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第三十話「私は逃げない(そして、愛してる)」
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北方の地に、遅い春が訪れようとしていた。 窓の外に降り積もっていた分厚い雪が、日差しの温もりに溶かされ、雫となって軒先から滴り落ちる。 その音は、まるで長い冬の終わりを告げる時計の針のようだった。
「……奥様。王都より、早馬が到着いたしました」
執事のギルベルトが、銀盆に載せた一通の書状を運んできた。 その封蝋には、国王陛下の紋章が押されている。 私はティーカップを置き、ゆっくりとその封を切った。
中身は、先日の騒動に対する「沙汰」を伝えるものだった。
『元王太子ルドルフを廃嫡とし、北方の修道院へ幽閉とする。 元男爵令嬢リディア・バーンズは、実家の国家反逆罪への加担により、国外追放とする』
短く、淡々とした文章。 けれど、その行間には、国を揺るがす愚行を犯した者たちへの、冷徹な断罪が込められていた。
「……そうですか」
私は書状を畳み、暖炉の火へと放り込んだ。 紙が燃え上がり、灰となって崩れ落ちる。 かつて私を「悪役令嬢」と罵り、陥れた者たちの末路。 ざまぁみろ、と笑う気にもならなかった。 彼らはもう、私の人生にとってはどうでもいい「過去」の塵に過ぎないからだ。
「これで、憂いはなくなりましたな」
ギルベルトが静かに紅茶を注ぎ足す。
「ええ。もう誰も、私たちの平穏を邪魔する者はいません」
私は窓の外、光り輝く庭を見下ろした。 あの日、腐竜との戦いで荒れ果てた庭は、領民たちと子供たちの手によって、見違えるように綺麗に修復されていた。 まだ花は咲いていないけれど、土の下では新しい命が芽吹きの時を待っている。
「……クラリス」
背後から、愛しい人の声がした。 振り返ると、執務を終えたレオンハルト様が立っていた。 いつもの軍服ではなく、柔らかなリネンのシャツ姿。 その表情は、かつての「氷の公爵」の面影はなく、春の日差しのように穏やかだ。
「お仕事は終わりましたの?」
「ああ。……君に会いたくて、早めに切り上げてきた」
レオンハルト様は躊躇なく私に歩み寄り、背後から抱きしめた。 以前なら考えられないほど、自然で、甘やかなスキンシップ。 彼の腕の中にすっぽりと包まれると、安心感で胸がいっぱいになる。
「……手紙、読んだか?」
「ええ。陛下のご決断、拝見しました」
「そうか。……あいつらも、北の寒さを知れば、少しは反省するだろう」
彼は私の肩に顔を埋め、深く息を吸い込んだ。
「だが、そんなことはどうでもいい。……クラリス、君に聞きたいことがある」
「何でしょう?」
「君がこの家に来た日、言っていたな。『三人の子供からママと呼ばれるまで、私は逃げない』と」
ドキリとした。 確かに、私はそう宣言した。 あの時は、それが途方もない挑戦のように思えたけれど。
「ノアは君をママと呼び、ミレイユも泣きながら呼んだ。アルフォンスも、雪原で君を母上と呼んだ」
レオンハルト様の腕に、少しだけ力がこもる。
「……契約は、満たされた。君の目標は達成されたわけだ」
彼の声が、微かに震えていた。
「だから……君はもう、自由だ。この家を出て行くことも、王都へ戻って新たな人生を歩むこともできる。……君はどうしたい?」
不安なのだ。 私が「義務」や「意地」だけでここにいたと思い、目標を達成した今、去ってしまうのではないかと恐れているのだ。 なんて不器用で、愛おしい人だろう。
私は彼の手を解き、くるりと振り返った。 そして、彼のアイスブルーの瞳を真っ直ぐに見つめ、悪戯っぽく微笑んだ。
「自由、ですか。それは魅力的ですね」
