『婚約破棄されたので、王宮の柱を素手でへし折って実家に帰りますわ。~「か弱い令嬢」の演技は疲れました。

放浪人

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第12話 ダンジョン・スタンピード(前兆)

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 王都の地下深く。  かつて古代の大魔導師によって封印されたとされる『旧王都地下遺跡(ダンジョン)』の最深部で、ある「歴史的な会議」が開かれていた。

 参加者は、このダンジョンの各階層を支配するボスモンスターたちである。    第五十階層の主、アークデーモン。  第七十階層の主、ヒュドラ。  第九十階層の主、ドラゴンゾンビ。  そして、最深部百階層に封印されていた、厄災級魔獣『深淵の魔王(アビス・ロード)』。

 彼らは円卓(という名の巨大な岩)を囲み、深刻な面持ちで、しかし隠しきれない興奮を漂わせて話し合っていた。  言語は魔獣語(グルル、ガウガウといった唸り声)だが、翻訳すると概ね次のような内容になる。

「……おい、聞いたか? あの『銀色の悪魔』が、王都から消えたらしいぞ」

 アークデーモンがおずおずと切り出した。  彼の顔には、古い殴打痕が痛々しく残っている。

「本当か!? あの、週に一度『ストレス発散』と称して我々を殴りに来ていた、あの暴力令嬢がか!?」

 ヒュドラが九つの首を一斉に持ち上げて叫ぶ。  彼の首のうち三本は、以前ヘシ折られて再生したばかりで、まだサイズが小さい。

「ああ、間違いない。地上の配下からの報告だ。なんでも、婚約破棄されて田舎に帰ったらしい」

「うおおおおお!! 神よ! いや、邪神よ感謝します!」

 ドラゴンゾンビが涙(腐敗液)を流して歓喜する。  彼はかつて、肋骨を素手で引っこ抜かれ、「あ、ごめんなさい。木琴代わりになるかと思って」と言われたトラウマを持っていた。

 彼らにとって、エレオノーラ・ベルシュタインという存在は、勇者よりも魔王よりも恐ろしい、理不尽な暴力の化身だった。  彼女が王都にいる間、彼らは息を潜め、震えて眠る日々を送っていたのだ。  「今日こそ殺されるかもしれない」「いや、今日は機嫌が良さそうだ(手加減してくれるかもしれない)」と、天気予報ならぬ「エリー予報」に一喜一憂する毎日。

 だが、その悪魔は去った。  抑止力は消滅したのだ。

 最深部の主、アビス・ロードがゆっくりと立ち上がった。  体長二十メートル、漆黒の瘴気を纏うその姿は、一国を滅ぼすに十分な力を持っている。

「……時は満ちた」

 彼の重低音が、洞窟内に響き渡る。

「我々は長きにわたり、あの女の『サンドバッグ』として屈辱の日々を耐え抜いてきた。だが、それも終わりだ。今こそ地上へ進撃し、人間どもに我々の恐怖を思い出させる時だ!」

「「「オオオオオオオッ!!」」」

 ボスたちが雄叫びを上げる。  それは長年の鬱憤を晴らすかのような、魂の叫びだった。

「地上を焼き尽くせ! 人間どもを食らい尽くせ! そして、二度とあんな暴力女を生み出さないよう、人類という種を根絶やしにするのだ!」

「「「イエッサーッ!!」」」

 こうして、魔獣たちの全軍突撃が決定された。  彼らは知らない。  自分たちが向かおうとしている地上には、あの悪魔が経営する商会があり、さらに悪魔本人が「出張サービス」で戻ってくる可能性があることを。  知らぬが仏。  彼らは意気揚々と、地上への階段を駆け上がり始めた。

          ◇

 その頃、地上の王都。

 ズズズズズ……!  ドシン、ドシン……!

