「何の取り柄もない姉より、妹をよこせ」と婚約破棄されましたが、妹を守るためなら私は「国一番の淑女」にでも這い上がってみせます

放浪人

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第14話:王宮の闇と、宰相の裏の顔

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旧市街の時計塔で起きた事件から、三日が過ぎようとしていました。

あの夜、仮面の男――「沈黙の貴公子」が最期に口封じで殺された件について、公爵邸の地下室では深刻な会議が行われていました。

「……成分が判明いたしました」

セバスチャンが、小瓶に入った紫色の液体を掲げ、沈痛な面持ちで報告しました。

「男の体内から検出されたのは、『バイパーズ・キス(毒蛇の口づけ)』と呼ばれる遅効性の猛毒です。摂取してから数時間後に心臓を麻痺させ、痕跡を残さずに死に至らしめる……極めて高度な暗殺毒です」

「バイパーズ・キス……」

私はその禍々しい名前を口の中で転がしました。

「聞いたことがありません。闇市で売られているものですか?」

「いいえ、アリア様。これは市場には出回りません」

セバスチャンが首を横に振ります。

「この毒の製造法を知っているのは、王国の薬師ギルドの最高幹部と……『王宮の影』と呼ばれる、王家直属の暗殺部隊のみです」

部屋の空気が、一瞬にして凍りつきました。

「王家直属……?」

私が息を呑むと、執務机で腕を組んでいたクラウス様が、重く口を開きました。

「つまり、あの男を始末した黒幕は、王宮の中枢にいるということだ。それも、王家の暗部を自由に動かせるほどの権力者がな」

私の父を陥れ、借金漬けにし、ファントムハイヴ家やカミロを使って私たちを追い詰めてきた真の敵。 それが、国の心臓部に巣食っている。

「……信じられません。陛下や王女殿下が、そんなことを?」

「陛下は潔白だ。あの御方は、清廉すぎるがゆえに、足元の泥に気づかないことがある。……エリザベート王女も、わがままだが悪事とは無縁だ」

クラウス様は立ち上がり、壁に掛けられた王国の組織図を見上げました。

「だとすれば、疑わしきは……王の目を盗み、権力を私物化できる地位にいる者」

クラウス様の指先が、組織図の頂点近くにある一つの役職で止まりました。

『宰相』。

「宰相……ギリアード侯爵ですか?」

私はその名前を反芻しました。 ギリアード侯爵。 御年六十を迎える、王国の重鎮。 温厚な人柄で知られ、長年にわたり国王陛下を支えてきた「国の良心」とも呼ばれる人物です。 私の『影の書庫』の記憶でも、彼に関する黒い噂はほとんどありませんでした。

「まさか、あの方が……?」

「『光が強ければ強いほど、影もまた濃くなる』と言うだろう」

クラウス様が振り返り、私を見据えました。

「アリア。お前の記憶力を借りたい。ギリアードに関する些細な情報でもいい。何か違和感を感じたことはないか?」

私は目を閉じ、脳内のデータベースを検索しました。 社交界での評判、新聞記事、過去のパーティーでの会話。

「……一つだけ、気にかかることがあります」

「なんだ?」

「三年前の『飢饉』の時です。国庫から巨額の救済金が出されましたが、その担当責任者はギリアード宰相でした。公式記録では、すべての資金が地方の農村に分配されたことになっていますが……」

記憶の糸を手繰り寄せる。

「当時、私の父がポツリと漏らしていたのです。『救済金が出たはずなのに、領地の農民には一銭も届いていない』と。父はそのことを中央に陳情しようとしていましたが、その直後に……」

「直後に?」

「……『東方の秘薬』の話を持ちかけられ、借金地獄に落ちました」

点と点が、線で繋がった気がしました。

父は、ギリアード宰相の横領――あるいはもっと大きな不正に気づきかけていた。 だから、弱みを握られ、破滅させられたのではないか。

クラウス様の瞳に、鋭い光が宿りました。

「決まりだな。……本丸はギリアードだ」

「ですが、証拠がありません。宰相ほどの地位にある方を告発するには、確実な物証が必要です」

「証拠なら、あるはずだ。奴が隠している『裏帳簿』がな」

クラウス様はニヤリと不敵に笑いました。

「場所は王宮の地下、『大公文書館』の最奥部にある『禁書庫』だ。そこには、国のあらゆる金の流れが記録されている。宰相といえど、公式記録を改ざんすることはできても、原本を消すことはできん」

