「何の取り柄もない姉より、妹をよこせ」と婚約破棄されましたが、妹を守るためなら私は「国一番の淑女」にでも這い上がってみせます

放浪人

文字の大きさ
2 / 20

第2話:蜘蛛の糸

しおりを挟む
翌朝、私は朝日が昇ると同時に屋敷を飛び出した。

足元は、昨日までの履き古した革靴ではない。 母が遺した、唯一売らずに残しておいた夜会用のパンプスだ。 少し踵がすり減っているけれど、丁寧に磨き上げたおかげで、遠目にはそれなりの品に見えるはずだ。

背筋を伸ばし、顎を引く。 ドレスは一番まともな紺色のワンピースを選び、ほつれた裾は昨晩のうちにすべて縫い直した。

鏡の前で何度も練習した「余裕のある微笑み」を顔に貼り付ける。

私はベルンシュタイン伯爵家の長女、アリア。 没落寸前だろうが、借金まみれだろうが、心まで貧しくなってはいけない。 舐められたら終わりだ。 金貸しという人種は、弱みを見せた人間に決して金を出さないのだから。

「行ってきます、ミラ」

寝室で不安そうに私を見送る妹に、精一杯の強気なウィンクを投げる。

「夕方には、朗報を持って帰るわ」

そう言い残して、私は戦場――王都の金融街へと向かった。

          ◇

結果から言えば、それは惨敗だった。

「お引き取りください」

本日、五件目の銀行。 窓口の男性は、私の顔を見るなり、書類に目を通すふりをして冷たく言い放った。

「あの、まだ何もご説明しておりませんが……」

「説明など不要です、ベルンシュタイン令嬢。貴家の財務状況については、こちらの業界では有名な話ですから」

男性は眼鏡の位置を直し、迷惑そうに手で追い払う仕草をした。

「担保となる不動産はすでに抵当に入っている。美術品などの動産もない。収入源である領地からの税収は、昨年の不作で激減。……これでお金を貸せというのは、どぶに捨てろと言うのと同じです」

「ですが! 私には……私には、労働力があります。どんな仕事でもします。返済計画も立ててきました。どうか、この計画書だけでも見ていただけないでしょうか」

私は徹夜で作った羊皮紙の束をカウンターに押し出した。 そこには、私が家庭教師や刺繍の針子、あるいは翻訳の仕事などを掛け持ちして、十年間で完済するという計画が記されている。

しかし、男性は書類に触れようともしなかった。

「令嬢。貴族のお遊びのような労働で、金貨二千枚の利息すら払えるとお思いですか?」

「お遊びではありません! 私は本気です!」

「本気なら、まずはそのプライドを捨てて、どこかの富豪の愛人にでもなることですな。あなたの若さと、その……まあ、十人並みの容姿でも、物好きな年寄りはいるかもしれませんよ」

