『婚約破棄されたので、王宮の柱を素手でへし折って実家に帰りますわ。~「か弱い令嬢」の演技は疲れました。

放浪人

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第20話 真のスローライフへ

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 季節は巡り、アルカディア王国に実りの秋が訪れていた。  かつて「魔境」と恐れられ、地図の空白地帯となっていた北の果て、ベルシュタイン辺境伯領。  しかし今、その地は王国で、いや、大陸で最もホットな観光スポットへと変貌を遂げていた。

 その名も、総合保養都市『マッスル・スパ・リゾート・ベルシュタイン』。

 国境の峠を越えた旅人たちが最初に目にするのは、天を突くようにそびえ立つ巨大な石柱――かつて王宮から私が持ち帰った柱のレプリカ(父が趣味で作った)だ。  そこには『ようこそ、筋肉と癒やしの楽園へ』という看板が掲げられ、訪れる人々を出迎えている。

 舗装された街道を行き交うのは、魔獣避けの結界馬車に乗った貴族たち、珍しい食材を求める商人たち、そして自身の肉体を鍛え上げようと志す冒険者たちだ。  彼らの表情は一様に明るく、期待に満ちている。

「さあ、皆さん! こちらが名物『グランドワーム農場』です! あそこで巨大な野菜が育っているのですよ!」 「左手に見えますのが、『ワイバーン航空』のターミナルです! 空の旅を楽しみたい方は後ほどどうぞ!」

 ガイドの声が響く。  かつて私に襲いかかった盗賊団のボブたちは、今や立派な観光ガイド兼警備隊長として、制服に身を包み、忙しく走り回っていた。

「へい、らっしゃい! 採れたての『爆裂ポテト』のフライだよ! 食べると力が湧いてくるぜ!」 「こっちは『マッスル饅頭』だ! 中身はオーク肉の角煮だ!」

 屋台からは食欲をそそる香りが漂い、活気に満ちた声が飛び交う。  かつての殺伐とした魔境の面影はどこにもない。  あるのは、圧倒的な生命力と、平和な喧噪だけだ。

          ◇

 そんな領地の賑わいを、私は屋敷のテラスから眺めていた。  手には、領地経営の報告書。  そして隣には、当然のように居座っている一人の男がいた。

「順調だな、エレオノーラ。今月の来場者数は過去最高を更新しそうだ」

 ドラグノフ帝国の皇太子、ジークフリート殿下だ。  彼は『特別顧問』という肩書きでこの地に滞在してから、早三ヶ月が経過していた。  最初は「視察」という名目だったはずだが、いつの間にか私室が用意され、執務机まで並べられ、すっかりベルシュタイン家の住人として馴染んでいる。

「ええ。おかげさまで、マッスル商会の売上も右肩上がりですわ。……殿下、帝国の公務はよろしいのですか? 皇帝陛下が泣いておられますわよ?」

 私が尋ねると、彼は涼しい顔で書類にサインをした。

「問題ない。重要な決裁書類は、毎日ワイバーン便で届くからな。それに、親父殿からは『ベルシュタインの秘密を暴くまでは帰ってくるな』と厳命されている」

「秘密もなにも、全てオープンにしていますけれど」

「いやいや、貴女という存在そのものが最大の国家機密だ。……それに、ここのご飯は美味いからな。王宮のシェフには悪いが、胃袋を掴まれてしまったよ」

 彼はニカッと笑った。  この数ヶ月で、彼もまた随分と逞しくなった気がする。  毎朝、父バルバロスと「朝の挨拶(全力スパーリング)」を行い、日中は私と共に魔獣狩りや農作業で汗を流し、夜は温泉で疲れを癒やす。  そんな生活を送っていれば、嫌でも強くなるだろう。  今では、父と互角に渡り合える数少ない人間の一人となっていた。

