『婚約破棄されたので、王宮の柱を素手でへし折って実家に帰りますわ。~「か弱い令嬢」の演技は疲れました。

放浪人

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第13話 聖女の正体

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「害虫駆除(エクスターミネーション)の時間ですわッ!!」

 私の宣言と共に、王都の目抜き通りは巨大な厨房……もとい、戦場と化した。

 目の前に立ちはだかるのは、旧王都地下遺跡(ダンジョン)の深層を守護していたとされるS級魔獣、ドラゴンニュート。  全身を覆う鋼鉄の鱗はミスリル合金並みの硬度を誇り、手にした大剣は一振りで城壁をも粉砕する破壊力を秘めている。  普通の人間なら、対峙しただけで恐怖により心臓が止まるレベルの化け物だ。

 だが、私にとっては「ちょっと殻の硬いエビ」くらいの認識でしかない。

「グオオオオオオッ!! ナメるな人間ンンンッ!!」

 ドラゴンニュートが咆哮し、大剣を横薙ぎに振るう。  暴風が巻き起こり、周囲の露店が吹き飛ぶ。  音速を超えた斬撃が、私の胴体を両断せんと迫る。

 私はエプロンの紐を締め直しながら、左手に持ったミスリルのフライパンを軽く掲げた。

 カァァァァンッ!!

 小気味よい金属音が響き渡る。  私は一歩も動かず、大剣の一撃をフライパンの底で受け止めていた。

「な、なんだと……!? 我が剣撃を……調理器具で!?」

 ドラゴンニュートが驚愕に目を見開く。

「あら、食材が暴れてはいけませんわ。下処理が面倒になりますもの」

 私はニッコリと微笑むと、手首を返してフライパンを振るった。

「まずは、殻を割って柔らかくしますわね」

 バゴォォォォォンッ!!

 フライパンがドラゴンニュートの顎(あご)を捉える。  単なる打撃ではない。  インパクトの瞬間に魔力を浸透させ、内部から衝撃を拡散させる『浸透打(内部破壊)』の応用だ。    グシャッ。

 嫌な音がして、ドラゴンニュートの硬い鱗に亀裂が走る。  巨体が宙に浮く。

「お次は、強火でソテーよ!」

 私は空中に浮いたドラゴンニュートに向かって、右掌を突き出した。

「ベルシュタイン流・火力調整(マキシマム)」

 ドッガァァァァァァァンッ!!

 掌から放たれたのは、炎魔法……ではなく、純粋な魔力の圧縮弾だ。  それが摩擦熱で発火し、紅蓮の炎となって魔獣を包み込む。

「ギャアアアアアアッ!! あ、熱いィィィ!」

 ドラゴンニュートが炎に包まれながら地面に転がる。  香ばしい匂いが漂ってくる。  うん、いい焼き加減だ。

「仕上げは……フランベですわ!」

 私は懐から、度数の高い『スピリタス(火気厳禁)』の瓶を取り出し、空中に放り投げた。  そして、フライパンでそれを叩き割る。

 パリンッ! ボッ!

 飛び散ったアルコールに引火し、青白い炎の柱が立ち昇る。  それは芸術的なまでに美しく、そして致命的な威力を持ってドラゴンニュートを飲み込んだ。

 チュドォォォォォォォンッ!!

