娘と二人、異世界に来たようです……頑張る母娘の異世界生活……ラブ少し!

十夜海

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第二章 異世界というものは

No.18

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「……使えたようだな?」

ロドリヌスの声に閉じていた目をあける。

「そうなの?使えたのかな?」
「ショウ、“な”が“にゃ”になってないよ。」
「ほんとだ。なにぬねの!やった。普通に言える!」

ああ、お帰り。私の言葉。

「よかったね。でも、にゃぐらいは残ってたら、その服にもあってて可愛かったのにぃ?
猫ちゃん言葉なんて、ラノベキャラには欠かせないじゃん!」

いや、そんな理由で残したくないし、恥ずかしかろ?

「は?やめてくれい。この精神年齢でニャンコ語は痛い、痛すぎるよ。」

私の言葉にロドリヌスが焦り出す。

「ん?どこか痛みが?大丈夫か!」

わたしの体をサワサワとロドリヌスが触りだした。肘やらを細かく見ようとしている。使った魔法は言葉だろ?なぜら肘とかを確認するんだろうか?

「いや、違う。痛くないって、触るな。」

ただ、触りすぎだ。心配しすぎのパパか!

「いや、痛いというから。」

はあ、とため息をついて腕を取り返し、微妙にロドリヌスから離れつつ。

「その痛いじゃないから大丈夫です。やあ、スラスラ言える幸せ……いい!」

私は幸せを噛み締めているのに、その横で残念そうな三人がいる。なんでだ?

「ま、ショウ。はあ、やっぱマジで普通になっちゃったよ……。」

娘よ、なぜそんなにも残念そうにしているんだ。お前だって、あの喋りを聞くのがめんどくさそうだったじゃないか……。

「うむ。あれはあれでよかった気もする。」

それに賛同する、ロドリヌス。
『言の葉』の魔法を教えた本人がこれだもんね。

「……わたしは、これがいいです。子供言葉はね、すっごい疲れるんだよ?」

まあ、だからよく小さな子が一生懸命喋った後に疲れて寝てしまうんだね。
奏歌も昔はよく、疲れてたなあ。何にでも一生懸命になるからだよね。

「じゃあ、講義の続きをどうぞ。」
「ああ、しかし……見た目とアンバランスになったような気になるな。」
「ほんとほんと。なんか子供に大人がアフレコしてるみたいで、キモい。」

うっさいやい。

「ソカさん?いい加減にして?私もいい加減、怒るよ?」

ジロリと睨んで見た。

「……はい、すいません。調子こきました。……気を取り直して、魔法って自分で考えたことを出したりもできるの?」

奏歌は、素直に従う。母で遊ぶのはやめましょう!

「力によってはな。普通の魔力のランクだと『創造』の魔法は無理だ。最低でもSランクが必要だろう。魔法って言うのはな?
レベルが上がると力は増すが、生まれ持ったランクだけはどうしようもない。それだけは、努力で手に入れることは難しい。ただ、極めるとAランクまでは上げることができるアイテムがあるようだがな。それもなかなかレアすぎて、難しい。
でな、ランクってものは使える魔法が初めからレベルが違うのさ。まあ、例えば俺がつかう『火弾』。
レベルを上げていけばいくほど、炎の力は増す。
だが、『火爆』と言ってた『火弾』の上の魔法だ。
これはCランク以上でないとつかうことすらできん。
身体と魔力がもたない。それくらいの差があるわけだ。魔法の力にもな。
ランクによって魔力の限界値が違うんだ。レベルが上がってもこればかりは埋めようがない。
ああもちろん、個人差はあるぞ。」

つまり、ランクが高ければそれだけ魔力を有することができるってことか。
つまり、マジックポイントが30かかる魔法を魔力値が300の人なら10発しかうてない。でも600の人なら20発。
で、500つかう魔法の場合なら300の人は放つことができない。
でも、600の人なら一回はできるってこと?そんなかんじ?に思えばいいのかな。
ランクが低くて、限界値が300だったら500P使う魔法は一生使えないって、ことか……これがランク差か。
レベルとランクね。
レベルは経験値で上げていくってことでいいんだよね?
ランクは持ってるランクしだいで限界値が変わるってことかな。
じゃあ、奏歌や私はかなり高い限界値を持っていることになるわけか。
あ、だから使った魔法がわりと上位魔法だったとかで、レベルの上がり方がすごかったのかもしれない?
でも、もしだよ?上げ方がゲームと同じなら……だんだんと上がりにくくなるよね?
強い敵を倒さないと経験値が入らなかくなっていくのかな?
それとも次のレベルに上がるための経験値のMAXがどんどん高くなるのかはわからないけど。両方なら最悪だね。なかなか上がらないじゃない?
じゃ、ババーンと上がった闇スライム討伐は結構ラッキーだったのかな。

「さてと、あとはお前たちなら実践というか使いながらの方が、わかるだろう?得意魔法や簡単に出せる魔法なんかを練習をかねて、出してみるか?」
「「うん!」」
「あら、いいお返事ね?じゃ、外に出ましょうか?」
「ふふ、私の厨二病の力を見せてあげるわ!ママ、覚悟はいい?」
「受けて立ってあげる。でも、貴女に私がかなうのかしら?」

ちょっと、マンガチックに漫才の如く話したら……なぜか?ロドリヌスが焦っている。
あははは。

「おい?」
「「ぶっ、はははは。」」

二人でつい、のってしまったのだよねー。笑い出したら、男二人はあっけにとられていたけど、ふふ、ついね。
厨二病っぽく決めちゃったんだ。
じゃあ、次は頑張って呪文きめちゃうよ?
なにせ、古いかもだけど……ゲームと漫画、アニメ、ラノベの知識はそこそこありますからね?






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