緊急! 超獣鋼猟 ウイークエンダー・ラビット ~パーフェクト朱墨の山~

リューガ

文字の大きさ
28 / 124

28.普通なのかな? ウチのサークル

しおりを挟む
 ポルタをくぐると、同じ街中にある、私たちの夢の国!

 とは、言いすぎかな。
 ポルタをくぐると、学校の列。
 この辺りの山は、あまり高くならずに平に並ぶ。
 そんな山の1つに巻き付くようにならぶのが魔術学園。
 山のふもとにある小等部は木造黒瓦と純和風なつくりで、ノスタルジック。
 そこから登る中等部や高等部は、私たちの学校と違わないコンクリートづくり。
 見るからにモダンとか、ハイテクって感じじゃない。
 それでもベランダは広いし、なんというか、精錬されてる気がする。
 いま私たちがでてきたのは、高等部の玄関外。
 ここにも私たちの学校と同じように大屋根があるよ。
 けど、はるかに立派なの。
 だって、一体感があるデザインだし、作りもしっかりしてる。
 これが、能力者と無能力者の格差という物か……。

 玄関で、持ってきた内履き袋から内履き靴をだして、外履き袋に外履き靴を入れる。
 さあ。目指すは未来文化研究部の部屋!
 笑顔、笑顔!
「お久しぶりで~す」
 そう言って入れば。
「お久しぶり」
「お疲れさまで~す」
「よぅ」
 笑顔と、そんな声が返ってくる。
「昨日の発表、見たよ」
 まず、背の高いグラマスな女性に声をかけられた。
 月島 綾香さん。
 高校2年生のノーマル。
「かっこ良かったよ」
 ありがとうございます。
 太った男の子。
 平 時鳳君も一緒に向かえてくれる。
 彼は魔術学園の、私より1つ下、中等部1年生。
 本当に友達っていいな。
「半日ぶりでーす」
 おや?
「はい、虹色ノート。
 重要なところはフセンしといたから、ちゃんと読まなくちゃダメだよ」
 カラフルな虹色のノートをわたされた。
 色とりどりのフセンが挟まれて、さらにカラフルになっている。
 あ、ありがとう。

 虹色ノートとは、学校が違って全員なかなか集まれない私たちが使う伝統的連絡手段。
 申し送りたい事を書いておくの。
 LINEみたいなケータイの機能もあるけど、手書きの練習にもなるから、今も使われているんだ。

 それはともかく、あれあれ?
「なんで、あんたたち、ここにいるの」
 そこにいたのは、私を小さくして2人ならべたような、双子ちゃん。
 しのぶ&みつき。
 私の小学生の弟と妹がいる。
「あなたのためです」
 みつきが、えらそうに言った。
「小心者のお姉ちゃんが、ハンターキラーの厳しい世界に耐えられるはずがありません」
 ムカムカムカー!
 でも、事実ではあるね。
「でしょ!
 ここはそんなお姉ちゃんの癒しの空間。
 それが問題なの」
 しのぶも、ふんぞり返って言う。
「お姉ちゃんがここで、サボってるんじゃないか、疑惑が発生したの!」 
 それって、えーと、どこの誰が?
「そこはそことして、僕らは考えた。
 そうだ、僕らもシャイニーシャウツに参加すれば良い!」
「そうすれば、ここは佐竹家にとって重要なところだと説得力がつく」
「てなわけでハイ!」
 息つくまもなくまくし立てると、しのぶが、紙の束をさしだした。

 『何が忘れられたのか』第3稿(撮影稿)
          脚本:佐竹 うさぎ

 そう、最初に大きく縦書きしてある。
 そうそう!
 これがないと今日のアフレコが始まらない!
 って・・・・・・。
「これ、私の脚本じゃない!」
 私の名前のとなりに、赤ペンで『みつき&しのぶ校正版』と書いてある。
 めくった。
 うワッ。
 赤い書き込みがビッシリだよ。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!

異世界転移魔方陣をネットオークションで買って行ってみたら、日本に帰れなくなった件。

蛇崩 通
ファンタジー
 ネットオークションに、異世界転移魔方陣が出品されていた。  三千円で。  二枚入り。  手製のガイドブック『異世界の歩き方』付き。  ガイドブックには、異世界会話集も収録。  出品商品の説明文には、「魔力が充分にあれば、異世界に行けます」とあった。  おもしろそうなので、買ってみた。  使ってみた。  帰れなくなった。日本に。  魔力切れのようだ。  しかたがないので、異世界で魔法の勉強をすることにした。  それなのに……  気がついたら、魔王軍と戦うことに。  はたして、日本に無事戻れるのか?  <第1章の主な内容>  王立魔法学園南校で授業を受けていたら、クラスまるごと徴兵されてしまった。  魔王軍が、王都まで迫ったからだ。  同じクラスは、女生徒ばかり。  毒薔薇姫、毒蛇姫、サソリ姫など、毒はあるけど魔法はからっきしの美少女ばかり。  ベテラン騎士も兵士たちも、あっという間にアース・ドラゴンに喰われてしまった。  しかたがない。ぼくが戦うか。  <第2章の主な内容>  救援要請が来た。南城壁を守る氷姫から。彼女は、王立魔法学園北校が誇る三大魔法剣姫の一人。氷結魔法剣を持つ魔法姫騎士だ。  さっそく救援に行くと、氷姫たち守備隊は、アース・ドラゴンの大軍に包囲され、絶体絶命の窮地だった。  どう救出する?  <第3章の主な内容>  南城壁第十六砦の屋上では、三大魔法剣姫が、そろい踏みをしていた。氷結魔法剣の使い手、氷姫。火炎魔法剣の炎姫。それに、雷鳴魔法剣の雷姫だ。  そこへ、魔王の娘にして、王都侵攻魔王軍の総司令官、炎龍王女がやって来た。三名の女魔族を率いて。交渉のためだ。だが、炎龍王女の要求内容は、常軌を逸していた。  交渉は、すぐに決裂。三大魔法剣姫と魔王の娘との激しいバトルが勃発する。  驚異的な再生能力を誇る女魔族たちに、三大魔法剣姫は苦戦するが……  <第4章の主な内容>  リリーシア王女が、魔王軍に拉致された。  明日の夜明けまでに王女を奪還しなければ、王都平民区の十万人の命が失われる。  なぜなら、兵力の減少に苦しむ王国騎士団は、王都外壁の放棄と、内壁への撤退を主張していた。それを拒否し、外壁での徹底抗戦を主張していたのが、臨時副司令官のリリーシア王女だったからだ。  三大魔法剣姫とトッキロたちは、王女を救出するため、深夜、魔王軍の野営陣地に侵入するが……

通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~

日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!  斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。  偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。 「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」  選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...