 爆発音と共に、S級魔獣は黒焦げになって沈黙した。  所要時間、三分。  クッキング完了である。

「ふぅ……。少し火力が強すぎましたかしら? これでは『黒焦げ焼き』ですわね」

 私はフライパンの煤を払いながら、残念そうに呟いた。  周囲では、マッスル商会の店員たちと、避難していた市民たちが、ポカンと口を開けて固まっていた。

「す、すげぇ……」 「S級魔獣を……料理しちまった……」 「総長……一生ついていきます!」

 ボブが涙目で駆け寄ってくる。  私は彼にフライパンを渡した。

「ボブ、お疲れ様。よく持ちこたえたわね。この黒焦げドラゴンは、細かく砕いて畑の肥料にしなさい」

「は、はい! 了解です!」

「それと、避難している人たちに『マッスル・スープ』を配給して。恐怖で冷えた体を温めないと」

「総長……! あんた、やっぱり女神だ!」

 ボブたちが感極まって動き出すのを見届け、私は視線を王城の方角へと向けた。  そこからは、まだ黒い煙が上がっている。

「さて……前菜は片付きましたわ。次はメインディッシュの調理に行きましょうか」

 私の目には、獲物を狙う肉食獣の光が宿っていた。  ターゲットは、王城に巣食う「本当の害虫」だ。

          ◇

 その頃、王城の最上階にある『王の間』。  かつては威厳に満ちていたこの場所も、今は傾いた床と、割れた窓ガラス、そして絶望的な空気に支配されていた。

「どうなっているんだ! 騎士団は何をしている! 魔獣どもを早く追い払え!」

 ジェラルド王子が玉座にしがみつきながら喚き散らしていた。  彼の周りには、数人の近衛兵しか残っていない。  他の兵士たちは皆、城内に侵入した魔獣との戦闘や、消火活動に追われているのだ。

「で、殿下……もう限界です。城門は突破され、中庭までオークの群れが……」

 側近が震える声で報告する。

「ええい、知らん! 私は王子だぞ! なんとしても私を守れ!」

 ジェラルドは完全に錯乱していた。  自分の命が惜しい。  その一心で、彼は隣にいる聖女ミリアの腕を掴んだ。

「おいミリア! なんとかしろ! お前の『祈り』で魔獣を消せ! 聖女だろうが!」

「い、痛いですぅ! 離してください!」

 ミリアが必死に抵抗する。  彼女のドレスは汚れ、顔には先日の暴動で民衆から投げつけられた石の傷跡が残っていた。  もはや、可憐な聖女の面影はない。

「できないのですか!? この役立たずめ!」

 ジェラルドがミリアを突き飛ばす。  彼女は床に倒れ込み、憎悪に満ちた目で王子を睨み返した。

(……この馬鹿王子。もう用済みね)

 ミリアは心の中で毒づいた。  彼女はゆっくりと立ち上がり、乱れた髪を直した。  その表情から、怯えの色が消え、代わりに冷酷な笑みが浮かび上がる。

「……ふふっ、あはははは!」

 突然の高笑いに、ジェラルドがギョッとして振り返る。

「な、なんだ? 気が狂ったか?」

「狂っているのは貴方よ、ジェラルド。……いいえ、この国そのものかしら」

 ミリアの声色は、今までのような甘ったるい猫なで声ではなかった。  低く、ドスの利いた、冷徹な響き。

「貴方は本当に無能ね。私が少しお膳立てしてあげただけで、簡単に婚約破棄をして、国の守護神であるエレオノーラを追い出して……自ら破滅への道を突き進んでくれた」

「な……何を言っている?」

「分からない? 私はね、この国を内側から崩壊させるために送り込まれたのよ」

 ミリアは懐から、通信用の魔道具を取り出した。  それはアルカディア王国のものではなく、西方にある軍事国家『ガレリア帝国』の紋章が刻まれたものだった。

「ガ、ガレリア……!? まさか貴様、敵国の工作員だったのか!?」

 ジェラルドが腰を抜かす。  ガレリア帝国は、長年アルカディアと領土権を争ってきた敵対国だ。  近年は和平条約が結ばれていたはずだが、裏では工作活動を続けていたということか。

「工作員? 人聞きが悪いわね。私は『特殊破壊工作部隊・隊長』よ」

 ミリア――本名ミレーヌ・ヴァイパーは、嘲笑うように言った。

「私の任務は、アルカディアの防衛力を無力化すること。そのために一番邪魔だったのが、規格外の武力を持つエレオノーラ・ベルシュタインだった。だから、貴方という馬鹿な男を誘惑して、彼女を追い出させたのよ」

「そ、そんな……私は利用されていたのか……?」

「ええ、最高のピエロだったわ。おかげで結界の要である『柱』はなくなり、地下ダンジョンの抑止力も消え、この国は虫食い状態。……計画通りに進めば、今頃はガレリアの軍が『救援』という名目で王都を制圧しているはずだったのだけど」

 ミレーヌは悔しげに唇を噛んだ。

「誤算だったわ。あの女が、あんな『化物』だったなんて」

 彼女の計画では、エレオノーラは失意のうちに実家へ帰り、隠居するはずだった。  まさか、柱を引っこ抜いて持ち帰り、商会を立ち上げて経済を支配し、挙句の果てには隣国の皇太子と同盟を結んで戻ってくるなど、誰が予想できただろうか。