「禁書庫……王族と、特別な許可を持つ者しか入れない場所ですね」

「ああ。……だから、お前の出番だ」

クラウス様は私に近づき、手を差し出しました。

「アリア。私と共に王宮へ潜入し、ギリアードの喉元に突きつける刃を見つけ出してくれ」

王宮への潜入。 もし見つかれば、公爵家といえどただでは済みません。 反逆罪。 その重みを知りながら、私は迷わず彼の手を取りました。

「仰せのままに、閣下。……私の父の無念、そしてこの国に巣食う癌を、必ず摘出してみせます」

          ◇

翌日。 私たちは、エリザベート王女殿下が主催する「お茶会」に招かれるという名目で、王宮に入りました。

「ようこそ! 待っておったぞ、アリア! それにクラウス!」

王宮の庭園で、エリザベート殿下が満面の笑みで迎えてくれました。 今日の殿下は、以前私がアドバイスした通り、清楚なブルーのドレスを着こなしています。

「ごきげんよう、殿下。……本日も麗しいお姿ですわ」

「うむ! セオドア王子からも、最近手紙が毎日届くのじゃ。『君の知性には驚かされるばかりだ』とな! 全部アリアの入れ知恵じゃがな!」

殿下はガハハと笑い、周囲の侍女たちを下がらせました。 人払いが済んだことを確認し、殿下は声を潜めました。

「……で、話というのは本当か? ギリアードが、国を裏切っていると?」

「現段階では疑惑の域を出ませんが……状況証拠は揃っています」

クラウス様が答えると、殿下の表情が曇りました。

「信じられん……ギリアードは、わらわが幼い頃から爺やのように慕っていたのじゃぞ。いつも飴をくれて……」

「その飴が、毒入りだった可能性があるのです」

私が静かに告げると、殿下は唇を噛み締め、扇子を握りしめました。

「……分かった。協力しよう。この国を腐らせる膿ならば、わらわの手で介錯してやるのが王族の務めじゃ」

殿下は懐から、一枚のカードを取り出しました。 王家の紋章が入った、黄金のカードキーです。

「これが『禁書庫』への鍵じゃ。父上の寝室からこっそり借りてきた」

「……殿下、それは泥棒といいます」

「うるさい! 国のための必要経費じゃ! ……警備兵の巡回時間は、今のうちにずらしておいた。今から一時間だけ、地下への道は無人じゃ」

「感謝いたします、殿下」

「礼はよい。その代わり……必ず生きて戻れ。そして、真実をわらわの前に持ってまいれ」

殿下の真剣な眼差しに、私たちは深く頭を下げました。

          ◇

王宮の地下通路は、冷たく湿っていました。 石造りの壁には松明が灯り、私たちの影を長く伸ばしています。

「……怖いか? アリア」

先行するクラウス様が、背中越しに問いかけました。

「いいえ。……むしろ、昂っています」

私は正直に答えました。 恐怖よりも、これから暴く真実への好奇心と、父を苦しめた元凶への怒りが、私を突き動かしていました。

「ここだ」

長い通路の突き当たりに、重厚な鉄の扉がありました。 クラウス様が殿下から預かったカードキーをかざすと、重々しい音を立ててロックが解除されました。

扉が開くと、そこには埃っぽい匂いと共に、膨大な量の書物が眠る空間が広がっていました。 『禁書庫』。 国の歴史のすべてが、ここにある。

「時間がない。手分けして探すぞ。……ターゲットは、過去十年分の『特別会計』と『機密費』の出納記録だ」

「はい!」

私たちは書棚の間を走り回りました。 私の特技である「速読」と「瞬間記憶」が、ここで火を噴きます。

パラパラパラパラ……。

頁をめくる音だけが、静寂な部屋に響きます。 数字の羅列。 膨大なデータ。 普通の人間なら発狂しそうな情報量ですが、私にとっては宝の山です。

「……ありました」

