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第四章 異世界を自由に静かに……生きたい
No.3
しおりを挟むさて、この1週間は準備に大忙しでした。
まず、ギルドに行って手続き?的なことをした。
匂い?は奏歌と私で頑張ったよ。もー臭いのは嫌!って。
匂いのもとは、たむろしてるおっさんやお姉さん(って呼ばないとしばかれる)のせいもあるんだけど……なんといっても染み込んだ汗とか変な汁とか……もろもろ。
よく臭くないな!と聞いたら、臭いか?と言われた。
あんたらの鼻は、ちゃんと機能してるのか?と疑問に思う。
ロドリヌスが言うには、慣れだろうと。まあ、ね。魔獣やら魔物やらには匂いのきついものもいるから……。そんな奴らの返り血ならぬ、返り汁で汚れたままでギルドに来れば……そりゃ臭くなるよ!その上さ、日本じゃ考えらんないことに、掃除が週一くらい。
まあ、掃き掃除は手が開くとやるみたいだけど!
ってのが、臭く臭く臭く臭く……していったわけだ。
だから、ここにギルド受け付けのテンプレお姉さんがいないわけ。
いま?は、います。
臭くないならって、職員が増えてギルマスのおっちゃんにお礼を言われた。
まずね、キレた私らが(Sランクになってからね!それまで耐えたうちらを褒めて!)全員追い出し、浄化しまくり、汁の痕跡すらなきものにしたさっ。
で、炭(活性炭ね)を消臭剤代わりに私が魔法でちょこちょこっと付与して、壁に埋め込んだ。
火事にはならないように魔法でちゃーんと加工したからさ。
どうもね?
空気ローラーやらなんかで、あったことも話したこともない、創造神らしき神さまの加護から、創造する力がスキルに入ったじゃない?
そっからはまー、さらにチート。
そう、創造魔法が使える。無からはわりと難しい。
電子レンジみたいに、原理がわかってればともかくね?
だから主に自分のための便利グッズのための付与的なかんじでつかってる。
あ、だから今は帰ってきた冒険者の汗臭さくらいで済む。
まあ、クリーンをすれば済む程度。
前は、クリーンしてもすぐ戻るんだもん。
え?どれくらいすごいか?
それ、聞いちゃう?
オスニャンコが数十匹、マーキングした匂いくらい。ってわかる?
……たまにさ、買い物してるといません?
猫にマーキングされまくりの生活してませんか?
って聞きたくなるくらい、刺激臭のする人。
小さい店だと一瞬で、その匂いでいっぱいに……客は逃げればいいけど、店員さんはきついだろうなあ。たまに涙目で対応してるの見たことあるもん。でも、頑張って笑顔で、偉いな!
って、話が逸れた。
まあ、そんな感じの匂いとゴミの匂いが混ざった感じだとしか言えない。
この世界の『臭い匂い』について、語り出したら……いやもー長いよ?原稿用紙10000枚分くらい語れちゃうよー。
だから、今はギルドは臭くないって話だよ。
一番は『また、臭くなったらソカと私はこのギルドには来ない』って、言ったことが効いてるらしい。
暗黙の了解でギルドに入る前に、体をクリーン(浄化魔法)することになってるとか。
まあ、受付のお姉さんも私らに言いつけるって、さらに脅してるからね。
女性の方の大半は、臭いを我慢していたから有り難がられました。
後日談で身奇麗になった冒険者が増えて、『結婚』した人が増加したとかしないとか。
まあ、安定はしないけど一般の人より稼ぎますからね?
ちなみにソカと私は、基本戦った後にクリーンしてますから!
そもそもこの世界って食べる前に手を洗う習慣ないんだもんよ。
だから、夜以外でクリーンするようになったのは良いことだとおもう。
私らは、外ではクリーンして家では洗ってクリーンしてたけども。
おかげで未だに病気らしい病気はない。
だから、この世界の人は腹痛の病気が多いんだなと実感しました。
まあ、腹痛だけで済んでるって体が頑丈なのか……地球みたいな菌とかウィルスがいないのか……わからないけどね。
で、ギルドへダンジョン行き報告の際……泣かれたのは仕方がないのかもしれない?
今はみんな仲良し。からかわれることもない。
教会からのチャチャ入は、たまに思い出したようにあるけど。
ギルドと王族、勇者(元)と英雄が後ろ盾で、何ができるかってやつ。
まあ、コソコソ接近しようとしてはいるらしい。
話を冒頭にもどすね?
だからこの1週間忙しかったわけです。
ご飯はこの際三ヶ月くらいなんとかなるくらい作って放り込んだ。
いや、魔法って便利だね。
普通の家なら電子レンジ5台なんて使えないじゃない?
でも私のはレンジ魔法だもんよ。
いくらでもこい!ってかんじ。
今はでかい肉の塊をオーブンで炭焼き中にいろんなものを下ごしらえ。これは、簡単にご飯を向こうでも作るためです。
え?魔法で肉も焼けば?って?
もいいんけど炭焼きが美味しいじゃん!やっぱね、魔法もいいど炭火焼きって……よだれもんじゃん?
