『婚約破棄されたので、王宮の柱を素手でへし折って実家に帰りますわ。~「か弱い令嬢」の演技は疲れました。

放浪人

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第4話 スローライフの始まり(狩り)

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「ラン、ラン、ララ~ン♪」

 私は鼻歌を歌いながら、落ち葉の積もった獣道をスキップで進んでいた。  木漏れ日が優しく降り注ぎ、小鳥のさえずり……ではなく、遠くから聞こえる怪鳥の断末魔が、森の静寂を彩っている。

 ここはベルシュタイン領の北部に広がる『嘆きの森』。  王都の冒険者ギルドが定めた危険度ランクでは、最高位の『SS級指定区域』に分類される場所だ。  普通の人間なら、足を踏み入れて五分と経たずに骨までしゃぶり尽くされる魔境である。

「ねえ、ボブ。見てごらんなさい、あの花。綺麗でしょう?」

 私は道端に咲いている極彩色の巨大な花を指差した。  花弁が肉厚で、中心部からネバネバした溶解液を垂れ流している『人食いラフレシア』だ。

「は、はひぃ……き、綺麗ですね……(白目)」

 私の背後で、リュックサックを背負った元盗賊のリーダー、ボブが引きつった笑顔を返してくる。  彼を含めた十人の元盗賊たち――『ベルシュタイン家雑用部隊(仮)』の面々は、すでに疲労と恐怖で顔色が土気色になっていた。

「姐さん……いや、お嬢様。俺たち、もう三回くらい死にかけたんですけど……」

「あら、大げさね。たかが『ポイズン・ヴァイパー』の群れじゃない」

 先ほど、茂みから飛び出してきた毒蛇の大群を、私が持参したピクニックシートで一網打尽にして遠心力で彼方の空へ放り投げたことを言っているのだろうか。

「いけませんわね、ボブ。スローライフを楽しむには、まず自然と一体にならなくては。恐怖心を持っていると、森に拒絶されてしまいますわよ?」

「いや、拒絶っていうか、全力で殺しに来てるんすよ、この森が!」

 ボブが半泣きで訴える。  確かに、この森の植物や動物は少しばかりアグレッシブだ。  歩いているだけで蔦が足首を掴んで引きずり込もうとしてきたり、頭上から岩のような木の実(爆発性)が落ちてきたりする。

 だが、私にとってはこれこそが「故郷の温もり」だ。  王都の整えられすぎた庭園にはない、生命力(殺意)に満ちたこの刺激。  ああ、癒やされる。

「お嬢様、そろそろお昼時でございます」

 私の斜め後ろを音もなく歩いていたセバスチャンが、懐中時計を見て告げた。  彼は燕尾服に一切の汚れをつけておらず、まるで王宮の廊下を歩いているかのような優雅さだ。  時折、飛んでくる毒矢のような棘を、素手で掴み取ってはポケットにしまっているのを除けば。

「まあ、もうそんな時間? どうりでお腹が空いたわけですわ」

 私は足を止めた。  グゥ~……。  可愛らしくない腹の虫が鳴く。

「では、ランチにしましょうか。メインディッシュの調達を……」

 私が言いかけた、その時だった。

 ズドォォォォォン!!

 地面が大きく揺れた。  近くの大木が、メリメリという音を立ててへし折れ、倒れてくる。

「ひぃぃぃぃ! なんだなんだ!?」 「地震か!?」

 雑用部隊の面々が頭を抱えてうずくまる。  しかし、これは地震ではない。  もっと明確な、重質量による「足音」だ。

 グオオオオオオオオオオオッ!!

