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第一話 婚約破棄イベント? いえ、祝杯です
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「レティシア・ヴァルモン! 貴様との婚約は、今この時をもって破棄する!」
王城の大広間。 数多のシャンデリアが放つ煌びやかな光の下、その声は高らかに響き渡った。
私の名前を叫んだのは、このルミナリア王国の第一王子、リオネル殿下だ。 金糸の髪を揺らし、自信に満ちた碧眼で私を睨みつけている。 その隣には、おどおどと震える小柄な少女――聖女候補のミレイユ様の姿があった。
音楽が止まる。 ダンスを楽しんでいた貴族たちのざわめきが、波が引くように静まり返った。 数百の視線が、会場の中央に立つ私へと突き刺さる。
「……聞こえているのか、レティシア! 貴様の悪行は全て露見しているのだぞ!」
私の沈黙を動揺と受け取ったのか、リオネル殿下がさらに声を張り上げた。
「ミレイユへの陰湿な嫌がらせ、教科書の損壊、さらにはお茶会での無視! 未来の王妃としてあるまじき狭量さだ。よって、貴様のような冷血な『悪役令嬢』は、我が国の王太子妃にふさわしくない!」
断罪劇、というやつだ。 流行りの恋愛小説で読んだことがある。 本来ならば、ここで婚約者の令嬢は涙を流して縋るか、あるいは激昂して無実を叫ぶのがお約束なのだろう。
けれど。
(終わった……?)
扇子で口元を隠した私の胸中に去来したのは、悲しみでも怒りでもなかった。
(本当に? 嘘じゃなくて? あの書類の山から、解放されるの?)
じわり、と。 体の奥底から湧き上がってくるのは、歓喜という名の熱い奔流。
五歳で婚約を結んでから十二年。 私は「次期王妃」という肩書きのもと、王妃教育という名の過酷な労働に従事してきた。
リオネル殿下が放り出す公務の代行。 彼がやらかした失言のフォロー。 関係各所への根回しに、予算の計算、スケジュールの調整。
私の青春は、全てこの王子の尻拭いに費やされたと言っても過言ではない。 徹夜続きで肌が荒れそうになれば、高価なポーションを飲んで無理やり治し、笑顔の仮面を貼り付けて社交場へ出る。 そんな「王宮の社畜」生活が、今、向こうから勝手に終わりを告げようとしているのだ。
私はゆっくりと扇子を閉じた。 そして、リオネル殿下を真っ直ぐに見据える。
「……殿下。確認させていただきますが、それは決定事項ということでよろしいのでしょうか?」
「ふん、今さら往生際が悪いぞ! これは父上……国王陛下の許可も得ている!」
陛下の許可! 言質は取った。 これでもう、後から「やっぱり今のなし」は通用しない。
「そうですか……」
私は深く、深く息を吐き出した。 周囲の貴族たちが、「ああ、やはりヴァルモン公爵令嬢もショックを受けて……」と囁き合うのが聞こえる。 リオネル殿下も、勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
「どうだ、自分の愚かさを悔いたか? 泣いて詫びるなら、修道院への寄付金くらいは――」
「ありがとうございます!!」
「……は?」
私の口から飛び出したのは、謝罪ではなく、心の底からの感謝だった。
会場の空気が凍りつく。 リオネル殿下の口が半開きになり、隣のミレイユ様がぽかんと私を見上げた。
私はもう、止まらなかった。 控えていた侍女のエマに目配せをする。 私の有能な侍女は、主人の意図を完璧に理解していた。 ドレスの影から、そっとグラスを差し出してくる。中には美しい琥珀色のノンアルコール飲料――まるで祝杯のために用意されていたかのように。
私はそのグラスを優雅に掲げた。
「皆様! ただいま、リオネル殿下より婚約破棄のお言葉を頂戴いたしました! これにより、私は自由の身となります!」
声が高揚して裏返りそうになるのを、必死に貴族の矜持で抑え込む。
「これより私は、領地にて謹慎……いえ、長期休暇に入らせていただきます! どうぞ皆様、残りの夜会を心ゆくまでお楽しみくださいませ!」
言い切った瞬間、私はグラスの中身を優雅に飲み干した。 美味しい。 十二年間の苦労が洗い流されていくような、最高に甘美な味だった。