レオンハルト様の顔色がさっと変わる。
「……っ」
「王都に戻れば、もう『悪役令嬢』ではなく『国の救世主』としてチヤホヤされるかもしれませんわ。新しいドレスも買い放題、夜会で踊り明かすのも楽しそうです」
「クラリス……」
「でも」
私は彼のアスコットタイを指で整えながら、言葉を続けた。
「私には、どうしても離れがたい場所があるのです」
「……それは、どこだ?」
「世界で一番、不器用で、優しくて、温かい旦那様がいる場所です」
私が告げると、レオンハルト様は目を見開き、それから顔をくしゃりと歪めて、私を強く抱きしめた。
「……愛している。誰にも渡さない」
「はい。私も愛しております、レオンハルト様」
私たちは、窓から差し込む陽光の中で、誓いの口づけを交わした。 甘く、長く、そして深い口づけ。
その時だった。
「あーっ!! パパとママ、またチューしてるー!!」
ドアがバーン! と開かれ、元気な声が飛び込んできた。 ノア様だ。 その後ろから、ミレイユ様とアルフォンス様も続いて入ってくる。
「もー、パパったら! ママは私たちが使うんだから、独り占めしないでよ!」
ミレイユ様が頬を膨らませて抗議する。
「父上、教育上よろしくありません。……鍵くらいかけてください」
アルフォンス様が呆れたように、でも顔を赤くして言う。
私たちは慌てて離れた。 レオンハルト様は咳払いをし、私は扇子で顔を仰ぐ。
「こ、コホン。……なんだ、お前たち。揃いも揃って」
「あのね、ママに見せたいものがあるの!」
ノア様が私の手を取り、ぐいぐいと引っ張る。
「温室! お花が咲いたの!」
「え? もう?」
私は子供たちに手を引かれ、中庭の温室へと向かった。 ガラス張りの温室に入ると、むっとするほどの湿気と、甘い香りが満ちていた。 そして、中央の水盤には。
「わあ……」
一輪の、純白の睡蓮が咲いていた。 『白睡蓮』。 私がこの屋敷に来てから、ずっと大切に育ててきた花。 夜泣きするノア様のために、香りを使い、ミレイユ様のために刺繍の図案にし、アルフォンス様のために薬にした花。
それが、見事な大輪の花を咲かせていた。
「きれい……」
「これ、ママの花だよね?」
ノア様が水盤の縁に手をかけて見上げる。
「ええ。……家族を守る、祈りの花です」
私が答えると、ミレイユ様が私のスカートの裾をちょんちょんと引っ張った。
「ねえ、クラリス様。……ううん、ママ」
彼女は少し照れくさそうに、でもはっきりと呼んだ。
「ありがとう。……来てくれて」
「……母上」
アルフォンス様も、私の隣に立った。 もう十歳だけれど、今は甘えるような顔をしている。
「僕たち、ママが来てくれて、本当に良かった。……ずっと、ずっと、ここにいてくれますか?」
三人の子供たちが、私を見上げている。 不安と、期待と、そして絶対的な信頼を込めた瞳。 「ママ」と呼ばれる日。 それはゴールではなく、ここから始まる長い日々のスタートラインだったのだ。
私はしゃがみ込み、三人をまとめて抱きしめた。 レオンハルト様も背後から、私たち全員を大きな腕で包み込む。
「ええ。約束します」
私は、かつてこの屋敷の門を叩いた日と同じ言葉を、でも全く違う意味を込めて紡いだ。
「私は逃げません。……だって、ここが私の家で、あなたたちが私の宝物なのですから」
温室の中に、温かい笑い声が響く。 ノア様が私の頬にキスをし、ミレイユ様がレオンハルト様の背中に飛び乗り、アルフォンス様が幸せそうに微笑む。
悪役令嬢と呼ばれた女は、もういない。 ここにいるのは、三人の子供たちと、一人の愛する夫に囲まれた、世界で一番幸せな「ママ」だけだ。
「さあ、今日のおやつは何にしましょうか?」
「クッキー!」 「アップルパイ!」 「ママのホットケーキ!」
「ふふ、じゃあ全部焼きましょうか」