「おまけに、私が用意した『植物活性剤』も……あんな暴動を引き起こすなんて。ま、結果的に王都は大混乱だからいいけれど」

「き、貴様ぁぁぁ!! 許さんぞ! 衛兵! この女を捕らえろ!」

 ジェラルドが叫ぶが、近衛兵たちは動かなかった。  彼らはミレーヌが放った『麻痺の香』によって、すでに自由を奪われていたのだ。

「無駄よ。……さて、もう時間切れね」

 ミレーヌは窓の外を見た。  王城の正門付近で、何やら爆発音が聞こえる。  魔獣の咆哮とは違う、もっと一方的で、暴力的な破砕音だ。

「あの女が来る。……その前に、最後の仕上げをしてあげる」

 彼女は懐から、禍々しい紫色に輝く結晶を取り出した。  『魔石爆弾』だ。  王城を吹き飛ばすほどの威力を持つそれを、彼女は躊躇なく王座の下に設置した。

「さようなら、ジェラルド殿下。地獄で後悔なさい」

 ミレーヌは窓枠に足をかけ、軽やかに飛び降りようとした。

 ――その時だった。

 ドガァァァァァァァァァァンッ!!

 王の間の扉……いや、壁そのものが、凄まじい衝撃と共に粉砕された。

「なっ……!?」

 ミレーヌが動きを止める。  舞い上がる粉塵。  そこから、一人の女性が悠然と歩いてきた。  エプロン姿で、片手にフライパン、もう片手には引きずられるようにして気絶したオーガの首を持っている。

「ごきげんよう、皆様。……随分と楽しそうなパーティーですわね?」

 エレオノーラ・ベルシュタイン。  彼女は瓦礫を踏みしめながら、氷のような笑顔を浮かべていた。

「エ、エレオノーラ……ッ!」

 ジェラルドが震える声でその名を呼ぶ。  ミレーヌは舌打ちをし、窓から飛び降りようと身を翻した。

「逃がしませんわよ」

 エレオノーラの手が動いた。  彼女が持っていたフライパンが、ブーメランのように投げ放たれる。

 ヒュンッ! ガッ!!

「ぎゃっ!?」

 フライパンは正確無比な軌道を描き、ミレーヌの後頭部を直撃した。  彼女は「ふぎゃ」と情けない声を上げて、窓枠に激突し、室内に転がり落ちた。  フライパンはクルクルと回転し、エレオノーラの手元に戻る。

「調理場からの逃走は、食材としてマナー違反ですわ」

 エレオノーラは倒れたミレーヌを見下ろした。

「さて……盗み聞きする趣味はありませんけれど、入り口で面白いお話が聞こえてきましたの」

 彼女はコツコツとヒールを鳴らして近づく。

「工作員? ガレリア帝国? ……ふうん、やっぱりネズミが入り込んでいたのね」

 エレオノーラの瞳が、冷徹な光を帯びる。  それは単なる令嬢の目ではない。  辺境で魔獣と殺し合い、領地を守り抜いてきた『統治者』の目だ。

「あ、あんたなんか……!」

 ミレーヌはフラフラと立ち上がり、隠し持っていた短剣を抜いた。  その刃には猛毒が塗られている。  彼女の動きは洗練されていた。暗殺者としての本領発揮だ。  一瞬で間合いを詰め、エレオノーラの心臓を狙う。

 速い。  常人には目視すらできない速度。

 だが。

「遅いですわ」

 パシッ。

 エレオノーラは、あくびが出るほど退屈そうな顔で、ミレーヌの手首を掴んでいた。  素手で。

「な……!?」

「暗殺術、ですか。我が家の執事(セバスチャン)の足元にも及びませんわね」

 メキメキメキッ……。

「ぎ、ぎゃあああああッ!!」

 ミレーヌが絶叫する。  手首の骨が、粉々に砕かれる音。  短剣が床に落ちる。

「私のスローライフを邪魔し、大切なお客様(王都民)を危険に晒し、あまつさえ国を売ろうとした罪……重いですわよ?」

 エレオノーラはミレーヌの腕をねじり上げ、そのまま床に押さえつけた。    ドンッ!