 地面が脈打つような振動は、もはや誰の耳にも明らかなほど大きくなっていた。  食器棚の皿がカタカタと音を立て、窓ガラスにヒビが入る。  井戸の水は濁り、空には不気味な赤黒い雲が渦を巻き始めていた。

「おい、なんだこの揺れは!」 「地下から……地下から何かが上がってくるぞ!」

 市民たちはパニックに陥っていた。  聖女ミリアによる「毒麦騒動」の怒りも忘れ、彼らは未知の恐怖に怯え、逃げ場を求めて右往左往していた。

 王城の司令室。  騎士団長のガレインは、次々と入ってくる報告に悲鳴を上げそうになっていた。

「第一区画のマンホールからゴブリンが出現! 警備隊が交戦中ですが、押されています!」 「第三区画の古井戸から、巨大な触手が! 民家が倒壊しました!」 「ダンジョンの正門入り口付近の魔力濃度、計測不能! 結界強度はゼロです!」

「くそっ、本当に来やがった……!」

 ガレインは拳を机に叩きつけた。  王都の守りの要であった「柱」はなく、精神的な支柱であった「エレオノーラ」もいない。  今の騎士団は、度重なる不祥事と食糧不足で士気も体力も最低ラインだ。

「殿下は!? ジェラルド殿下は何をしておられる!」

「殿下は……『頭が痛い』と言って寝室に引きこもっておられます。ミリア様も一緒です」

「あの馬鹿王子がッ!」

 ガレインは初めて、主君を罵倒した。  この期に及んで現実逃避とは。  王国のトップが機能不全では、現場はどうしようもない。

「団長! 南門に市民が殺到しています! 開門して避難させるべきか、封鎖して魔獣の拡散を防ぐべきか、判断を!」

 部下が決断を迫る。  ガレインは脂汗を流した。  門を開ければ、パニックになった群衆が押し寄せ、将棋倒しになるだろう。しかも、魔獣が紛れ込めば外の世界にも被害が広がる。  だが、閉ざせば王都は袋の鼠。市民は魔獣の餌食だ。

 究極の二択。  その時、一人の伝令が息を切らせて飛び込んできた。

「ほ、報告します! 市街地にて、独自の防衛戦線を展開している集団がいます!」

「なんだと? 冒険者ギルドか?」

「いえ……『マッスル商会』です!」

          ◇

 王都の大通り。  マッスル商会王都支店の前では、ボブたち店員が声を張り上げていた。

「落ち着いてください! 走らないで! お年寄りと子供を先に!」 「当店は石造りの要塞構造です! 地下倉庫は核シェルター並みの強度があります! 避難したい方はこちらへ!」

 ボブは、いつもの営業スマイルを捨て、歴戦の盗賊……いや、警備隊長の顔になっていた。  彼の指示の下、マッチョな店員たちが市民を誘導し、店内に招き入れている。

「おい、そこの荷車! 道を塞ぐな! 怪我人はこっちだ!」 「ポーション(ベルシュタイン製・激マズだが即効性あり)を配れ! まずは命を繋ぐんだ!」

 彼らの動きは迅速かつ的確だった。  元盗賊ゆえに、修羅場には慣れている。  さらに、エレオノーラ総長直伝の「危機管理マニュアル(物理)」が徹底されていた。

『いいこと、ボブ。お客様は神様ではありませんが、財布です。財布が壊れたら商売になりません。命がけで守りなさい』

 総長の言葉が脳裏に蘇る。  ボブはニヤリと笑った。

「へっ、総長の命令だ。客の一人も死なせるんじゃねぇぞ! 全員生きて、また俺たちの野菜を買ってもらうんだ!」

「「「オウッ!!」」」

 店員たちが気合を入れる。  その時、石畳を突き破って、巨大なワームのような魔獣が姿を現した。  ダンジョンの先兵だ。

「ギャアアアアッ!!」

 市民が悲鳴を上げる。  ワームが大きく口を開け、逃げ遅れた親子に襲いかかろうとした瞬間。

 ズドォォォォンッ!!