「なっ……」

言葉を失う私に、彼は冷笑を浴びせた。

「次は、身の丈に合った場所へ行くことですな。次の客がつかえています。どうぞ」

警備員が近づいてくる気配を感じ、私は唇を噛みしめてその場を去った。

銀行を出ると、外は冷たい雨が降り始めていた。

傘など持っていない。 私は濡れるのも構わず、次の目的地へと歩き出した。

銀行がだめなら、個人の投資家だ。 あるいは、かつて父と親交のあった貴族たち。 誰か一人くらい、手を差し伸べてくれる人がいるはずだ。

そう信じて、私は雨の中を走り回った。

          ◇

「あら、アリア様じゃない?」

とある貴族の邸宅のサロン。 かつて私の友人と称していた、男爵令嬢のパメラが、扇子で口元を隠して笑った。

「ずいぶんと……ワイルドな装いですこと。それが今の流行りなのかしら? 雨に濡れた子犬のようなスタイルが」

周囲に侍る令嬢たちが、くすくすと笑う。

私は濡れた髪をかき上げもせず、優雅にカーテシーをした。 水滴が床に落ちるが、気にしない。

「お久しぶりです、パメラ様。突然の訪問をお許しください」

「いいのよ。それで? 私にお金の無心に来たんですって?」

単刀直入な言葉に、胸が痛む。 しかし、ここでひるむわけにはいかない。

「はい。恥を忍んでお願いに参りました。どうか、金貨五百枚……いえ、百枚でも構いません。貸していただけないでしょうか。必ず、利息をつけてお返しします」

パメラはふうん、と興味なさそうに紅茶を一口飲んだ。

「お返ししますって、どうやって? 噂では、婚約者のカミロ様にも見放されたそうじゃない」

「……」

情報は早い。 社交界のネットワークは、悪評ほど光の速さで広まるものだ。

「かわいそうに。でもね、アリア様。私、あなたに貸す義理はないのよ」

パメラが立ち上がり、私に近づく。 甘い香水の匂いが、雨と埃の匂いがする私を包み込む。

「だって、あなた昔、私のドレスを『色が派手すぎる』って注意したことあったわよね?」

「それは……貴女が公的な式典に、舞踏会用のドレスを着て行こうとしていたから、マナーとして……」

「うるさいのよ!!」

パシャッ!

熱い液体が、私の顔にかかった。 パメラが持っていた紅茶だ。

「きゃっ、ごめんなさい。手が滑っちゃった」

パメラはわざとらしく驚いて見せたが、その目は笑っていた。

熱さと、甘ったるい匂いと、茶色いシミが広がるドレス。 私は立ち尽くすことしかできなかった。

「貧乏人が、私にマナーを説教しないでくださる? 今のあなたはね、そこにいる野良犬と同じなのよ。餌が欲しければ、もっと愛想よく尻尾を振りなさい」

「……っ」

「ああ、汚い。執事、塩をまいておいて。貧乏神が移るといけないわ」

追い出されるようにして屋敷の外に出された時、私はもう、涙すら出てこなかった。

悔しい。 惨めだ。 情けない。

でも、それ以上に、恐怖があった。

(どうしよう……)

これで十件目だ。 全滅だ。 金貨一枚たりとも手に入っていない。

雨は激しさを増し、私の体を芯まで冷やしていく。 空腹で目が回りそうだ。 朝から何も食べていない。

とぼとぼと歩いていると、いつの間にか下町の広場まで来ていた。 高級住宅街とは違い、ここは活気と雑多な喧騒に満ちている。 屋根のある掲示板の前に、雨宿りをする人々が集まっていた。

私はフラフラとそこへ吸い寄せられるように向かった。 雨をしのげる場所ならどこでもよかった。

ベンチの隅に座り込む。 ドレスは泥だらけで、もはや貴族の令嬢には見えないだろう。

「……おい、聞いたか? またあそこ、募集してるぜ」

背後で、男たちの話し声が聞こえた。 冒険者風の、荒っぽい男たちだ。

「あそこって、まさか……『氷の公爵』のとこか?」

ピクリ、と私の耳が反応する。 氷の公爵。 昨日、私が窓から見つめた、あの屋敷の主。

「ああ、そうだ。公爵邸の雑用係だそうだ。なんでも、前の奴が三日で逃げ出したんだとよ」

「三日? 長く持った方じゃねえか。その前は半日だったろ?」

男たちが下品に笑う。

「だよな。あそこの主、クラウス・フォン・ラインハルト公爵……ありゃ人間じゃねえよ。氷の彫像か、血の通ってない化け物だ」

「少しでもミスをすれば即解雇。視線一つで人を凍りつかせる。給金は破格だが、命が縮むって専らの噂だ」

「でもよ、給金はすげえぞ。前金だけで金貨五十枚。さらに一ヶ月勤め上げれば、ボーナスで金貨五百枚だとよ」

ガタッ。

私は勢いよく立ち上がった。 めまいがして視界が揺れるが、構っていられない。

私は男たちに詰め寄った。

「あ、あの!」

「うおっ!? なんだ姉ちゃん、びっくりさせんなよ」

「今の話……本当ですか?」

私の形相があまりに必死だったのか、男たちは少し引いている。 濡れ鼠で、紅茶のシミがついたドレスを着た女。 狂人だと思われても仕方がない。

「ほ、本当だよ。そこの掲示板に貼ってある……」

私は振り返り、掲示板に目を凝らした。

無数の依頼書の中に、一際上質な紙で書かれた求人票があった。 黒いインクで、几帳面な筆跡で書かれている。

『急募:住み込み雑用係  条件:健康な者。口の堅い者。     公爵家の規律を絶対遵守できる者。  報酬:基本給 金貨五十枚(前払い可)。     ただし、試用期間を一ヶ月とする。     一ヶ月間の勤務態度により、特別報酬を加算する』