 床がひび割れる。  ミレーヌは白目を剥いて痙攣していた。

「……さて」

 エレオノーラは手を払い、部屋の隅でガタガタ震えているジェラルドに向き直った。

「ヒッ……!」

 ジェラルドは腰を抜かし、後ずさる。  かつて自分が婚約破棄した相手が、これほどまでに恐ろしい存在だとは。  彼は初めて、自分の犯した過ちの大きさを理解した――かもしれない。

「ジェラルド殿下。お久しぶりですわ」

 エレオノーラは優雅にカーテシーをした。  背景には倒れた聖女(工作員)と、破壊された壁。  シュール極まりない光景だ。

「貴方の新しい婚約者様、ずいぶんと『活きのいい』方でしたのね。少し締めさせていただきましたけれど」

「あ、あ……う、う……」

「それで? この状況、どう説明なさるおつもり?」

 彼女の視線が、王座の下に仕掛けられた魔石爆弾に向けられる。

「あれが爆発したら、王城はお空の星になりますわよ?」

「た、助けてくれ! 頼む! なんでもする! 金も、地位もやる! だから助けてくれぇ!」

 ジェラルドはプライドをかなぐり捨てて土下座した。  見苦しい。あまりにも見苦しい。  だが、それが今の彼の精一杯だった。

 エレオノーラは冷ややかな目で見下ろした後、ため息をついた。

「……はぁ。本当に、世話の焼ける元婚約者ですこと」

 彼女は魔石爆弾へと歩み寄った。  紫色の光が激しく明滅している。  爆発まであと数秒。  解除するには複雑な魔術式を解読する必要があるが、今の彼女にそんな時間も知識もない。

 だから、彼女は『ベルシュタイン流』で解決することにした。

「開け、窓!」

 彼女は窓を蹴破ると、魔石爆弾を掴み上げ、野球のピッチャーのように振りかぶった。

「えいっ!」

 ブンッ!!

 剛速球で投げられた爆弾は、音速を超えて空の彼方へ飛んでいった。  そして数キロ先、王都の上空遥か彼方で。

 カッ……ドォォォォォォンッ!!

 巨大な花火が上がった。  衝撃波が雲を散らし、王都の空を一瞬で晴れ渡らせた。

「ふぅ。……綺麗な花火でしたわね」

 エレオノーラは額の汗を拭う真似をして、ニッコリと笑った。

 ジェラルドは口をパクパクさせて、言葉を失っていた。  爆弾処理の概念が覆された瞬間である。

「さあ、殿下。これで貸し一つですわよ」

 エレオノーラは懐から、セバスチャンに用意させた『請求書(見積書)』を取り出し、ジェラルドの目の前に突きつけた。

「今回の『害虫駆除費用』と『王都防衛費』、そして『精神的慰謝料』……〆て金貨一億枚になります。分割払いも可能ですけれど、利子はトイチ(十日で一割)でいただきますわ」

「い、一億……!?」

 ジェラルドは白目を剥いて気絶した。  無理もない。国家予算数年分の金額だ。

 こうして、王城における「聖女の陰謀」は、筋肉と請求書によって粉砕された。  だが、戦いはまだ終わっていない。  城の外では、未だ魔獣の群れが暴れまわっているのだから。

「やれやれ。休憩する暇もありませんわね」

 エレオノーラは気絶した王子と聖女を、近くにあったカーテンでぐるぐる巻きにして拘束すると(芋虫のように転がしておいた)、再びフライパンを手に取った。

「セバスチャン、聞こえる?」

 彼女は通信用の魔道具(耳飾り型)に触れた。

『はい、お嬢様。こちら王都正門前。戦況は拮抗しておりますが、そろそろ弾薬(カボチャ)が尽きそうです』

「了解よ。今からそちらへ向かいます。……ああ、それと」

 彼女は窓の外、眼下に広がる戦場を見下ろした。

「全軍に伝えて。今夜の晩御飯は、王城の庭で『勝利のバーベキュー大会』よ! 肉は現地調達(魔獣)でいくらでもあるから、お腹を空かせて頑張りなさい!」

『御意。……その言葉で、兵たちの士気が三百パーセント上昇しました』

 エレオノーラは窓枠に足をかけた。  風が彼女の銀髪を巻き上げる。

「さあ、ラストスパートですわ!」

 彼女は王城の最上階から、戦場のど真ん中へとダイブした。  それは、舞い降りる戦乙女(ヴァルキリー)か、あるいは空飛ぶ災害か。  どちらにせよ、魔獣たちにとっての悪夢(ディナータイム)の再来であった。
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