「な、な……っ!?」
リオネル殿下の顔が、怒りで真っ赤に染まっていく。 プライドの高い彼のことだ。私が泣き崩れて足元に縋り付く絵図を想像していたに違いない。 それがまさか、満面の笑みで「おめでとう私!」とばかりに祝杯をあげられるとは夢にも思わなかったのだろう。
「き、貴様……ふざけるな! 自分が何をされたか分かっているのか!? 『悪役令嬢』として断罪されたのだぞ! 恥というものがないのか!」
「恥? 殿下が望まれたことではありませんか。私は殿下の決定を尊重し、祝福したのですけれど」
「屁理屈を言うな! その態度、やはり貴様は性根から腐っている! 衛兵! このふざけた女を会場からつまみ出せ!」
リオネル殿下の怒号が響く。 ああ、最後まですべて他人の手を使う人だ。 衛兵たちが戸惑いながらも、私に向かって歩き出そうとする。
まあいいでしょう。 これ以上の長居は無用だ。 私は速やかに荷物をまとめ、今夜中に王都を出る手はずを整えなければならない。 領地へ帰れば、読みたかった恋愛小説の山が待っている。 誰にも邪魔されず、お昼まで眠る生活が待っているのだ。
私はドレスの裾を翻し、踵を返そうとした。
その時だった。
「――待て」
凛とした、それでいて底冷えするような低い声が、広間の空気を一変させた。
衛兵たちが、見えない重圧に押されたかのように足を止める。 騒めいていた貴族たちが、一斉に息を呑んで道を空けた。
カツ、カツ、と。 規則正しい靴音が、静まり返った広間に響く。
現れたのは、夜の闇を溶かして固めたような黒髪の男性だった。 切れ長の瞳は、氷のように冷たく、けれど吸い込まれそうなほどに美しい。 身に纏っているのは、王国の宰相補佐だけが着用を許される漆黒の礼服。
クロード・アルヴァレス公爵。 弱冠二十四歳にして国の枢機を握る天才魔術師であり、その冷徹な仕事ぶりから『氷の公爵』『鉄仮面』と恐れられる人物だ。
(……え? なぜアルヴァレス公爵が?)
彼は私とは派閥も違うし、仕事で何度か顔を合わせた程度だ。 挨拶をしても「あぁ」としか返された記憶がない。 そんな彼が、私の目の前で立ち止まった。
リオネル殿下が引きつった声で尋ねる。
「ク、クロード? 何の真似だ。私は今、この女を追放しようと……」
「聞こえていましたよ、殿下。婚約を破棄されたとか」
クロード様は表情一つ変えず、淡々と言った。 そして、その氷のような視線を、ゆっくりと私に向ける。
心臓が跳ねた。 怒られるのだろうか。 「王家の行事を乱した」とか「不敬だ」とか、論理的に詰められるのかもしれない。 せっかくの開放感が、最後の最後で台無しに――。
私は身構えた。
けれど、クロード様の口から紡がれたのは、予想もしない言葉だった。
「……見事な切り替えだ」
「はい?」
「十二年の労苦を一瞬で捨て去り、未来への祝杯をあげるその潔さ。そして、周囲の評価など歯牙にもかけない強靭な精神力。……実に見事だ」
彼はわずかに目を細めた。 ほんの一瞬、その鉄仮面のような無表情が崩れ、熱を帯びたような気がした。
クロード様は私の前で恭しく膝をつくと、呆然としている私の手を取り、その甲に口づけを落としたのだ。
「レティシア・ヴァルモン嬢。貴女がフリーになったというのなら、私が頂いても構いませんね?」
「……は?」
思考が停止した。 今、この人は何を言った?
リオネル殿下が裏返った声で叫ぶ。
「な、何を言っているクロード! そいつは悪役令嬢だぞ!? 性格が悪くて可愛げのない、ただの事務屋のような女だぞ!」
「ええ、知っています。事務処理能力は極めて高く、根回しは完璧。そのうえ、理不尽な状況でも決して折れない誇り高い女性だ」
クロード様は立ち上がると、私を背に庇うようにしてリオネル殿下と対峙した。 その背中は、どんな城壁よりも頼もしく見えた。
「殿下が捨てたその『宝石』、私が拾い上げても文句はありませんね?」
「ほ、宝石だと……!? 正気か!?」
「大真面目ですよ。……さあ、レティシア嬢」
クロード様が振り返る。 至近距離で見るその瞳は、先ほどまでの冷徹さが嘘のように、甘く、深い色を湛えていた。
「私の屋敷へ行こう。君の好みに合わせて、すでに部屋は整えてある」
……はい? すでに整えてある? 今、婚約破棄されたばかりなのに?