 強烈な衝撃音が響き、ワームの頭が粉砕された。  緑色の体液を撒き散らして、魔獣が崩れ落ちる。

「な……?」

 呆然とする市民たちの前に立っていたのは、巨大な丸太(のようなもの)を担いだボブだった。  いや、よく見るとそれは丸太ではない。  『冷凍マグロ(カジキマグロの魔獣版)』だ。  カチカチに凍った魚体は、鋼鉄の棍棒をも凌ぐ硬度を誇る。

「当店自慢の『フローズン・ソードフィッシュ』だ。鮮度は抜群だぜ!」

 ボブが魚を担ぎ直す。  その腕の筋肉が、以前よりもさらに膨れ上がっていた。  マッスル商会の扱う魔獣肉を食べ続け、総長のトレーニングメニューをこなした彼らは、すでに一般の騎士を凌駕する戦闘力を手に入れていたのだ。

「野郎ども、構えろ! 在庫(武器)は売るほどあるぞ!」

 店員たちが、店先から様々な商品を手に取る。  『鋼鉄カボチャ』を投石器にセットする者。  『爆裂ジャガイモ』を握りしめる者。  『キラーベアの爪』をナックルダスターとして装着する者。  彼らにとっては、商品すべてが武器だった。

「来るぞ! 総長が来るまで持ちこたえるんだ!」

 マッスル商会防衛戦の幕開けである。

          ◇

 その頃、ベルシュタイン領。

 屋敷の前庭には、ベルシュタイン家の主力部隊が集結していた。    当主バルバロス、次期当主ヴォルフガング。  そして、我らが「総長」ことエレオノーラ。  さらに、精鋭メイド部隊と、ペットのフェンリル(犬サイズに擬態中)。

「準備はいいか、野郎ども!」

 父バルバロスが、戦斧(重さ二百キロ)を片手で振り回して吼える。

「久々の王都遠征だ! 思う存分暴れてこい!」

「父上、目的を忘れないでくださいね。あくまで『人道支援』と『害虫駆除』です。暴れるのは手段であって目的ではありません」

 兄ヴォルフガングが冷静にツッコミを入れるが、彼自身も背中に大剣(ドラゴン殺し)を背負っており、やる気満々だ。

 私はといえば、いつものドラゴン皮の戦闘服の上に、白いエプロンをつけていた。  手にはミスリルのフライパン(防御力Sランク)を持っている。  テーマは『戦う料理人』だ。

「お嬢様、お忘れ物です」

 セバスチャンが、分厚い書類の束を渡してくる。

「ありがとう、セバスチャン。これは?」

「今回の出張経費、および技術提供料、害虫駆除費用、その他慰謝料等の『概算見積書』でございます。王家の方々にサインをいただくのをお忘れなく」

「あら、気が利くわね。桁が……いち、じゅう、ひゃく……ゼロが九つ? まあ、妥当な金額ね」

 私は書類を鞄にしまい、ニッコリと笑った。  これを突きつけた時のジェラルド殿下の顔が楽しみだ。

「それじゃあ、行きますわよ!」

 私は指笛を吹いた。

 ピュィィィッ!!

 空からバサバサと羽音が聞こえてくる。  降りてきたのは、数頭のワイバーンだった。  以前、ジークフリート殿下が襲われた時に捕獲した生き残りたちだ。  彼らは私の「教育」によって完全に手懐けられ、今では忠実な「空飛ぶタクシー」となっていた。

「さあ、乗って!」

 私たちがワイバーンの背に飛び乗ると、彼らは悲鳴のような鳴き声を上げながら(重いのだろう)、必死に羽ばたいた。

 グングンと高度が上がる。  眼下には、平和なベルシュタイン領の緑が広がっている。  その向こう、南の空はどす黒い雲に覆われ、不穏な空気を放っていた。

「待っていなさい、王都の魔獣たち。今、極上のスパイス(物理攻撃)を届けに行きますからね!」

 私たちは空の彼方へと飛び立った。

          ◇

 王都は地獄と化していた。

 ダンジョンの入り口である遺跡の門が、内部からの圧力に耐えきれず、ついに爆発四散したのだ。

 ズドガァァァァァァァンッ!!