「やったー!」
私たちは手を繋ぎ、光溢れる温室を出て、食堂へと向かった。 長い冬は終わり、グレイフ公爵家には、永遠に終わらない温かい春が訪れていた。
(――完)
「……奥様。王都より、早馬が到着いたしました」
執事のギルベルトが、銀盆に載せた一通の書状を運んできた。 その封蝋には、国王陛下の紋章が押されている。 私はティーカップを置き、ゆっくりとその封を切った。
中身は、先日の騒動に対する「沙汰」を伝えるものだった。
『元王太子ルドルフを廃嫡とし、北方の修道院へ幽閉とする。 元男爵令嬢リディア・バーンズは、実家の国家反逆罪への加担により、国外追放とする』
短く、淡々とした文章。 けれど、その行間には、国を揺るがす愚行を犯した者たちへの、冷徹な断罪が込められていた。
「……そうですか」
私は書状を畳み、暖炉の火へと放り込んだ。 紙が燃え上がり、灰となって崩れ落ちる。 かつて私を「悪役令嬢」と罵り、陥れた者たちの末路。 ざまぁみろ、と笑う気にもならなかった。 彼らはもう、私の人生にとってはどうでもいい「過去」の塵に過ぎないからだ。
「これで、憂いはなくなりましたな」
ギルベルトが静かに紅茶を注ぎ足す。
「ええ。もう誰も、私たちの平穏を邪魔する者はいません」
私は窓の外、光り輝く庭を見下ろした。 あの日、腐竜との戦いで荒れ果てた庭は、領民たちと子供たちの手によって、見違えるように綺麗に修復されていた。 まだ花は咲いていないけれど、土の下では新しい命が芽吹きの時を待っている。
「……クラリス」
背後から、愛しい人の声がした。 振り返ると、執務を終えたレオンハルト様が立っていた。 いつもの軍服ではなく、柔らかなリネンのシャツ姿。 その表情は、かつての「氷の公爵」の面影はなく、春の日差しのように穏やかだ。
「お仕事は終わりましたの?」
「ああ。……君に会いたくて、早めに切り上げてきた」
レオンハルト様は躊躇なく私に歩み寄り、背後から抱きしめた。 以前なら考えられないほど、自然で、甘やかなスキンシップ。 彼の腕の中にすっぽりと包まれると、安心感で胸がいっぱいになる。
「……手紙、読んだか?」
「ええ。陛下のご決断、拝見しました」
「そうか。……あいつらも、北の寒さを知れば、少しは反省するだろう」
彼は私の肩に顔を埋め、深く息を吸い込んだ。
「だが、そんなことはどうでもいい。……クラリス、君に聞きたいことがある」
「何でしょう?」
「君がこの家に来た日、言っていたな。『三人の子供からママと呼ばれるまで、私は逃げない』と」
ドキリとした。 確かに、私はそう宣言した。 あの時は、それが途方もない挑戦のように思えたけれど。
「ノアは君をママと呼び、ミレイユも泣きながら呼んだ。アルフォンスも、雪原で君を母上と呼んだ」
レオンハルト様の腕に、少しだけ力がこもる。
「……契約は、満たされた。君の目標は達成されたわけだ」
彼の声が、微かに震えていた。
「だから……君はもう、自由だ。この家を出て行くことも、王都へ戻って新たな人生を歩むこともできる。……君はどうしたい?」
不安なのだ。 私が「義務」や「意地」だけでここにいたと思い、目標を達成した今、去ってしまうのではないかと恐れているのだ。 なんて不器用で、愛おしい人だろう。
私は彼の手を解き、くるりと振り返った。 そして、彼のアイスブルーの瞳を真っ直ぐに見つめ、悪戯っぽく微笑んだ。
「自由、ですか。それは魅力的ですね」
レオンハルト様の顔色がさっと変わる。
「……っ」
「王都に戻れば、もう『悪役令嬢』ではなく『国の救世主』としてチヤホヤされるかもしれませんわ。新しいドレスも買い放題、夜会で踊り明かすのも楽しそうです」
「クラリス……」
「でも」
私は彼のアスコットタイを指で整えながら、言葉を続けた。