私の困惑などお構いなしに、冷徹公爵の手が私の腰を強引に、けれど驚くほど優しく引き寄せた。
「え、あ、あの、クロード様……?」
「抵抗は無意味だ。……覚悟してくれ。これからは、私が君を甘やかす番だからな」
耳元で囁かれた低音ボイスに、私の背筋がぞくりと震える。 自由気ままなスローライフを夢見ていた私に、とんでもない「誤算」が舞い込んできた瞬間だった。
王城の大広間。 数多のシャンデリアが放つ煌びやかな光の下、その声は高らかに響き渡った。
私の名前を叫んだのは、このルミナリア王国の第一王子、リオネル殿下だ。 金糸の髪を揺らし、自信に満ちた碧眼で私を睨みつけている。 その隣には、おどおどと震える小柄な少女――聖女候補のミレイユ様の姿があった。
音楽が止まる。 ダンスを楽しんでいた貴族たちのざわめきが、波が引くように静まり返った。 数百の視線が、会場の中央に立つ私へと突き刺さる。
「……聞こえているのか、レティシア! 貴様の悪行は全て露見しているのだぞ!」
私の沈黙を動揺と受け取ったのか、リオネル殿下がさらに声を張り上げた。
「ミレイユへの陰湿な嫌がらせ、教科書の損壊、さらにはお茶会での無視! 未来の王妃としてあるまじき狭量さだ。よって、貴様のような冷血な『悪役令嬢』は、我が国の王太子妃にふさわしくない!」
断罪劇、というやつだ。 流行りの恋愛小説で読んだことがある。 本来ならば、ここで婚約者の令嬢は涙を流して縋るか、あるいは激昂して無実を叫ぶのがお約束なのだろう。
けれど。
(終わった……?)
扇子で口元を隠した私の胸中に去来したのは、悲しみでも怒りでもなかった。
(本当に? 嘘じゃなくて? あの書類の山から、解放されるの?)
じわり、と。 体の奥底から湧き上がってくるのは、歓喜という名の熱い奔流。
五歳で婚約を結んでから十二年。 私は「次期王妃」という肩書きのもと、王妃教育という名の過酷な労働に従事してきた。
リオネル殿下が放り出す公務の代行。 彼がやらかした失言のフォロー。 関係各所への根回しに、予算の計算、スケジュールの調整。
私の青春は、全てこの王子の尻拭いに費やされたと言っても過言ではない。 徹夜続きで肌が荒れそうになれば、高価なポーションを飲んで無理やり治し、笑顔の仮面を貼り付けて社交場へ出る。 そんな「王宮の社畜」生活が、今、向こうから勝手に終わりを告げようとしているのだ。
私はゆっくりと扇子を閉じた。 そして、リオネル殿下を真っ直ぐに見据える。
「……殿下。確認させていただきますが、それは決定事項ということでよろしいのでしょうか?」
「ふん、今さら往生際が悪いぞ! これは父上……国王陛下の許可も得ている!」
陛下の許可! 言質は取った。 これでもう、後から「やっぱり今のなし」は通用しない。
「そうですか……」
私は深く、深く息を吐き出した。 周囲の貴族たちが、「ああ、やはりヴァルモン公爵令嬢もショックを受けて……」と囁き合うのが聞こえる。 リオネル殿下も、勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
「どうだ、自分の愚かさを悔いたか? 泣いて詫びるなら、修道院への寄付金くらいは――」
「ありがとうございます!!」
「……は?」
私の口から飛び出したのは、謝罪ではなく、心の底からの感謝だった。
会場の空気が凍りつく。 リオネル殿下の口が半開きになり、隣のミレイユ様がぽかんと私を見上げた。
私はもう、止まらなかった。 控えていた侍女のエマに目配せをする。 私の有能な侍女は、主人の意図を完璧に理解していた。 ドレスの影から、そっとグラスを差し出してくる。中には美しい琥珀色のノンアルコール飲料――まるで祝杯のために用意されていたかのように。
私はそのグラスを優雅に掲げた。
「皆様! ただいま、リオネル殿下より婚約破棄のお言葉を頂戴いたしました! これにより、私は自由の身となります!」
声が高揚して裏返りそうになるのを、必死に貴族の矜持で抑え込む。
「これより私は、領地にて謹慎……いえ、長期休暇に入らせていただきます! どうぞ皆様、残りの夜会を心ゆくまでお楽しみくださいませ!」
言い切った瞬間、私はグラスの中身を優雅に飲み干した。 美味しい。 十二年間の苦労が洗い流されていくような、最高に甘美な味だった。
「な、な……っ!?」
リオネル殿下の顔が、怒りで真っ赤に染まっていく。 プライドの高い彼のことだ。私が泣き崩れて足元に縋り付く絵図を想像していたに違いない。 それがまさか、満面の笑みで「おめでとう私!」とばかりに祝杯をあげられるとは夢にも思わなかったのだろう。