 空気がビリビリと震えるほどの咆哮。  倒れた木々の向こうから、巨大な影が姿を現した。

 それは、「熊」だった。  ただし、通常の熊ではない。  体長は優に八メートルを超え、全身が鋼鉄のような剛毛に覆われている。  その背中には、赤黒い結晶のような突起が無数に生え、禍々しい魔力を放っていた。  そして何より特徴的なのは、その両腕だ。  丸太のように太い腕の先端には、鋭利な刃物のような爪が、それぞれ五本ずつ生えている。  その爪は血で濡れ、ギラギラと光っていた。

「あ、あれは……『ブラッド・グリズリー』……!?」 「しかも、あのデカさ……変異種(ネームド)だ!」

 ボブが絶望的な声を上げる。  S級魔獣、ブラッド・グリズリー。  その一撃は城壁すら粉砕し、その剛毛は魔法すら弾くと言われる、森の暴君だ。  父が言っていた「新入りの主」とは、こやつのことらしい。

 熊は私たちを見下ろし、口元からドロリとした涎を垂らした。  その瞳は血走っており、知性のかけらも感じられない。ただ純粋な殺戮衝動だけが渦巻いている。

「ヒッ、ヒヒィ……助けて……」  部下の一人が腰を抜かす。

 熊がゆっくりと右腕を振り上げた。  その爪が太陽の光を反射して、死刑執行人の鎌のように輝く。  あの腕が振り下ろされれば、私たちなど一瞬でミンチ……になるはずだった。

 ――一般論としては。

「……あら」

 私は熊の姿をじっと見つめた。  そして、頬を赤らめ、うっとりとため息をついた。

「なんて……」

 ボブたちが「終わった」と目を閉じる中、私は続けた。

「なんて美味しそうな熊の手(パウ)なんでしょう……!」

「「「は?」」」

 雑用部隊の声がハモる。

 私はジュルリと舌なめずりをした。  熊の手といえば、高級食材の代名詞。  特に、魔力をたっぷりと蓄えた魔獣の掌(てのひら)は、煮込めばとろけるようなゼラチン質となり、美容と健康、そして何より筋肉に最高のご馳走となる。  あそこまで立派に育った熊の手なら、一週間は煮込み料理が楽しめるはずだ。

「決まりましたわ。今日のランチは『熊の手の中華風煮込み』と『熊肉のワイルドステーキ』です!」

「お、お嬢様!? 現実を見てください! あんなバケモノ、どうやって……」

「セバスチャン、準備を(お皿の)。私は食材の下処理をしてきます」

「御意」

 私は一歩前に出た。  熊が私に気づき、標的を定めたようだ。  圧倒的な質量差。  像と蟻ほどの違いがある。

 グァァァァッ!!

 熊が咆哮とともに、右腕を振り下ろした。  空気を切り裂く音。  音速を超えた爪撃が、私の脳天めがけて迫る。

 私は逃げなかった。  避けることもしなかった。  ただ、右手の親指と中指を重ね合わせ、デコピンの構えを取った。

「食材は、鮮度が命。苦しませずに一瞬で〆るのが、料理人への第一歩ですわ」

 爪が私の鼻先数センチまで迫った、その瞬間。

「せいっ」

 私は軽く、右手を弾いた。

 パァァァンッ!!!

 乾いた破裂音が森に響く。  それはデコピンの音というよりは、大砲の発射音に近かった。

 私の指先から放たれた衝撃波(という名の空気の塊)が、熊の額に直撃する。    グシャッ。    熊の巨体が、空中で静止した。  そして次の瞬間。

 ドガガガガガガッ!!

 八メートルの巨体が、後方へ向かって弾丸のように吹き飛んだ。  一本、二本、三本……背後の大木を次々となぎ倒し、百メートルほど先でようやく止まる。

 土煙が舞う中、熊はピクリとも動かない。  完全に気絶……いや、絶命している。  外傷はないが、脳震盪による即死だ。肉を傷つけずに仕留める、完璧な狩猟(ハンティング)である。