三十分後。 私は一冊の黒革の帳簿を見つけ出しました。

「閣下、これをご覧ください」

クラウス様が駆け寄ります。

「……これは、三年前の飢饉の際の記録か?」

「はい。ここを見てください。『北方復興支援金』として計上された金貨十万枚。その送金先が……」

指でなぞった先にある名前。 『カレイド商会』。

「カレイド商会? 聞いたことのない名だな」

「ええ、表向きは存在しないペーパーカンパニーです。ですが、この商会の登記上の住所は……ここ、王都の貧民街にある廃墟になっています」

私はさらにページをめくりました。

「そして、この商会からさらに資金が流れた先。……『黒蛇』、『ファントムハイヴ』、そして……『帝国軍事産業』」

「帝国……ガリア帝国か!?」

クラウス様が目を見開きました。

「なんてことだ……ギリアードは、横領した金で私腹を肥やしていただけではない。……敵国に金を流し、武器を密輸入していたのか」

「おそらく、クーデターの準備でしょう」

私は背筋が寒くなるのを感じながら、推論を口にしました。

「国内を混乱させ、その隙に帝国軍を引き入れ、現王家を転覆させる。そして、自らが傀儡政権のトップに立つ……それが、ギリアードの狙いです」

父は、この巨大な陰謀の資金源として利用され、そして口封じのために殺されたのだ。 私の家が没落したのは、単なる借金のせいではない。 国家転覆計画の一部だったのだ。

「許せん……!」

クラウス様が拳を震わせました。 氷の魔力が漏れ出し、周囲の本が凍りつきそうになります。

「閣下、抑えてください。今は、この帳簿を持ち出すことが先決です」

「……ああ、そうだな」

私たちが帳簿を懐にしまい、出口へと向かおうとした、その時でした。

パチパチパチ……。

乾いた拍手の音が、入り口の方から聞こえてきました。

「お見事。まさか、ここまで早くたどり着くとは思いませんでしたよ」

「……ッ!?」

私たちは弾かれたように振り返りました。

開いた扉の前に立っていたのは、柔和な笑みを浮かべた老紳士。 白髪を丁寧に撫で付け、高価なローブを纏ったその男。

宰相、ギリアード侯爵。

そして、彼の背後には、数十人の完全武装した『近衛兵』たちが、剣を抜いて控えていました。

「ギリアード……!」

クラウス様が低い唸り声を上げ、私を背に庇うように立ちました。

「お久しぶりですな、ラインハルト公。それに、アリア嬢も」

ギリアード宰相は、まるで茶飲み話でもするかのような穏やかな口調で言いました。

「アリア嬢、君のお父上には世話になったよ。彼のおかげで、計画は順調に進んだ。……惜しい人を亡くしたものです」

「貴方が……貴方が父を殺したのね!」

私が叫ぶと、宰相は心外だというように肩をすくめました。

「殺したなどと人聞きの悪い。彼は自滅したのです。身の程知らずにも、私の崇高な計画に異を唱えようとしたから」

宰相の目が、細められました。 その奥にあるのは、底なしの暗闇。

「この国はもう寿命だ。清廉潔白なだけの王など、激動の時代には不要。……私が、帝国と手を組み、新しい秩序を作るのだ」

「そのために、民を飢えさせ、他国に国を売るというのか!」

クラウス様が怒号を浴びせます。

「『改革』には痛みが伴うものですよ、公爵」

宰相は杖をつき、一歩前に出ました。

「さて、残念ですが、君たちにはここで消えていただきましょう。罪状は……そうですね、『国家機密の窃盗』および『王女殿下への暗殺未遂』というのはどうでしょう?」

「王女への暗殺未遂だと……? ふざけるな!」

「歴史は勝者が作るものです。君たちがここで死ねば、私が書いたシナリオが真実になる」

宰相が手を挙げました。

「やれ。抵抗するようなら、殺しても構わん」