金貨……五十枚。 前払いで。

これだ。

二千枚には遠く及ばない。 だが、五十枚あれば、とりあえず今すぐの食費と、カミロへの手付け金くらいにはなるかもしれない。 それに、「特別報酬」という言葉。 交渉次第では、もっと引き出せる可能性もある。

「……これだわ」

私は震える手で、その求人票を剥ぎ取った。

「おいおい姉ちゃん、やめとけよ。あそこは『淑女の墓場』って呼ばれてるんだぜ? 見目麗しい令嬢たちが、公爵様に近づこうとして何人も玉砕して、泣いて帰ってきてるんだ」

「そうだよ。あんたみたいな……その、苦労してそうな人が行っても、門前払いだろ」

男たちの忠告は、もっともだ。 今の私は、淑女の墓場どころか、人生の墓場に片足を突っ込んでいる。

けれど。

「ありがとうございます。でも、私にはこれしかないの」

私は男たちに深々と頭を下げた。 なりふり構っている場合ではない。

地獄の底に垂らされた、一本の蜘蛛の糸。 それがどんなに細くても、どんなに凍てついていても、私はそれを掴むしかないのだ。

「待ってて、ミラ……!」

私は求人票を胸に抱きしめ、雨の中を走り出した。

          ◇

屋敷に戻ったのは、日が傾きかけた頃だった。 ずぶ濡れの私を見て、ミラが悲鳴を上げた。

「お姉ちゃん! どうしたの、その恰好!」

「ちょっと、雨に降られちゃって。大丈夫よ」

私は震える体で、ミラを抱きしめた。 温かい。 この温もりだけは、何があっても守らなければならない。

「ミラ、聞いて。仕事が見つかったの」

「えっ、本当?」

「ええ。住み込みの、とてもお給料の良い仕事よ。……ただ、少し遠いの」

嘘ではない。 公爵邸は王都の一等地にあるが、心理的な距離は果てしなく遠い。

「だから、しばらくここには帰れないわ。ミラには、隠れ家に移ってもらうことになる」

「隠れ家……?」

「ええ。カミロがいつまた来るか分からないもの。この屋敷は危険よ」

私はミラの手を引き、屋敷の裏手にある古びた納屋へと連れて行った。 そこには、かつて庭師が使っていた地下室への入り口が隠されている。 狭くて暗いが、換気口はあるし、誰もここには気づかないはずだ。

「ここなら安全よ。食料と水は、一ヶ月分運び込んでおくわ。私が必ず迎えに来るまで、絶対に出てきちゃだめよ」

「やだ……やだよ、お姉ちゃん!」

ミラが私の袖を掴んで泣き出した。

「暗いよ、怖いよ……お姉ちゃんと一緒がいい! 私、カミロ様のところへ行く! 私が行けば、お姉ちゃんは苦労しなくて済むんでしょ!?」

「だめっ!!」

私は思わず大きな声を出してしまった。 ミラが驚いて肩を跳ねさせる。

私はしゃがみ込み、ミラの目線の高さに合わせて、彼女の両肩を強く掴んだ。

「ミラ、よく聞いて。あいつのところへ行ったら、あなたは一生カゴの中の鳥よ。いえ、もっとひどい扱いを受けるかもしれない。そんなこと、私が死んでも許さない」

「お姉ちゃん……」

「私はね、あなたに幸せになってほしいの。好きな人と恋愛をして、素敵な結婚をして、笑顔で生きてほしいの。そのためなら、私は悪魔にだって魂を売るわ」

私の目を見て、ミラが息を呑む。 そこに宿る決意の強さを感じ取ったのだろう。

「……分かった。私、我慢する」

ミラは涙を拭い、小さく頷いた。

「お姉ちゃんが迎えに来てくれるまで、ここでいい子にしてる。だから……絶対に帰ってきてね」

「ええ。約束するわ」

私たちは小指を絡ませ、最後の抱擁を交わした。

重い地下室の扉を閉める時、胸が張り裂けそうだった。 暗闇に残していく妹。 ごめんね。 でも、これが最善の方法なの。

私は扉に鍵をかけ、その上から枯草を被せてカモフラージュした。

振り返ると、夕闇の中に、巨大な怪物の城のように公爵邸の方角が黒く浮かび上がっていた。

「さあ……行くわよ」

私は頬を両手でパンッ! と叩き、気合を入れた。

公爵邸までは歩いて一時間。 濡れた服が乾き始め、寒気と共に生乾きの嫌な臭いがしてくる。 最悪のコンディションだ。 でも、心は不思議と凪いでいた。

もう、失うものなんて何もない。 あるのは、前に進む意志だけだ。

          ◇

ラインハルト公爵邸の正門前に立った時、私はその威圧感に圧倒された。

高い鉄格子の門。 その向こうに広がる、手入れの行き届いた広大な庭園。 そして、闇夜に青白く浮かび上がる巨大な屋敷。 窓からの光は少なく、まるで主の心を映すように冷ややかだ。