 シーン……。

 森が静まり返る。  鳥の声も止まった。

 私はフゥーッと指先に息を吹きかけた。

「うん、いい音でしたわ」

 振り返ると、ボブたちが全員、アゴが外れんばかりに口を開けて固まっていた。

「あ……あ……」 「デコピン……?」 「熊が……飛んだ……?」

 現実を受け入れられないようだ。  私はパンパンと手を叩いて彼らの意識を呼び戻した。

「さあ、ボーッとしてないで! 解体しますわよ! 血抜きはスピード勝負なんですの!」

 私はスカートから愛用のミスリルナイフ(刃渡り三十センチ)を取り出し、倒れた熊のもとへ駆け寄った。

          ◇

 そこからは、華麗なる解体ショーの幕開けだった。  私はドレス……ではなくドラゴン皮の服を汚さないよう、手際よくナイフを入れる。

 スッ、スッ、スッ。

 皮と肉の間に刃を滑らせ、魔石の位置を確認しつつ、内臓を傷つけないように取り出す。  魔獣の解体は、ベルシュタイン家の令嬢にとって必修科目だ。  ピアノやダンスよりも先に、内臓の分け方を教わるのが我が家の教育方針である。

「ボブ、そっちの皮を引っ張って!」 「ジョニー、そのバケツに血を受けて!」 「マイク、火をおこして! 強火よ!」

 最初は恐れおののいていた雑用部隊も、私の的確すぎる指示に突き動かされ、次第に動きが良くなってきた。  彼らも元は荒くれ者、刃物の扱いや力仕事には慣れているようだ。

 数十分後。  そこには、綺麗に切り分けられた大量の赤身肉と、串に刺さった巨大なスペアリブ、そして鍋でグツグツと煮込まれる熊の手スープが出来上がっていた。

「それでは……ベルシュタイン流、森の青空バーベキューの開催ですわ!」

 ジュウゥゥゥゥ……!!

 鉄板(私が素手で平らに伸ばしたミスリル盾)の上で、厚切りのステーキ肉が音を立てて焼ける。  味付けはシンプルに、岩塩と、森で採れたハーブのみ。  だが、その香りは暴力的ですらある。  濃厚な獣の脂が炭火に落ちて煙となり、食欲を刺激する最強のアロマとなって周囲に拡散する。

「ごくり……」  雑用部隊の誰かが喉を鳴らした。

「さあ、召し上がれ。焼きたてが一番美味しいのよ」

 私が許可を出すと、彼らは我慢の限界とばかりに肉に飛びついた。

「い、いただきますッ!」

 ボブが熱々の肉を頬張る。  ハフハフ、と息を吐きながら、噛み締める。

 その瞬間、彼動きが止まった。

「……!」

 カッ!  彼の目から、光が放たれたように見えた。

「な、なんだこれはぁぁぁぁッ!!」

 ボブが絶叫した。

「うめぇ! うめぇぞぉぉ! 口の中で脂が溶けていく! なのに全然しつこくない! 噛めば噛むほど力が湧いてくるようだぁぁ!」

「こっちのスープもやべぇ! 飲んだ瞬間、五臓六腑に染み渡る!」 「俺、今まで何を食って生きてきたんだ……これが『肉』なのか……!」

 男たちが泣きながら肉を貪っている。  中には、感動のあまり膝をついて天を仰ぐ者もいる。

 魔獣の肉には魔力が含まれており、それを摂取することで人間の細胞も活性化する。  特にこのブラッド・グリズリーのような高ランク魔獣の肉は、市場に出れば金貨百枚は下らない超高級品だ。  それをこんな風に、青空の下で豪快に食らう。  これ以上の贅沢があるだろうか。

「ふふっ、喜んでもらえて何よりですわ」

 私も優雅に、しかし一口で三百グラムほどのステーキを平らげた。  ん~っ、デリシャス!  王都で食べたパサパサの鳥肉とは雲泥の差だ。  筋肉が喜んでいるのが分かる。