「お嬢様、殿下。おやつの時間でございます」

 セバスチャンがワゴンを押して現れた。  今日のメニューは、『鋼鉄カボチャのモンブラン』と『特濃マッスル・ミルクティー』だ。

「ありがとう、セバスチャン。……あら、これは?」

 ワゴンの隅に、一通の手紙が載せられているのに気づいた。  封筒は少し汚れており、泥と鉄の匂いが微かにする。  差出人の名前を見て、私は思わず口元を緩めた。

 『ジェラルド・フォン・アルカディア(マッスル商会鉱山支部・班長)』

「あの馬鹿王子……じゃなくて、ジェラルド班長からの定期報告ですわね」

 私はペーパーナイフで封を切った。  中から出てきたのは、以前のヒステリックな筆跡とは違う、力強く、どこか達観したような文字で綴られた手紙だった。

『拝啓、エレオノーラ会長。  ベルシュタイン領の秋は、鉱山の底にも冷たい風を運んできますが、私の筋肉は今日も熱く燃えています。  さて、今月の採掘報告ですが、地下八百メートル地点にて、高純度のミスリル鉱脈を発見しました。これもひとえに、会長考案の「マッスル式ツルハシ二刀流」を実践した成果です。  最初は地獄だと思いました。毎日筋肉痛で泣いていました。しかし、今では分かります。流した汗は嘘をつかない。そして、労働の後の飯は美味い。  最近は、部下たち(元近衛兵)との結束も固まり、夜な夜な開催される「筋肉自慢大会」で優勝するのが私の生き甲斐になりつつあります。  あ、それと、ミレーヌ(食堂長)から伝言です。「新メニューの『激辛ドラゴンカレー』が好評よ。今度視察に来たら食べさせてあげるから覚悟してきなさい」とのことです。彼女も相変わらず口は悪いですが、逞しくやっています。  借金完済まで、あと九十八年と六ヶ月。先は長いですが、地道に掘り進めていく所存です。  追伸:父上(国王)には、私は元気だとお伝えください。あと、冬のボーナスで新しいプロテインを買いたいです。』

「……ふふっ、あはははは!」

 私は手紙を読み終えて、声を上げて笑ってしまった。  あのプライドの塊だった王子が、「ツルハシ二刀流」でミスリルを掘り、プロテインを欲しがっているとは。  人間、変われば変わるものだ。

「楽しそうだな。なんと書いてあった?」

 殿下が覗き込んでくる。

「ええ、とても優秀な社員に育っているようですわ。これは冬のボーナスを弾んであげないといけませんね」

 私は手紙を丁寧に畳んだ。  彼らに対するわだかまりは、もう完全に消えていた。  彼らは彼らなりに、新しい場所で自分の役割を見つけ、生きている。  それはとても喜ばしいことだ。

「さて、仕事も一段落しましたし……」

 私は立ち上がり、大きく伸びをした。

「行きましょうか、殿下。今日の『締め』の時間ですわ」

「ああ、待っていたよ」

 殿下も立ち上がり、私のエスコートをするように腕を出した。

          ◇

 私たちが向かったのは、屋敷の裏手にある源泉地帯。  一般開放されている温泉街とは区切られた、ベルシュタイン家専用のプライベート・エリアだ。

 そこには、私が最初に拳で掘り当てた『第一号源泉』がある。  岩を組み上げて作った露天風呂からは、今日も豊富な湯量とともに、白い湯気がもうもうと立ち昇っていた。  周囲は紅葉した木々に囲まれ、風流なことこの上ない。

「では、また後ほど」

 脱衣所の前で殿下と別れ、私は女湯へと入った。  サッと掛け湯をして、身体を清める。  そして、ゆっくりとお湯に浸かった。

「はぁぁぁぁぁ……生き返りますわ……」

 熱めのお湯が、肌をピリピリと刺激し、体の芯まで染み渡っていく。  高濃度魔力泉の効果で、日中の疲れが嘘のように溶け出し、魔力回路が充電されていく感覚。  これぞ、至福の時。

