10回目の婚約破棄。もう飽きたので、今回は断罪される前に自分で自分を追放します。二度と探さないでください(フリではありません)

放浪人

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第五話 辺境の村で薬屋「アリス」を開業しました。スローライフ最高!

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深い霧を抜けると、そこは緑の楽園だった。

魔力が乱れる『霧の谷』を、決死の覚悟で(主に崖からの大ジャンプで)突破してから丸一日。 私の目の前には、のどかな田園風景が広がっていた。

なだらかな丘陵地帯に、パッチワークのように広がる畑。 小川のせせらぎ。 放牧された羊たちの間の抜けた鳴き声。 そして、その中心にひっそりと佇む、小さな村。

「……着いた」

私はボロボロになったローブの裾を払い、感極まって呟いた。

こここそが、私の新天地。 王国と帝国の間に位置する緩衝地帯、辺境の村『ポルタ』だ。 どの国にも属さず、地図にも詳細が載っていない、世捨て人や訳ありの人間が流れ着く吹き溜まり――もとい、隠れ里である。

「空気が……美味しい」

私は胸いっぱいに空気を吸い込んだ。 王都の排気ガス混じりの空気とは違う。 土と草、そしてほんのりと家畜の匂いが混じった、生活の匂いだ。

何より素晴らしいのは、背後に気配がないことだ。 あの執拗なストーカー王子、アレクセイ殿下の追跡魔法も、霧の谷の磁場干渉によって完全に遮断されたはずだ。 今度こそ、私は自由を手に入れたのだ。

「よし。まずは拠点確保ね」

私はリュックを背負い直し、軽やかな足取りで村へと向かう坂道を下り始めた。 目指すは、村長宅だ。 過去の人生の知識(地理学と裏社会ネットワーク情報)によれば、ここの村長は「金貨さえ積めば誰でも受け入れる」という、非常に話の分かる人物のはずだ。

   ◇

交渉は、私の予想以上にスムーズに進んだ。

村長のガンダルフ爺さん(仮名ではなく本名だ。立派な白髭を生やしている)は、私が差し出した金貨一枚を見るなり、目尻を下げて歓迎してくれた。

「ほっほっほ。若いお嬢さんが一人旅とは感心じゃな。家なら空いとるよ。村外れの丘の上にある、元狩人の小屋じゃが」

「そこで構いません。誰も来ない静かな場所がいいんです」

「うむうむ。あそこなら幽霊以外は誰も来んよ」

「え?」

「冗談じゃよ。ただ、ボロいから覚悟しておくことじゃな」

村長の言葉は、謙遜でも冗談でもなかった。 案内された小屋は、確かにボロかった。 というより、崩壊寸前の廃屋だった。 屋根には穴が開き、ドアは蝶番が外れて傾き、床には謎のキノコが群生している。 幽霊が出るというより、幽霊も住むのを拒否するレベルだ。

だが、私は目を輝かせた。

「最高……!」

立地が素晴らしい。 村から少し離れた小高い丘の上。 裏手には薬草が豊富な森が広がり、前には見晴らしの良い景色。 誰にも干渉されず、好きなように改造できる。

「気に入ったかい? 物好きな娘さんじゃな」

「はい! ここを借ります。今日から私は、この村の住人『アリス』です」

こうして、私のスローライフの舞台は整った。

村長が帰ったあと、私は即座に行動を開始した。 まずは掃除だ。 とは言っても、雑巾とバケツでチマチマやるつもりはない。 私は元・次期王妃であり、宮廷魔導師級の魔法使いだ。 家事魔法(極大)で一気に片付ける。

「『清浄化(クリーン・オール)』!」

指先から放たれた光の波動が、小屋全体を包み込む。 埃も、蜘蛛の巣も、床のキノコも、一瞬にして消滅し、分子レベルで分解された。 さらに、古代語魔法を応用した修復魔法を行使する。

「『時間よ戻れ、在りし日の姿へ(リペア・タイム)』」

バキバキと音を立てて、屋根の穴が塞がり、傾いた柱が真っ直ぐになり、腐った床板が新築のような輝きを取り戻していく。 ついでに、断熱効果と防音効果、さらには害虫駆除の結界も付与しておいた。

