緊急! 超獣鋼猟 ウイークエンダー・ラビット ~パーフェクト朱墨の山~

リューガ

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91.大決戦、お帰りはこちらです

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 黒いレインウェアがポルタから次々にでてくる。
 見たことない物をかついでた。
 見ればわかるけど。
 知らないタイプの銃をかついでる。
「遅いよっ」て、ボソッとつぶやいちゃった。
 納得できる理由は、あるんだろうね?

 辺りはますます暗くなってきた。
 ウイークエンダーの全身にある、ライトをつけよう。
 雨が、白く切り取られたように照らされる。

 ハンターキラーたちの隊列が、ポルタの前にやってきた。
 こん棒エンジェルスを閉じ込めた黒いエネルギーボール。
 キャプチャーの解除は、お客さまの隊列が整ってからだね。

 レインウェアの、たぶん兵士か警官たち。
 ポルタから堤防まで2列でならんでいく。
 こん棒エンジェルスを受け入れる道を作ってる。
 列は堤防の上までのびていく。
 だけど、交通整理をするつもりはないみたい。
 ポルタのある河川敷へおりる坂は、1本しかないのに。
 早くもハンターキラーたちは渋滞してきた。
 あっ、お巡りさんの一団がかけてきた。
 遠くに止めたパトカーのライトが、雨越しにゆらいだ赤を見せる。
 坂の上下や交差点で、交通整理を始めた。
 良かった。これは安心だね。
 その回りに街の灯は、ない。

 ポルタからはレインウェアに続いて、大きな人型がでてきた。
「はーちゃん型? 」
 はーちゃんが答える。
「安菜さんの言う、その型式は正式な物ではありません。 
 ですが、同型の破滅の鎧型なのは違いありません」
 はーちゃん型パワードスーツ部隊。
 肩に、大きな筒を固定した人がいた。
 まちがいなくロケット砲だね。
 それが3人。
 次に来た人は、迫撃砲だね。
 車輪の付いた大砲。
 その砲口に取っ手をはめこみ、引いてきた。
 
 打ち込むところを仲間から知らせてもらい、弾は一度打ち上げてから落とすことで威力を発揮する武器だよ。
 物影に隠れた敵も上から襲える、便利な武器だね。
 最後にでたのは、4つのタイヤの装甲車。
 4台でて、部隊はそろったみたい。

 さっき、ボルケーナ先輩がむしって、しっぽで踏み潰した場所。
 はーちゃん型は、ぬかるみに深めの足跡を刻み、陣地を作ることにしたみたい。
 装甲車が、四方から囲って防壁になる。

 なかなか物々しい陣形に見えるよ。
 でも・・・・・・七星の1機にさえ、勝てるとは思えない。
 列の後ろに、草むしりを終えた巨大人型兵器が、もう一列つくってならぶ。
 七星たちも、ライトを照らし始めた。

「うさぎ、聴きたいことがあるんだけど」
 安菜の不安そうな声。
 今日だけで、これまでの人生で聞いた声の、何倍聞いただろう。
「なに? 」
「あんたが、特別過保護に扱われてるだけかもしれないけどさ」
 身近な人に言われると、ムカムカする!
「いま来た部隊は、もっと長距離用のとか、もっと固い兵器を持たないの? 」
 やっぱり、普段聞きなれた声から元気が消えてる。
 一瞬のムカムカは、わき立つ不安にとって変わられる。
「自走砲とか、戦車みたいな。
 ウイークエンダーが戦うときだって、まずはミサイルや大砲をおじさんやおばさんに撃ち込んでもらうでしょ」
 たしかに気になるね。
 はーちゃん。新しいゲストの情報をちょうだい。
「はい。
 彼らはこん棒エンジェルスを産みだした星、ゲコツン星からの使者です。
 それ以上の事は、ネットワークに上がっていません」
 え?
 どういうこと?
「時間がなさすぎて、中身スカスカの同盟しか組めなかったんじゃないの? 」
 口が悪いよ、安菜。
 でも、それだとすると。
 見えない何かに対するムカムカがわきあがる。
 
 答えてくれそうな人に、達美さんにつなぐ。
 つながったら、さっそく!
「達美さん!
 今大丈夫ですか? 」
『ああ、うさぎ?
 いいけど。
 何か用かい? 』
 安菜が、わって入った。
「はい!
 今、足下にいる詳細不明の正直役に立つとは思えない使者たちの詳しい所属を知りたいんです」
 安菜! 言い方!
 でも、達美さんは気にしなかった。
『あー。それは気になるよね。
 彼らは、ゲコツン星の評議会の守備部隊。
 つまり、偉い人たちのボディーガード。
 もともと大きな兵器は持ってないよ』
 ・・・・・・まあ、達美さんに着飾った受け答えしても、仕方ないや。
「あの、どうでもいい部隊ではなかったと考えていいんですね? 」
『忠義は、厚いと思うよ。
 実はね、閻魔 文華ってのはあっちの軍隊や警察には人気があるらしいんだよ』
 それって、異能力を武器として使うためですか?
『それ以外に、あの人に何かできるの? 』
 それはそうですね。

 感謝するべきですね。
 なにも変わりないなら、堂々と魂呼長官の敵をとれます。
「うさぎ、珍しいほど殺気がもれてるよ」
 そう?
 まあ、安菜たちが気にすることではないでしょう。
『それなら、いいけど・・・・・・』
 あら珍しい!
 達美さんがおびえてる!
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