娘と二人、異世界に来たようです……頑張る母娘の異世界生活……ラブ少し!

十夜海

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第三章 異世界を満喫する

No.12

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あったらしい朝が来た~とくりゃ、ギルドに行きましょう!
もう、お弁当になるものは嫌ってほど作ったので、一人早起きも当分いりません!

「んー、いいお天気!というか雨降らないよねえ?」
「雨が降るのは闇入りの月くらいだな。」

闇入りの月は雨月なのか……所謂梅雨なんだろうか?
詳しくなったといっても、なかなかに世界を知るには広すぎる。

「では、張り切っていきましょう!」

空気ローラーを使う寸前に抱き上げられた!
くっ、負けた。

「ロドさん、抱っこはいいよ。」
「だめだ。」
「もう、ママ。諦めなよ。」
「ぐぅ。」

できたら諦めたくない。
……が、今は諦める。

「毎日毎日、ショウも諦め悪いわねえ?」
「ねー。」

買い物の度にこのやり取り。
私ではなく、ロドリヌスが諦めたらいいのに。
でも、そんなやり取りで時間を浪費するのももったいない。
せっかく、Dランクに上がったのだ。
一個上のCランクが受けれるし。
カードも赤に変わったし。次は青を目指す!
ギルドは、この家から近い。というか、この家の門をでるよりよっぽど近いと思う。
裏を一人で探検しようとして、ロドリヌスに捕まえられたので未だに、謎な部分も多い。
昔、褒賞でもらったらしい敷地だと言うが……何をしたらこんな敷地をもらえて、尚且つ、忘れていられるのだろうか?
あれか?
やはり、1000年を超えると認知s……ゲフッゲフッ、痴呆s……ゲフッ、考えられるのかもしれない。

「なんか、変なこと考えてねーか?」
「んー、ソンナコトナイヨー。」
「ショウは顔に出るからな?」
「ははは……。」

乾いた笑いしかでない。

「まあ、いい。そのうち、聞こうか?」
「ははは……。」

更に乾いた笑いしかでませんでした。これは、ポーカーフェイスを至急修得しなければっ!

ギルドに入ると……やっぱり臭い。
なんで、ここは臭いんだろうか?
ここで働く人は、なんとも思わないのかな?
声に出さずにクリーンをかける。
無詠唱でオッケーです!

「ん?いい匂いがする。」
「ほんとだ。」
「……女神が来ると匂いまで変わるのか?」
「すげーな?」

……ふつうにクリーンすればよかった。

「たぶん、貴女のクリーンは規格外だから反応は同じよ?」
「規格外?」

ガーン。
ただ、臭くないように!いい匂いになるように!って。

「というか、お前たち体臭もほとんどないしな。」

って、嗅ぐなや!
オマワリさーん、ここに変態がいまーす!

「ロドさん、変態くさいっす。」

奏歌が呆れなように言った。

「いや、すまん。クリーンするのに香り付きにするだろ?
体臭もないのに、必要あるのかな?とな。」

この世界、香水や香油、香木はあるそうすが、使うのは王侯貴族や高級娼館の方々くらいだとか。
簡単に言うと高いから。
でも、やはりねえ。娼館の方々は言うに及ばず、王侯貴族はステイタスでもあるしい。
この世界の石鹸は落ちも悪いしお湯浴びもみんながみんなってわけじゃない、クリーンは魔法の熟練度やらランクやらで違いがでるわけで。
まあ、匂いをごまかすために使うわけ。つまり、庶民はそこまでする気は無いが、やはり金持ちは臭く無い方がいいと思ってるんだろう。
高いものをつかっても!

たださ?話を聞いてるとよく病気になんないなって思う。
ポーションとか癒し魔法のおかげかもね……。あとは、体の頑丈さやもともとの抵抗力か。
よく、日本人が海外にいってお腹壊すじゃない?それと一緒かな。
日本は良くも悪くも潔癖に近いほど『消毒』されてるからね!
体臭もたぶん、日本人が一番少ないんじゃないかな?
でも、知ってる?一週間くらい、肉生活してみて?
なんとなく体臭がきつくなりますよ?

閑話休題話が飛んだ

「もう。いいや。どーせ、ロドさんたちといれば目立つんだもん。」

今日付いてきてるのは、二人。
まあ、会話でわかるよね?
ラナンは護衛で南にある港町に行った。
あったんですよ港町。
つまり、海があるんだよね?
いきたい。
今は、無理でもいきたいなあ。
なぜ無理か?遠いし、馬か馬車での移動。
で……なんだかあまり治安が良く無い場所を通るんだってさ。
ラナンがちょっと心配。

「いや、俺たちがいなくても目立つだろ?」

前に少し離れただけで、人が寄ってきたので全く私を下ろさないロドリヌスに呆れつつ、依頼を見る。

「ソカ、どれにする?」
「んー、これは?」
「黒サーベルの爪?」
「うん。最低三本だって。Cランクみたい。」
「ロドさん、これって討伐じゃないよね?」

黒サーベルを殺すのはちょっと……な。

「爪だけだが……なかなか殺さないと取れねーぞ?」
「根元から?とか?」
「いや?先の方だな。20センチくらいか?ソコが硬いんだよ。」
「ふーん、じゃ、なんとかなるんじゃないかな?」

魔法で爪切りすれば良いんじゃないかな?
あとは炎牛みたいに魔神短剣シャルで切ればいいと思う。
何より、ニャンコは殺したくない。
でも!黒サーベル見てみたい!
触れるなら触りたい!
もふりたい。

「しかし、結構凶暴だぞ?」
「あ、ダメよ。ロド様。目がキラキラしてるもの。期待の方が勝ってるわ……。」

そりゃしちゃうよ。
やっと会えるよ?ニャンコに。

「……身近にいるのにね。」
「忘れてる記憶の中だからねえ。」

「ん?なんかいった?」
「べつに?」
「なんでも?」
「そう?まあ、いいや。黒サーベル。ずっとみたかったんだよねー。」

はあ、もふれるといいなあ。

というわけで北にある、セーラー山とかいう山に沢山いるってことで出発です。
麓の町までは、1時間くらい馬を走らせると着くらしい。
はい、お馬はロドリヌスとミリオンの馬にご一緒です。
ちなみに、ティアはバックの中です。
落ちないようにしていますが、連れて歩くのって、まずいのかな?

「そろそろ、ティアのこともどうするか……考えないとな。流石に、ずっと連れ歩くわけにも……な。」

うーん。バックに今は入れてるけど……ずっとってわけにもな。
そもそも、入れてから成長が遅くなるどころか、促進してるし。
ドラゴンの中でもエターナルドラゴンは、本当に謎らしい。
エンシェントドラゴンもいるっていうけど……現在、まだいきているかわからないとか。
ドラゴン自体、数も少ないし……何から発生するかもわかってないらしい。
卵じゃないの?って聞いたら、卵自体見たことがないって。
でも、ティアは卵から孵ったみたいだし。
ああ、こんなことなランク卵のカケラの一つでも取ってきたらよかったかも。








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