作業時間、わずか3分。 廃屋は、匠も驚くビフォーアフターを遂げ、森の中の可愛らしいログハウスへと生まれ変わった。

「ふふっ。私の家事スキルを甘く見ないでよね」

10回の人生のうち、1回は貧乏男爵家のメイドとして働き、1回は開拓村の奥様として生きた経験があるのだ。 住環境の整備などお手の物だ。

その夜。 私はふかふかの携帯用高級羽毛布団(王城の宝物庫から拝借したもの)を敷き、泥のように眠った。 誰にも起こされない朝を迎えるために。

   ◇

翌日から、私は『薬屋』としての開業準備に取り掛かった。

この村での生活費を稼ぐためでもあるが、何より「暇つぶし」が必要だった。 ただ寝ているだけでは、人間は腐る。 適度な労働こそが、最高の睡眠へのスパイスなのだ。

私は裏の森へ入り、薬草採取に勤しんだ。 この辺りの植生は豊かだ。 傷を治すヒール草、解毒作用のあるアンチドート草、そして滋養強壮に効くマンドラゴラ(引っこ抜く時に叫ぶので、声帯を切除してから採取する)。

「素材は上々ね」

カゴいっぱいの薬草を持ち帰り、私は小屋の一角に設けた調合スペースに立った。 大鍋に水を張り、魔法の火で温める。 ここからが腕の見せ所だ。

6回目の人生で、私は王宮筆頭薬師の弟子だった。 師匠は厳しかったが、そのおかげで私はあらゆるポーションのレシピを頭に叩き込んでいる。 ただし、今回は田舎の村での販売だ。 あまり高級な素材や複雑な工程は使わず、誰でも買える安価な薬を作る必要がある。

「ターゲットは村人。効能は『そこそこ』でいいわね」

私は適当に薬草を刻んで鍋に放り込んだ。 煮込みながら、隠し味として自分の魔力を少しだけ注入する。 これは薬効を高めるためというより、保存料代わりだ。

「ええと、風邪薬と、切り傷用の軟膏と、あとはお爺ちゃんたちの腰痛止めかしら」

鼻歌交じりに鍋をかき混ぜる。 完成したのは、透き通るような翠色の液体だった。 いい香りだ。 アップルミントのような爽やかな香りが小屋に充満する。

「よし、完成! 名付けて『アリス特製・元気が出る水』!」

ネーミングセンスは皆無だが、まあいいだろう。 私はそれを小瓶に詰め、手書きのラベルを貼った。 価格は銅貨5枚。 子供のお小遣いでも買える激安設定だ。

そして翌朝。 私は小屋の前に看板を出した。

【薬屋アリス 本日開店】 【風邪、腹痛、怪我、なんでもござれ】 【営業時間:私が起きている間】

ゆるい。 あまりにもゆるい看板だ。 だが、これがいい。 ガツガツ稼ぐつもりはない。 日銭を稼いで、美味しいご飯を食べて、昼寝ができればそれでいいのだ。

最初のお客さんは、近所の農家の奥さんだった。

「あら、本当に薬屋さんができたのねえ。アリスちゃん、ちょうど良かったわ。うちの主人がギックリ腰になっちゃって」

「それは大変ですね。これ、塗ってみてください。すぐに楽になりますよ」

私は腰痛止め軟膏を渡した。 奥さんは「ありがとう」と言って帰っていった。

数分後。

「ウオオオオオオオッ!!」

丘の下から、野太い雄叫びが聞こえた。 何事かと窓から覗くと、先ほどの農家の主人が、米俵を3つ同時に担いで、猛ダッシュで坂道を駆け上がってくる姿が見えた。

「ア、アリスちゃん! なんだいこの薬はぁぁっ!!」

主人は私の小屋の前で急停止し、興奮気味に鼻息を荒げた。

「塗った瞬間に腰の痛みが消えたどころか、体中から力が溢れてきやがる! 20年前の全盛期より元気だ! 見てくれこの筋肉! キレてるだろ!?」

彼はシャツを脱ぎ捨て、還暦間近とは思えないビルドアップされた肉体を見せつけてきた。

「は、はあ……。それは良かったです」

私は引きつった笑みを浮かべた。 どうやら、少し効きすぎたらしい。 「そこそこ」を目指したつもりだったが、私の基準における「そこそこ」は、一般人にとっては「ドーピング」レベルだったことを忘れていた。 私の魔力には『活性化』の特性があるため、薬草の効果を数百倍にブーストしてしまうのだ。