 岩風呂の向こう側、男湯の方からは、ザブーンという豪快な音が聞こえてきた。

「ふぅ……やはりここの湯は最高だ。帝国の宮殿にも温泉を作らせるか」

 殿下の独り言が聞こえる。

「あら、壁ごしに会話とは風流じゃありませんわよ」

 私が声をかけると、殿下は驚いたような、でも嬉しそうな声を出した。

「おや、聞こえていたか。ベルシュタイン家の壁は薄いな」

「いいえ、私の聴力が良すぎるだけですわ。……で、どうなさるんですの? いつまでここに滞在するおつもり?」

 私はお湯を手ですくい上げながら、何気ない調子で尋ねた。  核心をつく質問だ。

「……そうだな」

 殿下の声が、少し真面目なトーンになった。

「正直なところ、帰りたくないというのが本音だ。ここでの生活は、刺激的で、毎日が発見の連続だ。王宮の堅苦しい儀式や、腹の探り合いばかりの外交とは無縁の世界……。私の求めていた『強さ』と『安らぎ』が、ここにはある」

 お湯が揺れる音がする。

「だが、いつまでも皇太子が不在というわけにもいかない。いずれは帰らなければならないだろう。……帝国の未来を背負う者としてな」

「そうですわね。貴方は次期皇帝陛下ですもの」

 少し寂しさを感じた自分に気づき、私は苦笑した。

「でも、それは『今』じゃない」

 殿下の力強い言葉が続いた。

「私はまだ、貴女から学ぶべきことがたくさんある。この『マッスル・スローライフ』の極意を完全に体得するまでは、帰るつもりはないよ」

「ふふっ。マッスル・スローライフ、ですか。変な造語を作らないでくださいまし」

「事実だろう? 貴女の生き方は、スローライフと言いながら、誰よりもエネルギッシュで、誰よりも力強い。……私は、そんな貴女の生き様に惚れているんだ」

 ド直球な言葉が飛んできた。  顔が熱いのは、温泉のせいだけではないだろう。  壁があってよかった。今の私の顔を見られたら、からかわれるに決まっている。

「……光栄ですわ。でも、私のスローライフの極意は、一朝一夕では身につきませんわよ? あと百年くらい修行が必要です」

「望むところだ。百年でも二百年でも付き合うさ」

 殿下は笑った。  その笑い声を聞いていると、本当に百年先まで一緒にいられそうな気がしてくるから不思議だ。

「さて、そろそろ上がりますか。長湯はのぼせてしまう」

「ええ、そうですわね」

 私はお湯から上がり、バスタオルを巻いた。             ◇

 湯上がりの休憩所。  そこは、屋根はあるが壁はなく、秋の夜風が心地よく吹き抜けるテラスのような場所だ。  満月が空に浮かび、ベルシュタイン領の夜景を照らし出している。  遠くに見える温泉街の灯りが、宝石箱のようにキラキラと輝いていた。

 私はバスローブ姿で、ベンチに腰掛けていた。  髪からはまだ雫が垂れているが、自然乾燥で十分だ。  隣に、同じくバスローブ姿のジークフリート殿下が座る。

「はい、お嬢様、殿下。湯上がりの一杯です」

 どこからともなく現れたセバスチャンが、キンキンに冷えた瓶牛乳を二本、テーブルに置いた。  ベルシュタイン牧場直送、成分無調整の特濃ミルクだ。

「ありがとう、セバスチャン」

 私は瓶を手に取り、腰に手を当てた。

「では、今日も一日の平和と、筋肉の成長に感謝して」

「乾杯!」

 カチン。

 瓶と瓶が触れ合う軽やかな音が響く。  そして、一気に煽る。

 ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ……プハァッ!!

