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四話 コレは酷すぎだと思います!

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歩き出した私は、暇なので、回想しながらサクサク進むことにしました。

しかし……人に会わない。

ですがいきなり、ヒュンと視界がクリアになりました。
へ?なんで。
と後ろを振り返ると心綺楼のように森がうっすら見えるじゃないですか!

質問!
森にもおばけってあるんですか?
幽霊ジャングルってありますか?

だれか答えをください。
至急、ライ◯でもSNSでもなんでもいいから!
とりあえず、目の前に川らしきものが……にしてはでっかいです。
まさか海?
いや流れてますよね?潮の香りもしないし。淡水であるのは間違いないですよね?
でも、まって?
なんだか、すごく歩きづらい。
ん?ちょいまち!
スカート長い?下がった?
いやいやブカブカで今にも落ちそうだけども、お尻の上にまだあります。
なぜに膝丈スカートが足首までありますか?
気づくと半袖も七分袖?
いやいやおかしいって。
私の手が小さいし、靴がブカブカ。
そりゃ、歩きにくいの当たり前って……あははは。
おかしいって。
ははははって、そのおかしいじゃないわ!
一人ボケツッコミしてる場合じゃないでしょう!晶!
鏡、鏡。た、たしか、化粧ポーチに。
あったあった。
ほいっと………。
ん、この鏡壊れてます?
水に移してみますかね?
………歪んでるのかな?流れてるもんね。
あ、スマホ。
自撮りします………。
夢かな?夢だよね?
うん、早く目覚めろ晶!
やばいぞ。やばいことになってるから!
目を……さーめーなーいー!
本当に?ねえ。
ポニテをした10歳くらい?の美少女がいるんだよ!
水に写しても、鏡に写しても、スマホで写しても!
どうしたらいいんでしょうか。
だれか、至急答えください!
とりあえず、身だしなみ?
ブラがまずいことになってるので外す。
キャミ着ていてよかったが……これ、乳首かくれないじゃないですか!
仕方ないと肩ひもを結んだ。よし、オッケー。
男みたいな容姿でもでてるとこは、人並以上なんですよ?
膨らみ始めも早くて……今もややありました。
ブラウスだけになる勇気はない。だって乳首透けちゃうじゃないですか。
流石に恥ずかしい。
スカートはウエスト部を何度もくるくるとおった…私は今時の高校生か!ってくらい。でも、お尻ギリギリのラインじゃないですよ?
空のペットボトルに水を入れてみる。空にかざすが……綺麗だよね?
煮沸したいけど……さすがに無理だよね。
コレは最終手段で飲みましょう。
お腹が壊れないことを祈りましょう。

さて。
では水の流れに沿って歩きますか?
歩こうとした瞬間、後ろから抱き上げられた。
な、何?

『どこの娘だ?捨てられるにしては、綺麗な子だなあ。迷子か?』
「やあ、降ろして!離してよ。何いってんの?」
『んーと。どうするかな?どこの国の娘かなあ。』

くるりとひつくり返されて足を掴まれ逆さずりにされた。
頭に血がのぼる。
この人たちは、なんて言ってるの?
全くわからない。
でも、たぶん。悪い予感しかない。

怖い。怖いよ。

『何してんすか?』
『ん。綺麗だろ。奴隷にでもすっか?』
『えー。連れ帰ったらお頭に取られちまうよ。』
『それもそうか…味見してから連れ帰るか?』
『バレませんか?』
『言葉わかんねーから、多分大丈夫だろ』

頭に血がのぼる。不穏な空気があって。
すごく怖い。
逃げなきゃとも思う……でも頭がボーっとする。
やばい。耳がキーンとなってきて……意識が朦朧としてきた。

『いい加減、降ろさねーとな。死んじまいそうだ。』
『早く、脱がしてくださいよ。綺麗だなあ。いくつくらいですかね?8歳くらいかな。オモチャに仕込むには良さそうっすね?』
『おう、みんなの取り合いだなあ。前も後ろも使われて、乾く暇ねーだろ。でも、初めは見つけた俺のだ。まずは俺から。』

頭がクラクラして動けない私の服を剥いていく。
なんで脱がされるの?
いったい何語なの?
全くわからないわ。 
英語はできるし、多少なりヨーロッパ圏の言葉はわかるはずなのに!

『へー。金持ちの子みたいだな。いい服きてる。…じゃ、ぜってえ。経験ねーよなあ?』
『え?でもこんだけ綺麗なら金持ちのおもちゃだったんじゃないっすか?』
『それもありえるかなあ。』

上半身に草を感じる。上は裸にされたらしい。
だんだん意識が、はっきりしてきた。真っ赤になる。
この人たちの目的がわかる。
いま、私子供のはず。
子供でも関係ないの?
それとも『変態』に当たったの?

『おもちゃは、ありえないぜ。ほら、ピンク色だ。くく、見てるうちに顔が真っ赤になってきた。』
『へー、羞恥があるなんて。やはり金持ちの娘ですかね?』
『ああ、使われてなさそうだ。ココも綺麗な色じゃねーかよ。』
『ほんとですかい?も、早く見せてくださいよー。』

何を言われてるかわらかないが、下卑た行動と笑いで強姦されかかっているのがわかった。
その上、目に見えるほど二人の股間が持ち上がってるのがわかる。
つまり、子供の私に欲情しているわけで。

「やだ、離してよ!」

やっぱり、声も子供だよー!
ずるりとスカートが脱がされて…ショーツ一枚にされた。
ショーツ…福袋に入ってたエッチいやつ…。
もったいないからって履かなきゃよかった。
タンガの総レースでサイドがフリフリのエッチでかわいいがコンセプトのショーツ。
伸び縮み素材だから脱げずに済んだけど……何でこれ履いちゃったのかな!
というか、なんでコレを履いてるときなの?
いや、パンツは関係ないか。

『はあ、エロい。毛もまだじゃん!』
『ハアハア、もう、触っていいか?』
「やだやだやだ。変態!触んないでよー!やだあ。だれかたすけて!」
『助けでも求めてんのか?だーれも来ないよ。』
『さあ、脱ぎ脱ぎしましょうねー。』
「やだやだってばー!やー!」

怖い。
怖い。
怖い。
誰か、誰か助けて!

ダンッ!ゴロッ。

目の前が赤く染まる。股の間に、今目の前にいた男の首だけが…

「きゃああああああああー!」

私はそのまま気を失った……気を失っている間に、処女喪失だけはありませんように。
それだけは勘弁してください。
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