門の前には、すでに長い行列ができていた。 昼間の男たちが言っていたことは本当だったらしい。

「ちっ、なんだよ。今日も採用なしかよ」 「あんなの、人が務まる仕事じゃねえ!」

ちょうど門から出てきた数人の男女が、捨て台詞を吐きながら去っていくのが見えた。 中には、顔を覆って泣いているドレス姿の令嬢もいる。

「ひっ、ひどい……あんな言い方、あんまりだわ……」 「私の家柄をなんだと思っているの……!」

どうやら、面接という名の屠殺が行われているらしい。

私は行列の最後尾に並んだ。 周りは、一攫千金を狙うゴロツキのような男や、私と同じように生活に困窮していそうな女性、そして、公爵狙いであろう着飾った令嬢たちが入り乱れている。

私の番が来るまで、二時間近くかかった。 その間も、次々と人が中に入っては、青ざめた顔で出てくる。 まるで、怪物に魂を吸い取られた抜け殻の行進だ。

「次。百八番」

鉄の門の隙間から、低い声が呼ばれた。 私の番号だ。

「はい!」

私は大きく返事をして、門をくぐった。

案内されたのは、屋敷の本館ではなく、別棟の待機室のような場所だった。 そこには、執事服を着た初老の男性が立っていた。 背筋は定規で引いたように真っ直ぐで、モノクルをかけた瞳はガラス玉のように感情がない。

この屋敷の執事長だろうか。

「名前と、志望動機を」

彼は手元の書類に目を落としたまま、事務的に尋ねた。

「アリア・ベルンシュタインです。志望動機は……金です」

周囲の空気が凍ったのが分かった。 後ろに控えていた他の使用人たちが、ぎょっとした顔で私を見る。 執事長の手がピタリと止まり、ゆっくりと顔を上げた。

「……金、ですか」

「はい。金が必要です。そのためなら、どんな過酷な労働にも耐えうる覚悟があります」

私は嘘をつかないことに決めていた。 「公爵様をお慕いして」とか「公爵家の栄光に貢献したく」などという美辞麗句は、この冷徹な眼差しの前では見透かされるだけだ。

執事長は、私を頭の先から足の先まで、じっくりと観察した。 泥で汚れた靴。 シミのあるドレス。 雨に濡れて乱れた髪。 そして、血走った目。

普通なら、門前払いだ。 だが、彼は少しだけ目を細めた。

「正直なのは結構ですが……ベルンシュタイン伯爵家といえば、借金で首が回らないと聞いています。貴族の令嬢に、雑巾がけが務まるとでも?」

「務まらなければ、その場で首にしていただいて構いません。ですが、私は今日、ここに来るためにプライドを捨ててきました。今の私には、守るべきプライドよりも、守らなければならないものがあるのです」

私は一歩前に出た。 執事長の威圧感に負けないように、真っ直ぐに彼を見据える。

「手も、足も、頭も、すべて使います。泥水でもすすります。ですから……どうか、公爵閣下にお目通りをお許しください」

沈黙が流れた。 永遠にも感じる数秒間。

執事長はふっと息を吐き、モノクルの位置を直した。

「……閣下は、気まぐれでいらっしゃいます。今の貴方のような、なりふり構わぬ野良猫のような目をした人間を、面白がるかもしれません」

「え……」

「ついてきなさい。ただし、閣下の不興を買えば、命の保証はしかねますよ」

「望むところです」

執事長が踵を返し、重厚な扉を開ける。 その先には、本館へと続く長い廊下が伸びていた。 磨き上げられた大理石の床が、私の汚れた靴を映し出す。

心臓が早鐘を打つ。 いよいよだ。 この先に、ラスボスがいる。

『氷の公爵』クラウス・フォン・ラインハルト。

私は拳を握りしめ、その冷たい廊下へと足を踏み入れた。

背後で扉が閉まる音が、退路を断つ重い音として響いた。

(待っていて、ミラ。必ず……必ず、この糸を黄金の綱に変えてみせるから)