「ん~っ! 最高ですわ!」

 口の周りに白い髭を作りながら、私は叫んだ。  温泉の熱で火照った体に、冷たいミルクが染み渡る。  濃厚なコクと甘み。これぞ人生の喜び。

「ああ、美味い。やはりこれがないと一日が終わらん」

 殿下も満足げに瓶を置いた。

 私たちはしばらく、無言で夜景を眺めていた。  沈黙が心地よい。  かつて、王都の夜会で感じていたような、繕った笑顔や計算高い会話は必要ない。  ただ、隣にいるだけで安心できる。

「……ねえ、殿下」

「ん?」

「私、今とても幸せですの」

 私は夜空を見上げて呟いた。

「王都にいた頃は、ずっと息を止めて泳いでいるような気分でした。可愛くあらねば、弱くあらねば、と自分を押し殺して。……でも、今は違います」

 私は自分の手を見た。  白く、細いが、魔獣をも粉砕する力を持つ手。

「好きなものを食べ、好きなことをして、大切な人たちと笑い合う。そして、自分の力で自分の居場所を守る。……これこそが、私が求めていた『真のスローライフ』なのだと、ようやく分かりました」

 スローライフとは、単に怠惰に過ごすことではない。  自分のペースで、自分の足で立ち、誰にも邪魔されずに生きること。  そのための「力」を行使すること。

「そうだな。……そして貴女は、その力で多くの人々を救い、笑顔にした」

 殿下が私の手を取り、包み込んだ。

「貴女の拳は、破壊のためだけじゃない。未来を切り拓くための拳だ。……私は、そんな貴女の隣にいられることを誇りに思うよ」

「まあ、口がお上手ですこと」

 私は照れ隠しに笑い、そして真面目な顔で彼を見つめ返した。

「でも、忘れないでくださいまし。私の平和を脅かす者が現れたら、たとえ相手が神様でも、全力で殴り飛ばしますからね」

「ハハハ! 知っているさ。その時は、私も一緒に殴らせてもらおう」

 私たちは顔を見合わせ、夜空の下で高らかに笑った。

 遠くの森から、何かの魔獣の遠吠えが聞こえた気がした。  以前なら不穏な予兆と感じただろうが、今の私には「元気そうで何より」という感想しか湧かない。  明日になれば、また新しい一日が始まる。  畑の世話をして、商会の帳簿を見て、もし魔獣が出たらひとっ走り狩りに行って。  そして夜には、こうして美味しい牛乳を飲むのだ。

「やはり、物理こそが最強の平和維持(ピースキーピング)ですわね」

 私は最後のミルクを飲み干し、瓶を空にかざした。  月の光を透かして、空の瓶がダイヤモンドのように輝いた。

 婚約破棄されたあの日。  王宮の柱をへし折った時の、あの胸のすくような開放感。  でも、今の私の心にあるのは、それよりも遥かに深く、静かで、そして力強い充実感だった。

 私は、私らしく生きている。  最強の令嬢として。  マッスル商会の会長として。  そして、スローライフを愛する一人の女性として。

「さあ、明日も早起きですわよ! 新しい温泉を掘る予定がありますから!」

「また掘るのか!? 今度は私も手伝おう。新しい必殺技『ドリル・インパクト』を試したい」

「ふふ、期待していますわ」

 私たちは立ち上がり、並んで屋敷へと戻っていった。    ベルシュタイン辺境伯領。  そこは、筋肉と優しさに満ちた、世界で一番安全で、騒がしく、そして愛すべき楽園。  私のスローライフ(物理)は、これからも続いていく。  もっと強く、もっと楽しく、もっと自由に。

 ――完。
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みんなの感想(2件)

みゆう
2026.01.29 みゆう

気がつけば引き込まれて一気に読んでしまった(笑)
めちゃくちゃ面白かった〜!!

解除
きらさび
2026.01.14 きらさび

マッスル賛美、素晴らしい!後半はゲラゲラ笑いながら読んでました。面白かったです♪

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