

「でも。」
「待て、坊主。ほら、今日だけだ。」

店主のおじさんがフライ擬をクルクルして、一つずつ渡した。

「「「「えっ?」」」」
「さすがにな。この一枚を貰うぞ。」

どうやら店主が銅貨一枚で四人分にしてくれたようだ。
たぶん、あの悪おっさんたちと子供の会話を聞いていたんだろう。

「でも、金。」
「だから、今日だけだ。誰にもいうなよ?」
「「「「うん。ありがとう!」」」」

手にフライ擬をもって、四人は出て行った。
オヤジ!やるな!

「これで、よかったのですかい?」
「はい、なかなか良かったですよ。しかし、あの子たちは。」
「ああ、孤児ってやつでな。たぶん、親がこの街の市民権のない親だったんだろう?」

あれ?オヤジの粋な計らいかと思ったら、セバスの指示だったみたいだ。
お金もきっちり渡している。
しかし、孤児なら孤児院に入らないの?

「孤児院には?」
「行ったらしいぞ?……でもいっぱいだから市民権のある子以外は入れてはくれないらしい。」
「「は?」」

兄とハモってしまった。
いや、ないでしょう?
ハノエルの知識には『親のいない子』や『親に問題がある子』はすべて受け入れなきゃいけないはずだ!
プラスして、『巫女』となれるものや、『癒しの力』を持っているものも教会に入る。
その教会で子供たちは保護されて、暮らせるはず。もちろん、生活は贅沢にはできない。
服もリサイクルお古だったりするし、食事も豪華でない。
でも、普通に三食は出るはず。

「それはおかしいですねえ。」
「おかしい?だが、昔からそうみたいだぞ?」
「これは、調べる必要がありますね。」
「ああ、後で父上に報告してくれ。」
「かしこまりました。」
「?どういうこった?」
「子供は親がなんであれ、孤児院で暮らす権利があるのですよ?」

びっくり顔ってことは知らなかったの?

「そうか、今度きたら言っておくよ。」
「はい、そうしてください。」

そうして、俺たちは店を後にした。

「ハル、ほかに行きたい場所はある?」
「んー?大丈夫です。……あ、公園みたいなとこがあったら、兄様と手を繋いで歩いてみたいです。」

本当に本当のデートとして。
だって、夢だったんだもん。
可愛い彼女と手を繋いでラブラブ公園デート。
まあ、彼女じゃないけど。
まあ、女の子じゃないけど。
まあ、カップル通り越して婚約者だけど。
でも、好きな人だもん。
いーんだよ!BLだって。
だって、この世界はBLもオッケーなんだから!
ただ、GLするには片方の女性が仕事を持てないと無理だそうです。
宮廷勤めとかね。
メイドさんも大丈夫かな?
でも、なかなか平民の方で女性は、王都に仕事はないらしい。


公園が少し行ったところにございますと、ルイくんが教えてくれた。
ルイくんとセシウス様は、下調べをした方々(たぶん?忍者軍団)に聞いてるみたい。
地図や危険場所などは、頭にインプットされているようです。
さすが、ハノエルの守護者たちですね。
ルイくんの剣の腕は中々みたいですよ?

さて、念願だった手繋ぎデート。
え?いつもしている?
そーですけど、家や店や庭じゃないのが、いーんじゃないの。
身体が丈夫ならキャッキャうふふと『私を捕まえてごらんなさ~い。』ごっこもできるかもしれないが……バカップルになるからやめよう。

「ハル、寒くない?」
「はい。大丈夫です。」
「楽しい?」
「はい、兄様とお出かけで楽しい。」
「私も楽しいよ。」
「兄様、大好き。」
「私もハルを愛しているよ。」
「えへへ。」

イチャイチャラブラブ……楽しいねえ。
みてる方は、白けてしまうだろうけど。
と振り返ったら三人とも目を潤ませてみてるんだけど!
あ…………………まあ、そっか。
ハルの今までを考えたら、ねえ。
体弱いから、庭散歩もままならないし。
ちょっと良くなると、襲われたり、襲われたり、襲われるんだもんね。
やっと、両思いの彼とラブラブしてるのを見たら……みんなそうなる……わけないでしょう!
セバスは、わかるけど。
なんで、ルイくんとセシウス様まで潤んでるだよ?

「ほら、ハル。ほかに目をやったら焼けてしまうよ?」
「ごめんなさい。」
「ふふ、そんな子は私しか考えられないようにしないとね?」
「なっん……………ん、んー、………………っはふ。」

長いよ!
キスが長いよ!
外だよー。
恥ずかしいよー。
って、さらにセバスが涙を……。

「もう(////////!)兄様、のばか。」
「ふふ、可愛すぎるハルがいけないんだよ。」

そっからも甘々なお言葉に、ハノエルは恥ずか死にそうだよ。

で、やっぱり……フラグは立つんだねえ。
外に出ると。


「ちょっとー!カレイドの相手は私よ!ハノエルは、モブ姦に決まってるのよ!もしくは魔王落ちよー!」

って……なんでいんの?
迷惑少女ヒロインの登場みたいです?

モブ姦……お断りいたします。
もちろん、魔王落ちも嫌です。


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