「はッ!」

近衛兵たちが、一斉に雪崩れ込んできました。 狭い書庫の中。 逃げ場はありません。

「アリア、私の背中から離れるな!」

クラウス様が剣を抜きました。 蒼い刀身が、薄暗い部屋で輝きます。

「氷結(ニブルヘイム)!」

クラウス様が剣を振るうと、冷気が爆発的に広がり、先頭の兵士たちの足を凍らせました。

「うわぁぁっ!?」 「足が、動かん!」

「行け、アリア!」

クラウス様が活路を切り開きます。

「ですが、数が多すぎます!」

次から次へと兵士が湧いてきます。 しかも、彼らは通常の兵士ではありません。 目が虚ろで、痛みを感じていないような動き。 これは……『黒蛇』の薬で強化された兵士たち!?

「くっ……!」

クラウス様といえど、アリアを守りながらこの数を相手にするのは分が悪い。

その時。 私の頭の中で、ある記憶がフラッシュバックしました。 この『禁書庫』の見取り図。 かつて図書室で見た、古い王宮の設計図。

「閣下! 三番目の本棚の後ろです!」

「なに?」

「そこに、隠し通路があります! 古の王が脱出用に作った緊急通路です!」

「……信じるぞ、アリア!」

クラウス様は迷わず、三番目の本棚に向かって氷の斬撃を放ちました。

ドゴォォン!!

本棚が粉砕され、その奥に、人一人がやっと通れるほどの小さな空洞が現れました。

「逃がすな! 追え!」

ギリアード宰相が叫びます。

「お先にどうぞ、閣下!」

「馬鹿者、レディファーストだ! 入れ!」

クラウス様は私を無理やり穴の中へ押し込み、追っ手に向かって最後の冷気を放ちました。 そして、自らも穴に飛び込み、内側から氷の壁を作って入り口を封鎖しました。

ガン! ガン! 向こう側から、氷壁を叩く音が聞こえます。

「……はぁ、はぁ……」

私たちは真っ暗な通路の中で、肩を寄せ合って息を整えました。

「間一髪だったな……」

「はい……。でも、これで完全に『反逆者』として指名手配されてしまいました」

私は懐の帳簿を握りしめました。 これが唯一の希望。 でも、地上に出れば、国中の兵士が私たちを殺そうと襲ってくるでしょう。

「どうしますか、閣下」

「決まっている」

クラウス様は暗闇の中で、私の手を力強く握りました。

「一度、屋敷には戻れない。……私の領地、『北方(ノースランド)』へ向かう」

「北方へ?」

「ああ。あそこなら私の私兵団がいる。ギリアードの手も及ばない。そこで態勢を立て直し……王都へ攻め上る」

それは、内戦の始まりを意味していました。 たった二人(と数名の仲間)対、国家権力すべて。 勝算など、どこにもありません。

けれど。

「……お供します。地獄の果てまで」

「フッ、頼もしい共犯者だ」

私たちは暗い通路を、北へ向かって歩き出しました。 王宮の地下深く、歴史の闇の中を。 私たちの反撃の狼煙は、まだ消えてはいません。

          ◇

一方、禁書庫に残されたギリアード宰相は、砕かれた氷の壁を見つめ、忌々しげに舌打ちをしていました。

「逃げられましたか。……まあよい」

彼は懐から通信用の魔道具を取り出し、冷酷な命令を下しました。

「緊急配備だ。ラインハルト公爵とアリア・ベルンシュタイン嬢が、国家反逆の罪で逃亡した。発見次第、処刑せよ。……それと」

宰相は歪んだ笑みを浮かべました。

「公爵邸を焼き払え。妹もろともな」

風雲急を告げる王都。 私たちの運命は、かつてない嵐の中に飲み込まれようとしていました。

(ミラ……逃げて……!)

私の祈りは、分厚い石の壁に阻まれ、届くことはありませんでした。
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