あとは、干し肉も出汁用に買ってある。味付けにもなるんだしょっぱいから。
生肉も大量に確保したし。黒ニャン様様だ。
スモーク肉とかも作った。
野菜料理はこれでもかとつくってあるよ。
何があってもいいように、空間収納もちの奏歌とロドリヌスと私で『出来上がった食事』は、分けている。
離れ離れになる気はないけど、何があるかわかんないじゃない?
知らない土地に行くんだもん。
とくに、私はね。あまり王都からは離れないから。
あとは、出汁に買ったとはいえ干し肉は携帯食になるのでラナンとハロルドにももたせてある。もちろん、お弁当でも1週間くらいは持つらしいから、少しはもたせつついこうかな?
二人はマジックバッグを持っているから。ちなみに、私特製だ。ロドリヌスが言うには時間経過もさらに遅くなり、容量は特S(品物に付く最高ランク)以上らしい。
絶対に売るなと言われた。売る気は無いけども。いつか、この家にある時間無経過のアイテムボックス(私は冷蔵庫と呼んでます)と同じ付与ができたらいいなと思う。
なので、1日3回の食事×30日×三ヶ月で270食を七人分で1890食……大変だった。これを三人でわけてもった。
おにぎりとかサンドイッチのような軽食も100食ほど用意して、それと食材は、私の空間収納に200食くらいは作れる程度に入っている。あとは現地調達も頭に入れる。何せ、そこまでどのくらいかかるかわからないから。普通の魔馬では二ヶ月ほどかかるらしい。ただ、私が魔法で癒せるしね……じつは、魔獣や魔物を普通は癒せないらしいんだよね。
あと飲み物もね、ある程度用意が必要。とりあえずは樽30個分ずつ入れてある。だって、料理にもつかうから。
ただ、水に関しては……本当はね魔法で出した水は飲めないらしいんだ。魔力の塊だから。
でも、奏歌と私は水を大気から集めて出せるわけです。
大気にある水分の原理を知ってるじゃない?だから、それを集めるってかんじで魔法で水を出したら、飲めるふつうに浄水された水だったわけです。
だから、万が一の時は水出せます。
ロドリヌスに説明したら出来てしまった。
でも、電子レンジの原理は無理だったよ。
やったら爆破した。
繰り返して食材を無駄にするので、やめてもらったら……ある日卵まみれで帰ってきた。
なんでも、周りが硬ければなんとかなるんじゃないかと……。
世界一堅いと言われている、ウコッピーとかいう鳥の卵(高いけど、美味いらしい)でレンジ魔法試したらしい。
それ、一番あかんやつ。
結果はわかるでしょう?
良い子は絶対に卵をレンジでチンしちゃいけないよ?
危険だし、何より……鬼が般若になるからね?
堅い卵の殻で傷があるし……最初何をしてきたかわからなかったから、ヒールしたけど…。
話聞いて、拳骨しておいて『電子レンジ』は禁止した。
話が逸れた。
でもね、笑って『攻撃にいいかもな?』だってさ。
いや、ちょっと……グロいからやめてほしいです。
返り汁をたくさん浴びそうなので、私がいない時にどうぞ!
「さて、忘れ物はないか?」
「「なーい!」」
「じゃあ、行くか?」
「うん。」
「ところで、何で行くの?」
「ティアに乗る?」
「うーん。今回はアスカかなあ。アスカならサーベルだし、乗っててもおかしくないんだよね?」
「ああ。」
「我でもよいぞ?」
「そっかあ。アスカだと人化するの見られ無い方がいいのか。」
黒サーベルたちが人化することは、実は知られていない。
だから、人としてギルド登録ができたのだ。
シャルは、実体化しても本体じゃないためギルド登録はできない。
魔馬と同じで黒サーベルたちを使役する場合は、従魔契約して影に入れなければいけないらしい。
シャルなら影に入るふりをして短剣に戻れる。契約しないと影に入れないので、それを見せることで契約されているかを確認されるらしいのだ。
ティアは従魔契約してはいるが、種類が珍しすぎて今の形態ではまずいだろうし、人としてギルドに登録してある。誰もトカゲのティアを覚えていないのが幸いしている。覚えていても一致しないだろう。
魔獣が人化するなんて、この国で知ってるのは勇者くらいらしいし。
なら。
「そうだね、シャルなら影に入るふりで短剣に入れるよね?」
「できる。」
「ロド、その方がいいよね?」
「ああ、その方がいいだろう。」
「じゃ、シャルなら四人乗れるからいいよね。」
ということで、ロドリヌス、ハロルド、ラナンは自分の魔馬で。
奏歌、ティア、アスカ、私はシャルに乗ることになった。
もふりながらいける旅、最高だあ。
ちなみに、ティアとアスカは私よりも大きい。二人とも子供なのに。
ティアとアスカには性別がないみたい。好きになった(番いたい相手と相談?又は相手の性別次第だとか……)相手次第らしいけど、今はやや男の子よりの中性的な感じだよ。
ティアの髪はストロベリーブロンド。アスカはプラチナブロンド。
綺麗だよね。
でも、黒髪黒目より珍しくないんだって。
ありえないわー。
二人とも金の瞳でティアの方がやや薄いかな?
兄弟に見えます。
ということで、いざ参る!
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