乙女ゲームにこんな設定いらなくない?〜BL(受)の声優は乙女ゲームに転生する(泣)〜改

十夜海

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第四章 ありえないよね?不憫なのはハノエルだけじゃないのかも・・・ 

ヒャクニジュウゴ

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セバスが起きて、回復するまで……もう、動いてますがな。

セバスは、マグロなの?
動いてないと死んじゃうの?

ってくらい、みんな何を心配していたんだろう?と頭を捻っているよ?
少しはゆっくりと体を休めてもいいのじゃないかな?
俺はセバスがセバスとしているならソレでいいんだけど。

セバスは起きたその日のうちに、身の上に起こったことを理解し、そして夕方には『いつも通りのセバス』がいた。
痩せたはずの体も普通だし。
いつものようにいつのまにか側にいる。
うん、本当に元通りだったよ。
まあ、それでこそセバスなんだろうけど。
いったい、セバスの体はどうなっているのかな?

そして、父もようやく過酷なお仕事から解放された。
可哀想な父は、かなりやつれはてていて……どっちが病人だったのかわからないよ。

まあなので、皆で仲良く休日を過ごすことにした。
たまには何ごともなく、ゆっくりとね。

そして……夕方。

父が揃い、更にはセバスもいるということで、アズリアがハノエルの妊娠についての話をするということになった。



「お入り。」

夕方、父に呼ばれ執務室に兄とやってきた。
もちろん抱っこでである。
既に、アズリアと母、そしてセバスがいた。
ルイくんには後ほどセバスが話すそうだ。
父に席につくように促されて、兄が俺をソファに座らせてその横に座る。
流石の兄も膝抱っこという、無謀ともいえることは我慢したようだ。
流石にねえ?
そして、セバスが各自の前にお茶を置いてくれた。
……本当に昨日まで意識がなく寝たきりだったんですか?

そして、父が口を開いた。

「さて、カレイドと私は不確かな情報としてハルが妊娠している可能性を聞いていた。
それについてはハル。カレイドから聞いたのだろう?」
「うん……はい。」
「アズリアから話してもらうが、いいかね?」
「はい。」
「ハル。緊張しなくていいから。」
「う、うん。」

深呼吸をして精神を落ち着ける。兄が手を握ってくれたので、少しだけ緊張がほぐれた。

「では、まず。第二種の妊娠。それも『胎』をもつ完全二種については、知っていますか?」

皆が首を振る。
完全二種って……またまた新たな言葉だよ。

「現在の性別分けは、男性、女性、第二種男性となっています。
しかし、第二種男性には子供の時点で二種類の性にわかれると言われているのはご存知かと思います。
それが『胎』を元から持っている者と後から『胎』ができる者で分かれている。しかし、私が研究で分かったことは更には性が分かれのです。
これについては後ほど、細かく。まずは、一般的な勘違いを正しましょう。
まず、第二種男性は、実は子を産むのが困難だと知っていますか?
『沢山の子を産む』と言われてはいますが……実際にはそれほど多くないのですよ。
全てが『優秀な子』というのも、魔力が高いものしか、生き残れないだけなのです。
それは、魔力の高い母体の力を受け継ぐからと言われています。
そして、実は父親にも高い魔力が必要なのです。
だから……悲しいことが多かったのでしょう……気づかれてはいませんが。
女性の妊娠とはかなり異なると思ってください。
女性は初めから『卵子』、つまり子になる卵を持っています。
そして、伴侶から精をもらい生命となるのです。
いわば命の種を初めから持っています。
しかし、第二種の『胎』に卵子はありません。
高い魔力をもつ男性の精をうけて、本来なら受精するのですが、その前の段階になります。
種とも言うべき『卵子』を作るのです。そして、それが安定してくるとその『卵子』の元になった魔力を含む精を求めます。
その精が卵子と結合したときに『生命』に変わると思ってください。」
「あら、じゃあ二段階で妊娠するということなのかしら?」

母様が質問をする。
二段階で妊娠。文字にするとすごい言葉だなと思った。

「わかりやすく言うと近いですね。
ですから、その……言いにくいことなのですが、第二種に性的な虐待をしていた場合、子はできない。
『卵子』が安定するのにどれほど時間が必要かもわかっていないし、更には他の精では『生命』に変化しないのですから。」

つまり、囲ってその家の全ての男にいいようにされている第二種男性は、子供が育まれるわけがないのか。

「『生命』に変わる間に他の男性の精を受けると『卵子』は破壊されます。」

えっ!
じゃ……。
それを聞いて体から震える。
だって、俺は……。

「大丈夫だから。」

兄が肩を抱いて大丈夫だって。
でも、俺……。

「話を続けるからね。ハルちゃんは安心していて?
しかし、『生命』に変化したものは、防衛が働くのか、他の男性の精を『胎』は侵入させない。
つまり、『生命』になった瞬間から他の男の精を『胎』は完全に拒否するようなのです。
とはいっても、現時点……十名ほどしか……その症例がないので、断言まではできませんが。」

え?とつまり?

「ハルちゃんに『卵子』を確認したのは春。安定するまでは、その激しい運動はダメなので、多少規制はしたけれど。
花の種に水が必要なように、卵子にはその父の魔力が必要なの。
だから、禁止はしなかったでしょう?」

そう言われて顔が赤くなってしまった。
いや。その。
親も知ってることとはいえ……。

面と向かって、エッチしてます!って、言われて平然となんてできないよ。

うーーー、恥ずかしい。

まだ、序盤の話で既に顔が熱いし、もう話もいいかな?って遠い目をしたくなる。

でも、聞いたのは俺。
聞くしかないよね~。

でもこの羞恥はきついよね?



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