「き、貴様……ふざけるな! 自分が何をされたか分かっているのか!? 『悪役令嬢』として断罪されたのだぞ! 恥というものがないのか!」
「恥? 殿下が望まれたことではありませんか。私は殿下の決定を尊重し、祝福したのですけれど」
「屁理屈を言うな! その態度、やはり貴様は性根から腐っている! 衛兵! このふざけた女を会場からつまみ出せ!」
リオネル殿下の怒号が響く。 ああ、最後まですべて他人の手を使う人だ。 衛兵たちが戸惑いながらも、私に向かって歩き出そうとする。
まあいいでしょう。 これ以上の長居は無用だ。 私は速やかに荷物をまとめ、今夜中に王都を出る手はずを整えなければならない。 領地へ帰れば、読みたかった恋愛小説の山が待っている。 誰にも邪魔されず、お昼まで眠る生活が待っているのだ。
私はドレスの裾を翻し、踵を返そうとした。
その時だった。
「――待て」
凛とした、それでいて底冷えするような低い声が、広間の空気を一変させた。
衛兵たちが、見えない重圧に押されたかのように足を止める。 騒めいていた貴族たちが、一斉に息を呑んで道を空けた。
カツ、カツ、と。 規則正しい靴音が、静まり返った広間に響く。
現れたのは、夜の闇を溶かして固めたような黒髪の男性だった。 切れ長の瞳は、氷のように冷たく、けれど吸い込まれそうなほどに美しい。 身に纏っているのは、王国の宰相補佐だけが着用を許される漆黒の礼服。
クロード・アルヴァレス公爵。 弱冠二十四歳にして国の枢機を握る天才魔術師であり、その冷徹な仕事ぶりから『氷の公爵』『鉄仮面』と恐れられる人物だ。
(……え? なぜアルヴァレス公爵が?)
彼は私とは派閥も違うし、仕事で何度か顔を合わせた程度だ。 挨拶をしても「あぁ」としか返された記憶がない。 そんな彼が、私の目の前で立ち止まった。
リオネル殿下が引きつった声で尋ねる。
「ク、クロード? 何の真似だ。私は今、この女を追放しようと……」
「聞こえていましたよ、殿下。婚約を破棄されたとか」
クロード様は表情一つ変えず、淡々と言った。 そして、その氷のような視線を、ゆっくりと私に向ける。
心臓が跳ねた。 怒られるのだろうか。 「王家の行事を乱した」とか「不敬だ」とか、論理的に詰められるのかもしれない。 せっかくの開放感が、最後の最後で台無しに――。
私は身構えた。
けれど、クロード様の口から紡がれたのは、予想もしない言葉だった。
「……見事な切り替えだ」
「はい?」
「十二年の労苦を一瞬で捨て去り、未来への祝杯をあげるその潔さ。そして、周囲の評価など歯牙にもかけない強靭な精神力。……実に見事だ」
彼はわずかに目を細めた。 ほんの一瞬、その鉄仮面のような無表情が崩れ、熱を帯びたような気がした。
クロード様は私の前で恭しく膝をつくと、呆然としている私の手を取り、その甲に口づけを落としたのだ。
「レティシア・ヴァルモン嬢。貴女がフリーになったというのなら、私が頂いても構いませんね?」
「……は?」
思考が停止した。 今、この人は何を言った?
リオネル殿下が裏返った声で叫ぶ。
「な、何を言っているクロード! そいつは悪役令嬢だぞ!? 性格が悪くて可愛げのない、ただの事務屋のような女だぞ!」
「ええ、知っています。事務処理能力は極めて高く、根回しは完璧。そのうえ、理不尽な状況でも決して折れない誇り高い女性だ」
クロード様は立ち上がると、私を背に庇うようにしてリオネル殿下と対峙した。 その背中は、どんな城壁よりも頼もしく見えた。
「殿下が捨てたその『宝石』、私が拾い上げても文句はありませんね?」
「ほ、宝石だと……!? 正気か!?」
「大真面目ですよ。……さあ、レティシア嬢」
クロード様が振り返る。 至近距離で見るその瞳は、先ほどまでの冷徹さが嘘のように、甘く、深い色を湛えていた。
「私の屋敷へ行こう。君の好みに合わせて、すでに部屋は整えてある」
……はい? すでに整えてある? 今、婚約破棄されたばかりなのに?
私の困惑などお構いなしに、冷徹公爵の手が私の腰を強引に、けれど驚くほど優しく引き寄せた。
「え、あ、あの、クロード様……?」
「抵抗は無意味だ。……覚悟してくれ。これからは、私が君を甘やかす番だからな」
耳元で囁かれた低音ボイスに、私の背筋がぞくりと震える。 自由気ままなスローライフを夢見ていた私に、とんでもない「誤算」が舞い込んできた瞬間だった。
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