 噴き上がったのは、土砂と、そしておびただしい数の魔獣たちだった。  ゴブリン、オーク、オーガ、リザードマン……。  地底に潜んでいた闇の住人たちが、堰を切ったように地上へ溢れ出す。

「ギャハハハハ! 地上だ! 太陽だ!」 「人間だ! 肉だ! 女だ!」

 魔獣たちは歓喜の声を上げ、市街地へと雪崩れ込んだ。  建物が破壊され、火の手が上がる。  騎士団が必死に応戦するが、数が違いすぎた。  まるで黒い津波のように、魔獣の群れは王都を飲み込んでいく。

 マッスル商会の前も激戦区となっていた。   「くそっ、キリがねぇ!」

 ボブが冷凍マグロを振り回し、オークを吹き飛ばす。  店員たちも善戦しているが、多勢に無勢だ。  疲労の色が見え始めている。

「店長! 鋼鉄カボチャの在庫が切れました!」 「ポーションも残りわずかです!」

「くっ……ここまでか……!」

 ボブが膝をつきかけた、その時。

 ドスゥゥゥンッ!!

 広場の中央に、巨大な何かが落下してきた。  衝撃波で周囲のゴブリンたちが吹き飛ぶ。

 土煙の中から現れたのは、全身が鋼鉄の鱗に覆われた、二足歩行の竜人――『ドラゴンニュート』だった。  いや、ただのドラゴンニュートではない。  体長は五メートルを超え、手には身の丈ほどもある大剣を持っている。  ダンジョンの九十階層を守護していた幹部クラスの魔獣だ。

「グルルル……ここから美味そうな匂いがするな」

 ドラゴンニュートが鼻を鳴らし、マッスル商会――正確には、地下倉庫にある食料の在庫――を睨んだ。

「人間どもよ。その食い物を寄越せ。さもなくば死だ」

「ふ、ふざけんな! これは俺たちの大事な商品だ! 金も払わねぇ客に食わせる飯はねぇ!」

 ボブが立ち上がり、マグロを構える。  だが、足は震えていた。  相手の格が違う。勝てない。本能がそう告げている。

「交渉決裂か。ならば死ね」

 ドラゴンニュートが大剣を振り上げた。  ボブは目を閉じた。  総長、すいません。俺、ここまでっす……。

 剣が振り下ろされる。  その刹那。

 キィィィィィィィンッ!!

 甲高い金属音が響き渡った。

「え……?」

 ボブが目を開ける。  そこには、信じられない光景があった。

 ドラゴンニュートの巨大な大剣が、空中で止まっていた。  それを止めていたのは――。

 一本の、白く細い腕だった。  いや、正確には、その手に握られた『フライパン』だった。

「あらあら。大事な店長になんてことをするのかしら?」

 鈴を転がすような声。  しかし、そこに含まれる絶対的な威圧感。

 空から舞い降りた銀髪の乙女は、エプロンを風になびかせ、ニコリと微笑んだ。  その背後には、翼を広げたワイバーンが旋回している。

「そ、総長ぉぉぉぉぉッ!!」

 ボブが叫ぶ。  店員たちが歓声を上げる。

 ドラゴンニュートは、自分の全力の一撃がフライパン一枚で止められたことに驚愕し、目を見開いていた。

「な、なんだ貴様は……!?」

「私? 私は……」

 エレオノーラはフライパンを軽く押し返した。  それだけで、ドラゴンニュートの巨体が数歩後ずさる。

「通りすがりの、しがない料理人ですわ。……ただし、マナーの悪い客には、とびきりの『お仕置き』をサービスいたしますけれど?」

 彼女の瞳が、冷たく、そして美しく輝いた。  その輝きを見た瞬間、ドラゴンニュートの脳裏に、遠い昔の記憶――ダンジョンの奥底で語り継がれていた『銀色の悪魔』の伝説がフラッシュバックした。

「ま、まさか……貴様は……!?」

「さあ、ランチタイムは終わりよ。これからは――」

 エレオノーラはフライパンを構え直した。

「害虫駆除(エクスターミネーション)の時間ですわッ!!」

 カァァァァァァンッ!!

 彼女が踏み込むと同時に、フライパンが閃光となってドラゴンの横っ面を捉えた。

 王都決戦の火蓋は、一人の令嬢と一枚の調理器具によって、唐突に切って落とされたのである。
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