「私には、どうしても離れがたい場所があるのです」
「……それは、どこだ?」
「世界で一番、不器用で、優しくて、温かい旦那様がいる場所です」
私が告げると、レオンハルト様は目を見開き、それから顔をくしゃりと歪めて、私を強く抱きしめた。
「……愛している。誰にも渡さない」
「はい。私も愛しております、レオンハルト様」
私たちは、窓から差し込む陽光の中で、誓いの口づけを交わした。 甘く、長く、そして深い口づけ。
その時だった。
「あーっ!! パパとママ、またチューしてるー!!」
ドアがバーン! と開かれ、元気な声が飛び込んできた。 ノア様だ。 その後ろから、ミレイユ様とアルフォンス様も続いて入ってくる。
「もー、パパったら! ママは私たちが使うんだから、独り占めしないでよ!」
ミレイユ様が頬を膨らませて抗議する。
「父上、教育上よろしくありません。……鍵くらいかけてください」
アルフォンス様が呆れたように、でも顔を赤くして言う。
私たちは慌てて離れた。 レオンハルト様は咳払いをし、私は扇子で顔を仰ぐ。
「こ、コホン。……なんだ、お前たち。揃いも揃って」
「あのね、ママに見せたいものがあるの!」
ノア様が私の手を取り、ぐいぐいと引っ張る。
「温室! お花が咲いたの!」
「え? もう?」
私は子供たちに手を引かれ、中庭の温室へと向かった。 ガラス張りの温室に入ると、むっとするほどの湿気と、甘い香りが満ちていた。 そして、中央の水盤には。
「わあ……」
一輪の、純白の睡蓮が咲いていた。 『白睡蓮』。 私がこの屋敷に来てから、ずっと大切に育ててきた花。 夜泣きするノア様のために、香りを使い、ミレイユ様のために刺繍の図案にし、アルフォンス様のために薬にした花。
それが、見事な大輪の花を咲かせていた。
「きれい……」
「これ、ママの花だよね?」
ノア様が水盤の縁に手をかけて見上げる。
「ええ。……家族を守る、祈りの花です」
私が答えると、ミレイユ様が私のスカートの裾をちょんちょんと引っ張った。
「ねえ、クラリス様。……ううん、ママ」
彼女は少し照れくさそうに、でもはっきりと呼んだ。
「ありがとう。……来てくれて」
「……母上」
アルフォンス様も、私の隣に立った。 もう十歳だけれど、今は甘えるような顔をしている。
「僕たち、ママが来てくれて、本当に良かった。……ずっと、ずっと、ここにいてくれますか?」
三人の子供たちが、私を見上げている。 不安と、期待と、そして絶対的な信頼を込めた瞳。 「ママ」と呼ばれる日。 それはゴールではなく、ここから始まる長い日々のスタートラインだったのだ。
私はしゃがみ込み、三人をまとめて抱きしめた。 レオンハルト様も背後から、私たち全員を大きな腕で包み込む。
「ええ。約束します」
私は、かつてこの屋敷の門を叩いた日と同じ言葉を、でも全く違う意味を込めて紡いだ。
「私は逃げません。……だって、ここが私の家で、あなたたちが私の宝物なのですから」
温室の中に、温かい笑い声が響く。 ノア様が私の頬にキスをし、ミレイユ様がレオンハルト様の背中に飛び乗り、アルフォンス様が幸せそうに微笑む。
悪役令嬢と呼ばれた女は、もういない。 ここにいるのは、三人の子供たちと、一人の愛する夫に囲まれた、世界で一番幸せな「ママ」だけだ。
「さあ、今日のおやつは何にしましょうか?」
「クッキー!」 「アップルパイ!」 「ママのホットケーキ!」
「ふふ、じゃあ全部焼きましょうか」
「やったー!」
私たちは手を繋ぎ、光溢れる温室を出て、食堂へと向かった。 長い冬は終わり、グレイフ公爵家には、永遠に終わらない温かい春が訪れていた。
(――完)
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