 セバスチャンが紅茶を淹れてくれた。  野性味あふれる肉料理の後に、香り高い紅茶。  このギャップもまた、スローライフの醍醐味だ。

 ボブが、脂でギトギトになった口を拭いながら、私の前にやってきて土下座をした。  その目は、もはや恐怖ではなく、狂信的な崇拝の色を帯びていた。

「姐さん……いや、総長!」

「総長?」

「俺たち、心の底から理解しました。貴方様こそが、俺たちの王だと! 一生ついていきます! この肉が食えるなら、どんな命令でも聞きます!」

「「「一生ついていきます! 総長!!」」」

 他のメンバーも一斉に唱和する。  どうやら、胃袋だけでなく魂まで掴んでしまったようだ。  まあ、「総長」という響きは可愛くないけれど、彼らの忠誠心は便利に使えそうだ。

「よろしい。では、しっかり食べて、しっかり働きなさい。我が領地は実力主義(フィジカル)ですからね」

「ウスッ!!」

 こうして、楽しいランチタイムは過ぎていった。

          ◇

 食後の片付けをしている最中、私はふと、解体した熊の頭部が転がっているのに気づいた。  何気なく近づいて、その額を見る。  私のデコピンで陥没した部分だ。

 そこには、砕けた頭蓋骨に混じって、何か奇妙な金属片のようなものが埋まっていた。

「……あら?」

 私はそれを指先でつまみ上げた。  血を拭き取ってよく見ると、それは黒い首輪の一部だった。  内側には、微細な文字で魔法陣のようなものが刻印されている。

「これは……『隷属の首輪(カースド・カラー)』の残骸?」

 眉をひそめる。  『隷属の首輪』は、魔獣を強制的に従わせ、かつその狂暴性を増幅させる禁断の魔道具だ。  通常、野生の魔獣がこんなものをつけているはずがない。  誰かが意図的に、この森に放ったということか?

 それに、この熊の異常な興奮状態。  単に主が代わったというだけでなく、何者かによって人為的に強化(ブースト)されていた可能性が高い。

「セバスチャン」

「はい、お嬢様」

 私の思考を読んだように、セバスチャンが背後に立つ。

「この金属片、解析をお願いできるかしら? ちょっとキナ臭い匂いがしますわ」

「承知いたしました。王都の『影』にも照会をかけましょう。……おそらく、先日お嬢様が破壊された王宮の結界と、無関係ではないかと」

「ふうん……」

 私は金属片をセバスチャンに渡し、空を見上げた。  北の空は澄み渡っているが、南の空にはやはり、不穏な雲がかかっているように見える。

 王都の方角だ。

 あの王子、私がいないと何もできないくせに、また何か余計なことをしてないといいけれど。  まあ、私には関係ない。  私は婚約破棄された身。  今はただの、しがない辺境の筋肉……じゃなくて、スローライフ満喫中の令嬢なのだから。

「さあ、帰りましょうか! お父様に熊の胆(きも)をお土産に持って帰らなくちゃ」

 私は思考を切り替え、明るく声を上げた。

「総長! 残りの肉、全部燻製にする準備できました!」 「毛皮も剥ぎました! これ、最高のカーペットになりますよ!」

 ボブたちが目をキラキラさせて報告してくる。  彼らの背中には、彼らの体積よりも大きな荷物が積まれているが、不思議と足取りは軽そうだ。  美味しいものを食べて、明日への活力が湧いたのだろう。

 私たちは隊列を組み、屋敷への帰路についた。  私の背中には、おやつ用にキープした熊の右腕が揺れている。

 森の出口で、もう一度振り返る。  『嘆きの森』は、主を失って少し静かになった気がした。  だが、その奥底には、まだ何かが蠢いているような――そんな予感が、背筋を少しだけゾクッとさせた。

 まあ、何か出てきたら、またデコピンで解決すればいいだけの話だ。

(あ、そうだ。温泉掘る場所も探さなきゃ)

 私の頭の中は、すでに次の楽しみでいっぱいだった。  王国の危機? 国家間の陰謀?  そんなことより、お風呂上がりの牛乳の方が、今の私にとっては重要事項なのである。
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