「こりゃあすげえ! 村のみんなにも教えてやらねえと!」

主人は風のように走り去っていった。 嫌な予感がした。

その予感は的中した。 午後になると、私の小屋の前には長蛇の列ができていた。

「アリスちゃん! 俺の古傷も治してくれ!」 「風邪薬をくれ! 孫が熱を出したんだ!」 「最近、肌のハリがなくて……若返りの薬はないかい?」

村中の人々が押し寄せてきた。 私は「ひえぇ」と思いながらも、一人一人に対応した。 断ると面倒だし、在庫は山ほどある。

結果。 ポルタ村では奇跡が連発した。

風邪で寝込んでいた子供は、薬を飲んだ瞬間に熱が下がり、そのまま外へ飛び出して木登りを始めた。 ハゲて悩んでいた村長は、育毛剤を使った翌日にアフロヘアーのような爆毛になり、トリミングが必要になった。 畑仕事で疲れた牛に栄養剤を与えたら、暴走機関車のように畑を耕し始め、半日で開墾が終わった。

「すげえ……薬屋アリスは本物だ!」 「いや、あれは薬屋なんてレベルじゃねえ。魔女か? いや、女神様だ!」 「アリス様! どうか我らにご慈悲を!」

開店からわずか三日で、私は村の『守り神』扱いされるようになってしまった。 野菜や果物、卵などの貢ぎ物が小屋の前に山積みになり、拝みに来る人まで現れる始末だ。

「……違う。私が求めていたスローライフは、これじゃない」

私は山積みの貢ぎ物を見つめ、頭を抱えた。 目立ちたくない。 ひっそりと暮らしたい。 なのに、なぜか私の周りだけ、宗教国家のような熱気に包まれている。 私の才能が憎い。

だが、まあ、みんな喜んでいるし、悪いことではない。 アレクセイ殿下に見つからなければ、この程度の騒ぎは許容範囲だろう。 私はそう自分に言い聞かせた。

しかし。 平穏は長くは続かない。 それが悪役令嬢(逃亡中)の宿命だ。

開店から一週間後。 村に一人の行商人がやってきた。 彼は王都方面から来たという。 私は情報収集のため、薬草を買い取るフリをして彼に接触した。

「王都の方はどうですか? 何か変わったことは?」

「ああ、とんでもないことになってるよ」

商人は声を潜め、深刻な顔で語り始めた。

「王太子殿下がご乱心なさったらしい。軍隊を引き連れて、『俺の宝物を盗んだ大悪党を捕まえる』って息巻いて、国境を越えてこっちに向かってるんだと」

「……ブフォッ!」

私は飲んでいたお茶を吹き出した。 大悪党? 宝物を盗んだ? 確かに宝物庫から少し頂いたが、あれは慰謝料だ。 それに「大悪党」って。

「なんでも、その悪党は国宝級の魔道具を盗み出した上、王城を爆破して逃げた凶悪犯らしい。殿下は『見つけ次第、八つ裂きにしても飽き足らない』って激怒してるそうだ」

「ば、爆破なんてしてませんよ!?」

「え? あんた、何か知ってるのか?」

「い、いいえ! 噂ですよ噂! 怖いですねえ、ハハハ……」

私は必死で誤魔化したが、心臓は早鐘を打っていた。 話が盛られている。 盛られすぎている。 いつの間にか私は、テロリスト扱いになっているらしい。

「しかもな、その軍隊、もうすぐこの近くの街道を通るらしいぜ。目的は『聖女探索』とか言ってるが、実態は虐殺部隊だって噂だ。見つかったら村ごと焼かれるかもしれん」

商人の言葉に、私の血の気が引いた。

(やばい。バレてる)

私の居場所がピンポイントでバレているわけではないかもしれない。 だが、この村は街道に近い。 もし軍隊が立ち寄って、私の正体がバレたら……。 『八つ裂き』。 その単語が脳内でリフレインする。

(違う! 殿下ならやりかねない! あいつはヤンデレだもの! 「僕を捨てて逃げた罰だ」とか言って、私の手足を……ひぃぃっ!)

私の勘違い(被害妄想)エンジンが、フルスロットルで回転を始めた。 アレクセイ殿下の「溺愛ゆえの追跡」という真実を、私はまだ知らない。 私の中での彼は、「婚約破棄を突きつけてくる冷酷な王子」であり、「逃げた獲物を絶対に許さない処刑人」なのだ。

「……逃げる? いいえ、もう遅い」

軍隊は近くまで来ている。 今から逃げても、平地では追いつかれる。 ならば、籠城するしかない。

私は決意した。 この小屋を、難攻不落の要塞にする。 そして、私の平穏な睡眠時間を脅かす奴らは、王太子だろうが軍隊だろうが、全員返り討ちにしてやる!