私は暗い廊下の先にある、一筋の光を見据えて歩き出した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『嫌われ令嬢ですが、最終的に溺愛される予定です』

由香
恋愛
貴族令嬢エマは、自分が周囲から嫌われていると信じて疑わなかった。 婚約者である侯爵令息レオンからも距離を取られ、冷たい視線を向けられている――そう思っていたのに。 ある日、思いがけず聞いてしまった彼の本音。 「君を嫌ったことなど、一度もない」 それは誤解とすれ違いが重なっただけの、両片思いだった。 勘違いから始まる、甘くて優しい溺愛恋物語。

『婚約破棄された令嬢ですが、名も残さず街を支えています』

ふわふわ
恋愛
婚約破棄された伯爵令嬢コルネリア・フォン・ヴァルデン。 名誉も立場も失いかけた彼女が選んだのは、誰かに勝つことでも、名を取り戻すことでもなかった。 前に立たず、声高に語らず、ただ「判断が続く仕組み」を街に残すこと。 現場に任せ、失敗を隠さず、問いを残し、そして最後には自ら手を離す――。 名を呼ばれず、称賛もされない。 それでも街は止まらず、確かに良くなっていく。 これは、ざまぁの先で「勝たなかった令嬢」が、 静かに世界を変え、そして正しく消えていく物語。

編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?

灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。 しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?

婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~

ゆうき
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。 そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。 シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。 ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。 それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。 それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。 なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた―― ☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆ ☆全文字はだいたい14万文字になっています☆ ☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆

完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!

仰木 あん
恋愛
マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。 ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。 理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。 ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。 マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。 自室にて、過去の母の言葉を思い出す。 マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を… しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。 そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。 ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。 マリアは父親に願い出る。 家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが……… この話はフィクションです。 名前等は実際のものとなんら関係はありません。

【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する

ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。 夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。 社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。 ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。 「私たち、離婚しましょう」 アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。 どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。 彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。 アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。 こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。

辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~

香木陽灯
恋愛
 「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」  実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。  「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」  「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」  二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。 ※ふんわり設定です。 ※他サイトにも掲載中です。

【完結】幼い頃からの婚約を破棄されて退学の危機に瀕している。

桧山 紗綺
恋愛
子爵家の長男として生まれた主人公は幼い頃から家を出て、いずれ婿入りする男爵家で育てられた。婚約者とも穏やかで良好な関係を築いている。 それが綻んだのは学園へ入学して二年目のこと。  「婚約を破棄するわ」 ある日突然婚約者から婚約の解消を告げられる。婚約者の隣には別の男子生徒。 しかもすでに双方の親の間で話は済み婚約は解消されていると。 理解が追いつく前に婚約者は立ち去っていった。 一つ年下の婚約者とは学園に入学してから手紙のやり取りのみで、それでも休暇には帰って一緒に過ごした。 婚約者も入学してきた今年は去年の反省から友人付き合いを抑え自分を優先してほしいと言った婚約者と二人で過ごす時間を多く取るようにしていたのに。 それが段々減ってきたかと思えばそういうことかと乾いた笑いが落ちる。 恋のような熱烈な想いはなくとも、将来共に歩む相手、長い時間共に暮らした家族として大切に思っていたのに……。 そう思っていたのは自分だけで、『いらない』の一言で切り捨てられる存在だったのだ。  いずれ男爵家を継ぐからと男爵が学費を出して通わせてもらっていた学園。 来期からはそうでないと気づき青褪める。 婚約解消に伴う慰謝料で残り一年通えないか、両親に援助を得られないかと相談するが幼い頃から離れて育った主人公に家族は冷淡で――。 絶望する主人公を救ったのは学園で得た友人だった。   ◇◇ 幼い頃からの婚約者やその家から捨てられ、さらに実家の家族からも疎まれていたことを知り絶望する主人公が、友人やその家族に助けられて前に進んだり、贋金事件を追ったり可愛らしいヒロインとの切ない恋に身を焦がしたりするお話です。 基本は男性主人公の視点でお話が進みます。 ◇◇ 第16回恋愛小説大賞にエントリーしてました。 呼んでくださる方、応援してくださる方、感想なども皆様ありがとうございます。とても励まされます! 本編完結しました! 皆様のおかげです、ありがとうございます! ようやく番外編の更新をはじめました。お待たせしました! ◆番外編も更新終わりました、見てくださった皆様ありがとうございます!!

処理中です...