「アリスちゃん? どうしたんだい、そんな怖い顔して」

「いえ、なんでもありません。ちょっと……『害虫駆除』の準備をしなきゃと思いまして」

私は商人にニッコリと笑いかけた。 その笑顔は、かつて暗殺者ギルドで「氷の処刑人」と呼ばれた頃のものだった。

   ◇

その日の夜から、私の「スローライフ防衛戦」準備が始まった。

「まずは外壁の強化ね」

私は小屋の周囲に、不可視の結界を何重にも張り巡らせた。 物理攻撃無効、魔法攻撃反射、精神干渉遮断。 さらに、地面には土魔法で落とし穴を作成。 ただの穴ではない。 底には、私が培養した『高反発スライム』を敷き詰めてある。 落ちたら最後、トランポリンのように永遠に上下運動を繰り返し、三半規管をやられてゲロまみれになるという、地味だが精神的ダメージの大きいトラップだ。

「次は迎撃システム」

私は森で拾ってきた木の実や石ころに、爆裂魔法をエンチャントした。 名付けて『アリス式クレイモア』。 これを踏むと、軽快な音とともに爆発し、強烈な悪臭を放つ煙幕が広がる。 殺傷能力はないが(ギリギリ死なない程度に調整)、これを食らえば一週間は風呂に入っても臭いが取れない。 貴族や騎士にとっては死以上の屈辱だろう。

さらに、小屋へのアプローチには、『幻惑の霧』を発生させる魔道具を設置。 ここに踏み込んだ者は、自分の最も恐れるものの幻影を見ることになる。 アレクセイ殿下なら、きっと「私にフラれて泣いている自分」でも見るがいい。

「仕上げは……ゴーレムね」

私は裏庭の土を盛り上げ、泥人形を作った。 それに疑似生命を吹き込む。

「『起きろ、我が守護者よ(ウェイク・アップ・ガーディアン)』」

ズズズ……と泥人形が起き上がる。 身長2メートル。 見た目は可愛いクマさんだが、その腕力はドラゴンをも絞殺せる。 私は彼に『プーさん(仮)』と名付け、玄関の番犬に任命した。

夜が明ける頃には、私の小屋は完全な要塞と化していた。 見た目は平和なログハウス。 だが、その実態は、一歩足を踏み入れれば地獄を見るデス・トラップ・ハウスだ。

「ふう……これで一安心ね」

私は満足げに小屋を見上げた。 これなら、たとえ数千の軍勢が来ても、私が昼寝をしている間に全滅させられるだろう。

「さあ来い、アレクセイ! 私の安眠を妨害する罪の重さを教えてやるわ!」

私は朝日に向かって宣戦布告した。 村人たちが遠巻きに「アリス様がまた何かすごい儀式をしている……」と震え上がっていることには気づかずに。

   ◇

一方、その頃。 村から数キロ離れた街道を進む王国の軍列。

その中央、豪華な馬車の中で、アレクセイは優雅に紅茶を啜っていた。

「……クシュンッ!」

「おや、殿下。お風邪ですか?」

同乗していた側近が心配そうに尋ねる。 アレクセイは鼻を拭い、ニヤリと笑った。

「いいや。これはリゼが私の噂をしている証拠だ。きっと『アレク様、早く迎えに来てくれないかしら』と空を見上げているに違いない」

「は、はあ……(ポジティブすぎる)」

「報告によると、この先に『ポルタ』という村があるそうだな。そこに、奇跡の薬を作る『アリス』という薬屋がいるとか」

アレクセイは、手元の報告書に目を落とした。 『アリス』。 その名を見た瞬間、彼の目は確信に輝いた。

「間違いない。リゼだ。またアリスという偽名を使っているのか。芸がないというか、一途というか……可愛いな」

彼は立ち上がり、窓の外を見た。 遠くの丘の上に、小さな小屋が見える。 彼の「愛のレーダー(直感)」が、あそこだと告げている。

「全軍、停止!」

アレクセイが号令を発した。 進軍が止まる。

「ここからは私一人で行く。大軍で押しかけては、彼女が怖がって(照れて)出てこられなくなるからな」

「で、殿下! 危険です! 報告によれば、その薬屋の周囲には正体不明の魔力反応が!」

「構わん。リゼの仕掛けた罠なら、それは私へのプレゼントだ。愛の鞭として、甘んじて受けようではないか」

アレクセイは馬車を降り、マントを翻した。 その手には、最高級の薔薇の花束(魔法で鮮度を維持)が握られている。

「待っていてくれ、リゼ。今、君の王子様が、君の作った可愛らしい罠(トラップ)を全て踏破して、君を抱きしめに行くからね!」

彼は颯爽と歩き出した。 死地へと向かう戦士のように。 いや、デートに向かう少年のように。
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